【サザン・ルネッサンス】メタリカサザンの回し方、相性がいいカードが分かるデッキ解説記事!【デュエル・マスターズ】

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【サザン・ルネッサンス】メタリカサザンの回し方、相性がいいカードが分かるデッキ解説記事!【デュエル・マスターズ】

目次

今回執筆していただいたyk800さんはflat-工房で「メタゲーム・ウォッチング 」や「面白デッキ」を投稿している実力派ライターさんです!

はじめに

 ドラゴン・サーガ第3弾「双剣オウギンガ」での登場以降、長きにわたって愛され続ける《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》

 光文明の十八番とも言える軽量メタクリーチャーをドロー能力でバックアップしながらビートダウンするこのデッキは、2016年の日本一決定戦ではベスト8の中に2人の使用者を残すなど、間違いなくデュエマの歴史に名を残すだけのポテンシャルを持っています。

 「コスト3以下の光のクリーチャー」という極めて緩やかな縛りのおかげで絶えず強化され続ける【サザン・ルネッサンス】を、今日は徹底的に解説していきます!

【サザン・ルネッサンス】の 長所と短所

【サザン・ルネッサンス】のここが強い!

  • 豊富なメタクリーチャー群・圧倒的な自由枠の広さによって柔軟に構築を変動させられる
  • 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》連鎖による爆発的なリソース力
  • ウィニービートでありつつも「タメ」を作りやすく、構築次第で長期戦をも戦い抜ける

→序盤から終盤までソツなく戦える柔軟さが長所


【サザン・ルネッサンス】のここが弱い!

  • 1枚1枚のカードパワーが低めで、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》への依存度が高くなりやすい
  • 火文明を絡めない場合速度での押し切りが狙いづらい・シールドを割り切っても「あと1点」が遠くなりがち
  • 全体的に打点が控えめで、プレッシャーがあまりかからない

→総じて「決め手に欠ける」のが短所

【サザン・ルネッサンス】の回し方

 ざっくりとした回し方を解説する前に、まずは、キーカードとなる《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》のスペックを改めて振り返りましょう。

《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》

【クリーチャー】

種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / パワー7000 / コスト7

■ブロッカー
■シンパシー:光のコスト3以下のクリーチャー(このクリーチャーの召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分の光のコスト3以下のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の光のコスト3以下のクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。
■W・ブレイカー

 さて、このテキストから導き出されるデッキの構造は至ってシンプルです。

①【2t〜4t】 序盤は光の軽量メタクリーチャーで妨害!

 光文明といえばメタクリーチャー。メタクリーチャーといえば光文明。《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を登場させるためにも、まずは軽量クリーチャーを並べていく必要があります。

 序盤を凌ぐためのメタクリーチャーがそのまま《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》に繋がるので、躊躇うことなく次々とクリーチャーを展開していきましょう!

②【4t〜】 3ドロー以上の《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を連打!

 見出しのタイトルの通り、基本的に《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を出すための目安は「コスト4・3ドロー」以上。

 4ターン目までにこれを達成、つまり、3体のクリーチャーがある状態で3ターン目の終了を迎えるのが最序盤のベストムーブです。

 これを達成する手段はいくつかありますが、代表的なところでは

・コスト3でGR召喚つきのクリーチャーを使う(Ex.《音奏 ハープララ》《音奏 アサラト》など)

《ヘブンズ・フォース》で2面展開する

・3ターン目に《黙示賢者ソルハバキ》or《一番隊 クリスタ》+コスト2のクリーチャー(メタリカ)を並べる

《音奏 シャンタン》をプレイできると1ターンに4体のメタリカを並べることもできるぞ!

 あたりが挙げられるでしょうか。

 構築段階で意識しておけばそれほど難しいことではありませんが、逆に意識して「3ターン目の2面展開」をデッキに用意していなければ自然と達成するのが難しい条件でもあります。

 構築する際には気をつけておきたいポイントです。

 ゲームプレイの中でも、「4ターン目に《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》をトップデックするかもしれない」という意識を持って3ターン目の3体用意を心がけるのが良いかと思います。

③【5t〜】 チェンジ《時の法皇 ミラダンテⅫ》で敵を粉砕!

