はじめに
9月19日に発売された十王篇三弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」の目玉とも言える、チーム零。背景ストーリー上では多くの戦場を混乱させ、アニメでは昨年のラスボスの息子、ぜーロJr.が使用するイカしたチームです。
今回はそんなチーム零をふんだんに使ったデッキを紹介していきます。
デッキレシピは勿論のこと、ムゲンクライムを120%使いこなす方法や、知っておきたい豆知識なども紹介していくので、是非最後までお付き合いください。
また、デッキを組みたくなった方はそのまま【青黒ムゲンクライム】カードをまとめて購入することもできます!
当日の15時までにご注文頂ければ、即日発送で【青黒ムゲンクライム】のデッキパーツをお届けします。
目次
【青黒ムゲンクライム】とは
何度でも、どこからでもムゲンクライム!
ムゲンクライムはまだまだ登場してから日が浅い能力なので、まずはどういった能力なのかおさらいします。
<ムゲンクライム>X(自分のクリーチャーをX体タップして、[文明(X)]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
画像の《罪無 ミズゲム垓》の場合、ムゲンクライム2なので、バトルゾーンのクリーチャーを2体と2マナをタップすることで手札、または墓地から召喚出来るということです。
《一番隊 バギン16号》のようなコストを下げる効果に関してですが、ムゲンクライムにも適用されます。
この場合、マナコストに関してのみ軽減され、バトルゾーンのクリーチャーをタップする数については軽減されません。
Q《コッコ・ルピア》等が持つ、召喚コストを少なくする能力で《幻龍 ゲンムエンペラー》の「ムゲンクライム」のコストを少なくすることができますか?
デュエルマスターズ公式サイトhttps://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34076/
Aはい、召喚コストを少なくする能力で「ムゲンクライム」を使うのに必要なマナコストを少なくすることができます。その場合でも、タップするクリーチャーの数は変わりません。
つまり、《罪無 ミズゲム垓》を1軽減下でムゲンクライムする場合、バトルゾーンのクリーチャー2体と、1マナが必要になる、ということです。
ムゲンクライムの魅力は、手札または墓地から召喚出来るという点だと考えられます。
墓地から召喚する効果を生かすなら、あらかじめ墓地肥やしカードを使ってムゲンクライムを墓地に落としておきましょう。
そうすれば手札の枚数を温存しながらクリーチャーを並べる事が可能です。
また、《ポクチンちん》のような墓地対策カードがある、《U・S・A・BRELLA》のせいで墓地からのムゲンクライムが妨害される、そんな相手と遭遇しても心配無用。
その場合は、普通に手札からムゲンクライムをすれば良いのです。
相手の公開領域に《ポクチンちん》や《U・S・A・BRELLA》等のメタカードが見えたら、墓地に落とさず手札に抱えるのもプレイングの一つですね!
さらに、一度出したムゲンクライムクリーチャーはバウンス(手札送り)、破壊のような手段で除去されるともう1度出し直すことも可能です。
粘り強く展開することが出来るので、盤面の取り合いには強いです。
1コストのカードが超重要
さてそんなムゲンクライムですが、やはり切り札はこのカード、《∞龍 ゲンムエンペラー》です。
このカードのムゲンクライムは4。4体のクリーチャーと4マナが必要になりますが、問題になるのはクリーチャーの方でしょう。
4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》を出そうとする場合、4ターン目に4マナを残しながら4体のクリーチャーが必要になります。
イメージするなら、3ターン目までに4体のクリーチャーを展開し、バトルゾーンが除去されずにターンが帰ってくれば4ターン目の召喚が成功、といった感じです。
そのためできる限り早く多く展開しなければならないので、1コストのクリーチャーの担う役割は大きいです。
1コストのクリーチャーが多ければ多いほど、4ターン目のゲンムエンペラー着地を狙いやすくなるのは勿論、小型のムゲンクライムも狙いやすくなります。
【青黒ムゲンクライム】デッキレシピ
環境デッキに勝つために
それではデッキレシピを見ていきますが、結論から言うと4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》の着地を目指すこと自体は簡単です。
しかし、正直言ってそれでは環境デッキに対して勝つためには速度不足ですし、《∞龍 ゲンムエンペラー》を引けないときに何も出来ないデッキとなってしまいます。
