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同じダムド使いでしょう!?
どうも、CSでギュウジン丸を握るかデッドダムドを握るかで迷いに迷ってビビッてデッドダムド握って……ベスト64にも及ばなかった弁天です。チキチキチキン!!
出典:デュエル・マスターズ
結果は予選落ち、6戦3勝3敗。優勝はアナカラーのデッドダムドデッキだったらしい。ガチまとめにそう書いてある。同じアナカラーデッドダムドでこうも差が出てしまうのか……。
……いや、そもそも同じなのか?いやまぁプレイヤーが違いますやんとかプレイングに差がねとかそういうのは置いといてさ。
皆がアナカラーデッドダムドだ!!って言ってるだけで、実際はリストを比べてみるとかなり違うデッキになってるんじゃないのか?このテーマ、調べてみると意外と面白い傾向が見えてくるのでは?
では、比較してみようじゃない。そしてデッキの完成度の違いを見てみようじゃないか。ついでに、公式の方であるバイク仙人ことコバさんのツイートで載っていたデッキも解析して、その違いを確認してみよう。
エントリーNo1:弁天ダムド
まぁ最初は自分のデッキを見てみよう。
このデッキのおしゃれポイント?は、なんといっても2積みされている《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》だろう。邪魔なクリーチャーをどかしつつ自分は展開できる。コスト6以下をマナから出せるので《禁断機関 VV-8》を序盤からマナにおいても安心できるってわけだ。
出典:デュエル・マスターズ
……と、ここまで書いて気づいたが。
このデッキ、圧倒的にシールドトリガーがなさすぎる。実質防御できる札が《テック団の波壊Go!》だけなのである。《フェアリー・ライフ》はマナ加速だけで防御はしない、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》は単体で防御できるカードではない。そうか、だから赤白サンマックスにぼっこぼこにされたわけか。
出典:デュエル・マスターズ
デッキの特徴・問題点が見えたところで、優勝者のデッキを見てみよう。
エントリーNo2:宮崎CS優勝レシピ
あっれ、シールドトリガー思ったより少ない!!!こちらのデッキも《テック団の波壊Go》以外のものがない……?
違いとしてとして一番わかりやすいのは《天災 デドダム》《禁断機関VV-8》《テック団の波壊Go!》の採用枚数だろう。きっちり4積み。そりゃそうか。
出典:デュエル・マスターズ
また、《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の採用枚数は抑え目にしてある。採用してないカードなどの枠を《霞み妖精ジャスミン》《悪魔妖精ベラドンナ》で総計6枚の初動枠である。この初動枠は実はけっこう大事で、《天災 デドダム》を安定して着地させられるかどうかにかかわってくるのだ。《フェアリー・ライフ》のみ3積みではっきりと痛感した。
そして、真にこのデッキを支えているカードは《レアリティ・レジスタンス》だろう。盤面も一掃でき、かつマナも減らすこのカードはともすれば《超次元ガロウズ・ホール》を超える最大の受けカードだ。このデッキではそのためかVRとSRのカードは採用枚数が極端に抑えられている。
さすが優勝デッキ。一枚一枚の採用が丁寧に考えられている。プレイングもあるだろうけど、やはりきちんとしたデッキがあってこそ。
では、次のレシピを見てみよう。
エントリーNo3:シンプル攻撃型
こちらのレシピは割と宮崎CS優勝者の構築に近いのだが、唯一の違いは初動の枚数。こちらは《悪魔妖精ベラドンナ》のみ4枚採用である。単色であるジャスミンの枠を他のカードに割り振っているように見られる。ステゴロ・カイザーの枠増加、サイバーダイス・ベガスの増加、そして……
出典:デュエル・マスターズ
《超奇天烈 ギャブル》。相手のデッキの呪文を問答無用で唱える、稀代のエース。「対ガリュミーズ決戦兵器」とも言われているであろうこのカードは、今となってはいるだけで驚異となっているカードである。
