こんにちは、神結です。
過去の名デッキの振り返る「歴代名作デッキ紹介」は、第14回になりました。
わかる人だけわかればいいんですが、14といえばヨハン・クライフの番号であり、個人的にとても思い入れのある数字なんですよね。
そんなわけなので、今回はなんとしても14に関連のあるデッキをチョイスしていこうと思います。
「歴代名作デッキ紹介」、今回は【青緑デュエランド】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
準青単の受けデッキ、デュエランド
というわけで今回の名作デッキは受けデッキの最高峰、【青緑デュエランド】になります。リストはこんな感じ。
さて、時代は《超戦龍覇 モルトNEXT》の全盛期。
《超戦龍覇 モルトNEXT》+《爆熱天守 バトライ閣》から展開される盤面は最強で、大抵のデッキは為す術なく粉砕されていきました。
そんな中で発売されたのが、クロニクルデッキ「風雲!! 怒流牙忍法帖」でした。
このデッキで《怒流牙 佐助の超人》や《怒流牙 サイゾウミスト》といった新規のシノビが収録されます。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / アースイーター / シノビ / 文明 水/自然 / パワー3000 / コスト4
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
しかし一番大きかったのは、実は《電脳鎧冑アナリス》の登場だったかもしれません。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / サイバーロード / 文明 水/自然 / パワー2000 / コスト2
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
▶カードを1枚引く。
「青い初動」まで追加されたことで、これらのカードを使った準青単系のデッキを構築することが可能になりました。
デッキを青で染めることのメリットは大きく2つあります。
一つは、防御ギミックとして《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》が採用可能になること。
【 呪文 】
文明 水 / コスト4
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■マナ武装7:自分のマナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。
このカードのもっとも強力な点は、「どれだけ展開されようと、1枚でリセット出来る」点にあります。つまり《爆熱天守 バトライ閣》からどれだけ展開されようとも、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》+ハリケーンでなんとか出来てしまうんですね。
要するに対モルトNEXTがいけるという、大きな主張点を持てるデッキになるわけです。
そしてもう一つのメリットは、フィニッシャーとしてデッキ名にもなっている《夢の変形 デュエランド》を採用出来ること。
【 クリーチャー 】
種族 ジ・アンサー / 文明 水 / パワー14000 / コスト14
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚されてバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から7枚を墓地に置く。
その中から、コスト7以下の水のカードを好きな数、コストを支払わずに使ってもよい。
こうして7枚すべて使った場合、自分はゲームに勝つ。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、自分の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
つまり《クリスタル・メモリー》でパーツを拾いつつハリケーンなどで一度受けてしまい、そして返しのターンに《イッツ・ショータイム》からの《夢の変形 デュエランド》を投げればそのまま勝てる、というわけです。
「縦と横」の受けを使い分けよう
さて、この【青緑デュエランド】が受けデッキとして優れていた点は、「縦と横」両方の受けが可能だった点です。
これは概念は現在でも通用するものだと思うので、書いておきます。
縦の受けとは、強力な少数のクリーチャーで攻めてくる相手に対する受けのことを指します(というか、私がそう呼んでいます)。イメージ的にはレッドゾーンとかJO退化みたいな相手ですね。
対して横の受けとは、展開して数で攻めてくる相手に対する受けです。
こちらはイメージ的には《我我我ガイアール・ブランド》とその横並びとかをイメージしてもらえればと思います。
まぁモルトNEXTのような縦も横も強いデッキはあるんですが、デュエランドは縦横の両方の受けを使いこなせます。
というか《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》がこの点で優秀なんですよね。トリガーとして踏ませれば序盤から《超次元ガロウズ・ホール》が機能しますし、《怒流牙 佐助の超人》+《斬隠蒼頭龍バイケン》も縦に強いですね。
そして横には何度か書いてます通り《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》が強いです。
またシノビと呪文の両方の受けを持っていることで、当時まだ現役だった《単騎連射 マグナム》+《音精 ラフルル》のうち、片方だけでは詰まないんですよね。
というように多様な防御ギミックがあり、攻めてくる相手に対しては無類の強さを誇ります。
なおループ系のデッキなどに対しても《パクリオ》を《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》や《超次元ガロウズ・ホール》などで手札に戻しながら使い回すことで、抵抗することも出来ます。
特に《激沸騰!オンセン・ガロウズ》がいる状態での《パクリオ》はかなり強力です。
受けていく中で《クリスタル・メモリー》などで《夢の変形 デュエランド》+《イッツ・ショータイム》を揃えていけば、あとはそれで勝利です。
どっちかが盾落ちしている場合は、《ヴォルグ・サンダー》による勝ちを狙います。なんなら、こっちで勝った回数の方が多かったですね。
……ちなみに後に《夢の変形 デュエランド》+《イッツ・ショータイム》でなくても勝てることがわかり、最終盤はこの2枠が《ガンリキ・インディゴ・カイザー》+《水上第九院 シャコガイル》だったりしたのですが。
このデッキは《超次元ガロウズ・ホール》の殿堂によって消えることにはなりましたが、このデッキの蓄積はすぐに【アナカラーシャコガイル】へと引き継がれていくことになりました。
現代のデュエランドは?
さて、現代のデュエランドですが個人的にはデッキを太らせて60枚にするのが好みです。
デッキは少ない方がいいんですが、【アナカラーダークネス】みたいなデッキにはデッキ枚数多い方が勝てるんですよね。この辺りは明確に《神の試練》と差別化出来る要素かなぁ。
このデッキの場合はクリメモ系のカード1枚でフィニッシャー拾えるのも美味しいポイント。
《流星のガイアッシュ・カイザー》のお陰でなんか《イッツ・ショータイム》も要らなくなりました。うれし~~~。
こういうデッキも楽しいので、一回くらいは遊んでみてくれると個人的には嬉しいです。
おわりに
というわけで「DM歴代名作デッキ」、第14回は14にちなんだ【青緑デュエランド】でした。
個人的にはかなり好きなデッキなので、暇さえあれば環境で使えそうな隙を窺っています。使うなら勝たせてあげたいし。
まぁそんなところで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。