【過去デッキ解説】デイガドラグナーの回し方、相性がいいカード、弱点が分かるデッキ解説記事!【2020年10月期】

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【過去デッキ解説】デイガドラグナーの回し方、相性がいいカード、弱点が分かるデッキ解説記事!【2020年10月期】

2020年12月の殿堂執行により、現在「アドバンス」に対応していないデッキです。

目次

はじめに

 今日は楽しみにしてたCSだ!一生懸命練ったデッキで頑張るぞ~い!

対戦よろしくお願いします
2マナタップ《 ヘブンズ・フォース 》
《 爆龍覇 ヒビキ 》出して《 爆熱剣 バトライ刃 》装備
攻撃時チェンジ《 勇者の1号 ハムカツマン蒼 》
デッキトップに《 ∞龍 ゲンムエンペラー 》固定します
《 爆熱剣 バトライ刃 》効果で《 ∞龍 ゲンムエンペラー 》出します
対戦ありがとうございました

………。

………。

いや、は???????????????????????????????????????????????

 先行2ターン目《∞龍 ゲンムエンペラー》。

【 クリーチャー 】
種族 ∞マスター・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー∞ / コスト∞

■ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ (ルビ:インフィニティ)ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。

 これが何を意味するのかというと、先攻2ターン目にして相手のほぼすべてのカードが使い物にならなくなるというマジで本当にとんでもない状態です。

 白人男性はWOW!で済ませますが僕たち日本人は許せるわけがありません。近日中にこれを犯罪として扱うよう衆議院に提出する予定です。

 しかもこれは今日デュエマに勤しむ我々が結構目にする日常です。ちょっと大きい大会があったらたぶん1~2回くらいは起きてると思います。

 つまり会場内に何人も潜在犯が潜んでいるということ。読者の中に手っ取り早く点数を稼ぎたい警察官の方がいるならCS会場をオススメするくらい。

 そんな現代デュエマの闇を孕んでいるデッキ……それが【ドラグナー】の派生形たる【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】です。

 クロニクルデッキにより強化された【ドラグナー】は元々《ヘブンズ・フォース》《爆熱剣 バトライ刃》を絡めたドラグナー連鎖が強いということで話題でした。

 が、そこに《勇者の1号 ハムカツマン蒼》が加わった瞬間マジの化け物に生まれ変わってしまいました。

なんせデッキトップ5枚の好きな多色ドラゴンを最速2ターン目に着地させることができるわけですから。

 リリース当初、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》で固定しつつ《爆熱剣 バトライ刃》で出せる強いクリーチャーが《ニコル・ボーラス》《最終龍覇 グレンモルト》くらいしかありませんでしたが《∞龍 ゲンムエンペラー》の登場で状況は一変。

 最速着地によって多くのデッキを機能不全に追い込ませるこのカードを手に入れたことによって、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》の外れが少なくなりデッキとして成立。そして日本中のCS会場を阿鼻叫喚の地へと変えてしまったのです。

 これがリリースされたとき本気でデュエマの終焉を感じていました………が、このゲームをやり続けていると思ったよりそうでもないことも判明。

この記事では、対策法に加えて【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】自体の奥深さも少しずつ分かってきたので、ここに記したいと思います。

また、デッキを組みたくなった方はそのまま【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】カードをまとめて購入することもできます!

当日の15時までにご注文頂ければ、即日発送で【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】のデッキパーツをお届けします。

【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】の特徴

 クロニクルデッキで強化された【ドラグナー】を象徴する動きといえば、《爆熱剣 バトライ刃》を装備できる軽量ドラグナーを展開し、そのまま連続でドラグナーを踏み倒していく動きです。

 このギミックに《勇者の1号 ハムカツマン蒼》を組み合わせ、その能力を最大限引き出すように構築されたのが【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】です。

【 クリーチャー 】
種族 メガ・ドラゴン / 革命軍 / ハムカツ団 / 文明 火/自然 / パワー4000 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:火または自然のクリーチャー(自分の火または自然のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から多色クリーチャーを1体選んで相手に見せ、自分の山札の一番上に置いてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

