【2021年 ローズドラゴン デッキ入門書】薔薇と竜の織り成す彩宴

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【2021年 ローズドラゴン デッキ入門書】薔薇と竜の織り成す彩宴

はじめに

こんにちは。初めましての方は初めまして、オオニシと申します。

今回カーナベル様より記事執筆のお話を頂きまして、以前から興味を持っていた謎テーマ【ローズドラゴン】の考察内容をブワッと書き散らしていきたいと思います。

「何故ローズドラゴンを?」に対する理由としては、新弾で登場した《ロクスローズ・ドラゴン》や《ブラッド・ローズ・ドラゴン》等々の強化が魅力的に感じて・・・

というのは一切関係なく、テーマ内の名前がめちゃくちゃ格好良いからです。すんごい。

《漆黒の薔薇の開華》《冷薔薇の抱香》もう凄くないですか?まるで少年心の「琴線」に触れるかの如くネーミングセンス。

新弾の1枚もカード名が《薫り貴き薔薇の芽吹き》、なんと読むのかさっぱり分かりません。確実に植物を操る能力者の攻撃名です。

さて、本題に戻りますが、今回はその【ローズドラゴン】の基本的な動きや「そもそも何するの?」を簡単に紐解いていきたいと思います。

そして前述した《漆黒の薔薇のなんたら》《薫り・・・貴い薔薇の何とか》の読み方、いわゆる「ルビ」も余裕があれば紐解いていきたい。

目次

【ローズドラゴン】デッキレシピ


このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼

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【ローズドラゴン】デッキに興味がある方はぜひご利用くださいませ

【ローズドラゴン】カードの解説

《レッドローズ・ドラゴン》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1000 / 守1800

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。手札・デッキから「レッドローズ・ドラゴン」以外の「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する。このカードが「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合には、さらに「冷薔薇の抱香」または「漆黒の薔薇の開華」1枚をデッキから手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

複数存在する「ローズドラゴン」チューナーの1体で、シンクロ素材になると全てのローズドラゴンにアクセス出来ます。

《ブラック・ローズ・ドラゴン》の素材になった場合には、追加効果として《冷薔薇の抱香》《漆黒の薔薇の開華》をサーチ。

後述しますが、基本的にはこのカード+レベル4で《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚し、リクルート効果+追加効果で基盤を作っていきます。

《ロクスローズ・ドラゴン》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1600 / 守1200

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ロクスローズ・ドラゴン」以外の「ブラック・ローズ・ドラゴン」のカード名が記されたカード1枚を手札に加える。

②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の、「ローズ・ドラゴン」モンスターまたは植物族Sモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

2体目の「ローズドラゴン」チューナー。出るだけで「テキストに《ブラック・ローズ・ドラゴン》と書かれたカード」を引っ張ってこれます。

こちらも後述しますが、それらのサポートカードが展開を伸ばす為に極めて重要であり、上記の《レッドローズ・ドラゴン》でリクルートする筆頭のモンスターです。

墓地効果の「ローズドラゴンが破壊されると自己回収」される効果も、相手限定ではありますがリソースを途切れさせずに立ち回れるため貴重といえます。

《ホワイトローズ・ドラゴン》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1200 / 守1000

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにドラゴン族または植物族のチューナーが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
自分の手札・墓地から「ホワイトローズ・ドラゴン」以外の「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
③:このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからレベル4以上の植物族モンスター1体を墓地へ送る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

非チューナーの「ローズドラゴン」で、特筆すべき点はドラゴン族チューナーが居るだけで特殊召喚可能なこと。前述の「レッドローズ」「ロクスローズ」と併せて展開し、レベル7シンクロに繋げられます。

更に、召喚した場合には「ローズドラゴン」を釣り上げられ表示形式もレベルも問わないため、中盤〜終盤にかけてシンクロ・リンク素材・アタッカーなど状況に応じて蘇生先を変えられます。

シンクロ素材になるとレベル4以上の植物族を落とし。墓地効果を擁するものが多い下級は範囲外ですが、後述する《ステイセイラ・ロマリン》を落とせば下級にも触れられます。

