嗚呼美しきかな、我がワンショット理論

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嗚呼美しきかな、我がワンショット理論

どうも初めまして。初めてじゃない方はお久しぶりです。

どうもNです。

最近はめっきりデュエルマスターズをやらなくなってしまったので、これがデュエルマスターズに関する最期の記事になるかもしれません。それなので私の全生命をこの一記事に込めて書かせて頂きます。この記事が現役のビルダーの方やこれからデッキを作ってみたい方への手助けになれば幸いです。是非見ていって下さい。

さて、それでは今回はワンショット厨の私がワンショットの何たるかについて語りつくしていこうと思います。私のわんしょへの愛がどれだけ深いのか、皆さんに理解して頂くために一番分かりやすいのは私のハンドルネームですね。

私はワンショットの中でも特に《黒神龍ブライゼナーガ》が大好きです。ハンドルネームの「N」は《黒神龍ブライゼナーガ》の英語名Necrodragon Bryzenagaの頭文字をとった物です。今まで友人には「にんにく」の頭文字をとってNと言ってきましたが嘘です。

目次

<そもそもワンショットとはどんなデッキか>

ワンショットとは一般的に「デッキの核を投下することでゲーム展開を自分のものにする」デッキのことです。

代表的なデッキを挙げれば【エンペラー・キリコ】【ブライゼシュート】等でしょうかね。

「核」とは【キリコ】の《エンペラー・キリコ》、【ブライゼシュート】の《黒神龍ブライゼナーガ》のようにコンボを起動させるためのカードのことです。

ワンショットの定義

私の目指すワンショットは「核」を出すゲーム展開になるデッキに限ります。私の考え方では、一般にループデッキと呼ばれているものの中にも、ワンショットに分類した方が正しいと言えるデッキも有ると思っています。私から言わせて貰えば、【ジャスティスループ】はワンショットに分類されます。

何故かと言うと、ループに入った瞬間勝利が確定するデッキにおいて、ループ後のプレイはゲームの勝敗に関係無いからです。ゲームの勝敗を左右するのはあくまでループに入るまでの過程となります。

つまり、【キリコ】は《エンペラー・キリコ》を出すゲーム、ジャスティスループはジャスティス(核)を出すゲームになります。よって私は【ジャスティスループ】がワンショットに分類されるデッキだと考えています。

<美しいワンショットとは>

私はよくワンショットを手榴弾に例えます。

ではどんな手榴弾が優秀と言えるでしょうか?

答えは「なるべく小さくて、扱やすく、早く爆発し、対象を最低限の威力で破壊できる手榴弾」です。

今回は美しいワンショットの極意を手榴弾に例えて

  • 小さく
  • 扱いやすく
  • 早く
  • 最小限の威力で相手を撃破する。

この4つのポイントに分けて解説していきます。

①火薬の密度を上げることで手榴弾を小さくせよ!!!

火薬を強力にする代わりに少量で済ませる事が出来れば手榴弾の扱いが楽になります。

この「火薬」とはデッキにおけるコンボパーツの事を指します。つまりコンボパーツを減らし、他のブーストや受けに割くスペースを多く確保しようということです。これは私がデッキを作る上で一番こだわっており、妥協したくない部分です。

・コンボパーツの圧縮

デュエルマスターズでコンボデッキを作る際、確実にビルダー達を苦しめている存在があります。それはシールドです。シールドが存在するために、コンボパーツがシールドに埋まる事を考慮し、採用枚数を増やしたり、シールドからコンボパーツを回収する為のカードを採用したりしなければなりません。

私が昔使っていたザビミラループというデッキを例に説明していきます。

このデッキにはループのフィニッシュで必要になるコンボパーツが3種類も有りました。

《魔龍バベルギヌス》

《復活の祈祷師ザビ・ミラ》

《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》

このデッキでループを成立させるためには、パーツの盾落ちを考慮すると各カードを3枚ずつデッキに入れなければなりません。(更にこのデッキの場合ループに《魔龍バベルギヌス》が2枚必要になるため、このカードだけは適正枚数が4枚になります。)

これでは合計10枚のカードがデッキを圧迫してしまいます。……かなりの痛手ですね。そこで、火薬を小さくする(つまりコンボパーツを小さくまとめる)テクニックを使っていきます。

“集合”を使ったコンボパーツの圧縮

コンボパーツを少なくする簡単な方法の一つはカードAにもなり、カードBにもなり得るカードを探すことです。数学の授業で集合という物を勉強したことを覚えていますでしょうか?コンボパーツの圧縮に使うテクニックはまさにそれです。

