皆さんは「ムダ裁定」という(私が今作った)言葉を知っていますか?
ムダ裁定。それは普通にデュエル・マスターズをプレイする分にはほぼほぼ、役に立たないムダな知識。(一部の)DMPはなぜ、まず使うタイミングの無い知識を追い求めるのでしょうか。かのマフィ・ギャング、《幽影アイザック・フック》はこう言いました。
「DMPは無用な裁定の知識の数が増えることでアドを感じることが出来る唯一の動物である」
今日は一体、どんなムダ裁定が、私たちを「へぇ〜」と言わせてくれるのでしょうか。
アー→アー↓アー↑アー↓アー↑アー→
※この記事には特定のカードを貶める意図は全くございません。念のため。
目次
1.ムダ裁定を求めて
ムダな裁定知識が、明日のトレカライフを変える。こんにちは。村民・茶番乙・まんじゅうです。
今年で18年目を迎える大御所TCG、デュエル・マスターズ。2020年2月時点で11638枚ものカードが生まれているようです。(簡素な効果のものはあれど)これだけ大量のカードがあると、それぞれの効果やその運用ルール、俗に言う裁定を完璧に把握するのは至難の業でしょう。最近運営ですら把握しきれてない節あるし
話題のカードや頻出するカードにまつわる裁定については度々話題に上るので、複雑なものでもご存知の方も多いでしょう。《"轟轟轟"ブランド》の破壊効果は1体のクリーチャーを複数回選択しても1回しか適用されないとか、《ジェイ-SHOCKER》によって2コストのカードを場に出せなくなっても2コストの魔導具呪文を《新世壊》の下に置けるとか。
今回はそういった頻出するカードの裁定ではなく、そうそう目にする事はない(はずの)不可思議なカードの複雑な裁定について、轟破天デッキ紹介も絡めつつざっくりと解説していこうと思います。
2.ターンの残りをとばす/とばしてもよい
「ターンの残りをとばす」。《終末の時計 ザ・クロック》の効果として初登場してから、このテキストは幾度となくDMPの命を救い、奪って来ました。
《終末の時計 ザ・クロック》 の効果なんてメジャーもメジャーだからムダ裁定とは言い難い…確かにその通り。「ターンの残りをとばす」という強制効果はもはや現代デュエル・マスターズにおいて切っても切り離せないもの。しかし「ターンの残りをとばしてもよい」という任意効果にはあまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか。
現在この効果を保持している唯一のクリーチャーにして、この項でフィーチャーしていくカード。それがこちら。
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》。デュエキングパックで登場して以来、良くも悪くもネタカードとして認知されているクリーチャーです。まずはこの特殊な時飛ばし効果について見ていきましょう。
「相手のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または相手が呪文を唱えた時、ターンの残りを飛ばしてもよい。」この効果、相手のターン中などとは書かれていません。つまり自分のターン中でも時を飛ばすことが出来るのです。こう書くと、せっかくの自分のターンをスキップしてしまってはもったいない…と思われる方も多いでしょう。
しかし自分のターン中に相手がクリーチャーを出したり呪文を唱えるタイミングとは…?そう、シールドトリガーやニンジャストライクですね。相手がそれらを使った段階で、こちらには時を飛ばすかどうかの選択権が与えられるわけです。
ここで長めの補足。シールドトリガー能力を持つカードは、シールドから手札に加える直前に相手に公開することで、コストを支払わずに「使う」ことが出来ます。カードを「使う」とは、クリーチャーの場合は召喚するまで、呪文の場合はその効果を全て解決するまでを指すというルールがあります。
自分(アクティブプレーヤー)の攻撃によって相手のシールドから呪文とクリーチャーが同時にトリガーした場合、クリーチャーが出た時に発動する効果は即座に解決されるわけではなく、以下の順番で処理されます。(オーラやクロスギアなんかの別タイプのカードもありますがここでは省略)
- ①トリガー宣言によって呪文およびクリーチャーを公開する
- ②トリガーカードの持ち主がそれらカードの処理順番を決定する
- ③クリーチャーは場に召喚される所まででトリガー処理が終了する(=封印剥がしなどの状況起因効果は解決されるが、出た時能力はこの時点で発動しない)が、呪文を処理する場合はその効果を全て解決する(その呪文に別の呪文を唱える効果があれば、それらも全て解決する)←ここまででシールドトリガーの処理は終了
- ④アクティブプレイヤー側に「誰かがカードを使った時○○する」というような効果を持ったクリーチャーがいれば(orそういった状況に反応する呪文を唱えていれば)、③で出たクリーチャーの効果を処理する前に解決する