 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》で大量のリソースを確保した後も、さらにドローを連鎖させて《時の法皇 ミラダンテⅫ》を全力で探しにいきましょう。

 火文明のようにSAを活かした詰めができない都合上、トリガーなどで攻勢を凌がれたが最後、ダイレクトアタックまでが非常に遠くなりがちなのが【サザン・ルネッサンス】というデッキです。

 可能であれば一撃で相手を仕留めてしまいたいので、極力《時の法皇 ミラダンテⅫ》や《ジャミング・チャフ》を絡めてから殴り始めたいところ。

 重めの構築であれば《水晶の記憶 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》を採用してでも確実にサーチしてくる価値があります。それくらい、【サザン・ルネッサンス】においてトリガーケアは重要なのです。

【サザン・ルネッサンス】の構築論

【サザン・ルネッサンス】の「確定枠」

 それでは、筆者の考える【サザン・ルネッサンス】の確定枠をお見せします。それがこちら。


  • 《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》×4
  • 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》×3
  • 《時の法皇 ミラダンテⅫ》×1

 以上の8枚です。

 8枚。確定枠がたった8枚という圧倒的な構築の自由さがこのデッキの強みであり、面白さを形作っています。

「確定枠」について

 《音奏 プーンギ》は? という声が聞こえてきそうですが、このデッキタイプの中で明確に「確定枠だ」と言えるのは、この8枚だけだと筆者は考えます。

 もちろん《音奏 プーンギ》は非常に強力なカードなので、デッキを組んでいくうちにほぼ間違いなく4枚入ってくるカードです。

 このあと筆者が組んだサンプルリストを5つほど紹介しますが、その全てに4枚ずつ入っていますので、ある意味では確定枠ともいえるでしょう。

 しかしながら、《音奏 プーンギ》はデッキのコンセプト部分において独自の役割があるとはいえません。

 極端な話、環境内の全てのデッキが初動をクリーチャーに頼るようになるのであれば、《音奏 プーンギ》はデッキから抜け、他のメタクリーチャーが採用されるでしょう。

 一方で《奇石 ミクセル》は、「光のコスト3以下のクリーチャーでありつつ、《時の法皇 ミラダンテⅫ》から射出できる呪文トリガーロック」という無二の役割を持ち合わせています。

 現状他のカードでは代替が効かないために、確定枠に4枚入れています。

 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》の枚数については意見の分かれるところになりそうですが、今回は3枚までが確定枠とさせていただきます。

 理由としては、「縦」のリソース確保に重きを置いた構築は《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》への依存度が低くなっており、複数枚引いて手札に嵩張ることがむしろデメリットにもなりうることが主。

 唐突に出てきた「縦」というキーワードですが、これは【サザン・ルネッサンス】というデッキの構築を考えるうえでは非常に重要な概念なので、後ほど詳しく説明します。

 最後に、《時の法皇 ミラダンテⅫ》が1枚。殿堂入りしていなければ3枚までは確定だった、デュエル・マスターズ史上でも屈指のフィニッシャーです。

 「回し方」の項目で言及した通り、【サザン・ルネッサンス】は一度凌がれると詰め切りが難しいデッキなので、トリガーケアの重要性は非常に高くなっています。

 このカードを引き込みながら自分で革命チェンジできることが《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》というカードの強みであり、このデッキタイプの存在意義とまで言っても過言ではないと思います。もちろん採用確定。

デッキの強みと弱み 〜「横」と「縦」について〜

 デッキの構築を考える際には「強みを伸ばす」か「弱みを埋める」かの取捨選択が不可欠です。そこで重要になってくるのが、先ほどチラッと言及した「横」と「縦」という概念になります。

横:強みを伸ばす「シナジー」重視のプラン

 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を活用するにはどうせウィニーの展開は必須。であれば、相手の処理が追いつかないほどに展開をして《サザン・ルネッサンス》で逃げ切りを測ろうというのが「横」の基本思想です。

 カードパワーの低さには目を瞑り、より小型シナジーを重視してデッキの最大出力の高さを引き上げます。その性質上、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》まできちんと展開できた際の馬力はかなりのものになります。

 一方で、デッキの構造そのものが《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》に強く依存することになるため、引けなかった場合・出せなかった場合の脆さが大きなハードルとして立ちはだかります。

 デッキの弱点がより極端に出る、という表現が正しいでしょうか。

縦:弱みを埋める「カードパワー」重視のプラン

 横がシナジー重視だとすれば、縦はカードパワー重視。 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》に依存せず、単体でアドバンテージを稼いだり、即座に打点になってくれたりするようなカード群が「縦」に当てはまります。