そのため【青黒ムゲンクライム】を環境デッキとも戦えるデッキにするためには3ターン目のビッグアクションと、《∞龍 ゲンムエンペラー》に頼らないサブプランが必要になると考えました。
そこで白羽の矢が立ったのはこのカード
《ジョルジュ・バタイユ》はバトルゾーンにあるクリーチャー4体を破壊することで踏み倒し召喚が可能なカードで、言うなればマナが必要ないムゲンクライム4です。
マナが必要無いため、バトルゾーンにクリーチャーが4体揃えばいつでも出せます。今回紹介するデッキレシピでは、速度面での遅さをカバーすることが目的なので、3ターン目の着地が狙えるようにしました。
それでは、まずは確定枠から順番に見ていきましょう。
【青黒ムゲンクライム】確定枠
確定枠は上記の11枚と《零龍》1セットとしました。
《ジョルジュ・バタイユ》の3ターン目の着地、《∞龍 ゲンムエンペラー》の4ターン目の着地を目指していきましょう。
また、《戯具 ザンボロン》は1コストのカードの中でも特にムゲンクライムと相性が良いため確定枠としています。
《∞龍 ゲンムエンペラー》を4枚にすることも考えましたが、《ジョルジュ・バタイユ》の墓地を肥やす能力で探しにいくことが出来るので3枚としています。
《零龍》って入れた方が良いの?
《∞龍 ゲンムエンペラー》の効果、「 コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。 」これは、自分にも適用されます。
そのため、コストが0である《零龍》と《∞龍 ゲンムエンペラー》がバトルゾーンで共存することは出来ません。
《∞龍 ゲンムエンペラー》 を出してしまうと、0コストの《零龍》は自身のバトルゾーンを離れない効果が無効化され、ゲームに負けてしまうで注意しましょう!
しかしだからといって《零龍》と《∞龍 ゲンムエンペラー》の相性が悪いと結論付けるのは早計です。
ムゲンクライムをサポートする復活の儀、墓地を肥やすカードと相性の良い墓地の儀といった各種儀とムゲンクライムは噛み合っています。
さらに、《∞龍 ゲンムエンペラー》は確かに相手の動きを縛る強力なカードですが、相手のバトルゾーンのカードを除去するカードではありません。
そのため、《∞龍 ゲンムエンペラー》の着地前にある程度相手が展開してしまうとピンチになります。
そんなピンチを救ってくれるのが《零龍》です。
展開した相手の盤面に零龍卍誕をぶつけることで、戦況をひっくり返すことが出来るようになります。(ただし、卍誕を使う=ゲンムエンペラーは使えなくなる)
自分の意見としては、「今はまだ《零龍》が必要」だと考えています。
この先、ムゲンクライムのサポートが増えて、《∞龍 ゲンムエンペラー》以外の強力なフィニッシャーやカウンターカードが追加されれば、パパ(《零龍》のこと)はお役御免になるでしょう。
ただ、まだまだぜーロJr.は子供です。あらゆる環境デッキと渡り合う為にはパパの背中を借りることが必須です。
【青黒ムゲンクライム】デッキレシピ
今回のサンプルレシピで意識したことは自分の動きを優先し、相手よりも先に動けるような構築を目指すということです。
そのため、《異端流しオニカマス》や、《ワナビーワラビー》のようなメタカードの採用は見送っています。
【青黒ムゲンクライム】のカード解説
コンセプトカード
《∞龍 ゲンムエンペラー》&《ジョルジュ・バタイユ》
【 クリーチャー 】
種族 ∞マスター・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー∞ / コスト∞
■ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ (ルビ:インフィニティ)ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー12000 / コスト8
■コストを支払うかわりに自分のクリーチャーを4体破壊して、このクリーチャーを召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードを数える。それと同じ枚数のカードを、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにカードを6枚、自分の墓地から好きな順序で山札の一番下に置いてもよい。
このデッキの切り札2種。
《∞龍 ゲンムエンペラー》はバトルゾーンに出さえすれば《奇石 ミクセル》のようなメタカードに引っかかりませんし、《ジョルジュ・バタイユ》は除去耐性によって同様のメタカードを貫通します。
どちらもバトルゾーンに4体のクリーチャーを必要とする点は似ていますが最大の違いはマナコストが必要かどうかです。