…でもそんな都合のいいカード有るわけ……。

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい) 
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

出典:デュエル・マスターズ

有りましたね^^

つまりこういう事です。

AにもBにもなり得るというのは何もAとBのツインパクトを探せという事だけでは有りません。AやBをシールドやマナから回収できるカードでも良いのです。このデッキの場合、ループパーツをシールドから回収しつつループを継続させられる《黒神龍ブライゼナーガ》を1枚入れる代わりに3種類のループパーツをデッキからそれぞれ1枚ずつ減らす事が出来ました。この方法はコンボパーツが多いデッキほど有効になります。デッキを作りたい方は頭の片隅にでも置いておいて下さい。

この、「コンボパーツの圧縮」というテクニックは1から新しいデッキを制作する際非常に重要です。これさえ出来れば誰でもビルダーになれると言っても過言では有りません。ロマンコンボデッキが何故成立しないのか?何故ネタと言われて流されてしまうのか?それは必ずと言っていいほどコンボパーツの多さが原因です。そのコンボをただのネタで終わらせない為にはこのようなテクニックを駆使し、コンボパーツを減らしデッキとして実現可能なサイズを収める事が重要です。最近貴方のツイッターに流れてきたロマンコンボの4枚画像は本当にネタツイでしょうか……?環境入りは不可能でしょうか……?コンボパーツを意のままに圧縮できるようになればTLに流れてくるデッキもユーチューバーがネタデッキと言って紹介しているデッキも全て貴方の物です。貴方が諦めたロマンデッキ、もう一度限界までコンボパーツとの睨めっこしてみてはいかがでしょうか。目指せパイオニア!

②扱いやすくシンプルな爆弾が美しい!!!

手榴弾は安全装置を抜いて、解除すると爆発しますが、それを解除することに手間が掛かっていては敵に逃げられたり、逆に自分が倒されたりしてしまいます。爆発させるための下準備は少なければ少ないほど危険で優秀な手榴弾になります。

つまりデッキの核を投下する為の下準備は少なければ少ないほどいいという事です。例えば【キリコ】には進化元を用意するという下準が必要で、【武者ワンショット】は《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を先に出しておく必要があります。

これが「下準備」です。

下準備にも色々有ります。

一番優秀なのは下準備が一切無く、核を投下するだけでワンショットが成立するデッキ。

次いで優秀なのは

下準備と同じターンに核を投下出来るデッキ。

下準備された物の除去や、次に出てくる核の妨害が難しくなる物デッキ。

逆に一番美しくないのは前のターンに下準備した物が簡単に除去されてしまうデッキです。

皆さんがワンショットを制作する際、相手の妨害が辛く、なかなか核を投下出来ないようであればこの下準備を見直してみて下さい。もしかしたら今より優秀な核へのアプローチの仕方が有るかもしれません。

この「下準備」という考えは必ずしも強さに比例するわけでは有りませんが、予備動作無しで出て来た最強カードが一瞬でゲームの勝敗を決めてしまう様は最高に美しいですよね。私はこの予備動作が一切無い理想のワンショットを15年ほど追及し続けてきました。そしてついに15年越しでそのデッキを完成させたのですが、それはこの記事の<ワンショットの歴史>の最後の方に紹介しております。他に紹介しているデッキもこの下準備というポイントに注目して読んで頂けるとより楽しめるかもしれません。

③敵が逃げる、早く爆発せよ!!!

つまり、デッキの核を投下するターンは早ければ早いほど良いということです。

ワンショットにおいて早さは非常に重要です。極端に言えば相手のデッキにこちらを妨害する手段が無い場合、相手が自分を倒すより早くこちらのワンショットが決まれば勝ちになります。平均的にこちらの速度が早いのならばその相手は有利対面と呼べるでしょう。核の投下は早ければ早いほど有利対面が増えます。

具体的にワンショットを早く、安定して起動させるためにはどんなサポートカードを投入すれば良いでしょうか?