 《爆龍覇 ヒビキ》及び《龍覇 グレンアイラ》の攻撃時に革命チェンジで出すことで、デッキトップ5枚の中から任意の多色ドラゴンを仕込み、《爆熱剣 バトライ刃》の効果でそのままバトルゾーンに出すことができます。

 5枚のうちに出したいカードがなかった場合は何も選ばずに全て下に送る小技もあります。

 実質デッキトップ6枚から出したいカードを選べる、と言えますね。

 この動きを《ヘブンズ・フォース》及び《イーヴィル・フォース》を絡めることで2~3ターン目に行うことが可能。

 相手が対応できない間に凶悪なドラゴンで勝負をつけることが可能です。

 一方、一般的な【ドラグナー】に採用されがちな《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》や《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》は不採用であることがほとんど。

 その理由は単純。《爆熱剣 バトライ刃》で出なかったり《爆熱剣 バトライ刃》で出ても弱いというもの。

 《爆熱剣 バトライ刃》1発からの出力をとことん追い求めた構築であると言えます。

【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】のデッキレシピ


現在出回っているテンプレートリストはこんな感じ。

見ていただければわかる通り、構築はかなり単純です。

 純正【ドラグナー】で強力な《ヘブンズ・フォース》・《イーヴィル・フォース》+軽量ドラグナーのパッケージに、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》とその効果で固定できる多色ドラゴンがたっぷり12投されています。

【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】のカード解説

多色ドラゴン

《∞龍 ゲンムエンペラー》

【 クリーチャー 】
種族 ∞マスター・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー∞/ コスト∞

■ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ (ルビ:インフィニティ)ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。

 ある意味ではこのデッキを成立させる最後の鍵になったカード。

 本来ムゲンクライムで真っ当に出すはずだったのに1番最初に確立されたのはデッキトップからぶん投げる最低な使い方でした。

 ほとんどのデッキはこのカードを早期に着地されると何もできなくなって死にます。これにはさすがの白人男性もWOW!です。

 このカードは踏み倒す際に《奇石 ミクセル》や《ポクチンちん》を無効化できるのも覚えておきましょう。

 とはいえ実はこのカード、使いどころを誤ると自分の首を絞めることにも繋がってしまうのです。

 このカードの無視能力は自分のクリーチャーにも及ぶので、革命チェンジで手札に戻ってきた《爆龍覇 ヒビキ》などを出し直してもただのバニラと化してしまいます。

 ドラグハート付かんだけやろ!wってノリで出しても無駄です、スピードアタッカーもバッチリ消えます。

 これにより自分の盤面形成も極端に遅くなってしまうため、大抵の場合《∞龍 ゲンムエンペラー》+《勇者の1号 ハムカツマン蒼》のみという除去耐性なしの頼りない盤面でジャスキルに向かうことになります。

《∞龍 ゲンムエンペラー》も無敵ではありません。《テック団の波壊Go!》やらの6コスト以上の除去トリガーには耐性がないので、そういったカードが入っているデッキには《∞龍 ゲンムエンペラー》のプランを選択しづらいと言えます。

 また、ブロッカーを持っているとはいえすでに盤面に出ている打点に干渉しづらいのもマイナスポイント。

 ダブルブレイカーなどの効果は無効にできますが相手の展開に後出ししても盤面への影響力はそこまで高くありません。

 そのためすでに盤面の打点数で負けている場合は《∞龍 ゲンムエンペラー》を出しても押し切られてしまうことがあります。

 とはいえ、先出しできた場合の封殺力は他の追随を許しません。【ドラグナー】ミラーなどでは最優先でプレイしたいカードになります。

《ニコル・ボーラス》

【 クリーチャー 】
種族 エルダー・ドラゴン / プレインズ・ウォーカー / 文明 水/闇/火 / パワー7000 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。 