こちらも採用枚数は考えられているが、使うプレイヤーによって別々の結論に至っているのが面白い。
エントリーNo4:ドギラゴン剣型
採用するカード1枚の違いがデッキの印象をガラッと変えてしまう好例だと思う。この型の最大の特徴はやはり《蒼き団長 ドギラゴン剣》だろう。赤が一枚も入ってないこのデッキで大事になってくるのが、《超次元リバイヴ・ホール》と《勝利のガイアール・カイザー》のセットだ。
出典:デュエル・マスターズ
出典:デュエル・マスターズ
出典:デュエル・マスターズ
そして例に漏れずシールドトリガー枠は少ない。コントロールで盤面を制圧すればいいやんという考えなのか?興味は尽きない。
では最後の型を見てみよう。
エントリーNo5:アダムスキー型
こちらは他のデッキとは違い、《S級宇宙 アダムスキー》をフィニッシュに添えた型である。優勝デッキの中では唯一《レアリティ・レジスタンス》を採用せず、《奇天烈 シャッフ》の枚数も心持ち多めだ。
出典:デュエル・マスターズ
このデッキの最大の特徴は、「デッキ切れを狙うプランも存在している」という点だろう。相手がシールドの硬いデッキだったとしても安全に勝利できるのはなかなか魅力的だ。また、このカードはブロックされないので、詰めの一撃にも使えて安心度が違う。
4つのデッキを見てわかった点
この4つのデッキを見て、自分のデッキと明らかに違う点がいくつかあった。
- 初動は4枚以上、心配なら6枚体制!!
- デッキの主役ももちろん4枚!!ただし、枠によってはVV-8は3枚でもよさそう
- デッドダムド以外のフィニッシャーも考えておく!!ただし3種類も4種類も入れない。
- 《テック団の波壊Go!》はフル投入、そのテック団を信じろ!!
こんな感じだろうか。今まであんまり環境デッキをじっくりとみたことがなかったけど、意外と環境デッキでも様々な顔をしているんだなぁ。
終わりに:環境デッキも面白い。
今回こんな風な環境デッキ考察記事を書いたのには、自分のデッキの方向性の解決以外にも実はもう一つある。
それは、とあるツイートを発見したことがきっかけだった。画像には一面のデッドダムド。そう、ここ最近の入賞デッキ一覧である。これを指しながら、
「こんな環境つまんなさすぎだろ!!」
と憤慨しているツイートであった。(少なくとも自分にはそう見えた、違っていたら申し訳ないが)
このツイートを見てて、自分は首を傾げた。「ほんとにそうなのか?」ここで入賞したデッドダムドと別のところで入賞したデッドダムドは果たして同じなのか?
以前、まだ《蒼き団長 ドギラゴン剣》が殿堂入りしていなかった時代にも似たような発言を見た。「剣ばっかりでつまらない環境だ!!」とかなんとか。しかし、自分もドギラゴン剣デッキを握っていたが、一度も「また剣だ!!」とは言われなかった(と、思う)。それもそのはず、自分が使っていた剣デッキは「《禁断V フィーダス》を出して《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を早期展開する」デッキだったのだ。強いけどそれ以上に面白い!!と、対戦相手からお褒めの言葉もいただいた自慢のデッキだ。
出典:デュエル・マスターズ
出典:デュエル・マスターズ
こういう経験があったからこそ。自分はこの環境を「単一な環境」だと見てほしくないのである。(攻略記事を書くライターにあるまじきエゴであるかもしれない。そこは許してほしい)
だからこそ。このデッドダムドだらけの環境も、「単一のカードばっかりでつまらない!!」と思ってしまうこの環境も。ふたを開けてみれば各デッキごとに違った特色が見受けられるかもしれないのだ。アナカラーかもしれないし、そこにタッチで違う色が入ってるかもしれない、はたまた5色か2色か1色か。同じ色でも違った戦略が練りこんであるのかもしれない。そこを見ずに「同じデッキだ!!」なんて言うのはあまりにもったいない!!!
ということで、この記事を見た方だけでもぜひ、入賞デッキのデッキレシピを見てほしいと思うのである。