私の一押しカードはこちら。

自分の山札の上から5枚を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。

チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)

出典:デュエル・マスターズ

《ライフプラン・チャージャー》です。見て分かる通りブーストとサーチが同時に出来るカードです。

先行3ターン目。デッキ内に4枚入っている核を1枚も引いていない状況において、《ライフプラン・チャージャー》を使ったとき、効果で核をピックできる確率は50%も有ります。ちなみに《フェアリー・シャワー》で引ける確立は23%です。

《ライフプラン・チャージャー》と核をそれぞれ4枚ずつ採用しているデッキにおいて、5ターン目に核を用意出来る確率は8割に達します。

ワンショットにおいてこれに勝るサポートカードはなかなか有りません。どんなレシピに入れても美味しいカードなので今度生姜焼きの付け合わせにでも使ってみようかと思います。(は?)

他に私がよく採用するカードはこちら

S・バック-自然(自然のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。

出典:デュエル・マスターズ

《天真妖精オチャッピィ》はビートデッキに対してストライクバックが使えることは勿論ですが、そうでない相手に対しても《フェアリーライフ》等の2コスブーストと併用させて4ターン目に7コスの核をプレイ出来る確率が跳ね上がります。そこが《怒流牙 佐助の超人》との違いです。

単純な速さを求めるのであればこのカードの採用を検討して下さい。

<まとめ>

核を早く出せれば勝率が上がる。相手に理不尽を押し付けよう。

④最小限の威力で爆発せよ!!!

②で話したデッキを小さくするテクニックと重複するところも有りますが、簡単に言ってしまえばオーバーキルをする必要は無いと言う話です。

貴方が採用したそのフィニッシャーは本当に必要ですか?オーバーキルでは有りませんか?

具体的な例を用いて説明します。

昔私が使っていた【ギフト エンド・オブ・ザ・ワールド】というデッキにはフィニッシャーが2種類入っていました。一つは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》でもう一つは《R・S・F・K》です。

スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) このクリーチャーが攻撃する時、自分が負けるか中止するまで、相手とガチンコ・ジャッジする。その後、こうして自分がガチンコ・ジャッジに勝った回数、このクリーチャーは相手のシールドを1枚ブレイクする。

出典:デュエル・マスターズ

「《R・S・F・K》?何だその微妙なフィニッシャーは?」と思いますよね。いくら【黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド】で山札を高コストに固定出来たとしても決定力に欠ける印象を持つと思います。

実はこのカードにはフィニッシャー以外にもう一つ役割が有りまして、それは速攻対策です。当時流行していた速攻デッキは【黒緑速攻】でした。【黒緑速攻】はデッキの殆どが低コストで構成されていますので、《R・S・F・K》を1枚出すだけで勝利できてしまいます。更に当時の環境に居た【デアリシューゲイザー】等には8コスト以上のカードが採用されていなかったので、こちらの山札を《悠久を統べる者フォーエバー・プリンセス》を含む適当な高コストカードに固定すればフィニッシャーとして問題無く機能してくれます。

他にも《復活の祈祷師ザビ・ミラ》から《ヴォルグ・サンダー》を大量展開するパターンや《悠久を統べる者フォーエバー・プリンセス》を素出しして殴りきる等複数のフィニッシュパターンを用意しているため、フィニッシャーの全てを中盤で活躍の見込めないカードにする必要は有りません。

<まとめ>

フィニッシャーは環境内の相手をぎりぎり倒せる出力に抑えて良いので、なるべく他の役割も持ったカードを採用しよう。

<ワンショットの歴史>

次は環境に出回っていたワンショットや私が制作したワンショットの中で、私が美しいと思うものを厳選しました。歴史を振り返りながらその美しさを噛みしめていきましょう。一部を除いてデッキ名をクリックすると解説ページへ飛びます。

(環境デッキでも私が考案した独自のギミックが入っているものに関してはオリジナルに分類して私のデッキの解説、もしくは環境とオリジナルの両方を解説させて頂きます。)

【星龍ブライゼ】:オリジナル

2008年頃~《黒神龍ブライゼナーガ》殿堂2019年3月まで

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドはすべて「S・トリガー」を得る。

出典:デュエル・マスターズ

私が初めて作ったワンショットです。形を変え殿堂までずっと使い続け、挙句小説まで書くという黒歴史を刻んだ愛着の大きいデッキです。

このデッキの良い所は下準備である《星龍の記憶》に隙が無いことです。シールドは破られなくなる上、クリーチャーではないので除去される心配も無有りません。時には殴られたシールドから《星龍の記憶》が発動することも。