- ⑤③で出たクリーチャーの効果を解決する(③で唱えられた呪文によってクリーチャーが出た場合もここで解決する)
何らかの効果によって相手が自分のターン中に相手のシールドをブレイクしてシールドトリガーを宣言した場合、相手=その時点でのアクティブプレイヤーが④と⑤の処理順を自由に選択出来ます。ややこしい補足終わり。
自分が 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 を操っているタイミングで相手のシールドをブレイクした場合、 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 の効果は④のタイミングで発動を宣言出来ます。相手のシールドトリガークリーチャーの効果を発動させる前に時を飛ばすかどうかを選択でき、またこちらの攻撃に反応してニンジャストライクによって召喚されたクリーチャーの効果も、発動させる前に時を飛ばすか選択出来るのです。
例えば相手のシールドから《凶殺皇 デス・ハンズ》がトリガーした場合、こちらのクリーチャーを破壊されたくなければ時を飛ばせますし、1体破壊されても問題なさそうだったり攻撃を続けたい時は破壊効果をわざと受けることも可能なのです。 これが任意効果の強みですね。 置換効果による耐性をすり抜ける《斬隠蒼頭龍バイケン》による除去を嫌うなら、《怒流牙 佐助の超人》の効果を処理させる前に時を飛ばせます。便利。
さらにこの効果、上手く使えば《伝説の禁断 ドキンダムX》や《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の禁断開放、禁断爆発を阻止出来るのです。封印剥がし自体は③でも触れたとおり状況起因処理(他の効果より優先して解決される効果処理のこと)のため防げませんが、禁断開放および禁断爆発はトリガー効果(=クリーチャーの出た時効果と同じ優先度の効果)なので、こちらのターン中に相手のドキンダムやドルマゲドンの封印が無くなったとしても、禁断開放および禁断爆発の前に時を飛ばすことが出来ちゃいます。そうなった場合、封印が一枚も乗ってない禁断の鼓動や最終禁断フィールドが場に残り続ける珍妙なバトルゾーンが生まれるわけです。もちろんこちらのクリーチャーが封印されることもありません。なんだかすごく強力な効果に見えてきませんか?
…ここまで持ち上げまくっといてなんなんですが、それでも他の大物クリーチャーより優先して採用されるカードかと聞かれると、( 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 専用構築でもない限り)正直Noとしか言えません。ネタ扱いされる最大の要因として、そのコストの大きさが挙げられます。10マナもあればより勝利に直結するようなカードをプレイすることも出来ますし、何より+1コストでよりロック性能の高い《完全不明》を召喚することも出来てしまいます。
自分のターンにも時を飛ばせる、召喚時および攻撃時に盤面に干渉できる、成長 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 という代用の利かないデッキタイプの核となる…。差別化できる点はあれど、そもそも完全不明レベルの高いロック性能でさえ活躍出来ない現代において、 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 を活かすのは至難の業。高速化した環境に間に合うくらいに、具体的には4ターン目くらいにこいつを場に出せたら…。
という思考から生まれたデッキがこちら。「オーロラ時飛ばし轟破天」です。
- 1ターン目:可能なら《海底鬼面城》を展開
- 2ターン目:《霞み妖精ジャスミン》《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》によってマナブースト
- 3ターン目:《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》を召喚
- 4ターン目:《逆転のオーロラ》を使用、盾を全てマナへ送り 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》効果で追加ブースト。ここまで盾を割られていなければアンタップマナが10枚以上生まれているはずなので、《轟破天九十九語》を唱えて《タマタンゴ・パンツァー》と時飛ばしクリーチャー、可能なら《龍装者 ジスタジオ》を展開
- 5ターン目以降:時飛ばしロックをかけつつ 《タマタンゴ・パンツァー》 で殴り勝つ
本来なら4ターン目に盾0枚のままターンを返してしまったら、どれだけロックをかけても1発殴られるだけで負けてしまいます。この弱点をケアしてくれたのが《タマタンゴ・パンツァー》の攻撃誘導効果でした。