《ブラック・ローズ・ドラゴン》

【 シンクロモンスター 】
星 7 / 炎 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在するカードを全て破壊する事ができる。1ターンに1度、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、相手フィールド上に存在する守備表示モンスター1体を攻撃表示にし、このターンのエンドフェイズ時までその攻撃力を0にする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【ローズ・ドラゴン】が擁する、アタッカーであり素材であり除去要員といえるシンクロモンスター。

シンクロ素材時の《 レッドローズ・ドラゴン 》の追加サーチを適用するには必要不可欠で、その他サポートの恩恵を強く受けられるのも相まって展開の核となる存在です。

シンクロ召喚時に全てを破壊するリセット効果も強烈であり、一度絡めてしまえば《ホワイトローズ・ドラゴン》による蘇生も可能。

展開の繋ぎ用だけでなく相手ターンに出すこともできるギミックを備えているので、可能ならば複数枚の採用が好ましいです。

《ブラッド・ローズ・ドラゴン》

【 シンクロモンスター 】
星 10 / 炎 / ドラゴン族 / 攻3200 / 守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。お互いの墓地のカードを全て除外する。このカードが「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族Sモンスターを素材としてS召喚していた場合、さらにこのカード以外のお互いのフィールドのカードを全て破壊できる。②:カードを破壊する効果を相手が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にする。その後、自分のEXデッキ・墓地から「ブラック・ローズ・ドラゴン」1体を選んで特殊召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

進化版というより《ブラック・ローズ・ドラゴン》の亜種に近く、レベル10なので「チューナーのローズドラゴン+ブラックローズ」でシンクロ召喚できます。

打点も3200とムキムキなの《ホワイトローズ・ドラゴン》の蘇生先として非常に有用。

「ブラックローズ」と異なるのは全破壊する効果から「墓地を全除外」に変化している点。また特定のシンクロ素材で自身以外を全破壊できるため、適用すれば確実に3200を通すことが可能です。

自分のリソースも軒並み消滅するので、自分以上に相手が致命的となる場面で使用したいですね。

《月華竜 ブラック・ローズ》

【 シンクロモンスター 】
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時、または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「ブラックローズ」「ブラッドローズ」のような「全てを滅ぼします」と言わんばかりの脳筋と比較して、対象の1体をバウンスと非常に小回りが効く良いヤツ。

カード名が「ローズドラゴン」では無いため一部サポート効果を受けられないものの、単体除去かつ「ローズドラゴン」のカテゴリ内で唯一相手ターンも制圧可能なシンクロモンスターです。

《クロスローズ・ドラゴン》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / ドラゴン族 / 攻800 /

種族が異なるモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分・相手のメインフェイズに、このカードと自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。EXデッキから「ローズ」Sモンスターまたは植物族Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドのモンスターが効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地から「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

【LINK-2:左/下】

出典:遊戯王OCGカードデータベース

自身と植物族をコストに、「ローズ」「植物族」に限定された擬似的なシンクロ召喚をフリーチェーンで行えるリンク2。リンク素材は「異なる種族2体」とかなり緩いですが、リンク2かつコストを含めて合計3体のモンスターか必要になります。

それでも相手ターンに「ブラックローズ」「ブラッドローズ」を出せるのは強烈で、レベルを合わせる必要も無いため妨害として優秀。

墓地効果においても効果を使った「ブラックローズ」自身が破壊されることで発動でき、好きな「ローズドラゴン」を釣り上げて後続に繋げられます。

《薫り貴き薔薇の芽吹き》

【 速攻魔法 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分の手札・墓地から「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

②:セットされたこのカードが破壊された場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「ブラック・ローズ・ドラゴン」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

シンプルな蘇生カード。ブラックローズ関連なので「ロクスローズ」でサーチでき、その範囲内では最も扱いやすいです。

守備表示なのでアタッカーに絡める事はできませんが、各種「ローズドラゴン」を釣り上げてシンクロ素材・リンク素材にするのが基本的な使い方。

また、②の効果でセット状態から破壊されても同様の効果が使えるため、自分の「ブラックローズ」で破壊したりブラフにしたりと小回りも効きます。

《漆黒の薔薇の開華》

【 通常罠 】

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:お互いのフィールドゾーンのカード及び墓地のフィールド魔法カードの数まで、自分・相手フィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)を守備表示で特殊召喚する。

