はじめに
こんにちは!カーナベル所属プロのユーリです。外出自粛の影響で対戦する機会が減り、最近はカードに触る時間も短くなってしまいました。しかし、家にいる間にもデッキの構築やプレイを考える事で上達する事ができます。今回は、デッキの組み方について解説しようと思います。
使いたいカードを決める
まずはデッキを組む際に使いたいカードを決めましょう。ここで選ぶカードはどんなカードでも構いません。
このカードカッコいい!とかこの効果面白そう!みたいな理由で選んで大丈夫です。
僕たちのような競技プレイヤーは新しいタイプの効果を持っているカードや、環境に合っている効果を持っているカードを選ぶようにしています。
今回は新弾のWチーム、W王国ドッキングパックから、《ロールモデルタイガー》と《「是空」の鬼 ゲドウ権現》の2枚を例に選び、それぞれのデッキ構築を紹介します。
使いたいカードの特徴を知る
使いたいカードを決めたら、そのカードの特徴を知りましょう。特徴を知ることでどのような部分が強いのか、どのようなカードと相性がいいのかが見えてきます。
既にある似た効果のカードがある場合はそのカードと比べると特徴がわかりやすいです。
《ロールモデルタイガー》
攻撃誘導+マナからのクリーチャー踏み倒しの二つの強力な効果を持っています。《ドンジャングルS7》とかなり似たカードですが、こちらは多色でマナコストが重く、Jチェンジなどの早期に場に出すギミックも無いため、攻撃誘導能力によるアグロ系統のデッキの封殺は難しくなっています。
しかし、踏み倒しができるクリーチャーの範囲が《ドンジャングルS7》よりも広く、ゲームエンド級のクリーチャーを複数体並べる事も可能です。
そのため、攻撃誘導効果による盤面制圧よりも、クリーチャーの踏み倒しによるフィニッシャーとしての性質の方をメインの特徴として考えました。
《ロールモデルタイガー》の特徴
・マナコストが重い
・フィニッシュの性能が高い
《「是空」の鬼 ゲドウ権現》
スピードアタッカーでスレイヤー付きのWブレイカー、敗北回避効果など能力てんこ盛りですが、最大の特徴が鬼タイム発動中は2マナで出せる点。
2コストでスピードアタッカーのWブレイカーを出せるというのはコストパフォーマンス的にはあり得ないレベルの強さであるため、このカードの一番の特徴であると言えます。
しかし、鬼タイムに入らなければ軽減効果は使えないため、上手く鬼タイムに入る工夫が必要です。
《「是空」の鬼 ゲドウ権現》の特徴
・鬼タイム中なら2コストで出せる。
勝つ方法をイメージする
特徴を理解したらそのカードを使ってどうやって勝つかをイメージしましょう。その勝ち方を勝ちのプランの目標になるようにデッキを組んでいきます。
《ロールモデルタイガー》の勝つ方法
マナさえあれば大型のクリーチャーをマナから複数体出すことができるため、マナブーストして《ロールモデルタイガー》から大型クリーチャー踏み倒しの動きをイメージしました。
出すクリーチャーは《龍世界 ドラゴ大王》や《偽りの王 ナンバーナイン》のような強力なロッククリーチャーか、《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》+《偽りの名 ゾルゲ》のようなコンボできるクリーチャーが良いと考えました。
《「是空」の鬼 ゲドウ権現》の勝つ方法
鬼タイムを効率よく発動させるには自分と相手のお互いのシールドを減らさなければならないので、《斬斬人形コダマンマ》のような自分のシールドを減らすクリーチャーを使ってビートダウンし、鬼タイムで軽減された《「是空」の鬼 ゲドウ権現》で押し切るという勝ち方をイメージしました。
デッキ構築
勝つ方法をイメージしたらデッキを構築しましょう。
デッキのメイン
まずは勝つ方法でイメージした勝ち方を達成できる、デッキのメインとなるカードを選んでいきましょう。
相性の良いカードを探す
メインのカードと相性の良いカードを探し、デッキに入れていきましょう。
《ロールモデルタイガー》と相性の良いカード
《ロールモデルタイガー》1枚でコンボを達成するにはバズレンダを1回使って12マナでプレイする必要があります。
そのため、6マナから12マナにジャンプできる《ドルツヴァイ・アステリオ》や、8マナから11マナまでブーストできる《【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】》や《ウマキン☆プロジェクト》は相性が良いと言えます。
《「是空」の鬼ゲドウ権現》と相性の良いカード
コダマンマ系統のカードに加え、《キズグイ変怪》も殴りながら自分のシールドを減らす事が出来るので相性が良く、それらのカードに合わせて《デュアルショック・ドラゴン》を使えばさらに多くシールドを減らす事ができるため《デュアルショック・ドラゴン》も相性の良いカードと言えるでしょう。
デッキを整える
メインのカードと相性の良いカードを見つけたら、後はそのカード達に合わせてマナカーブや色バランスを考えてカードの枚数を調整しましょう。
そうして出来上がったデッキがこの2つです。
メインのカードと相性の良いカードに加え、ブーストやシールドトリガーを増やし、《ロールモデルタイガー》までの時間稼ぎを上手く出来るようにしました。
コダマンマ系統のカードが8枚では足りないと感じたため、《デュアルショック・ドラゴン》とは少し噛み合いませんがメインの勝ち方であるシールドを減らしながらのビートダウンをより強くしてくれる《福腹人形コダマンマ》を採用しました。
まとめ
・使いたいカードを選ぶ
・カードの特徴を掴む
・勝ち方をイメージする
・相性の良いカードを選ぶ
・デッキを構築する
おわりに
デッキ構築は様々な組み方や人それぞれのこだわりがあり、一概にこれが正解とは言えませんが、少しでも参考になれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。
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