ここで再び補足。「バトルゾーンに置く時、このカードはタップして置く。」バトルゾーンに出る前から誘発するこの効果は、 《轟破天九十九語》 によって無効化されません( 《轟破天九十九語》 は出「た」時や出「した」時に誘発する効果は全て無効化しますが、出「す」時や出「る」時に誘発する効果は発動するため)。つまり 《轟破天九十九語》 を経由しても、 《タマタンゴ・パンツァー》 はタップ状態で場に出るのです。
「相手のクリーチャーが攻撃する場合、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。」この効果のお陰で、 《轟破天九十九語》 によって相手の場にクリーチャーが展開されたとしても、半端な火力では崩れないバリケードを築くことが出来ます。メジャーなカードに置き換えて言えば、条件付きトリガー持ちの《ドンジャングルS7》、と言ったところでしょうか。
上手くデッキが回って 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 と《完全不明》、 《タマタンゴ・パンツァー》 と 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 が並び立つと、対戦相手を
- 《轟破天九十九語》 で減らされたマナにカードを置けず
- カード1枚から連鎖する効果しか使えず
- 1度しかない攻撃チャンスをバトル敗北以外で場を離れないパワー12000のクリーチャーに吸われ
- 盾からトリガーしたクリーチャーとニンジャの効果は自由に使えず
- 相手ターン中の禁断開放および禁断爆発によるカウンターはできないので
- 自ターン中に禁断開放および禁断爆発するかパワー16000以上のクリーチャーで 《タマタンゴ・パンツァー》 の壁を越えるしか勝ち筋が無い
という絶望的な状況に4~5ターン目で陥らせることが出来ます。楽しいですね!ロックが綺麗に決まったら、可能な限り多くの 《タマタンゴ・パンツァー》 で殴っていきましょう。 《タマタンゴ・パンツァー》 がタップされていない状態でターンを返してしまうと急に楽しくなくなります。
アクティブ優先の法則によって、相手ターン中に相手の1枚のカードから連鎖して発動する効果は止めることが出来ません。例えば《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》から連鎖する3コスト以下の呪文と召喚されたGRクリーチャーの出た時能力は、全て解決されてしまうわけですね。
《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 の効果にマナ加速を依存しているデッキのため、 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 着地前からガンガン殴ってくるようなデッキは苦手です。しかしそういったデッキタイプには 《タマタンゴ・パンツァー》 がトリガーするだけで勝ててしまうことも往々にしてあるので、あきらめずにパワー12000以上のクリーチャーをチャージしていきましょう。
この 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 オーロラエンジン、個人的にはかなりおすすめです。手札要求値がそこそこ高い、 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 を出した時点で次の動きがバレる=呪文メタや《奇天烈 シャッフ》などに弱い、 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 を処理され続けると苦しいという明確な弱点はあるものの、基本的に相手が動き始める前に一方的にケリをつけられる速度を持っていることは魅力的ですね。ループや中速デッキが流行るようなら尚更好都合です。
今回は 《終末の監視者 ジ・ウォッチ》 を活かすために青緑デッキになりましたが、《ヴァリアブル・ポーカー》や《スローリー・チェーン》のような 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 と相性の良いカードを搭載できる白緑デッキもおすすめです。その場合は《「無情」の極 シャングリラ》をフィニッシャーに据えると盤面をロック出来ていい感じですね。参考までに一例をば。
超次元もGRゾーンも使わずに比較的安価に組める 《ラ・ズーネヨマ・パンツァー》 オーロラエンジンデッキ。皆様も試してみてはいかがでしょうか。
3.中央G・リンク360
続いて紹介するのは「中央G・リンク360」。G・リンク自体目にすることが無くなった令和のデュエル・マスターズ、その中でもさらに特殊なものということで一気にムダ裁定色が強くなってきました。この能力を持つ唯一のクリーチャーはこちら。
《名も無き神人類》。無色7マナパワー3000、能力はこれ一つのみ。専用構築にでもしなければ、まず使われることのないカードでしょう。まずはこの能力を解説していきましょう。