そのため、《ジョルジュ・バタイユ》は3ターン目の着地が可能となっています。
基本的には4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》を出すことを狙い、そのために3ターン目に一度《ジョルジュ・バタイユ》を召喚する。
もしくは、《∞龍 ゲンムエンペラー》が通用しない相手に対して《零龍》卍誕でカウンターするために《ジョルジュ・バタイユ》を使うといった感じで対処していきます。
《ジョルジュ・バタイユ》を踏み倒し召喚した場合、自分の墓地は大体14~18枚と大量になるため《墓地の儀》は楽々達成。《破壊の儀》に関しても4体破壊のコストにより達成可能なので零龍カウンターのための条件が一気に揃います。
《零龍》
【 零龍クリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴンZ / 文明 闇 / パワー0 / コスト0
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
■このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れることはできず、すべてのバトルに勝つ。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。
卍誕するには4つの儀を達成する必要があります。
【零龍の儀】《復活の儀》
■カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
最も簡単に達成出来るのが《復活の儀》です。
《暗黒鎧 ザロスト》もしくは各種ムゲンクライムで達成しつつ2枚墓地を肥やせるため、後続となるムゲンクライムを探しにいくことが出来ます。
いうなれば、手札が2枚多い状態でゲームをスタートしてると言っても過言ではないため超強力な儀です。
【零龍の儀】《破壊の儀》
■クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
【零龍の儀】《墓地の儀》
■カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000 する。
どちらも《ジョルジュ・バタイユ》がバトルゾーンに出れば同時に達成が可能な儀です。《破壊の儀》はコストで4体破壊した際に、《墓地の儀》は墓地の枚数を倍にする効果を使った際に達成します。
覚えておきたいのはどちらも任意で発動出来る儀であることです。例えば、《墓地の儀》以外の儀を全て達成した上で、墓地が8枚以上の状況を作ったとします。
この状況では自分の墓地が増えた瞬間、相手ターンでも卍誕させることも可能です。所謂「零龍カウンター」と言われるテクニックですね。
これを上手く使えるとこのデッキに多く採用されているブロッカーをもっと強く使えます。他のデッキでも使えるテクニックなので是非狙っていきましょう。
相手の攻撃をブロックし、ブロックしたクリーチャーをわざと破壊する事で《墓地の儀》が達成!そのまま《零龍》を卍誕させて相手クリーチャーのパワーを全て0にしましょう!!
【零龍の儀】《手札の儀》
■自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。
《手札の儀》は、馴れるまでは達成が難しい儀ですが、しっかり手札の枚数を計算すれば意外と簡単に達成出来ます。
手札を減らすコツとしては、《戯具 ザンボロン》によって手札が増えてしまうこと、各種ムゲンクライムを墓地からではなく手札から敢えて使うこと、等を意識すると良いでしょう。
GRクリーチャーの選定に関しては後述します。
《戯具 ザンボロン》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー3000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■「ムゲンクライム」能力を使ってこのクリーチャーをタップした時、カードを1枚引く。
強力なカードですが、必ずしも1ターン目に出す必要はありません。
1ターン目にこのカードからスタートしたとしても、2ターン目に効果を起動させるムゲンクライムは《罪無 ピカピカ兆》のみです。
なので、このカードが真価を発揮するのは3ターン目からです。
その為、1ターン目は多色をマナに埋めるターンにしても問題なく、2or3ターン目に《戯具 ザンボロン》を出して、3ターン目にムゲンクライム2を狙うのが基本パターンです。
デッキのエンジンとなるカード
《那由多 アストロ宙ノ》&《罪無 ウォダラ垓》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー5000 / コスト4