②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの、「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、このカードをデッキの一番下に戻す。この効果で除外したモンスターは次のスタンバイフェイズにフィールドに戻る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

単体では意味がありませんが「レッドローズ」の追加サーチで持ってこれる1枚。

後述しますが【ローズドラゴン】はフィールド魔法《ブラック・ガーデン》を展開過程で絡められ、最低でも1体のトークン生成が可能です。このトークンはレベル2なので、シンクロ素材や先程の《クロスローズ・ドラゴン》のコストに最適ですね。

②の墓地効果は《ブラック・ローズ・ドラゴン》を次のスタンバイまで逃がす効果で、全体破壊にチェーンすれば破壊に巻き込まれず、返しターンの打点を用意できます。

【ローズドラゴン】デッキと相性が良いカード

《ステイセイラ・ロマリン》

【 チューナーモンスター 】
星 4 / 光 / 植物族 / 攻1600 / 守300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスター以外の自分フィールドの植物族モンスター1体を選んで墓地へ送り、対象のモンスターはこのターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。

②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキ・EXデッキからレベル5以下の植物族モンスター1体を墓地へ送る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

効果で墓地へ送られるとデッキ・EXデッキからレベル5以下の植物族を落とします。

《ホワイトローズ・ドラゴン》のシンクロ素材時の「デッキからレベル4以上の植物族を落とす」効果で落とせば、範囲外であったレベル1〜3も触れられるようになります。

墓地発動できる《バラガール》《スポーア》《ガーデン・ローズ・メイデン》等を状況に応じて落とせ、特に《スポーア》は植物族の「ロマリン」自身をコストにすれば即座に蘇生できます。

《スポーア》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 風 / 植物族 / 攻400 / 守800

このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外して発動する。このカードを墓地から特殊召喚し、この効果を発動するために除外したモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げる。「スポーア」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

前述の《ステイセイラ・ロマリン》で落としても良し、ローズドラゴンがチューナーである点を利用して《水晶機巧-ハリファイバー》で出すも良し。

ただしローズドラゴンは全員がドラゴン族なので、絡める際には必ず「ロマリン」等の植物族を別に落としておきたいですね。

《天球の聖刻印》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻0 /

ドラゴン族モンスター2体

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。

②:このカードがリリースされた場合に発動する。手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。

【LINK-2:左下/右下】

出典:遊戯王OCGカードデータベース

ドラゴン族2体でリンク召喚でき、単純な妨害+後続のドラゴン族をリクルート。事故った場合でも最低限の置物として機能します。

出す方法としては、《ロクスローズ・ドラゴン》で蘇生魔法《薫り貴き薔薇の芽吹き》をサーチして《ストライカー・ドラゴン》に変換。そのまま《ロクスローズ・ドラゴン》を蘇生させると

《ロクスローズ・ドラゴン》1枚で《天球の聖刻印》へ向かえるという訳です。展開できないハンドでは、上記の動きで凌ぐ選択肢も考えられますね。

《ガーデン・ローズ・メイデン》

【 シンクロモンスター 】
星 5 / 闇 / 植物族 / 攻1600 / 守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「ブラック・ガーデン」1枚を選んで手札に加える。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の、「ローズ・ドラゴン」モンスターまたはドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

場に出ると《ブラック・ガーデン》を持ってこれます。レベル5と一見出しづらそうですが、《水晶機巧-ハリファイバー》で出した《スポーア》+「薫り貴き何たら」で蘇生した「ホワイトローズ」でシンクロ召喚が可能。

後述する《ブラック・ガーデン》と、「ローズドラゴン」を蘇生する墓地効果により合わせて2体分のモンスターを増やせるのが強みです。

《ブラック・ガーデン》

【 フィールド魔法 】

「ブラック・ガーデン」の効果以外の方法でモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力を半分にし、そのモンスターのコントローラーから見て相手フィールド上に「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。自分はこのカードとフィールド上に表側表示で存在する全ての植物族モンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の合計と同じ攻撃力のモンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

上記の《ガーデン・ローズ・メイデン》から引っ張ってくるフィールド魔法。

【ローズドラゴン】において役割が二つあります。

一つ目はトークン生成効果と合わせて800・1600・2400・3200打点のいずれかを蘇生する効果。

攻撃力800の《バラガール》や1600の「ロクスローズ」に加えて、2400の「ブラックローズ」、3200の「ブラッドローズ」とメイン・EXデッキの中でも対応モンスターが非常に多く、序盤〜終盤にかけて腐りづらいですね。

