こんにちは、神結です。
祝! 歴代名作デッキ第100回!!
私がめちゃめちゃ謙虚な社会人だったら、ここまで連載が続いたのはいつも応援してくださる読者の皆様のおかげとしてお礼から入るところなんですけども。
まーもちろん感謝はしているんですけど一番頑張ってたのは普通に私自身だと思っている節はあるので、今回はとりあえず「よく頑張ったオレ!」と言い聞かせておきます。
あとこれは正直ベース(?)の話なんですが、過去の作品を紹介している記事ですので、偉大な先人たちには普通に頭が上がらないです。ありがとうございます。
で、じゃあ第100回に何を紹介するのかといえば、これは前々から決めていました。デュエマを代表する、アレしかないと思っていました。
というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【黒緑速攻】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
歴史に名を刻む名デッキ「黒緑速攻」
時は2009年の神化編。進化クリーチャーがフィーチャリングされる中で、ある1つのギミックが新たなに登場することとなりました。
それが、墓地進化と呼ばれるギミックです。
この中だと《死神竜凰ドルゲドス》だけちょっと後輩ですね。
さて、墓地進化とは闇の進化クリーチャーが持つギミックで、闇の墓地のクリーチャーを進化元として召喚出来るというものです。
事前に墓地にクリーチャーを置いておく必要はありますが、その手間の分、カードはそれぞれ優秀。
進化クリーチャーは基本的に盤面に量的な変化はもたらさないのですが(当然質的な変化はある)、墓地進化は0→1で増やすことが出来るので、「ちょっと下準備が必要なスピードアタッカー」といったような運用が可能となっています。
そして墓地進化クリーチャーには軽量なものが多く、それらを使って生まれたデッキが【黒緑墓地進化速攻】になります。
元々優秀なウィニー(低コストクリーチャー)が揃っていたため、速攻デッキに赤のサブカラーとして合わせられることが多かったのが、黒と緑です。
緑には《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》もいましたからね。
【 進化クリーチャー(マナ進化) 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー5000 / コスト3
マナ進化-自然のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
シールド・フォース(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、自分のシールドを1枚選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次の能力を得る)
自分のクリーチャーは、それよりパワーの小さいクリーチャーにブロックされない。
そこに《ダンディ・ナスオ》という墓地進化と相性が良すぎるカードや、《無頼封魔アニマベルギス》という主張点を持ったことで、一気に環境デッキへと台頭することになりました。
中でも、《ダンディ・ナスオ》の相性のよさはピカイチ。
(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ワイルド・ベジーズ / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から1枚選んで自分のマナゾーンに置き、自分のマナゾーンから1枚選んで墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。
2コストで黒を墓地に落としつつ、黒の1マナを浮かすことが出来るので、そのまま《死神術士デスマーチ》の召喚に繋がります。
【 進化クリーチャー(墓地進化) 】
種族 デスパペット / 文明 闇 / パワー1000 / コスト1
ブロッカー
墓地進化-闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは-4000される。
1コス→ナスマーチ→《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》という3キルはこの時点だと成立しないのですが、後に《闇戦士ザビ・クロー》の実装によって夢のコンボが成立するようになります。
そうでなくとも《冒険妖精ポレゴン》→《無頼封魔アニマベルギス》とかもちゃんと強いですね。
当時の情報を正確に把握している訳では無いのですが、記録を見ると2010年2月に行われた関東エリア予選ではこのデッキが優勝しています(いまの感覚で言えば、「全国大会2009」のエリア予選にあたる大会です)。
こちらはその優勝リスト。意識して《雪要塞 ダルマンディ》を増やしていたとのこと。
基本的な構成はこの頃から変わりません。ウィニーを軸に速攻して倒すデッキです。
