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まず諸君らに問いたいのは、《究極銀河ユニバース》というカードをご存知なのかということである。
《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》? うむ、確かにそのカードも素晴らしいが、今回は頭から消していただきたい。
そう、2006年に爆誕した《究極銀河ユニバース》こそが、至高のカードでありクリーチャーなのである。ここは一切の異論苦情を拒否する。
ユニバースデッキの多様性
さて、前置きはこのくらいにして、タイトルを今一度振り返っていただきたい。この記事ではヴィルジニアユニバースについて書き進めていることがお分かりだろう。昨今のデュエルマスターズにおいては、「ジュヴィラユニバース」、「ドミティウスユニバース」、「轟破天ユニバース」、「侵略ユニバース」、「アカシックユニバース」、etc…と、あげだしたらきりがないくらいにはユニバースデッキが増えている。カードプールの増加も原因だとは思うが、筆者は、GRクリーチャーの導入による影響も大きいと感じている。え? そんなに《究極銀河ユニバース》のデッキパターンがあったなんて知らない? デュエルマスターズは日々進化している。《究極銀河ユニバース》もまた然りなのだ。
GRクリーチャーの台頭と親和性
話を戻そう。筆者は、そのGRクリーチャーに主眼をあてた。超次元とは違い手軽に使え、しかも召喚扱いのため妨害手段も少ない。このご時世だ、使わない手はないと思うのが人間の性だろう。……実際は使ってみたいだけである。
最後に本音を漏らしたところで、まずはこのカードを見ていただきたい。
《魔光蟲ヴィルジニア卿》、種族はパラサイトワームとナイトだがここはさして重要ではない。問題はこのテキストである。
「このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを一体手札に戻す。そのクリーチャーが進化クリーチャーで、このクリーチャーと同じ種族をひとつでも持っていれば、コストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい」
同じ種族。そう、《魔光蟲ヴィルジニア卿》と同じ種族を持ってさえいれば、どんな進化クリーチャーでも踏み倒せるのだ。前述の通り、この記事はヴィルジニアユニバースというデッキテーマに着目している。故に、《魔光蟲ヴィルジニア卿》が《究極銀河ユニバース》と同じ種族を持ちさえしていれば成立するのである。さて、どうしたものか。
おっと、一体これは!?
……有識者諸君ならば容易く認知しているであろうマジックカード。それが《ユニバース・ラピア》である。なんとこのカード、ありとあらゆるカードに対し、種族フェニックスを付与するという泣く子も黙る《究極銀河ユニバース》強化筆頭カード。このカードが存在している時に、《魔光蟲ヴィルジニア卿》を場に出せば、墓地から《究極銀河ユニバース》をサルベージした後に、《魔光蟲ヴィルジニア卿》自身へ進化しそのままメテオバーンで勝つという、どこぞの必勝の頂もびっくりの必勝パターンになるという寸法。これをされては、相手も青天の霹靂を目の当たりにしたという様に固まり動かなくなるのは自明の理。どうした、デュエルマスターズ簡単か?