■中央G・リンク360(スリーシックスティ)(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す時、クリーチャーの名前をひとつ選ぶ。このクリーチャーは、このようにして以前選んだ名前のかわりに、新たに選んだ名前を、カードに書かれている名前に加えて持つ。その後、自分のゴッド1体からカードを1枚リンクを外す。その後、このカードを好きな数のリンク可能なカードとリンクしてもよい。)
長い。一つの能力に対する文章量ではない。
この能力、要するに「場に出るときに好きな名前を一つだけ追加出来る」というもの。ミニマムサイズの《BAKUOON・ミッツァイル》を作ってわざと自壊させて憂さ晴らししたりできるわけですね。例え陰湿すぎん?場に出「る」時の能力であるため、御多分に漏れず 《轟破天九十九語》 経由で出しても効果を発揮してくれます。
好きな名前を追加出来て、その能力が 《轟破天九十九語》 でも無効化されない…。ここで思い当たるクリーチャーが1体。
《ケロヨン・カルテット》。自分のターンのはじめに《ケロヨン・カルテット》が4体あればエクストラウィン出来るクリーチャーです。同名カードを4枚しかデッキに入れられないデュエル・マスターズ、本来ならデッキに搭載した全てのケロヨンを場に出さなければ達成出来ない条件です。しかし神人類の力を使えば、つまり神人類に《ケロヨン・カルテット》という名前を付与するなら、実質的にデッキに5枚目以降のケロヨンを積み込むことが出来るのです。大量展開が必須な関係上、 《轟破天九十九語》 とも相性抜群ですね。
問題はいかにして《ケロヨン・カルテット》たちを1ターン守り切るか、ということ。正直上で紹介した完全不明あたり雑に突っ込んどけば大丈夫そうなのですが、それだと味気ないのでどうせなら別の方法を考えたいところです。
まずは相手クリーチャーによる除去への対策。軽量マッハファイターを召喚されたり、アンタップキラー持ちを 《轟破天九十九語》 で引っ張り出してしまうと、それだけでカルテットが崩壊してしまいます。この問題をケアする方法として、このカードを採用してみました。
《禁断》。敵味方問わずクリーチャーの攻撃と封印を禁止する、デュエル・マスターズのルールを捻じ曲げるまさに禁断のカードです。これを 《轟破天九十九語》 で出せば、前述のリスクは回避出来るでしょう。あくまで 《ケロヨン・カルテット》 の能力で勝ちに行く以上、こちらから攻撃する必要はありませんからね。
ここで豆知識。指定したカード名を持つクリーチャーの効果を無効化できる《あたりポンの助》で《禁断》という名称を指定すると、こいつ以外の禁断と名の付く24体ものクリーチャーが巻き添えを食らいます。具体的には《禁断機関 VV-8》は6マナパワー12345のバニラと化し、《伝説の禁断 ドキンダムX》や《終焉の禁断 ドルマゲドンX》は封印による除去も出来ず場を離れたらその瞬間(ポンの助の効果が切れるため)ゲームに敗北する、《爆笑必至 じーさん》もビックリなデメリット持ち準バニラになるのです。
攻撃対策は完了したので、後は呪文対策をしておけばとりあえず大丈夫でしょう。《偽りの王 ナンバーナイン》あたりぶち込めばすぐ解決しそうですが、例によって他と被らないギミックを模索していこうと思います。せっかくなのでムダ裁定色のあるマイナー能力で…という思考でカードを検索していたところ、ちょうど良いカード達に出会いました。先に完成したデッキの方から紹介していこうと思います。
- ①マナに《天雷獣ピュアホワイト》、《天雷の龍聖ロレンツォⅣ世》、禁断、 《ケロヨン・カルテット》 と 《名も無き神人類》 計4体以上をマナに落として 《轟破天九十九語》 詠唱
- ② 《天雷獣ピュアホワイト》 を場に出すとき、シールド・フォースで自軍全体にナイト種族を付与しつつロレンツォでアンタッチャブル効果を付与
- ③ 《ケロヨン・カルテット》 or《ケロヨン・カルテット》という名称を与えた 《名も無き神人類》 が計4体となるように展開してターンエンド
- ④ターンが返ってきたら 《ケロヨン・カルテット》 効果でエクストラウィン
《天雷獣ピュアホワイト》 のシールド・フォース能力によって自軍全体にナイト種族を付与し、 《天雷の龍聖ロレンツォⅣ世》 でアンタッチャブル効果を上乗せすることで呪文などの除去をケアしました。 相手のマナも 《轟破天九十九語》 で削られてるはずですし、パワー1000の 《ケロヨン・カルテット》 でもアンタッチャブルになればほぼほぼ延命できるでしょう。どうしても 《ケロヨン・カルテット》 で勝ちたかったら素直にドラゴVANモアイしておきましょうね。
…
……
………
コンボ感が足りない。 《ケロヨン・カルテット》 で勝ちたいだけなら神人類要らないし。神人類の力を使えば絶対すごいことが出来るはず、もっとカッコいいことがしたい…!