 俗にいう「軸をずらす」ような戦術を取れるのが最大の利点で、より幅広い相手と戦えるようになるのが強みです。

 弱点としては、「その戦術をするのであれば、すでに上位互換となるデッキが存在するのではないか?」という問いかけを投げ続ける必要がある点が挙げられます。器用貧乏にならないように気を配る必要があるでしょう。

 【サザン・ルネッサンス】でよく使われる「縦」のカードでいえば、《審絆の鎮り 新蓮/ジャスティス・シェイパー》が代表的。

 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》が着地しづらい場面でもリソースを稼ぎ、タメを作りやすくしてくれる便利なカードです。

サンプルデッキ紹介

 それでは、実際にサンプルデッキを見ながら自由枠に採用するカードについて考えていきたいと思います。

 まず最初に紹介するのはこちら。

⒈【メタリカサザン】 〜「横」戦術の代表格〜


《龍装者 バーナイン》

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト4

■このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

《一番隊 クリスタ》

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2

■自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。 

 メタリカシナジーを全力で活用して展開による押し切りを狙う、「横」戦術を体現したような構築です。

 シンプルなメタビートでありつつも、《ヘブンズ・フォース》を起点とした2t《龍装者 バーナイン》というブン回り要素を持っているのが最大の強み。

 《一番隊 クリスタ》によるコスト軽減もあり、【サザン・ルネッサンス】系デッキの中でも圧倒的に手数が多いのが特徴です。

 弱点もまた「横」戦術の代表的なものがそっくりそのまま当てはまり、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》着地前のこまめな除去・盤面を一掃する3000以上の全体火力が非常に苦しいです。

 シナジーの重要性が高いため、最序盤の引きの噛み合いが悪いと何もできずにそのまま負けてしまうこともあります。

採用しやすい自由枠

 種族が重要な構築であるため、なんのしがらみもないデッキと比べれば自由枠の幅はやや狭めですが、メタリカが新興種族であるがゆえに強いカードが多く、十分な選択肢が用意されています。

 今回のサンプルリストに採用されていないカードの中では、

  • GRビート系を対策できる《「戒律の大弓」》
  • 墓地をリセットしつつドローもできる《緑知銀 グィムショウ》

あたりは環境次第で有力なので、ぜひ覚えておきたいですね。

《「戒律の大弓」》

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光 / パワー3000 / コスト2

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーは、火のクリーチャーとバトル中、破壊されない。
■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。

《緑知銀 グィムショウ》

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の墓地をシャッフルし、山札の一番下に置く。
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップしていたら、カードを1枚引いてもよい。
■このクリーチャーが、どこからでも自分の墓地に置かれた時、墓地をシャッフルし、自分の山札の一番下に置く。

 

⒉【革命チェンジサザン】〜1コス6枚のアグレッシブ型〜


《予言者クルト》

【 クリーチャー 】
種族 ライトブリンガー / 文明 光 / パワー500 / コスト1

《タイム3 シド》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー4000 / コスト3

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ―光または水のクリーチャー(自分の光または水のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■相手の呪文を唱えるコストは2多くなる。

 1ターン目の《予言者クルト》《希望の親衛隊ラプソディ》からアグレッシブに展開する特殊な構築の【サザン・ルネッサンス】。

 最速で先攻2ターン目に着地して呪文のコストを一方的に2つ引き上げる《タイム3 シド》は、呪文依存度の高いデッキ相手を一手で機能不全に追い込みかねない強烈なメタカードです。

 サーチカードが入っていないため狙って起こすのは至難の技ですが、1ターン目コスト1クリーチャー→2ターン目《ミラクル1 ドレミ24》からの3ターン目《時の法皇 ミラダンテⅫ》を目指す、いわゆる「成長」ルートも視野に入ります。

 小技として、「革命チェンジ」は盤面のカードを回収する手段としても有効です。特に、《時の法皇 ミラダンテⅫ》を出す際に1枚は欲しい《奇石 ミクセル》を、《タイム3 シド》などで回収する動きは頻出ですね。

採用しやすい自由枠

 比較的なんでも入る構築ですが、強いて挙げるのであれば《ヘブンズ・フォース》からコスト1のクリーチャーたちと一緒に登場できるコスト3のメタクリーチャー群が便利です。《ヘブンズ・フォース》の無駄になりがちな「余り」を有効活用できるのが嬉しいですね。

