【DM歴代名作デッキ】Vol.75~5cジャックポット~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.75~5cジャックポット~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 第75回らしいですって。

 さて、この記事が公開されている頃には恐らくデュエプレ23弾がリリースされていることでしょう。

 実のところ目玉である《二刀龍覇 グレンモルト 「王」》とか《龍波動空母 エビデゴラス》を使ったデッキは過去に紹介していますので、是非ご覧いただけると嬉しいです。

 と、まぁ23弾のリストを見て「おっ」となるカードがありましたので、こちらから紹介していこうと思います。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【5cジャックポット】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

(デッキリストの見出し)

 というわけで今回の名作デッキは毎年毎年アップデートされていくことでお馴染みの【5cジャックポット】になります。

 リストはだいたい2016~2017年くらいになりますが、こんな感じ。


 このデッキの動かし方とか考え方とかの話の前に、デッキ成立の経緯についてお話しておこうかと思います。

 そのためにもまず、《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》について簡単におさらいしておきましょう。

【 呪文 】
文明 火 / コスト6

■自分のマナゾーンにあるドラゴン1体につき、自分の山札の上から1枚を見る。その中からコスト8以下の進化ではないドラゴンを1体、バトルゾーンに出してもよい。
残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。 

 略称はだいたい「ジャクポ」。

 基本的にはテキストの通りでいいのですが、マナゾーンのドラゴン1体につき、山札を見て8以下のドラゴンを出すというカードになります。

 1体、と記述されているためこれはクリーチャーである必要があります。《バイケンの海幻》とかがマナにあっても、見られる枚数は増えません。

 コスト的にもお得かつ比較的安定して狙ったドラゴンにアクセス出来るということもあって、当初は【赤緑ジャクポNEXT】などでデッキの核とした活躍していました。

 これがだいたい、2015年~2016年の始めくらい。


 その後NEXTは《スクランブル・チェンジ》の登場や《リュウセイ・ジ・アース》《蒼き団長 ドギラゴン剣》の採用、そして極めつけは《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の登場によって、ジャックポットは採用されなくなりました。

悪いヤツ

 ご存じの通りドラゴン基盤を前提としたカードでありつつも自身がドラゴンを持たないカードなため、《メンデルスゾーン》の2ブーストを妨げるのもまた事実です。当初は2→4→6ジャクポのようなマナカーブを想定していたNEXTはドンドン「メンデルで2ブーストを指向するデッキ」へと舵を切っていくことに。

 また《終焉の禁断 ドルマゲドンX》と組み合わさったことで「召喚すること」が重要視されるようになり、山札から踏み倒すジャックポットとはソリが合わなくなっていったんですね。

 ただ基盤の変更によって採用先が無くなっていった一方で、8コスト以下のドラゴンには続々と新カードが登場し、出力先は強化されていきました。

 中でも大きかったのは、ブラックボックスパックでMtGコラボとして登場した《ニコル・ボーラス》でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 エルダー・ドラゴン / プレインズ・ウォーカー / 文明 水/闇/火 / パワー7000 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。 

 手下と犠牲者を区別しないことでお馴染みのエルダー・ドラゴンさんは、このデッキが望んでいた超大型ハンデスです。

 これまでは《悪魔龍 ダークマスターズ》がハンデスを担当していましたが、ハンデス量の違いや赤持ちの多色ドラゴン、更にはアタックトリガー持ちというダーマスとは違う要素を持つドラゴンでした。

 特に3色持ちの多色、というのはジャックポットにとってかなり大きな要素となります。

 というのも、NEXTからポイされたジャックポットではありましたが、その1つの要因となっていたマナカーブについては、他の考え方で補うことが可能でした。

 つまり結論から言えば、「5色にして《フェアリー・ミラクル》を搭載すれば、3→6のマナカーブを作れる」という発想ですね。

10年以上このバージョン使ってるかも……

 これによって基盤となるブーストもメンデル+ミラクルと2種類手に出来ます。こうなると、3色持ちの《ニコル・ボーラス》はマナ基盤としても役割を持つようになります。

 ただしこの時点ではまだ大きな問題がまだ残っていました。

 というのも、光のドラゴンがこの世に少なすぎたんですよね。

 今でこそ《龍風混成 ザーディクリカ》や《最終龍覇 グレンモルト》、そして最近は《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》なんかもありますが、当時は《龍仙ロマネスク》はまだ殿堂だったし、《真・龍覇 ヘブンズロージア》くらいしか採用したいドラゴンがなかったと記憶しています。