 言わずと知れたデュエルマスターズ最高額カード(プロモ除く)。このデッキに4投されたせいで値段はうなぎ上り。ふざけないでほしい。

 《∞龍 ゲンムエンペラー》が刺さらない相手であったり《∞龍 ゲンムエンペラー》が見えなかったとき、次点の選択肢として検討されるのがこのカードです。

 先攻1ターン目《ラッキー・ダーツ》《ロスト・ソウル》から始まった爆速全ハンデスの系譜を継ぐ2ターン目《ニコル・ボーラス》は言わずもがな強力。

 ブレイクにより手札を1枚与えてしまいますが誤差の範疇。選択肢を奪われた相手はほとんど動けなくなってしまいます。

 とはいえ、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》+《ニコル・ボーラス》の盤面は《∞龍 ゲンムエンペラー》のそれと比べてもあまりに貧弱です。次のターンにダイレクトアタックを決めることもままなりません。

 そのため、これを出したあとは概ね後続の軽量ドラグナーを絡めた確実なフィニッシュを狙うことがほとんどです。

 チェンジ《勇者の1号 ハムカツマン蒼》から出した場合は手札に戻ったドラグナーを再展開できるまで待ったりするなど、このカードが絡んだゲームにおいては少し慎重なゲームメイクを要求されることが多いです。

《最終龍覇 グレンモルト》

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/闇/火 / パワー6000+ / コスト7

■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

 先述の2種は先出しでの制圧に特化していますが、それらに比べて《最終龍覇 グレンモルト》はどの盤面でも柔軟に扱うことができます。

 《爆銀王剣 バトガイ刃斗》で即展開に向かうもよし。

 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》で盤面の脅威に対処するもよし。

 確実なフィニッシュを求めて《銀河剣 プロトハート》を装備するもよし。(このデッキにおいては《銀河大剣 ガイハート》より《銀河剣 プロトハート》の方が優秀なことが多いです)

ドラグハートがある限り除去耐性を持ちつつ2回攻撃出来る 《銀河剣 プロトハート》 はかなり優秀ですね!

また《銀河剣 プロトハート》 を付けた状態で、そのターン1回もタップをしていなければ《ホーリー・スパーク》等のタップ耐性にもなるので覚えておきましょう!

 余裕があるなら《爆熱剣 バトライ刃》を装備して攻撃せず《爆熱天守 バトライ閣》に龍解させるもよし。

 幅広い場面を想定するのであれば、このデッキで最も出しやすく最も強いドラグナーと言えるかもしれません。

 自身の除去耐性によって多少の除去トリガーは全てシャットアウトできるため、このデッキが出せるドラゴンの中では唯一フィニッシュ力に信用が置けます。

 採用されている多色ドラゴンは概ね上記3種類。

 値段的な問題で手が出しにくい…という理由で《ニコル・ボーラス》《大樹王 ギガンディダノス》に差し替えているプレイヤーもいますが、

 マナゾーンに置いたとき赤色が出ないことによって軽量ドラグナーに《爆熱剣 バトライ刃》が付かないことがあまりに致命的。基本は推奨されません。

 僕自身《勇者の1号 ハムカツマン蒼》で固定できて《爆熱剣 バトライ刃》で出るクリーチャーは探してみましたが、現状上記3種類に匹敵するカードパワーを持ったカードは見つかりませんでした。

 おそらくこのアーキタイプが規制されることになるまでこの3種類は固定されたままでしょう。

自由枠


 テンプレートでは上記のリストの《最終龍覇 ロージア》の4枠及び、多色ドラゴンの11、12枚目あたりは比較的自由に動かせる枠となっています。

※DECK MAKER内では仮で《最終龍覇 グレンモルト》と《∞龍 ゲンムエンペラー》を1枚ずつ外しております。

 2ターン目に《ヘブンズ・フォース》をキャストするには白単色の枚数が心許ないことから、《爆熱剣 バトライ刃》から素捲りして強い白ドラゴンが主に採用されています。

《最終龍覇 ロージア》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ジャスティス・ウィング / ドラグナー / 文明 光 / パワー3500 / コスト6

■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)

 サンプルリストでは恐らく最も無難な1枚として《最終龍覇 ロージア》を採用。

【ドラグナー】同型の序盤で踏ませたら有効なトリガーです。

 トリガーは《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》も候補ではありますが【ドラグナー】同型において《ホーリー・スパーク》で得た1ターンで勝敗が決するシーンはあまり多くありません。