唯一、《雪要塞 ダルマンディ》という非クリーチャーカードが採用されていますが、これは《エンペラー・キリコ》系のデッキから出てくる《ノーブル・エンフォーサー》への回答になります。
(余談ですが、当時の《蒼狼の始祖アマテラス》は「呪文を撃つ」「クロスギアを出す」を先に宣言する必要がなく、山札を見てから何を使うか決めていました)
(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ナイト / サムライ / オリジン / 文明 水 / パワー5000 / コスト6
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文を唱えるか、自分の山札からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをジェネレートしてもよい。
当時の私は高校生だったのですが、「強くて安い」という【黒緑墓地進化速攻】は、【青単サイバー速攻】と並んで大変お世話になったデッキでした。
【青単サイバー速攻】が《パラダイス・アロマ》の殿堂によって衰退していった後も、このデッキは活躍を続けることになります。
……というところで私の記憶が止まっているのですが、エピソード期に掛けては《ダンディ・ナスオ》の殿堂もあり、《闇戦士ザビ・クロー》が登場したり。
更には《緊縛の影バインド・シャドウ》の発見や《停滞の影タイム・トリッパー》の採用などもあり、リストは変化していきます。
で、時は流れて2015年始め。
私がデュエル・マスターズに復帰したのはちょうどこの頃だったんですが、ビビりました。
なんか知ってるデッキが公式大会にいるんですよね。
え、黒緑速攻ってまだ強いの? とかなり衝撃を覚えたと同時に、ちょっと安心した気持ちもありました。なんか、昔の地元の友人が頑張っているみたいで。
(余談だけど、オープンクラスの方の決勝は《次元の至宝 オール・イエス》だったので、これもなんかこう、馴染み深いカードでした)
というわけで、時代が下がってきたときのリストはこんな感じ。
いわゆるザビクローナスマーチキリンが出来ます。
結果的にですが、この年に登場した《音速 ガトリング》や《轟く侵略 レッドゾーン》といったカードたちがこのデッキにトドメを刺したため、ある意味で最後の活躍の瞬間ではあったのですが。
(余談ですが、【デアリバスター】期には遊びで「《緊縛の影バインド・シャドウ》つえ~~~」とか言いながらデアリバスターとよくスパーして遊んでました)
それにしても、約5年間ですか。
いや、ホントにこんなに長く活躍し続けるデッキってデュエマの歴史も振り返ってみても早々いない魔導具ねぇ。本当に凄いと思いますネクよ。
ちなみに現代でもこのデッキは、愛好家たちの手によってちまちま改造が続いているらしいです。
特に2コスト帯の殴れるメタカードが充実してきたことによって、なんか一部の環境デッキにガン寄せして勝てるような構築自体は組めるらしいです。
ちまちま進化?の過程を眺めることはあったのですが《“轟轟轟”ブランド》入りとか、《零龍》入りとか、《超次元パワード・ホール》→《STARSCREAM -ALT MODE-》+《S級不死 デッドゾーン》入りとかは個人的に好き。
あと最近は超化獣たちが熱いらしいです。
【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 超化獣 / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3
■相手のカードはマナゾーンにタップして置かれる。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:6000
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を2枚選び、捨てる。
こういう話聞いてると、環境上で活躍出来なくてもデッキを考えることって面白いですよね。別に強くなくてもいいんですよ。話題として楽しいし。あと色んな知識が生きるじゃないですか。
皆さんも過去の好きなデッキとかを是非最新のカードたちで魔改造して遊んでみて欲しいです。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第100回は【黒緑速攻】でした。
私はエピソード期のこのデッキの変遷とか環境上の立ち位置とかはよく知らないので、もし元気なおじいちゃんがいましたらTwitterとかで話題にして貰えると嬉しいです。
さて、改めてではありますがこれまで長らく読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。
こうして書くと最終回のようにも見えますが、特に編集さんからは何も言われていないのでもうしばらくは続くと思います。是非、今後も楽しみにしていただけると嬉しいです。
またいつもギリギリの〆切に対応してくれている編集さんもありがとうございます。これからもたぶんギリギリになりますが、よろしくお願いします。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。