 水文明が比較的多めに入るので光/水の多色も採用しやすいですが、1ターン目のカードプレイを邪魔しやすい要因であることに間違いはないので、枚数には注意が必要。

閃閃-ダセンゼ

【 クリーチャー 】
種族 ガーディアン / チームボンバー / 文明 光 / パワー4500 / コスト3

■相手は自身のクリーチャーを各ターン2体しかバトルゾーンに出せない。

《墓標の封じ 遥典/六奇怪の三 ~意志を持つ水~》

【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / 文明 光/水 / パワー3500 / コスト3

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■クリーチャーを、墓地からバトルゾーンに出せない。
■呪文を墓地から唱えることはできない。

呪文
文明:水
コスト:2マナ

■バトルゾーンにある相手の、クリーチャーではないカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
■カードを1枚引く。

⒊【GRサザン】〜バランス重視の縦横ハイブリッド〜


《ナゾの光・リリアング》

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / スペシャルズ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2

■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う) P光のコスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)

《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》

【 呪文 】
文明 光 / コスト3

■GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
■コスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。

《審絆の鎮り 新蓮/ジャスティス・シェイパー》

【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / 文明 光/水 / パワー6000 / コスト7

■NEOクリーチャー
■シンパシー:クリーチャー(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■NEO進化:自分の光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

呪文
文明:水
コスト:3マナ

■自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から光のカードをすべて自分の手札に加え、その後、残りをすべて自分の墓地に置く。

 GR軸の根幹を成すのは《ナゾの光・リリアング》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》の組み合わせ。

 2マナで2面を展開できるこのコンボを、《ジャスティス・シェイパー》の大量ドローでバックアップするのが基本となる動きです。

 単体で使えるドローソースが合計6枚とたっぷり採用されており、それらをGR召喚の「ついで」にプレイできるため継戦能力はバッチリ。

 ドロー連打で溢れんばかりの手札を用意してから《ナゾの光・リリアング》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》で大量展開。

 そのまま《ダイヤモンド・ソード》で一気に殴り勝つプランも視野に入るなど、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》に依存しすぎないバランスの良さが魅力的な構築です。

 単体でドローソースになるカードが多いためにパワーが低いカードも比較的使いやすくはありますが、防御力は極端に低いため、速いデッキに対しては序盤の事故が命取りになりがちです。

 また、超GRに展開の大部分を任せているので十把一絡げのGRメタに足止めされてしまう点はネック。

採用しやすい自由枠

 ドロー枚数こそ減ってしまいますが、いざという時にはブロッカー排除手段としても使える《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》は《コアクアンのおつかい》との差し替え候補です。

 また、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》《ナゾの光・リリアング》の弾になるカードは大歓迎です。《超次元サプライズ・ホール》《♪正義の意志にひれ伏せ》は受けトリガーにもなるので、枠を作って採用する価値はあります。

《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》

【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー5000 / コスト4

■NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。

呪文
文明:水
コスト:3マナ

■カードを2枚引く。

《超次元サプライズ・ホール》

【 超次元呪文 】
文明 光 / コスト3

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
コスト2以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
コスト4以下の光または水のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

《♪正義の意志にひれ伏せ》

【 呪文 】
文明 光 / コスト3

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
■相手のクリーチャーを1体選び、タップする。

⒋【チェンジザサザン】 〜「縦」ベクトルの極致〜


《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》

【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

呪文
文明:水
コスト:4マナ

■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

《超次元シャイニー・ホール》

【 超次元呪文 】
文明 光 / パワー- / コスト5

バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
コスト7以下の光のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

 「横」方向の最上位が【メタリカサザン】だとすれば、【チェンジザサザン】は「縦」方向の最上位。

 《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》をデッキコンセプトではなく、あくまで「ウィニーが生き残ったら強いこともある打点兼ドローソース」と割り切って運用し、相手にその影をチラつかせつつプレッシャーをかけていきます。

 相手がメタクリーチャーに対処しきれなければそのまま《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を出せばよし。

 もし全力を盤面処理に費やして消耗するようなら《知識と流転と時空の決断》でリソースを引き伸ばしたり、《クリスタル・メモリー》でパーツを引っ張ってくればよし。

 通常の【サザン・ルネッサンス】であればウィニーを処理されると成す術もなくジリ貧になってしまいますが、この構築であれば《龍装艦 チェンジザ》から《ダイヤモンド・ソード》を抜き放ち、そのままチェンジ《時の法皇 ミラダンテⅫ》でゲームを決めてしまえます。

 序盤を凌ぐ手段としてのメタクリーチャー、生き残ったメタクリーチャー活用手段としての《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》