 それ以上に序盤に踏ませた《最終龍覇 ロージア》に《爆熱剣 バトライ刃》《銀河大剣 ガイハート》を装備してカウンターする方が有効であることが多いです。

 ちなみにサンプルリストに採用されている《銀河大剣 ガイハート》は《最終龍覇 グレンモルト》よりもこのカードに装備することを重く見ています。

 《銀河大剣 ガイハート》を《最終龍覇 グレンモルト》に装備するシーンはほとんどないため、《最終龍覇 ロージア》を不採用にするなら《爆熱剣 バトライ刃》3枚目あたりに差し替えたほうが使いやすいですね。

《光神龍スペル・デル・フィン》

【 クリーチャー 】
種族 アポロニア・ドラゴン / 文明 光 / パワー6000+ / コスト9

相手は、手札を表向きにしてプレイする。
このクリーチャーのパワーは、相手の手札にある呪文1枚につき+2000される。
相手は、呪文を唱えることができない。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

 【カリヤドネ】のような呪文主体のデッキを完封できるのは言わずもがな。

 環境にそのようなデッキが多い場合は《爆龍覇 ヒビキ》からの素捲りを期待して多投しましょう。

 また、【ドラグナー】ミラーで序盤に叩きつければ《ヘブンズ・フォース》及び《イーヴィル・フォース》を無効化できます。

 呪文封殺効果が刺さらない相手にもピーピング効果でプランを立てやすいのが魅力ですね。

《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》

【 呪文 】
文明 火 / コスト4

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の手札を1枚捨てる。相手のクリーチャーを、コストの合計がその捨てた手札のコスト以下になるように好きな数選び、破壊する。

 ドラゴンでも白単色でもありませんが、《∞龍 ゲンムエンペラー》を捨てると相手の盤面が全て吹き飛びます。WAO!

【青魔導具】のように手札を抱えやすいデッキではないので使い勝手は悪いですがその分上手く使えたときのリターンは強烈。

 捲りしかないとタカを括った相手の盤面を一掃してやりましょう。

派生形【ブレストドラグナー】

 この【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】が各地で結果を出したのとほぼ同時期、《ブレイン・ストーム》を採用した【ドラグナー】も開発されていました。


【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト2

カードを3枚まで引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で自分の山札の上に置く。

《勇者の1号 ハムカツマン蒼》と比較した《ブレイン・ストーム》の利点は、

  • 3色を要求する《龍覇 グレンアイラ》ではなく単色の《龍世界 ~龍の降臨する地~》と組み合わせることができる
  • 《勇者の1号 ハムカツマン蒼》効果対象外の単色ドラゴンを仕込める。《メヂカラ・コバルト・カイザー》を仕込めるのはもちろん、サンプルリストでは採用していませんが《光神龍スペル・デル・フィン》《龍世界 ドラゴ大王》を入れても面白いかも
  • 単純に序盤に撃てばデッキを3枚分掘れるドローソースなので《ヘブンズ・フォース》や軽量ドラグナーを引く確率が上がる
  • 自身が単色かつ多色をデッキトップに逃がすことによる多色事故の低減が期待できる

 などが挙げられます。総じて【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】の弱点であるマナベースを補った形と言えるでしょう。

 当然この形にするデメリットもあり、

  • 《勇者の1号 ハムカツマン蒼》に比べて2マナを支払う必要があるため展開速度が落ちる
  • 《ブラッディ・クロス》《ポクチンちん》などで《ブレイン・ストーム》が妨害される(裏を返せば友情コンボで手札の弱いカードを捨てることができるということでもあります)

 デッキの性質としては似通っているので、どちらも試してみて好みで使い分けるのがいいでしょう。

【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】の弱点・対策

 さて、展開ターンの観点で見ればデュエマ史上最悪なことをしている【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】にも弱点はあります。