■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [wd02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のタップしているクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。その後、こうして引いたカード1枚につき、自分の手札を1枚捨てる。
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー2000 / コスト5
■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。
どちらもムゲンクライム2であり手札に関する効果を持つカードですが、使い分けが大事です。
《那由多 アストロ宙ノ》はスレイヤー付与が強く、ブロッカーと合わせて使いたいカードです。
また、手札を捨てることが出来るため《暗黒鎧 ザロスト》を探しにいきたいときはこちらを優先しますし、《手札の儀》の調整もし易いです。
コストは4と軽いので、《奇石ミクセル》等は4ターン目に関係なくなりますが、《U・S・A・BRELLA 》等は墓地から出す場合には厄介になります。
対して、《罪無 ウォダラ垓》。単純に手札が増えるため、遅いデッキに対してリソースゲームを仕掛ける際に有効なカードです。ただ、使いすぎると《手札の儀》の達成は困難となります。
コストが5と重いため、《奇石ミクセル》等に弱いですが、《U・S・A・BRELLA 》が居る状況でも墓地からムゲンクライムする事が可能です。
《罪無 ビカビカ兆》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー3000 / コスト4
■ムゲンクライム 1(自分のクリーチャーを1体タップし、 [ww01]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
最初に1コストが重要といいましたが、このカードも1コストのカードとして数えることが出来ます。
一見バニラに見えるクリーチャーですが、「墓地から召喚出来る1コスト」としてこのデッキでは他の1コストカード以上に使いやすいカードとして機能します。
特にこの構築では《ジョルジュ・バタイユ》との相性が良いですね。
《*/零幻ルタチノ/*》&《戦略のD・H アツト》
【 オレガ・オーラ 】
種族 トリックス / デリートロン / 文明 水 / パワー+0000 / コスト2
■これをクリーチャーに付けた時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
【 クリーチャー 】
種族 ヒューマノイド / ヒーロー / 文明 水/闇 / パワー2000 / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を2枚捨てる。
2コストの手札交換カードとしてはこれらの2種類を合計8枚採用しました。
《*/零幻ルタチノ/*》に関しては、環境次第で《カクタキュー #ナイトリバー #KAWAE》や《シンカイ・タイフーン》にしても良いです。今はGR召喚のメリットを加味して、これにしています。
また、《戦略のD・H アツト》はCSに出る際には《戯具 ドゥゲンダ》、《【問2】 ノロン⤴》と枚数を散らすと良いかもしれません。(アツトのみが任意効果ですが、効果に大きな違いは無い)
《天使と悪魔の墳墓》の効果をケアする為、同じ効果のカードはカード種を散らして構築するのもポイントです!
勿論フリー対戦で使う場合などは、好きなカードを使って大丈夫です。
《*/零幻ルタチノ/*》 について説明したので、GRクリーチャーの選定についても説明します。
まずは対面によっては出るだけでゲームを傾ける力のある、《ポクタマたま》と《全能ゼンノ―》。前者はカリヤドネ、後者はマッハファイターやスピードアタッカーを使うあらゆるデッキに有効です。
次に、《白皇世の意志 御嶺》。これは場持ちが良いためムゲンクライムとの相性が抜群です。
以上3種類が確定枠で、残りの枠には場持ちが良いパワーライン重視で選びました。それぞれデメリットがありますが、それらは《∞龍 ゲンムエンペラー》が消してくれるためプレイヤーへの攻撃も可能になります。
勿論、資産の関係で揃えられない場合は好きなGRにしたり、そもそも《シンカイ・タイフーン》に変更するなどしたりして良いと思います。
《堕魔 ザンバリー》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 魔導具 / 文明 闇 / パワー5000 / コスト1