最初に作った【星龍ブライゼ】はトリガー化したシールドから出した《邪眼皇ロマノフI世》《キリモミ・スラッシュ》でSA化させ、《憎悪と怒りの獄門》を打つというものでした。更に派生した物では、《龍神ヘヴィ》《破壊神デス》《龍神メタル》がトライゴッドリンクする形。《復活の祈祷師ザビ・ミラ》が複数出てくる形。《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》、《勝利宣言 鬼丸「覇」》、《オールデリート》etc….言い出したらきりがないほど色々作りましたね。《星龍の記憶》と言うカードがどんな無茶なロマンも許容してくれる最高のワンショットです。

【キリコ】:環境

2009年頃~(殿堂)2012年3月

進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

出典:デュエル・マスターズ

これぞザ・ワンショットって感じのデッキですよね。このカードが出た当初私は受験生でして復帰したらとんでもないカードが出ていたという印象です。このデッキは《蒼狼の始祖アマテラス》との相性が非常に美しく、《母なる星域》と組み合わせてそのまま《エンペラー・キリコ》を呼び出せるのが魅力的でした。

やがて当たり前のように殿堂を迎え1枚になりましたが、エピソード1に突入し《サイバー・N・ワールド》《永遠のリュウセイ・カイザー》を獲得すると、再び猛威を振るいました。色々な形が有ったと思いますが個人的には2011年の川崎CS午後の部で優勝した【ザビキリコ】が一番好きですね。川崎CSは私が初めて参加したCSなのでよく覚えています。決勝戦では《エンペラー・キリコ》から最終的に《ヴォルグ・サンダー》を複数並べて勝利すると思いきや1枚だけ搭載されたダイヤモンドカッターをマナゾーンから回収しビートプランに変更。そのままジャスキルを通した試合を見た時はとても感動しました。それから私はその後もCSに参加するようになりました。

【ギフト エンド・オブ・ザ・ワールド】:オリジナル

2014年頃~フェアリーギフト殿堂(2016年9月)まで

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から3枚選び、残りをすべて墓地に置き、その後、選んだ3枚を好きな順序で山札に戻す。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■エヴィル・ソウル

出典:デュエル・マスターズ

私が初めてCSで入賞したデッキです。このデッキの美しい所はやはり《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を1枚出した瞬間にコンボが完結するところですね。《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》が出たと同時に《黒神龍ハイサイ・ラッシャイ》が複数展開し、デッキトップには《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》が固定され、墓地に《魔龍バベルギヌス》、とフィニッシャーの《復活の祈祷師ザビ・ミラ》や《R・S・F・K》が用意される。山札には悠久が待機しており《ヴォルグ・サンダー》でも負けない。嗚呼美しきかな。

【ロマノフワンショット】:環境

2015年頃~現在

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を墓地に置く。
その中から、コスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。

出典:デュエル・マスターズ

このデッキも構築には寄りますが下準備が要らない物が多く、私好みのワンショットと言えるデッキでした。《邪眼教皇ロマノフII世》の入ったデッキが発売された当初は《邪眼教皇ロマノフII世》を核として起動し、《煉獄と魔弾の印》等で《邪眼教皇ロマノフII世》《邪眼皇ロマノフI世》を連鎖させ、最終的に《魔天後輪》を打ちつつ並んだクリーチャーで殴る形が多かったかと思います。私の場合は《復活の祈祷師ザビ・ミラ》でフィニッシュしていました。このデッキは《目的不明の作戦》を手に入れてから【ジャスティスループ】と同様にライブラリアウトの心配が無くなり、ついにはループまで出来るようになってしまいました。現在では《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》と合体し【バイク】、【モルネク】、【アナデッド】と互角に渡り合っているそうな。……ここは本当に2019年ですか……?

【ザビミラループ】:オリジナル

2016年頃~《フォース・アゲイン》殿堂(2016年9月)

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の他のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、コスト6以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

出典:デュエル・マスターズ

私が作ったデッキの中でCSの入賞回数が一番多いデッキですね。普通の【ジャスティスループ】との1番の違いは《聖霊左神ジャスティス》の効果ストックが1つでフィニッシュまで行ける所です。ターンを返したり《聖霊左神ジャスティス》2枚引いたりする必要が有りません。1枚《聖霊左神ジャスティス》をバトルゾーンに出すだけでゲームに勝利出来る最強のデッキです。この、《聖霊左神ジャスティス》1枚からフィニッシュするループを考えるのに3日間考え込んだのをよく覚えています。確立出来た時はあまりの感動に夢なんじゃないかと思ってしまいましたね。

【ジャスティスストーム】:オリジナル

2017年頃~龍素知新殿堂(2018年3月)