 我々《ニコル・ボーラス》を買えなくて組めない人間にも付け入るスキはあります。対策を怠らず、気持ちよくボコボコにしてやりましょう。

1.手札が揃わないと早期展開ができない

 このデッキの核はどこまで行ってもフォース呪文+軽量ドラグナーの2枚コンボ。そこがなければ最速展開ターンは4ターンなので、普通のデッキと変わりありません。

 それを引き込むドローソースも構築上採用が難しいため素引きする必要がありますし、半分以上が多色で占められたデッキなので展開ターンに単色を埋めることができない事故だって発生します。

 そういった展開で別の動きができるかというとかなり難しいです。メインプランに構築をガン寄せしている以上、デッキに入っているのは手札に来ても意味のない重いドラゴンばかり。

 サブプランを採用するとしても、あまり使い勝手のよくない《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》による時間稼ぎくらい。

 総じてメインプランがコケたときに他の動きができないのが致命的なので、4ターン目までにビッグアクションを起こせるデッキを使えば普通に勝てたりします。

2.メタカードに極端に弱い

 サブプランがないということはもう1つの弱点を孕んでいます。それはメインプランにメタカードを当てられると対応できないということです。

 このデッキの最大出力はデュエマ史上を見ても類を見ないレベルですがその割にイマイチ活躍できていないのはこの点が非常に大きく、現状のテンプレートではメタカードに対する解答が《龍装05号 イヴィルヴィ》を《ヘブンズ・フォース》で出すのみ。

 もちろんこれをした場合は相応に速度が落ちるので【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】側としては出される前に勝つ、そもそも引かせないことがベストなのです。

 《ヘブンズ・フォース》絡みの速度が圧倒的すぎてそれが通るのがこのデッキの恐ろしいところなのですが、それもフォース呪文+軽量ドラグナーをドロソなしで3ターン目までに引っ張ってきたときのみ。

 さらに中途半端な展開でなく、勝負を決定づけるレベルの展開をそこで行う必要があります。《勇者の1号 ハムカツマン蒼》があれば難しいことではありませんが、《爆熱剣 バトライ刃》のみの素捲りであれば結構外すことが多いです。

 下記で紹介するメタカードをそこまでに1枚展開するだけで簡単に機能不全に陥ってしまいます。このデッキにどうしても勝ちたい!という方は色々試してみましょう。

【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2

■相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。

────────────呪文────────────
カード名:ジャミング・チャフ
文明:光
コスト:5マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。

 2マナで他のデッキにも幅広く刺さる汎用メタカード。類似カードに《制御の翼 オリオティス》《マグナム・ルピア/クリムゾン・チャージャー》があります。

 ただし3、4マナ貯まって軽量ドラグナーの召喚に成功されてしまうと、チェンジ《勇者の1号 ハムカツマン蒼》→《∞龍 ゲンムエンペラー》や《最終龍覇 グレンモルト》が解答となってしまいます。

 他に紹介するカードに比べてメタカードとしての信頼は薄いといえるでしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー3000 / コスト3

■相手のターン中に、相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーは自身の墓地にあるカードをすべて山札に加えてシャッフルする。

 先攻3ターン目しか有効なタイミングがありませんが、《ヘブンズ・フォース》《イーヴィル・フォース》の双方が止まります。《異端流し オニカマス》《デスマッチ・ビートル》なども似たような役割を果たします。

 こちらも《∞龍 ゲンムエンペラー》、《最終龍覇 グレンモルト》を出されると無力。《奇石 ミクセル》など一旦盤面に出させてしまうものはこのデッキ相手だと信頼度が低いです。

《奇石 ミクセル》及び《ポクチンちん》はそれ単体で詰みに持って行けないため、あくまで自分のメインプランを通すまで、もしくは下記のカードを引くまでの時間稼ぎと割り切ったほうがいいですね。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 ゼロ / パワー2000 / コスト2

■このクリーチャーは攻撃できない。
■名前にとある自分の他のクリーチャーすべてのパワーを+5000する。
■いずれかの山札からマナゾーンまたはバトルゾーンにカードが置かれる時、かわりにそのプレイヤーはそのカードを自身の山札の一番下に置く。