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨てる。
優秀なパワー、ブロッカー、手札を捨てる効果もこのデッキでもそんなに気にならず、寧ろありがたいとも言える効果です。
他に1コストのカードとして候補となるのは、《失罪 モグニ否フ》や《犠牲の影オンリー・ウォーカー》などがあると思います。
ムゲンクライム補助カード
《暗黒鎧 ザロスト》
【 クリーチャー 】
種族 ダーク・ナイトメア / 革命軍 / 文明 闇 / パワー3000 / コスト4
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。
そうした場合、このクリーチャーをバトルゾーンに出す。
実質0コストのカードとして運用出来るだけでなく、シールドを墓地に落とすことが出来るためムゲンクライムのカードを探しにいくことが出来ます。
非常に強力なカードなため、確定枠とすることも考えました。
しかし、《奇石ミクセル》を筆頭として多くのメタカードに対して簡単に機能不全にされるカードでもあります。
そのため、環境次第では採用しないというのも手でしょう。
《戯具 ザンブロク》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー2000 / コスト3
■自分のマナゾーンにカードが4枚以上あれば、コストを支払うかわりに、自分の手札から水または闇のクリーチャーを1体捨て、このクリーチャーを召喚してもよい。
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
「次のターンには相手のマナは4、バトルゾーンは3枚。よし、まだゲンムエンペラーは出て来ないな」
そんな風に考えた相手の計算をこいつでずらしてあげましょう。
強力なカードではあるものの、複数枚引くと困るカードです。
しかし、《ジョルジュ・バタイユ》を出した際に達成した《破壊の儀》でこのカードを回収し、そのまま出すというようなプレイは良く取ることから2~3枚で調整するカードだと考えています。
採用候補カード
各種シールドトリガー
今回のコンセプトとして、速いデッキと渡り合うために受けるのではなく、自分の動きを早めるor通すことで勝ちに行くというものがあります。(そのための《ジョルジュ・バタイユ》)
そのため今回は敢えてトリガーを採用していません。
それに・・・・・・最近の速いデッキはあまりにも理不尽な動きなのでトリガーでどうこうしようと考えるのが得策とは思えません。
《神出鬼没 ピットデル》
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー2000 / コスト4
■コストを支払う代わりに水のカードを2枚自分の手札から捨てて、このクリーチャーを召喚してもよい。
■ブロッカー
強力なムゲンクライムが水文明に固まっていることから、相性は非常に良いと思います。
しかし、このカードを使おうとするとハンドキープが大きく縛られ、闇文明のカードをキープすることが出来なくなります。
今の構築では《ジョルジュ・バタイユ》を出すことを狙う事が多く、その際にこのカードを出すためのコストが用意出来ない事が多いため不採用としています。
ですが、この先「ムゲンクライム」のギミックが成熟し、水文明or水と闇の多色の強力なカードが多くなればこのカードは化けるかもしれません。今のうちに持っておきたいカードかもしれませんね。
【青黒ムゲンクライム】回し方
4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》召喚を目指そう
《∞龍 ゲンムエンペラー》の召喚に必要な4体のクリーチャーを3ターン目までに揃える事を意識します。
基本的に《暗黒鎧 ザロスト》か、《戯具 ザンブロク》が1枚絡むことが必須となります。
3ターン目までに《暗黒鎧 ザロスト》が墓地に無い場合は《那由多 アストロ宙ノ》を優先、ある場合は《罪無 ウォダラ垓》を優先して使いましょう。
もしも、どうやっても4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》が無理な場合は4ターン目に《ジョルジュ・バタイユ》を着地し《零龍》の儀を進め、同時にブロッカーで守りを固めます。
この時に零龍カウンターの構えが作れたなら理想です。
多色カードをマナに置くタイミングを意識しよう
このデッキは序盤からカードをプレイするデッキですが、多色カードの枚数も多めです。
そのため、マナにどれを置くかでその後スムーズに動けるかが左右されます。
実はマナに多色カードが1枚あると便利な状況も多いです。
