目次
はじめに
みなさん、デュエマで「多人数戦」「タッグ戦」って遊んだこと……ありますか?
好きな人はめちゃくちゃ好きですよね!僕もローカルルールをたくさん見たことがあります……遊んだことも!
その名は「3WINNER!」
今回は多人数戦とチーム戦要素をあわせ持つ、ちょっと変わった変則デュエマのご紹介です!
今回ご紹介させていただくルール「3WINNER!」はその名の通り「3人の勝者を決める」という変則ルールです。推奨人数は6人以上!
それって3on3の3人チームデュエマと何が違うの?という意見もあるかもしれませんが、このルールはひと味違います。まず、多人数戦なのでデュエマを始める際以下のように並びますよね?
3WINNERはそれぞれのプレイヤーにとって「両隣のプレイヤー」が味方となるルールです!
……えっ?やっぱり3on3?違いますよ!
このように、プレイヤーごとに敵味方の認識が違い、カードの影響範囲も変わります!
また、プレイヤーが脱落した場合そのプレイヤーは飛ばして両隣のプレイヤーを参照します。
そして、最終的に「全プレイヤーから見て敵プレイヤーがいなくなった」ときデュエマが決着!
そのとき場に残っているプレイヤーは……3人!
なので、3WINNER!という名前なんですね!
用意するもの
・デッキ(通常のデュエマと同じです。2ブロック、殿堂などレギュレーションはプレイヤー同士で統一するのを推奨します)
・ネクストターンマーカー(カードローダーに入れたカードなど受け渡ししやすく場所を取らないものを推奨します)
デュエマの準備・ターンの進行
プレイヤー全員の席順を決めたあと、全員通常のデュエマ同様にシールド・手札の準備をします。
ジャンケンでスタートプレイヤーを決め、そのプレイヤーから時計回りにターンを進行していきます。このときスタートプレイヤーから見て左側、次にターンの回ってくるプレイヤーは「ネクストターンマーカー」を受け取ってください。
全員が最初のターンからドローでき、最もターンが遅く回ってくるプレイヤーは最初のターン2枚ドローできます。
ターンが終了したとき、ネクストターンマーカーを持っているプレイヤーにターンが回ってきます。
ネクストターンマーカーを持つプレイヤーのターンのはじめに、左側のプレイヤーに渡します。また、ネクストターンマーカーを持ったプレイヤーが敗北した場合も左側のプレイヤーに渡します。
追加ターンが発生した場合、ターンのはじめにネクストターンマーカーが移動することはありません。追加ターンの終了後、ネクストターンマーカーを持つプレイヤーにターンが回ります。
(これにより、追加ターンによる意図しないターンスキップ・ターン順の混乱を防ぎます。)
「自分」「相手」の影響範囲
それぞれのプレイヤー及びそのカードは、自分から見て両隣のプレイヤーのカードによる「自分は(の)~」「自分の◯◯は(の)~」などで始まる効果を受けます。
同様の効果を自分のカードが持つ場合、両隣のプレイヤー、及びそのカードを対象に取ることもできます。ただしカードの持ち主は変更されないため、両隣のプレイヤーのクリーチャーから進化する、自分のクロスギアを両隣のプレイヤーのクリーチャーにクロスさせることなどは出来ません。逆に、両隣のプレイヤーのクロスギアを自分のクリーチャーにクロスさせる、Dスイッチを発動する、封印をルール処理で墓地に置く、といったことも出来ません。
「相手は(の)~」「相手の◯◯は(の)~」などで始まる効果は、自分の両隣以外の全てのプレイヤー、及びそのカードが効果を受けます。また、同様の効果で対象に取れるのも自分の両隣以外のプレイヤー、及びそのカードです。
例外として、「自分のターン」とつく効果はそのカードの持ち主であるプレイヤーのターンでのみ発動・処理を行ってください。「相手のターン」とつく効果は対象を取っているならそのプレイヤー・対象を取られたカードの持ち主のプレイヤーのターンでのみ、取っていないなら両隣のプレイヤー以外の全てのプレイヤーのターンで発動・処理を行ってください。
攻撃について
それぞれのプレイヤーは、自分から見て両隣のプレイヤー及びそのクリーチャーには攻撃できません。
攻撃が宣言されたとき、防御側プレイヤーのニンジャ・ストライクなど「攻撃されたとき」の効果宣言・発動が終了したあと、その左隣のプレイヤーも同様に効果を宣言・発動できます。その後、防御側プレイヤーの右隣のプレイヤーも同様に宣言・発動できます。
ブロッカーによるブロックについても同様に「防御側プレイヤー→左隣のプレイヤー→右隣のプレイヤー」の順で宣言します。
プレイヤーの敗北処理・ゲーム終了
敗北したプレイヤーは全てのカードと自身をゲームから取り除きます。
これにより、残ったプレイヤーは「隣のプレイヤー」が更新されます。具体的には、敗北したプレイヤーを飛ばしその先のプレイヤーが隣のプレイヤーとなります。
この処理により残りプレイヤーが3人になったとき、その3人全員がゲームに勝利します。
このルールならではの魅力
自分にとって味方のプレイヤーでも、その二人同士は敵……
敵味方・思惑が入り乱れあう混戦を楽しめます!ブロックやニンジャストライクなどで上手く味方アピールしたり、共通の敵プレイヤーを攻めようと持ちかけたり……そして裏切られたり!
