時間は無駄にするのが一番楽しいよ
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ましたね、ゴールデンウィーク。
これについての見解ですが、私からは弊社は祝日も元気に稼働していることだけをお伝えいたします。五月病になる暇もないぜ!
皆さまの連休が、有意義なものになるとよいですね。なお、この発言の中には高度な社会性によって隠蔽された本心が隠れているとされてます。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《レーホウ・衛・デカッチ/「暴竜爵様のお出ましだッチ!」》
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / アーマード・アーツ / 文明 火 / パワー4000 / コスト3
種族:アーマード・ファイアー・バード
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーが破壊された時、自分のドラゴンをすべてアンタップする。
────────────呪文────────────
カード名:「暴竜爵様のお出ましだッチ!」
文明:火
コスト:2マナ
■自分の山札の上から4枚を見る。その中から、ドラゴンまたはファイアー・バードを1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の上か下に置く。
DM23-RP1で登場した、なんか丸い鳥です。いやその、性能的にも。
そのスペックはツインパクトを活かしたドラゴンサポート。生物面では破壊時のドラゴンアンタップでドラゴンデッキの突破力を高め、呪文面ではよくある「山札をn枚見て対象カードを回収」というムーブを……。
Q:《 レーホウ・衛・デカッチ / 「暴竜爵様のお出ましだッチ!」 》の呪文側を唱えた際、ドラゴンを1枚手札に加えた後、残りの3枚を、山札の上に1枚、下に2枚という風に、上下に振り分けて置けますか?
A:はい、上下に好きな順番で置けます。上に1枚、下に2枚という風にも置けますし、上か下に3枚まとめて置くこともできます。
タカラトミー公式:よくある質問
自由度高すぎんか!?
いやその……シリーズ目玉能力としてのメクレイド支援とはいえ、いくらなんでも山札操作としてやっていいレベル越えてませんかこれ……!?
2マナで4枚分のトップ積み込みと不要牌弾きができて、なんで1枚手札に加わってるの……!?
山札操作が売りの水文明に喧嘩を売るこのやりたい放題ぶり。ここまで自由度の高いカードがサポートとして刷られたあたり、他の文明にもこれクラスのメクレイドサポート札が期待できますね。
というか、山札の下じゃなくて墓地なり超次元ゾーンなりに落とせるマジック向けのカードを一刻も早く刷ってほしくてですね。山札引き切りというSRの戦略と相反する《 コーボー・マジカルショッカー 》くんの反省を活かして……こう……。
……というわけで、今回のテーマは「山札の上をn枚見て、山札の上か下に好きな順番で戻す行為」。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
テーマにしといてなんなんですが、実はこれと同類のカードはデュエマには一枚しかなくてですね。
具体的には、《 カシス・オレンジ / ♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る 》のことです。
一度でもこのカードを使った方なら何となくわかると思うんですが、この効果めっちゃくちゃ便利でしてね。
「引きたいカードがあれば引ける、いらんカードはもう引かないでおける」っていうだけでとにかく快適度が段違い。これ最初に考えた人にノーベルカードデザイン賞をあげたいくらいです。
で、そんなこの効果の源流は(例によって)デュエマのお兄さんこと「マジック:ザ・ギャザリング」。あちらではこの効果のことを「占術/Scry」と呼びます。いわゆるキーワード処理ですね。
実運用としてはテキストに「占術nを行う」(n=任意の数字) などと書いており、nの枚数だけ山札の上からカードを見て好きな順番で山札の上と下に割り振っていく……って感じですね。ちなみにnの多くは1か2です。
土地という「適切な枚数だけ引きたいカード」が存在するMTGのゲームシステムと占術は言わずもがな相性抜群。事実上のデッキ圧縮や序盤のゲームプランニング、終盤のトップデッキ率向上までシンプルな見た目に似合わず多機能な働きを見せてくれます。
また、一回の効果ではさほどゲームに影響を及ぼさないことから、「カードパワーの微調整目当てで、何らかの効果のおまけにつけておく」なんてパターンも多数存在。
時には「占術を行った後にデッキトップを公開し、そのカードに応じたさらなる効果を発揮」とか「盤面にいると占術の数字を1増やす」みたいな派生カードとかもあったりしますよ。デザイン幅が広い!
その人気ぶりから幾度かの再登場を経て、今では常盤木能力(開発部用語で、ほぼ全てのセットで登場するほど基本的な能力のこと)となっています。
それでは、デュエマでもこの占術がこれからバンバン登場することになるかと言うと……実は、ちょっと懐疑的です。
なぜかというと、デッキ枚数が少なく土地システムがないデュエマにおいて、この効果がMTGのものより強くなる可能性が高いから。
ドローやサーチよりも軽いコストで特定のカードを探せるというのは、デッキの再現性を高める上でも大変有用。そこに山札操作の要素まで加わったらさすがに大変なことになる……というわけです。
それでも、ちょうどいいタイミング(今回のメクレイド推しとか)で、ゲームをより楽しくためのスパイスとしてこの能力が増えることをこっそり願っております。
諜報もくれ
というわけで、《 レーホウ・衛・デカッチ/「暴竜爵様のお出ましだッチ!」 》でした。
ちなみに、MTGには占術と対になる「消術」なる能力も存在します。これは相手のデッキトップで占術と同じことをやる、妨害系能力ですね。
これは「使われた時に不快すぎる」という理由で早々に失敗作と断定されています。
あと、よりによってあちらでの《 精神を刻む者、ジェイス 》が毎ターン(実質)これを使えたってのもあります。数ターン後に突然ゲームを終わらせる性能を持った置物が、これで対処策まで消してくるのはどう考えても嫌でしょ……。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。