 ここから紹介するカードは上述の2種と違い、置換などによって《爆熱剣 バトライ刃》からの展開を完全に封じます。類似カードに《デュエマの鬼!キクチ師範代》など。

 この《DG ~裁キノ刻~》は他のデッキに対する効力は薄くとも、対《爆熱剣 バトライ刃》に限れば2ターン目に効果を封殺できる唯一無二のメタカード。色を持たない点に目を瞑ればどんなデッキにも採用することができます。

 【ドラグナー】はこういった軽量メタカードには《熱血剣 グリージーホーン》《熱血爪 メリケン・バルク》で対処していくのですが、隠されたパンプ効果によって2枚出すとパワー除去に対して無敵になります。使う際は覚えておくと便利。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー4000 / コスト3

■相手は、自身のターン中、召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出せない。

 これも踏み倒しそのものを封じます。パワーも高いので《熱血剣 グリージーホーン》《熱血爪 メリケン・バルク》への耐性もあります。

 《DG ~裁キノ刻~》に比べて2ターン目に出せないのは気がかりではありますが、その分カードとしては強力。他のデッキにもある程度刺さります。

【 D2フィールド 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / コスト3

このゲームで使うカード、そのコスト、そのテキスト内のコストはすべて、文明を失う。(無色となる)
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

【ドラグナー】の対策カードとして有名な1枚。軽量ドラグナーが全て使い物にならなくなります。

《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》であったり《爆熱剣 バトライ刃》を装備したままにしておくことで突破されますが、先出しに成功すると《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》を採用していない【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】を封殺することが可能です。

 触りにくいD2フィールドですが、 【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】 側は自由枠に《煌龍 サッヴァーク》を採用してこのカードを対策することもできます。過信はしないように。

【 ツインパクトカード 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー4000 / コスト4

■5.S.D.:このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドのカードを手札に加えるかわりに、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。
■相手は、自身の山札の横向きのカードを手札に加えた時、ゲームに負ける。
■相手は、自身の山札を見たり、順番を入れ替えたりできない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自身の山札をシャッフルする。

────────────呪文────────────
カード名:終葬 5.S.D.
文明:自然
コスト:8マナ

■相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。
■このカードをバトルゾーンに出す。

 《爆熱剣 バトライ刃》以外の環境のカードにも刺さるということで話題になったカード。類似カードに《巡霊者メスタポ》があります。

 山札を見ることができない=表向きにすることもできない……という裁定が下されたため、《爆熱剣 バトライ刃》の効果もバッチリ封じることができます。

 一般的なリストの【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】は《龍装05号 イヴィルヴィ》しかこれを処理する手段がないため、それさえケアすればエクストラウィンも結構狙えます。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト6

■侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、この呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
■相手のクリーチャーを1体、破壊する。

 これのみ後出しでも効くメタカード。最近の【カリヤドネ】は《スーパー・デーモン・ハンド》に加えてこのカードを積んだ構築をよく見かけます。

 《∞龍 ゲンムエンペラー》が対処可能なことが有名ですが、フォース+ドラグナーがカス当たりしたときも確実に盤面を潰せるのが偉い。0コストで撃てることもあり使い勝手は非常に良好です。

 などなど、結構色々なメタカードが刺さり、その何種類かは詰みまで持っていけます。類似カード込みで一応5文明すべて網羅してるはず…?

 愛用デッキで勝ちたい!という方は上記のカードを採用することも視野に入れてみましょう!

おわりに

 デュエマ史上の中でも屈指の凶悪さを誇る【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】でしたが、気を付けないと自滅してしまったり思いのほか弱点が多かったり……まだまだ付け入るスキがあるデッキと言えます。

 ですが、言い換えればそこが伸びしろ。

 メタカードへの耐性を得た【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】が現れたとしたら……それこそ環境を牛耳ってしまうデッキが完成してしまうかもしれません。

《ヘブンズ・フォース》殿堂確実と言われる次回の殿堂まで、使う側としても使われる側としても……1度、このデッキと向き合ってみてはいかがでしょうか?

最後に、カーナベルでは【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【ハムカツ蒼型デイガドラグナー】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!

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