もちろん簡単ではない。この必勝コンボ、聞こえは良いが、下準備に苦労するのだ。
まず、《ユニバース・ラピア》をバトルゾーンで生かす必要がある。マッハファイターや、除去手段が溢れているこの時代において、《ユニバース・ラピア》が生き抜くにはあまりにも過酷である。更に《ユニバース・ラピア》は7コストを必要とする。地味に重いのだ。更に更に言えば、《ユニバース・ラピア》が万が一生き残っていたとしても、墓地に《究極銀河ユニバース》がいる状態で《魔光蟲ヴィルジニア卿》を手札に抱え込まなければいけない。何だかクリアする項目が多すぎて悲しくなってしまうのは気のせいではないだろう。
そう、ヴィルジニアユニバースというデッキタイプは、勝ちパターンこそ優れてはいても、そこへ到達する道のりがとても険しいのである。こんな悩みを解決してくれるカードがあれば…。
あるんです。
《Dの妖艶マッド・デッド・ウッド》と呼ばれるこのカード。D2フィールドという特殊なカードでありながら、その実、ヴィルジニアユニバースとの相性は抜群なのである。
肝心の効果はこちら。
「自分のクリーチャー全てに、ウルトラセイバー:多色クリーチャーを与える」
失礼、重要なのはこちらでした。こんなものはどうでも良い(どうでも良くない)。
「Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このカードを逆さにしてもよい。そうしたら各プレイヤーは自身のクリーチャーを全て山札の1番下へ置く。その後、墓地から進化ではないクリーチャーを全て場に出す」
どうした事だ。除去も可能な上に、大量展開までも思いのままなのである。つまり、《全能ゼンノー》や《メヂカラ・コバルト・カイザー》といったメタクリーチャーを除去しつつ、《ユニバース・ラピア》と《魔光蟲ヴィルジニア卿》まで、一気にアクセスできるということなのである。
無論、墓地から展開するという性質を持つ以上、墓地肥やしは必要不可欠である。その墓地肥やしでは《究極銀河ユニバース》、《ユニバース・ラピア》、《魔光蟲ヴィルジニア卿》を落としておきたい。それにより、《Dの妖艶マッド・デッド・ウッド》のDスイッチによる能力で一気に勝ちまで繋がるからである。《究極銀河ユニバース》万歳!
そこで、GRクリーチャーである(唐突)。筆者が先程述べた通り、GRクリーチャーは便利だ。しかし、そのGRクリーチャーを呼び出すカードである「オレガオーラ」もまた、便利なカードと言えよう。
筆者がオススメするのはこのカード。墓地を4枚肥やし、クリーチャーかオーラを回収し、次の動きへアシストも可能という優れ物。4コストと、若干重いがそれはデッキ構築で如何様にもなるというもの。ここではテキストにのみ注目したい。
時として、オレガオーラあればGRクリーチャーあり。その関係は切っても切れぬ強い繫がりである(システム上で言えば当然だが)。であるからして、次はGRクリーチャーについて話したい。
デッキに闇が入る都合上、この2つは入れておきたい。墓地肥やしとハンデスという闇らしい効果で、いずれもゲームを有利に進める上で邪魔にはならない。ただし、《カット丙-二式》においては、相手の墓地を肥やすことにもなるので、《Dの妖艶マッド・デッド・ウッド》との兼ね合いは微妙とも言えるか。
GRクリーチャーについては筆者も悩む部分であり、難しい部分である。しかし、雑に《全能ゼンノー》等を入れても強いので、(そっちの方が強いまである)やはり利用しておきたい。
デッキリスト
ここまで話してみて、筆者の考えるヴィルジニアユニバースについて、ある程度理解をしていただけただろうか。正直、筆者自身も理解しきれていない節はあるが、そこはフィーリングで何とかしていただきたい(暴論)。
最後に筆者なりのデッキリストを紹介しよう。
あれだけGRクリーチャーを推していながら、オレガオーラの数が少ない気がするが、多分気のせいである。真面目に言うと、緑を抜いてオレガオーラ軸にすれば、GRクリーチャーがもっと活きると思われる。
そう考え、オーラ軸にしたのがこちらだ。
このリストであればGRクリーチャーを充分に活用できると思われる。相手の墓地については、《ポクタマたま》や《トムライ丙-三式》で山札へ戻し、《Dの妖艶マッド・デッド・ウッド》のDスイッチ時に余計なものが出ないようにしておきたい。
更に色が減った分、色事故も起きにくくなったと思われる。ただ、筆者はオレガオーラに疎いところがあるので、より良いカードがあれば教えていただきたい(懇願)。
言っておくが、《零龍》はオシャレポイントであるので悪しからず。ワンチャン殴り勝つこともできるし、カウンターを決めることもできるのでありだとは思わなくもない(筆者が好きなだけ)。ただ、開始時に相手が追加ドローするデメリットを考えた上でもなお、デッキに入れても問題ないと思える理由があるかは不明である。
終わりに
いかがだっただろうか。「ヴィルジニアユニバース」というデッキタイプを今回初めて知った方も、前から知っていた方も、《究極銀河ユニバース》というデッキに対して興味が少しでも増したなら幸いである。
それでは、良い《究極銀河ユニバース》ライフを。