二つ目の役割は、場と墓地のフィールド魔法の数までトークンを生成する罠《漆黒の薔薇の開華》を発動するためのフィールド魔法稼ぎ。

メインギミックのみで最低でも1体のトークン生成が可能となります。

相手ターンにトークンを生み出すことは、コストや素材が別に必要な《クロスローズ・ドラゴン》《水晶機巧-ハリファイバー》を機能させるのに極めて重要です。

《竜の霊廟》

【 通常魔法 】

デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
「竜の霊廟」は1ターンに1枚しか発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

全ての【ローズドラゴン】を落とせます。

特に《ホワイトローズ・ドラゴン》との相性が良く、召喚時の釣り上げ効果と併せて初動にもなり得ますね。

他には《亡龍の戦慄-デストルドー》を落としてシンクロ・リンク素材として活用する事もでき、無駄なく展開に絡められます。

【ローズドラゴン】デッキの魅力

全体破壊効果を持つため一発限りの爆弾のような扱いだった《ブラック・ローズ・ドラゴン》を「アタッカーや素材にしながら立ち回る」という新鮮味が魅力に感じます。

後は、「はじめに」の項でも口走りましたがサポートカードの名前がオシャレであるためです。

CS等の大型大会においても、ハンドルネームを「薫り貴き薔薇の芽吹き」にしようと強く決意しました。

【ローズドラゴン】デッキの回し方〜概要〜

主に《レッドローズ・ドラゴン》を素材にしてリクルート効果で《ロクスローズ・ドラゴン》を出し、サーチ効果に繋いでアドバンテージを稼いでいきます。

先攻展開では《水晶機巧-ハリファイバー》《クロスローズ・ドラゴン》を活用して盤面を作り、相手ターン中に《ブラック・ローズ・ドラゴン》、《ブラッド・ローズ・ドラゴン》で場や墓地を相手に合わせて消し飛ばします。

《レッドローズ・ドラゴン》の追加サーチで持ってこれる《漆黒の薔薇の開華》の墓地効果と、破壊をトリガーに【ローズドラゴン】を釣り上げる《クロスローズ・ドラゴン》の墓地効果により、次のターンの展開リソース+打点を確保するのが基本ですね。

後攻では言わずもがな《ブラック・ローズ・ドラゴン》で盤面を一掃します。

各種【ローズドラゴン】の効果とチェーンを組んで全体破壊を通したり、《竜の霊廟》等のサポートが豊富なため展開力は充分です。

【ローズドラゴン】デッキの回し方〜展開例〜

《レッドローズ・ドラゴン》、《ホワイトローズ・ドラゴン》からの展開

【使用カード】

《レッドローズ・ドラゴン》《ホワイトローズ・ドラゴン》

【結果】

【手順】

  1. 《レッドローズ・ドラゴン》を召喚。その後《ホワイトローズ・ドラゴン》を自身の効果で特殊召喚。
  2. 《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚。《レッドローズ・ドラゴン》の効果で《ロクスローズ・ドラゴン》を特殊召喚し、追加効果で《漆黒の薔薇の開華》を手札に加える。《ホワイトローズ・ドラゴン》の効果で《ステイセイラロマリン》を落とす
  3. 《ロクスローズ・ドラゴン》の効果で《薫り貴き薔薇の芽吹き》を手札に加え、《ステイセイラロマリン》の効果で《バラガール》をデッキから落とす
  4. 《ロクスローズ・ドラゴン》と《ブラック・ローズ・ドラゴン》《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚。その効果でデッキから《スポーア》を特殊召喚
  5. 《薫り貴き薔薇の芽吹き》を発動し、墓地の《ホワイトローズ・ドラゴン》を特殊召喚
  6. 《スポーア》《ホワイトローズ・ドラゴン》で《ガーデンローズメイデン》をシンクロ召喚。その効果で《ブラックガーデン》をサーチ
  7. 墓地の《スポーア》効果で、《ステイセイラロマリン》を除外してレベル5として特殊召喚
  8. レベル5の《スポーア》+《ガーデンローズメイデン》で《アルティマヤツォルキン》を特殊召喚
  9. 《漆黒の薔薇の開華》をセット。ツォルキン効果で《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》を特殊召喚
  10. 手札の《ブラック・ガーデン》を発動。その後墓地の《ガーデンローズメイデン》の効果で、自身を除外して適当な【ローズドラゴン】を蘇生
  11. 《ブラックガーデン》効果発動、相手の場にトークン1体を特殊召喚
  12. 《アルティマヤ・ツィオルキン》+今出した【ローズドラゴン】で《アーティファクト-ダグザ》リンク召喚。
  13. 《ブラックガーデン》効果発動、再びトークンを特殊召喚
  14. 《ブラックガーデン》の二つ目の効果発動。トークン2体を破壊して、墓地の《ロクスローズ・ドラゴン》を特殊召喚。
  15. この時、《ブラックガーデン》の効果発動にチェーンして《アーティファクトダグザ》の効果発動。デッキから《アーティファクト-デスサイズ》をセット
  16. 《ロクスローズ・ドラゴン》+《アーティファクト-ダグザ》《クロスローズ・ドラゴン》をリンク召喚。