いつも使っているデッキをそのまま持ち込めるので、意外なシナジーを発揮できるかも!?
ものすごい支援特化のデッキで参加するのも面白いかもしれませんね!
禁止カード(推奨)
このルールにおいて禁止を推奨するカードを紹介します。もちろんプレイヤー同士の合意があれば大丈夫ですので、仲間同士で話し合ってみてください!
特殊勝利カード全般
このルールにおける勝利条件「残り3人のプレイヤー」を満たせず、処理が特殊になってしまうので禁止を推奨します。
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》
【 最終禁断フィールド 】
文明 闇/火 / コスト999
■この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)■バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く)■自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。■この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。
ゲーム開始時から、両隣のプレイヤーに攻撃制限を付与し、デッキによっては禁断爆発まで完全に攻撃が出来なくなるので禁止を推奨します。
特殊勝利カードと比べれば禁止優先度は低いですが、デッキの本来の動きでなく禁断爆発の補助しか出来ない……というのは複数人で楽しむという多人数戦のコンセプトからは外れると判断しました。
このルールでのオススメカード(個人の感想です)
《光牙忍ハヤブサマル》
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ガーディアン / シノビ / 文明 光 / パワー3000 / コスト3
ニンジャ・ストライク4(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。
通常のルールでも流石の殿堂カード、とても強力ですが……このルールではニンジャストライク全般が恐ろしい影響力を誇るので、とても重要です!
「ハヤブサマルあるよな!?助けてくれ!」「これにハヤブサマル使わないでくれ!」「こいつをブロッカーにすれば討ち取れる!どっちか持ってない!?」など醜い命乞い手に汗握るドラマを演出してくれること間違いなし!
ブロッカー付与を逆手にとってブロッカー除去の対象を作り出すといったテクニカルな戦法もあり、1枚で様々な駆け引きを楽しめるのでぜひ入れてみてください!
《カモン・レジェンド》
【 呪文 】
文明 水 / コスト3
■自分のデュエマRev未開封拡張パックを、相手に見せずに開ける。
■開けた拡張パックの中からカードを1枚手札に加え、残りを相手に渡す。
相手はその中から1枚選んで自身の手札に加え、残りを自分に戻す。
パックのカードがなくなるまでこれを繰り返す。
こうして手札に加えたカードは、各プレイヤーのカードとなる。
おもむろにパックを剥きドラフトを始めるグランプリ禁止カード。こういったカジュアルプレイでこそ輝くカードですが……特にこのルールだと輝きます。
なぜならこのカードの「相手」「自分」は全て唱えたプレイヤーが決定しますので……さあ、手札がほしい人はアピールしましょう!
両隣のプレイヤーは自分がいかに貢献するか!シノビやブロッカーで防御する約束!それ以外のプレイヤーは自分は驚異ではないから自分に渡すべきだ!こいつにアドバンテージを与えてはいけない!etc……
複数ルールに相応しい施す側の愉悦激しい交渉を楽しみましょう!
《Dの牢閣 メメント守神宮》
【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
そのままでも強力なカードですが……このカードのDスイッチ、発動するのは誰のターンでも構わないんですよね。
つまり両隣のプレイヤーのターンにスイッチオンして攻撃を通しやすくしたり、逆に守るために発動したり……「現状両隣でないプレイヤー」への補助なんかも上手く使うとできるかも?
どう使えば自分に取って有利に立ち回れるか、生殺与奪を握る快楽戦況に合わせたプレイングを楽しみましょう!
おわりに
今回は多人数戦のルール提案ということで、少々わかりにくい文章になってしまっているかもしれません……僕の力不足です。
コメントいただければルールに関する質問お答えしますので、わかりにくい部分について・こういった場合はどうなるのかなど、ぜひコメントお願いします!
禁止カードは最小限に抑え、出来るだけ普段使っているデッキで遊べるルールです。ぜひみんなで集まったときにワイワイ遊んでみてください!