すっかり見掛けなくなっちゃったな

 この時点でも《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》から《真・龍覇 ヘブンズロージア》を出して《爆熱天守 バトライ閣》を作って……みたいなのはやっていたんですけどね。

 ところが革命ファイナルになると嘘の様に白いドラゴンに恵まれることになります。

 まずはスタートデッキで登場した、トリガー持ちの《青寂の精霊龍 カーネル》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / 革命軍 / 文明 光/水 / パワー3500 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

 更にファイナル革命を持つ《百族の長 プチョヘンザ》

【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ダママ団 / 文明 光/自然 / パワー12500 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジー光または自然のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。
■ファイナル革命ーこのクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

 これだけでも嬉しかったのですが、何と夏には《龍仙ロマネスク》と同じカラーリングを持つ《トップ・オブ・ロマネスク》が登場。一気にマナ基盤が安定するようになりました。

【 クリーチャー 】
種族 アポロニア・ドラゴン / アーマード・ドラゴン / アース・ドラゴン / 文明 光/火/自然 / パワー3500 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ブロッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を、タップしてマナゾーンに置いてもよい。

 こうして経緯で誕生したのが、最初に提示したリストになりますね。

 

ビッグマナお得意の山札固定

 このデッキの回し方については、諸説あります。

 序盤にブーストするのはそうなんですが、中盤以降の戦い方については人によって考えが分かれることでしょう。

 龍素の最高傑作でお馴染み《龍素記号Sr スペルサイクリカ》が入っているリストであればジャックポットの再利用も出来ますしリソースを継続して構えやすいので、最速ジャックポットで《ニコル・ボーラス》を狙っていくことが多いでしょう。

我は龍素の最高傑作

 ただしジャックポットの性質上、マナをなるべく多く溜めて撃った方がお得です。加えて序盤にプレイしたいドラゴンって実は《ニコル・ボーラス》くらい。

 つまり、中盤は《トップ・オブ・ロマネスク》などでランプしていった方が最終的に勝ちに繋がりやすかったりします。

 だからサンプルリストのジャックポットが3枚なのは別に間違いでもなんでもないです。マナを伸ばしたゲーム中盤以降に放り投げたいので、この枚数で。

 そして《五番龍 レイクポーチャー ParZero》もドン引きの山札枚数を掴んでからの、デッキ固定ですよ。

 ここまでいくと山札を固定するというより自由に操っているようなものなので、トップ《勝利宣言 鬼丸「覇」》からのジャッジ固定なんかも出来ちゃいます。最終的には、これで勝ちます。

デュエル・マスターズ

 受けについては相当スカスカだったのですが、申し訳程度の《青寂の精霊龍 カーネル》と、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》で頑張ります。どっちかがプレイ出来れば《百族の長 プチョヘンザ》がなんとかしてくれるので、一度受かればなんとかなるかな、って感じです。

アドバンスだと最近ちょくちょく活躍してますね

 あとは《恐・龍覇 サソリスレイジ》からの《恐龍界樹 ジュダイオウ》とかもありますからね。

【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 自然 / パワー11000 / コスト8

■ガードマン
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト3以下のドラグハートを1枚、または、自然のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
■W・ブレイカー

 ちなみにこのデッキのサソリスレイジはかなり強く、《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》や《生誕神秘 ル=ピラッジュ》の設置、そしてそれぞれを龍解させるプランがそのまま勝利に繋がるので、なんなら核と言ってもいいでしょう。

 というのがだいたいの【5cジャックポット】になります。

 《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》は今後も可能性を秘めたカードと言えるので、デュエプレのみならず紙の方でもデッキを考えてみては如何でしょうか?

 ちなみに私は9月末に実際にCSでジャックポット使ったんですけど、特に面白いこともなく2-3で終わりました。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第75回は私も結構お気に入りな【5cジャックポット】でした。

 今回は5cでの紹介でしたけど、実は白抜き4cジャクポとかジャクポ鬼修羅とか、私は結構このカードがお気に入りで弄ってますし、CSでも使ってます。

 前述したように実際に比較的直近も使いましたし、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》と併せてなんか凄い積み込んだ山札も作れますし、新しい体験が得られるカードだとは思うので、個人的にはオススメしたいです。

 デュエプレ版では当然ながら山札の確認は出来ても自由に固定は出来ないので、是非とも紙で触ってみて欲しいなぁ、とか思っています。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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