【盤面の解説】

上記の盤面から、更に以下の手順で相手ターン中にエクストラデッキからの展開を封じることができます。

  1. 《水晶機巧-ハリファイバー》の効果で、相手ターン中に《TG ワンダー・マジシャン》を特殊召喚可能
  2. 《TG ワンダー・マジシャン》の効果で、セット状態の《アーティファクト-デスサイズ》を破壊
  3. 《アーティファクト-デスサイズ》の効果で自身を特殊召喚し、EXデッキからの展開を封殺

ここから更に以下の手順で、相手ターン中にお互いの墓地のカードを全て除外することができます。

  1. 《TG ワンダー・マジシャン》の効果で、自身とデスサイズを素材に《ブラッド・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚
  2. 《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果発動。これにチェーンして《漆黒の薔薇の開華》を発動
  3. チェーン処理で、《漆黒の薔薇の開華》によりローズトークンを特殊召喚。続いて《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果でお互いの墓地を全て除外

更にここから《ブラック・ローズ・ドラゴン》によるフィールドのカード全体破壊と、墓地の【ローズドラゴン】モンスターの蘇生が可能。

  1. 《クロスローズ・ドラゴン》の効果を、自身とローズトークンをリリースして発動。
  2. 《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚扱いで特殊召喚。(ブラックローズならフィールドのカードを全て破壊、ブラッドローズならお互いの墓地を再度除外、月華竜なら相手モンスター1体をバウンス。)今回は《ブラック・ローズ・ドラゴン》を特殊召喚。
  3. ブラックローズの効果発動。これにチェーンして、墓地に存在する《漆黒の薔薇の開華》の効果を発動。
  4. チェーン処理で、《漆黒の薔薇の開華》によりブラックローズを次のスタンバイまで除外。その後ブラックローズ効果で全て破壊
  5. 直後に墓地の《クロスローズ・ドラゴン》の効果を、自身を除外して発動。墓地から好きな【ローズドラゴン】1体を特殊召喚(今回は《ブラッド・ローズ・ドラゴン》を特殊召喚)

といった感じに、「レッドローズ」「ホワイトローズ」の2枚でEXデッキ封じ・墓地全除外・盤面除去という多彩な妨害を構えることができます。

また、非チューナー「ホワイトローズ」の役割は「スポーアのコストとなるレベル4植物族」を落とすことなので、例えば《予想GUY》などから出した非チューナー星4植物族+レッドローズでも同様の動きが可能です。

【ローズドラゴン】デッキのカーナベルおすすめ対戦動画

おわりに

ブラックローズドラゴンを中心にして戦う斬新さが特徴の【ローズドラゴン】ですが、全体破壊ばかりでもなく「墓地を全除外する」という変則的なメタや横に広げる力もあってリンク召喚による展開も可能です。

基本がドラゴン族というのもあり拡張性が高く、様々な応用が効きそうに思えました。今後も構築や展開等を考えていきたいですね。

ここまで読んで頂いた方、また今回記事執筆のお話をくださったカーナベル様、ありがとうございました!

それでは、また( ・ᴗ・ )

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