【DM歴代名作デッキ】Vol.15~墓地ソース~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.15~墓地ソース~【週刊:神結コラム】

こんにちは、神結です。

突然ですが、和風ファンタジー系の話って好きですか? 私は好きです。

そうした作品の中に出てくる「代々この家に受け継がれる〇〇」とか「〇〇家の血統だけが使える奥義」みたいな要素ってあるじゃないですか。ああいうの、ちょっといいですよね。

で、デュエマも少し系統は違うんですが、「長きに渡って存在し、後の時代に血を継承してきたデッキ」みたいなのは、確かに存在していまして。

残念ながら一子相伝とか〇〇家の血が流れている者しか使えないとか、そういうわけではないのですが。でもギミック自体は新しい世代へと受け継がれてるんですよね。

というわけで今回の「歴代名作デッキ紹介」、過去の名デッキの振り返りをしていきましょう。

今回は長きに渡ってそ活躍を続け、脈々とその血を繋いできた【墓地ソース】の話になります。

E3時代から墓地ソのエース

墓地ソのズッ友

 

目次

本日の名作デッキ紹介

時代の移り変わりとともに

というわけで今回の名作デッキは【墓地ソース】になります。

このデッキの目的は、常に一貫していてわかりやすいです。それは、「墓地を増やしてクリーチャーを出すこと」。

せっかくなので、時代別に幾つかリストを取り上げていきましょう。

E3時代(2013年頃)


これは歴史探訪でも取り上げたE3期の墓地ソースですね。2012~13年頃なので、もうすぐ10年らしいっす先輩。

この時期のリストは【メルゲループ】が規制された後で、残ったデッキ基盤に《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》を載せて【ガネージャービート】的なデッキとして成立しています。

【 進化クリーチャー 】
種族 マジカル・モンスター / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト4

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。

進化-自分の水または火のクリーチャー1体の上に置く。

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。

W・ブレイカー

ちなみに《日曜日よりの使者 メーテル》《スクランブル・タイフーン》みたいなタイプもありましたが、4マナで置いたメーテルが次のターンに帰ってくるかというと……。

このリストは《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》で手札を補充しながら攻めていき、仮に破壊されても後続の《無限超邪 クロスファイア》で押し込める、という構築になっています。

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー7000 / コスト7

■G・ゼロ―自分の墓地にクリーチャーが6体以上あり、自分の《百万超邪 クロスファイア》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)■パワーアタッカー+1000000■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

このカードも、いまでもお馴染みですね。

《暴走龍 5000GT》はいまのような速度では流石に立たなかったらしいです。ゲームが長引いたときのフィニッシャー、みたいな扱いだったと聞きました。

ファイアとの枚数配分は色々好みがあったみたいですね。

墓地ソは《龍覇 グレンモルト》などの仲間も増やしながらDS期までは活躍していましたが、革命編や革命ファイナル編では中々存在感を発揮出来ませんでした。

《暴走龍 5000GT》は個人で【赤侵略】とかに出張してたんですけどね。

 

新DM時代(2017年頃)


墓地ソースが再び脚光浴びるようになったのは、新DMになってから。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》など止める《異端流し オニカマス》を採用できたのも大きいですが、何よりも大きな1枚が収録されました。

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー1000 / コスト2

■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。

そう、《一なる部隊 イワシン》です。

墓地に置かれるだけでルーターになるこのカードの登場は、墓地肥やしの速度を飛躍的に高めてくれました。

以降、4~5ターン目という比較的早いタイミングで《暴走龍 5000GT》を投げることが出来るデッキに変わっていきましたね。

リストとして掲載したのはすめらぎさんが好んで使っていた通称“らぎ墓地”と呼ばれるデッキです。

このデッキの《プラチナ・ワルスラS》は本当に強くて、墓地を増やしながら手札も増えて相手の盾を減らすことも出来ます。

ワルスラで3枚になった盾を《暴走龍 5000GT》《無限超邪 クロスファイア》でトドメを刺しにいくなんていうのは、鉄板でしたね。

またこのデッキが使われた頃にはまだ発売されていなかったのですが、このあと双極篇に入ると《龍装鬼 オブザ08号 / 終焉の開闢》なんてカードも登場します。

【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー8000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは0以下にならない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーのパワーは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき−1000される。
■W・ブレイカー

