【GoD:2022総集編】2022年の競技シーン振り返り【Great Match of DuelMasters】

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【GoD:2022総集編】2022年の競技シーン振り返り【Great Match of DuelMasters】

こんにちは、神結です。

いよいよ2022年も終わりですね。

今年の競技デュエマについて総括するならば、やはり「復活」という言葉がしっくりくるでしょうか。ずーーーーーーーーーーっと競技シーンに蓋をされていた状態でしたが、全ての元凶がようやく落ち着きを見せています。

特に全国大会2019は幾度もの延期を繰り返しておりましたが、今年の夏前に遂に開催されました。選手を始め、関係者各位もまずホッとしたことでしょう。

そして今期はDMPランキングも再開され、これまでの鬱憤を晴らすかのようにCSの開催数が爆増しました。

これを巡っては昨今様々な問題点も耳にはしますが、ひとまずは来年への課題ということで幾つか解消されることを願っています。

さて、今回のGoDは年末ということで、今年の競技シーンの振り返りといきましょう。

目次

2022年の大型大会について

今年行われた大型大会の環境や大会の様子などについて、まずは振り返っておきましょう。

1.全国大会2019(2022年6月)

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ヒーロー・ドラゴン / レクスターズ / 文明 火/自然 / パワー7000 / コスト5

■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーから進化できる、名前に《モモキング》とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーの一番上のカードを墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップし、カードを1枚引く。

開催までかなり難産を極めましたが、ようやく実施へと至りました。選手の皆様におかれましては、本当に言いたかったことも山ほどあったかと思いますが……。

最年少出場だったマ・ヒーロー選手は、権利獲得時は中学一年生だったのですが、大会開催時には高校一年生になっていました。

権利戦の時のカバレージを担当したのが自分だったのですけども、全国大会で会ったときはばっちり身長も抜かされていました。まぁ、そうなるな。

さて、当時の環境について整理しておきましょう。

まずはアドバンス。こちらはCSの開催数が絞られていたこともあって、環境の解像度はやや不透明な状況からスタートしました。その中でCSでは4cドラグナーが、ネットの大会ではJO退化が比較的人気が高かったですね。

そして実際に持ち込まれたのはJO退化を中心に、5cモルトやギャラクシールドなども活躍を見せました。4cドラグナーは対JOや使用難度もあってか、あまり選択はされませんでしたね。

対してオリジナルはというと、下馬評では赤単我我我、グルメ墓地、JO退化という上位予想でしたが、蓋を開けてみたらほぼJOしかいませんでした。

全国大会という性質上、全員が1%でも勝率の高いデッキを持ち込むということもあってか、デッキが偏るのはまぁ自然だと言えます。全国大会2018も、殿堂はほとんどジョラゴンジョーカーズでしたからね。

結果はJO退化を使ったセキボン選手が優勝、5cザーディクリカを使ったNJ選手が準優勝でした。

NJ選手は《アルカディアス・モモキング》のための《ドラゴンズ・サイン》まで用意していましたが、結局最後はJOの火力に押し切られる形になってしましたね。

ともかくこの全国大会は「JO強し」の印象が強かった大会となりましたね。直後の6月の殿堂発表は「殿堂解除以外は夏以降に持ち越し」という形で執り行われましたが、恐らくこの全国大会の結果を元に改めて再考した、ということなのではないでしょうか。

 

2.超CSⅣ(2022年7月~8月)

【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー13000 / コスト7

■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

続いて、夏には超CSがこちらもまた2019年以来の開催となりました。

数年分ということもあって気合いが入っていたのか、はたまたプレイヤーたちの大型大会意欲を汲んでいただけたのか……超CSⅣはなんと計4大会。2ヶ月で4回というのは、単純に体力的にキツかったですね。

そのうち新殿堂は4回目の前に実施されたので、旧殿堂が3回、新殿堂が1回という分け方になっています。レギュレーションは全てオリジナル。

アドバンスを開催してくれても……という意見もあったとは思いますが、同一大会と認識するならば、まぁ理には適っているというのが個人的な見解です。

さて、環境はというと依然として全国大会で大活躍したJO退化は当然強力ではありました。しかし幅広い参加層や長期連戦による事故が避けられないことを鑑みた結果でしょうか、環境はJO一色ということはなく幅広いデッキが見られました。

しかしだからこそ、「色んなデッキがいるなら、最終的にはその日調子のいい人のJOが勝つよね」というのもまた道理です。7/23の静岡大会ではJO退化が優勝、準優勝にグラスパーループという結果になりました。

そんなわけでJO無双が続いてもおかしくはなかったのですが、「JOに受けるデッキでどうこうするのは難しい。だったらこっちも最大値が高くて、その上で比較的使いやすいデッキで挑もう」という考えもまた正だと言えます。

実際に静岡大会の時点で【ドロマー墓地退化】や【赤緑アポロ】などが数を伸ばしており、それは7/30の福岡大会でも継続されました。

そして決勝は【赤緑ボルシャック】と【ドロマー墓地退化】という「自分のゲームになったら圧倒的に勝てるデッキ」という最大値の頂上決戦といったような組み合わせになりました。結果、ボルシャックが見事に優勝を飾ります。