解説貼り付け

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。残りを自分の墓地に置く。
■W・ブレイカー
■左(レフト)G・リンク
■このクリーチャーがリンクしている間、このクリーチャーはシールドをさらに1枚ブレイクする

出典:デュエル・マスターズ

【ザビミラループ】の強化版のようなデッキですね。《フォース・アゲイン》を失った【ザビミラループ】が《テキサス・ストーム》によって息を吹き返し、更に強化されて復活した物です。こちらも【ザビミラループ】同様にジャスティスの効果ストック1からのフィニッシュが可能です。《魔龍バベルギヌス》無しでそれを可能にしたのはホーガンブラスターループを確立させた功績が大きかったかなと思います。「いやいや、ホーガンブラスターループはお前が考案したわけじゃないだろ。」と思われてしまうかもしれませんが、実は当時ネット上に出回っていた解説ではデッキトップを《フォース・アゲイン》に固定する方法しか掲載されておらず、デッキトップを龍素知新に固定する方法は載っていなかったそうです。(私も当時フォロワーに指摘されてから知りました。)

ももそもホーガンブラスターループとはそもそも何ぞや?という方は以下に張り付けた私の動画を見てみて下さい。

【メガ・メイキング・ドラゴン】:オリジナル

2016年頃~現在

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のドラゴン以外のクリーチャーをすべて破壊する。
その後、それと同じ数の進化ではないドラゴンが出るまで、自分の山札の上からカードを表向きにする。
こうして見せた進化ではないドラゴンをすべてバトルゾーンに出し、残りを自分の墓地に置く

出典:デュエル・マスターズ

超次元

《闘将銀河城 ハートバーン》《龍魂教会 ホワイティ》×2《龍魂城閣 レッドゥル》《龍魂宮殿 ブラックロ》《銀河剣 プロトハート》《覇闘の将龍剣 ガイオウバーン》《無敵剣 プロト・ギガハート》

こちらは記事にしていなかったデッキですね。簡単に説明すると、青銅の鎧を出した次のターンに《爆竜兵ドラグストライク》を召喚。《暗黒鎧 ダースシスK》の効果でそのまま破壊すると手札から《メガ・メイキング・ドラゴン》が着地します。効果で《暗黒鎧 ダースシスK》《天真妖精オチャッピィ》を破壊し、山札から《王・龍覇 グレンモルト「刃」》《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》が展開するデッキです。これも何度つかっても飽きない最高のデッキです。このデッキのポイントはやはり《暗黒鎧 ダースシスK》《爆竜兵ドラグストライク》《メガ・メイキング・ドラゴン》という最高の組み合わせにたどり着けたところですね。これ以上に《メガ・メイキング・ドラゴン》を活かしきった使い方は他になかなか無いと思います。

【サイケデリート】:オリジナル

2018年頃~現在

■このクリーチャーまたは自分の他のコマンド・ドラゴンを召喚してバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から4枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から呪文を1枚相手に選ばせ、残りを自分が好きな順序で山札の一番下に置く。その後、その呪文をコストを支払わずに唱える。
■W・ブレイカー 

出典:デュエル・マスターズ

次々とお気に入りのデッキ達が殿堂で消されていく中でひねり出したデッキ《龍素記号Mm スペルサイケデリカ》が1枚着地するだけで《オールデリート》が放たれるワンショット。何故か入っている《ライフプラン・チャージャー》は《龍素記号Mm スペルサイケデリカ》の効果でヒットすると《界王類七動目 ジュランネル》をサーチしつつ増えた1マナでそのまま召喚!再び《龍素記号Mm スペルサイケデリカ》の効果が発動するのです!!

そんなドキドキわくわくのワンショット。私の作ったガチデッキの中では珍しくまだ何も殿堂していないデッキです。《伝説の禁断 ドキンダムX》を採用しているデッキが流行っていない時期に使う事をおすすめします。

【緑ブライゼウーニ】:オリジナル

2019年2月~殿堂(2019年3月)

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい) 
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

出典: デュエル・マスターズ

これこそ私が追い求めた物。私の全てです。《黒神龍ブライゼナーガ》という核を1枚投下するだけで一切の下準備無く即死ループが成立。2コスブースト、《ライフプラン・チャージャー》と動いて安定して4ターン目に核を投下できます。究極に美しい完成されたワンショット。殿堂前に形に出来て本当に良かったです。今まで有難う《黒神龍ブライゼナーガ》