【呪文】
カード名:終焉の開闢
文明:闇
コスト:3マナ

■自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。

こちらも登場後はよく採用されており、現在でも墓地が絡んだデッキでは欠かせない1枚となっています。 

 

超天篇時代(2019年頃)


こちらは超天篇で《零龍》が登場した頃に誕生した墓地ソースです。

赤黒になったことで、遂に《戦略のD・H アツト》すら入らなくなりました。

ここまでいくと、「如何に早くGTを出せるか」というデッキに特化しています。特に超天篇はGR環境だったので、《暴走龍 5000GT》の刺さりはかなりよかったんですよ。

実際「CS決勝で2ターン目に《暴走龍 5000GT》を出されて負けた」なんて報告も聞いたことがあるくらいには、墓地肥やしの速度が異次元になりました。

その中核を担っているのは、やっぱり《零龍》なわけです。

【 零龍の儀 】
種族 マスター・ドラゴンZ / 文明 闇 / パワー0 / コスト00

MZ1
■ゲーム開始時、このカードと、異なる4種類の零龍星雲を、リンクせずにバトルゾーンに置く。
■ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
■零龍カードはバトルゾーンを離れない。
■零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して、1体のリンクしたクリーチャーにする。

MZ2■自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

MZ3■カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000 する。

MZ4■クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

MZ5■カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

【零龍】
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
■このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れることはできず、すべてのバトルに勝つ。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

なんかもう、色々テキストが多くて全て追っていくのが大変なのですが、このデッキは1ターン目から動けますから、 復活の儀やイワシン、《暗黒鎧 ダースシスK》を絡めて墓地を爆速で増やしていきます。

そこから本当に《暴走龍 5000GT》《無限超邪 クロスファイア》《龍装者 バルチュリス》で勝つ、というわかりやすい構築ですね。

盾を減らしておくとか、そういう殴るときの細かいお約束はどっかに消えました。

しかしその一方で、「人間って本気を出せばこんなに早く墓地溜められるんだなぁ」ということに多くのプレイヤーたちが気付くタイミングでもありましたね。

やがてこうして墓地のギミックに対する理解が深まっていったことで、【オカルトアンダケイン】のようなデッキが生まれた、といっても過言ではないでしょう。

 

現代で生きる「墓地ソ」の概念

現代でも墓地を利用するデッキは多いです。

ついこの前までは【グルメ墓地ソース】が環境トップクラスの活躍をしていました。なんか《暴走龍 5000GT》が前座みたいな使われ方をするデッキになって、時代の変化に驚いたものです。

そして現在、《龍頭星雲人》が絶賛活躍中です。

これらのデッキに共通して言えることですが、歴代の【墓地ソース】によって培われた経験がデッキに生きてきます。

墓地の溜め方のプレイングもそうですが、「こういう感じの構成にすれば数ターンで墓地が何枚溜められるよ」というデッキ構築の話もそうですし、あとはメタカードとの戦い方なんていうのもそうですね。

特に墓地というリソースはメタカードを採用されやすく、現代も《お清めシャラップ》なり《若き大長老 アプル》などが多くのデッキに採用されています。

しかし星雲人なんかはそれを乗り越えて勝ったりもしてるわけです。「メタカード使われるから負ける」から一歩進み、墓地ソの理解を進めていくとプレイヤーとしてのスキルも上がってくるのかもしれません。

 

おわりに

「DM歴代名作デッキ」、第15回は【墓地ソース】でした。

今回は【墓地ソース】というカテゴライズで殴るデッキのみを扱いましたが、歴代の「墓地を使った理不尽コンボデッキ」なんかは色々ありますので、今後また触れていこうかと思います。

あと何よりあまり取り上げていなかったE3時代のデッキの話を出来てよかったです。どうしても近代以降のデッキに話が偏ってしまいがちなので……。

というわけで、今回はここまで。

「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。

 

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