しかしその裏で、一つのデッキが徐々に存在感を表していました。

その名は【アナカラーハンデス】。

静岡から福岡大会に掛けても徐々に数を増やしており、メタゲームの一角として認識されるようになってきました。

ハンデスといえば長らく「相手をコントロールして、確実に勝つ」というデッキであり、プレイヤーたちもそのように認識していました。

しかし、アナカラーハンデスは従来までのハンデスのそれとは一線を画しています。というよりも、一枚のカードによって劇的に変化しました。

ご存じ《CRYMAX ジャオウガ》ですね。

一見するとシールドを雑に殴るカードのようにも見えますが、横に添えられた大量のメタクリーチャー+ジャオウガの攻撃というのは防ぎづらく、加えてオマケのように付いてるハンデスなり破壊なり、そして敗北回避能力なりが全て強力な一枚でした。

というわけで、この新たな切り札を武器に、8/13の宮城大会では大躍進を遂げます。そして決勝ではDMPランキング1位のひんた選手が面目躍如とも言える活躍で優勝。使用デッキは、もちろんアナカラーハンデスでした。

準優勝のJO退化は、最後に花を添えることは叶いませんでした。

そして新殿堂で迎えた8/27の京都大会では【ゼーロベン】や【赤単我我我】といった殿堂の影響を受けなかったデッキが躍進し、またアグロ環境を見越した【4c邪王門】や、新デッキである【青黒星雲人】なども活躍をみせました。

ただし決勝は、この超CSⅣを通してずっと優勝候補デッキとされながらも結果の伴わなかった【赤緑アポロ】が、本来不利対面であろう【4c邪王門】を捲り、見事に優勝を果たしました。

大会が多かっただけに中々濃密な2ヶ月でしたが、来年以降は是非とも4回を季節毎に分割して実施して欲しいものです。 

 

3.DMGP2022(2022年10月)

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6

■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

というわけで大型大会が復活するならコイツも復活しない動機はないということで、秋にはいよいよGPも帰ってきました。

感覚的にはGP10thということにはなるのでしょうが、名称はDMGP2022です。

こちらはアドバンスも実施され、腕の振るう機会の少なかったアドバンスプレイヤーにとっても歓喜の大会となりました。

アドバンスの環境については、CS開催数自体が少ないということもあって不透明な部分が多かったのですが、「普段からアドバンスをやっている人は【ガイアッシュ覇道】が一番強いと思っている」ということもあって、結果としては上位の多くを【ガイアッシュ覇道】が占めることになりました。

デッキとして弱点が少なく、環境外のデッキにも強いということもあり、まぁGPで勝つ理由はしっかりありましたね。決勝ではミラーが実現し、ガイアッシュ強しの印象をそり一層大きく与えたと思います。

そしてオリジナル部門ですが、こちらは超CSからの例に漏れず何でも強いといったような環境でした。

基本的にオリジナルのトップと言えるのは【アナカラーハンデス】ではあったのですが、アナハンに強いデッキも幾つか存在し、アグロもいるし、5cもいるしといったように、まぁ何が勝ってもおかしくはなかったでしょう。

その中でもぴゅう選手が使用していた【赤白ライオネル】は印象的で、《「正義星帝」 <ライlazy>》からの爆発と《ボルシャック・モモキングNEX》からの捲りによって数々の勝利を積み上げました。

しかし決勝で待っていた上田秋斗選手の【青魔導具】は、本人の正確なプレイスキルと相性差もあって、第2ゲームで大事故があったものの最終スコアは2-1で優勝。青魔導具としては、超CSⅢ以来の大型大会制覇となりました。

ちなみに余談ですが、上田秋斗選手は宮城のプレイヤー。東北のプレイヤーがGPを制したのは史上初ですね。

 

独断で選ぶDM名試合2022

というわけで今年観た上記の大会の中で、名試合だと思ったものを独断で3つほど挙げさせていただきました。ちなみに番外的な話をすると、W杯の決勝もかなりの名試合だったと思っています。

1.全国大会2019日本一決定戦 予選3回戦 ナツメ vs. アーチー

これは動画で公式切り抜きもあるので、是非とも実際に観て欲しい一戦ですね。

この対面は赤単側が微微々有利くらい。まぁ52-48くらいの対面でしょう。

しかしJOに僅かでも有利が付くデッキなんて、本当に数えるほどしかありません。

その上でJO環境を見越して、採用されないケースも多かった《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を搭載した赤単を持ち込んだアーチー選手。試合前の段階で、やや作戦勝ちをしています。

ゲームはアーチー選手の狙い通りに《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を並べる展開となり、JOが走ることを許しません。ナツメ選手側も《バッドドッグ・マニアクス》を引けると事情は変わるのですが、それも引けず。

そうこうしている間に2体目のテスタを繰り出して打点を並べると、《グレイト“S-駆”》2体に《“罰怒“ブランド》と、見事に一手上回ったようにも見えましたが……。

と、結末は是非動画で。

人事を尽くして天命を待つ、という実にデュエマらしい名試合だなぁと思っています。

 