好きな名前を追加できる…。それすなわち好きな名称カテゴリサポートを受けることができるということ。○○というクリーチャーが場にいると××できる、といった効果のことです。《ボルメテウス・武者・ドラゴン》は、《バルケリオス・武者・ドラゴン》や《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》などの強力な名称カテゴリサポートを受けられる主人公感も人気の一つだったりしますね。神人類を使ったもう一つのデッキは、この名称カテゴリサポートを活かしたロマン溢れるコンボをキメるという目標を掲げて作っていきましょう。
ロマン。ロマンと言えばワンショットキル。動き始めたターンのうちに、相手に逆転の余地も与えることなく勝利してこそ、更に言うなら1体のクリーチャーによる1回のアタックによって勝利を掴み取ってこそ真のワンショットと言うもの(個人の感想です)。これを叶えてこそ、私の中の欲求は満たされ得るのです。
デュエル・マスターズにおける逆転要素と言えばやはりシールドトリガーな訳で、ここはどうしてもケアしていきたいところ。名称カテゴリサポート縛りでトリガーをケアできるクリーチャーは…
いました。《GF隊総大将 無敵ング》。《GF隊中佐 爆音のジャック》がバトルに勝った時に手札から踏み倒すことが出来、そのまま相手のシールドを3枚も焼却してくれるとんでもない効果を持っています。踏み倒す数に制限はないため、ジャックがバトルに勝った時点で手札に2枚このカードを抱えていれば、一瞬で相手のシールドゾーンを更地に出来てしまうのです。《GF隊中佐 爆音のジャック》という名称を得た神人類をバトルに勝たせればいいわけですね。
反撃の芽を摘む手段は得ましたが、代わりに神人類をバトルさせ、かつ勝たせるという難題を解決する必要が出てきました。 《轟破天九十九語》 によって相手の盤面に小型のクリーチャーが並ぶ可能性はあれど、さすがにパワー3000では心許ない。パンプアップをしつつバトルを仕掛けることが出来て、かつワンショットキルの邪魔をしない名称カテゴリサポートカード…もはやオリカどころの騒ぎではない要求値ですが、これら全てを1枚で解決してくれるカードを奇跡的に見つけることが出来ました。その名も…
くらえ必殺!《ボルシャック・ファイアー》だ!!! ーーー切札 勝舞
- ① 《名も無き神人類》 2体、SA付与クリーチャー(今回は《超絶奇跡 鬼羅丸》)、可能ならパンプアップ要因の《チョモランマッチョ》を含む10マナを用意
- ②手札に 《GF隊総大将 無敵ング》 2枚以上、《ボルシャック・ファイアー》がある状態で 《轟破天九十九語》 詠唱
- ③ 《名も無き神人類》 Aが場に出るとき《ボルシャック・ドラゴン》などの《ボルシャック》と名の付くクリーチャー名を、 《名も無き神人類》 Bが場に出るとき《GF隊中佐 爆音のジャック》というクリーチャー名をそれぞれ付与する
- ④ 《名も無き神人類》 Aで相手プレイヤーを攻撃時、《ボルシャック・ファイアー》のアタック・チャンス宣言。 《名も無き神人類》 Bと相手クリーチャーをバトルさせ勝利させる
- ⑤ 《名も無き神人類》 B=《GF隊中佐 爆音のジャック》がバトルに勝利したことで手札の 《GF隊総大将 無敵ング》 の効果が誘発、可能な限り踏み倒して盾を焼却する
- ⑥ 《名も無き神人類》 Aの攻撃時処理が全て終了、盾のなくなった相手プレイヤーにそのままダイレクトアタック
分かっちゃいたけど要求値が異次元。デッキを組んでから何度か実戦投入してみましたが、まあほぼ間違いなくここまで綺麗には決まりません。ピン刺しサブプランの《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》の方がよっぽど仕事してくれました。我こそはそれらを引き込む主人公、という方にはオススメです。
今回はチョモランマッチョのパンプと真の意味でのワンショットキルを目指したためSA付与枠に 《超絶奇跡 鬼羅丸》 を採用していますが、ボルシャック・ファイアーによるパンプで十分そうならノーマッチョで問題ありませんし、SA付与枠も《永遠のリュウセイ・カイザー》とかにしたほうが延命もできて便利です。
4.エンディング
今日のムダ裁定は、明日使えるものばかりでしたね!(矛盾)
ここまでお付き合い下さった皆様にはこちら、母の脳をプレゼント致します。
ムダ裁定に関する情報がおありの方はこちら(コメント欄)の方に送っていただきたいと思います。
ムダ裁定の世界へ通じる扉は、あなたのすぐそばにあります…。次にその扉を開けるのは、あなたかもしれません……。