私が引退した理由はこのデッキを通常レギュレーションで回す事が出来なくなったからです。この15年かけて完成させたデッキはもう二度とCSで使う事が出来ないのです。この先私がいくらデュエルマスターズ続けたとしてもこれを超えて満足出来るデッキが完成する事は無いでしょう。

さて、このデッキも記事を書いたことが無いので当時の解説ツイートを添付させていただきます。

既存の【ウーニループ】との一番の違いは緑を採用し、環境に対して十分に対抗できると言える速度を実現出来た所です。

ツイートと重複しますが、【ウーニループ】は【ジャスティスループ】のように効果ストックが1ではフィニッシュ出来ないコンボです。

そのため1つの効果ストックでループしながら、どうやってその効果ストックを2以上に増やすのかという問題が出てきます。既存のデッキでは《マーシャル・クロウラー》《音感の精霊龍 エメラルーダ》を採用している物が有りましたが、どちらの構築も、ストックを増やすために採用しているカード(つまり火薬)を5枚以上使いデッキのスペースを大きく圧迫していました。そこで私は《次元の嵐 スコーラー》というカードに辿りつき、5枚必要だったスペースをたったの1枚に収める事ができました。こうしてこのデッキのコンボパーツによるスペースを圧縮し、その分で緑を採用。デッキの速度を上げ、CSで戦えるレベルまで仕上がりました。

<新しいデッキやビルダーが今後も増えていくことを願って>

散々《黒神龍ブライゼナーガ》《黒神龍ブライゼナーガ》と言ってきましたが、私が引退するきっかけは《黒神龍ブライゼナーガ》の殿堂だけでは有りません。半分は私の調整を一番手伝ってくれた友人がデュエルマスターズから離れていってしまったことです。実はその時点からデッキ制作に非常に時間がかかるようになってしまい、引退に片足突っ込んだ状態になっていたと思います。

色々とワンショットの極意について語ってきましたが、ワンショットに限らずデッキ制作に一番重要なのは調整に付き合ってくれる友人です。私のように環境デッキを一切使わないスタイルの人間なら尚更です。ビルダーの方々はプレイヤーの方々をまた、プレイヤーの方々はビルダーを大切にしていってください。

ビルダーの方へ

プレイヤーの方に自分のデッキを全く理解していないような否定的な意見をされても、熱くなって反論する必要は有りません。その「否定的な意見」も自分のデッキを強化するための重要なデータの一つです。数戦戦った対戦相手が自分のデッキを理解していないのならそこに付け込めます。相手を買いかぶって入れた余計なメタカードを抜き、《フェアリー・ギフト》でも入れてやりましょう。最後に一人、真摯に調整に付き合ってくれる友人と出会えればそれで良いです。

プレイヤーの方へ

ビルダーの方のデッキケースをおもちゃ箱の如くひっくり返して勝手に遊びだすのはやめてあげて下さい。

多くのビルダーは自分のデッキを使ってもらえると喜びますが、そのデッキケースには調整中のデッキも入っています。完成する前の絵を見られると恥ずかしいように、調整中のデッキは見られたくない人が多いです。更に初見の相手との実践データが取れなくなります。デッキを作った事がないプレイヤーには分からないかもしれませんが、ビルダーにとって最初の1本目のデータは凄く重要ですし、せっかく作った新しいデッキに対する相手の生のリアクションも見たいものです。

また同じように、フリー大戦中の相手にデッキの内容や攻略法を教えないでください。それも貴重なデータです。CSではこちらの情報が一切無い相手と10回対戦します。ビルダーにとってはその相手をターゲットに置いた調整こそが必要です。環境内全てのデッキに対して1回ずつ対戦相手を変えて調整するのは非常に大変です。貴方が軽い気持ちで奪ったその1試合が惜しい。

可能性の詰まったデッキケースやビルダーをもう少しだけ大切にしてあげて下さい。

最期に

ここまで読んで下さった方いかがでしたでしょうか?ワンショットの魅力は伝わったでしょうか?ワンショットを作ってみたくなってくれたでしょうか?私の思う美しいワンショットの在り方に共感し、私の意志を継いでくれる方が現れてくれることを願っております。

以上、今まで私が書いた中で一番長い記事になりましたが、最後まで読んでくれた方は本当に有難うございました!!!

私の過去の記事はこちらから見られます。

最近始めたMTGAのことなんかも載せたのでこちらも気になる人はぜひ見ていって下さい。

この記事にでもTwitterのリプにでも感想なり私のデッキ作ってみた報告なり書いてくれると喜びます。


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