自分がよくするパターンは1ターン目に多色をセットして、2ターン目に《戦略のD・H アツト》等から動く展開です。《暗黒鎧 ザロスト》を墓地に落とせると嬉しいです。
他にも1ターン目に多色をチャージ、2ターン目に青単色をチャージして《戯具 ザンボロン》+《罪無 ビカビカ兆》で動くパターンもあります。
これは1ターン目に青単色をチャージして《戯具 ザンボロン》召喚、2ターン目に多色チャージでも同じ動きが可能なのが特徴です。
多色カードとの向き合い方がちょっと他のデッキとは違うデッキなので、実際に回してみることをオススメします。
多色が少なければ少ないほど良い、というわけでは無いのがムゲンクライムを扱う上で理解するべき事です。
困ったら卍誕で解決
《∞龍 ゲンムエンペラー》を出す前に相手に展開されてしまった・・・もう出すタイミングがない・・・
そんな時は卍誕で盤面を消すのを狙いましょう。《ジョルジュ・バタイユ》は《破壊の儀》を達成するための必須カードとなる場合が多いです。
この展開でネックとなるのが《手札の儀》の達成だと思います。
重要になるのは、手札の枚数を減らしてくれるカードを如何に使えるかという点、手札を増やすカードを如何に使わないかという点です。
ムゲンクライムを墓地から使うのでは無く、手札から使うことで手札の枚数を減らしたり、《破壊の儀》で《戯具 ザンブロク》や《堕魔 ザンバリー》を回収すると達成しやすいです。
【青黒ムゲンクライム】で環境デッキと戦ってみた
新弾が発売されてから実際に手元でこのデッキを組み、色々なデッキと回してみました。
《∞龍 ゲンムエンペラー》を出せさえすればゲームエンドという対面が一定数存在します。
例えば現在も環境デッキの第一線で活躍している【青黒カリヤドネ】には大きく勝ち越すことが出来ました。
似たデッキタイプである、【青魔導具】等も有利対面と言えるでしょう。
練習が必要だと感じたのは【バーンメア】との対戦です。
先攻であれば4ターン目の《∞龍 ゲンムエンペラー》が決まれば勝ちなのですが、後攻の時には相手の攻撃を零龍卍誕やブロッカーを使っていなす必要があります。
相手の動きを読んで、相手攻撃の返しターンに手札の儀を達成出来るようなハンドキープと立ち回りが求められるので、かなりプレイ難易度は高めです。
ただ、馴れてくると大きく勝ち越せたので楽しい対面でした。
問題は・・・《ヘブンズ・フォース》を使うデッキ達です。【赤白レッドゾーン】や各種【ドラグナー】デッキ達ですね。
これらのデッキには《零龍》の与える手札+1枚のデメリットが非常に重く、こちらが準備をしている間にゲームが終わってしまうということが多くありました。
また、たとえSTを採用してもこの相性差は覆らないとも感じました。
しかし、《ヘブンズ・フォース》さえ引かれなければ、押したり引いたりしながら試合を進める事も出来ましたね。
具体的に言うなら、自分が先攻でかつ相手が《ヘブンズ・フォース》を引いてなければ勝負が出来るといった具合です。
おわりに
《ヘブンズ・フォース》が殿堂していたら・・・・・・・そう思わない日はありません。
しかしながら、このデッキの持つ将来性に自分は注目しています。
現状でも序盤の動きの安定性、ムゲンクライムの粘り強さは高評価ですし、プレイングや構築も奥が深いかなり良いデッキだと思います。
課題を挙げるとするならば、序盤の安定性に対して終着点となるカードのパワーがいまひとつというところでしょう。
このデッキのコンセプトである《∞龍 ゲンムエンペラー》は確かに出せばゲームエンドとなる対面もありますが、自分自身への影響がかなり大きいです。
自分のリソース補充カードが使えなくなり、二の矢であるはずの《零龍》も使えなくなりますから。
《ジョルジュ・バタイユ》も《零龍》との相性は良いですが、単体でのスペックがゲームエンドに持って行けるという程ではありません。
使い方や、構築がかなり問われるカードと言えます。
ムゲンクライム3やムゲンクライム4の強力なフィニッシャーが登場すれば、或いは《ジョルジュ・バタイユ》で自分の墓地を20枚弱にした瞬間一気に勝ちに持って行けるようなカードが登場すれば、このデッキは化けます。
1,2ヶ月後にその日が来たとき、一番乗りでムゲンクライムを完成させるには今のムゲンクライムを知っていることが重要になるでしょう。
是非この記事を参考に、自分だけの最強のムゲンクライムを完成させてください。
最後に、カーナベルでは【青黒ムゲンクライム】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【青黒ムゲンクライム】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!
15時までの注文で即日発送のカーナベルでぜひカードを揃えて 【青黒ムゲンクライム】 を楽しんでください!