2.超CSⅣ宮城 準々決勝 かなと/ vs. ひんた

これはダイジェストカバレージしか残っていなかったのですが、特に面白い試合でしたので紹介させてください。

実はベスト16の段階でアナカラーハンデスは4~5名いたのですが、そのプレイ難度や連戦の疲れもあってか、勝てそうなゲームを落としてしまう、というようなシーンも幾つか見掛けました。

その中でこの準々決勝は、 ひんた選手がランキング1位の実力を遺憾なく発揮した試合でした。

それが特に発揮されたのが第1ゲームで、 かなと/ 選手側の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》こそ阻止したものの、《轟く侵略 レッドゾーン》や《カチコミ入道 <バトlazy>》のビートプランによってシールドが0となり、加えて盤面には上からの進化クリーチャーを許容するタマシードも設置されており、極めて危険な状態にありました。

しかしそこから、脅威の粘りを発揮。盤面をしつこく伸ばしながら《CRYMAX ジャオウガ》を着地させると、敗北回避能力を複数回起動しながらダイレクトアタックを紙一重で凌ぎ続けます。

いまでこそ最強カードと認識されている《CRYMAX ジャオウガ》ですが、当時はまだ発見されたばかりで、会場で彼以上にこの効果を使いこなしている人はいなかったでしょうね。

そうこうしていくうちにいつの間にか形勢は逆転し、最後はトリガーもケアしながら詰めきりました。

何処かで1ミスがあったら負けていたであろうゲームでしたが、爆弾解体を見事に遂行していましたね。

第2ゲームはアポロの最強の動きの前に屈しますが、第1ゲームの勝利が生きて見事にマッチを制しました。

トップ8の並びの中ではまさに別格の強さがあって、「アポロさえ超えれば、まぁひんた選手が優勝じゃないですかねぇ」とライターチームの人と話したのを覚えています。

3.DMGP2022(オリジナル)決勝 上田秋斗 vs. ぴゅう

最後に関してはこちらになりますが、これは文句なしでいいんじゃないでしょうか。

ここまでヒロイックな勝利を重ねてきたぴゅう選手の最後の相手は、上田秋斗選手の青魔導具でした。

これは実際不利な対面ということですが、それでも《キャンベロ <レッlazy>》や《ボルシャック・モモキングNEX》は脅威的であることに変わりはありません。

また直近のCSでは相手の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》からの展開に対して、トリガーからの《センメツ邪鬼 <ソルlazy>》を繰り出して勝利するなどのシーンもありました。《キャンベロ <レッlazy>》が走ってしまえば《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》からの展開も抑制出来るので、こうした初見ギミックで一本取れると、2本先取と言えどかなり大きいです。

しかし上田秋斗選手は、恐らく初見だった筈のぴゅう選手のデッキに対しても、そういった罠には一切引っ掛かりませんでした。

1戦目は見事に《キャンベロ <レッlazy>》に走られたものの、冷静に《卍 新世壊 卍》を2枚展開して盤石の勝利。

2戦目は《卍 新世壊 卍》が行方不明になったため、その隙を突いたぴゅう選手が勝利し、ゲームはフルセットに持ち込まれます。

そして3戦目、1戦目と似たような展開にはなりましたが、先に仕掛けたのはぴゅう選手側。《「正義星帝」 <ライlazy>》を複数の展開させる強力な動きで盤面を作ると、《センメツ邪鬼 <ソルlazy>》に《キャンベロ <レッlazy>》を重ねて、ロックを掛けてターンを返します。

この時点で盤面に《卍 新世壊 卍》が1枚と、その下に3枚の魔導具が置かれている、という状況。ここから2枚目の《卍 新世壊 卍》起動に到達するのは、まずまずの要求値がありました。

しかしここも変わらず冷静に、《堕呪 ゴンパドゥ》などで山札を掘り進めて2枚目の《卍 新世壊 卍》を展開。するとデッキも応えたのか、《凶鬼卍号 メラヴォルガル》のブレイクから魔導具呪文を2枚トリガーさせます。

こうしてぴゅう選手が仕掛けた罠を掻い潜り、見事に上田秋斗選手が優勝を果たしました。

私は役得なことに目の前でこの試合を観たり、上田選手とお話できる機会があったのですが、青魔導具への信頼や使い込みが感じられましたね。

あとは単純に私が宮城出身なので、そこのプレイヤーがGP優勝を果たしたというのはかなり感慨深いものがありました。

 

おわりに~2023年の大会への期待~

というわけで今回は2022年の大型大会と、名試合を振り返る回でした。

来年はチャンカニ(ランキング上位とGPTOP8を集めた大会)とグランプリ2023の開催が決定しております。

そうなれば、恐らく来年はエリア予選や全国大会なども再開してくれるんじゃないでしょうか。

来期のランキングシステムやGPの開催数などは不明ですが、新殿堂もチャンカニ前後にはありそうですし、また来年の競技シーンを楽しみにしていきましょう。

それでは、今回はここまで。

また来年、よいお年を!

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