 デッキの自由度の高さを考慮すれば、こういった使い方も一つの方向性として浮かび上がってきます。 

 ただし、全体的に中途半端な部分は多いにあり。

 特に、決まればゲームに勝てるような必殺の一撃を持っていないのが非常に苦しく、対応範囲は広いものの、強烈な「ブン回り」を持つデッキには苦戦を強いられがちです。

 この構築はGRへの依存度が低く、なおかつ種族にこだわる必要もないため、ドラリンパックの新カード《カルマ大司教 ゾロスター》を試験採用していますが、こちら側も超次元呪文が使えなくなってしまうため、その点にも注意が必要ですね。

採用しやすい自由枠

 種族に縛られる必要がないので、正直なところ「なんでもあり」というのが本音なのですが、デッキのコンセプト上単体で役割を持てるカードが望ましいのは確かです。

 革命編から使われ続けてきた《時の玉 ミラク》はこの構築でも非常に便利な存在です。役割としては、ビートダウンメタに計上するのが一般的でしょうか。

 ひとたび着地してしまえばなかなかバトルゾーンを離れず、相手が1体しかいなければどんなに大きな打点でも1点まで軽減してしまえるので、大打点1体で突っ張ってくるタイプのデッキに対しては有力です。

 また、変わり種として個人的に紹介したいのが《聖霊龍王 ミラクルスター》。バトルゾーンを2面止めながら即座に《時の法皇 ミラダンテⅫ》へとチェンジできるのが魅力的です。

 革命チェンジ軸の項でも紹介しましたが、革命チェンジを使ってバトルゾーンにあるクリーチャーを手札に戻すテクニックはここでも有効です。

 進化条件が「光のクリーチャー」なので、《奇石 ミクセル》の上に重ねて進化し、《時の法皇 ミラダンテⅫ》にチェンジすれば、進化元として一緒に手札に戻ってきた《奇石 ミクセル》を《ジャミング・チャフ》として唱えられる、という寸法ですね。

 同じように文明進化・コスト5以上の光ドラゴンはいくつか存在しますが、12000という頼れるパワーや即時3打点によって相手に与える圧力、登場時能力などを考慮すると《聖霊龍王 ミラクルスター》が一番使いやすいと感じています。

 進化速攻は非常に強力ですが、《時の法皇 ミラダンテⅫ》を引いていないとあまり意味がない点やコストの重さの面から、ロングゲームに適した構築でこそ輝くギミックです。

《時の玉 ミラク》

【 クリーチャー 】
種族 ジャスティス・オーブ  / 革命軍 / 文明 光 / パワー1500 / コスト2

■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドをひとつ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。)

《聖霊龍王 ミラクルスター》

【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / パワー12000 / コスト6

■進化―自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選び、タップする。
そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップされない。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

⒌【ザボンバサザン】〜押しが弱いなら赤を入れればいいじゃない〜


《GOOOSOKU・ザボンバ》

【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / チームボンバー / 文明 光/火 / パワー4500 / コスト4

■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを、山札の一番下に置いてもよい。
■マジボンバー 3(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)

《瞬閃と疾駆と双撃の決断》

【 呪文 】
文明 火 / コスト3

■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
→このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
→自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。

 最後に紹介するのが【サザン・ルネッサンス】界のマリー・アントワネットこと(大嘘)【ザボンバサザン】です。

 コンセプトは読んで字の如く。光だけで詰めきれないというのであれば、火文明も採用してやればいいのです。

 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》はまさにこのデッキにお誂え向きのカードで、全てのモードにはっきりとした役割があります。

 《レッド・マジック》と合わせて《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》やGRから飛び出してきた《煌銀河 サヴァクティス》にSAを与えられるのも重要なキーポイント。

《レッド・マジック》 でSAにできるのは唱えた時点でバトルゾーンにいるクリーチャーだけなので要注意!

 見ての通り、通常の赤白系デッキの域は出ていないため、競合相手の【赤白レッドゾーン】が強すぎるのが目下の悩みです。「タメ」性能が輝く環境が来ればあるいは……!

採用しやすい自由枠

 火文明が入ることでデッキの自由度は跳ね上がっています。メタクリに苦しめられがちなデッキなので、返しに破壊してしまえる《U・S・A・BINTA》や《“乱振”舞神 G・W・D》などは有力な選択肢です。

 リソース源にもなる《“乱振”舞神 G・W・D》は「縦」性能の高さが光りますが、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》から飛び出してテンポよく盤面処理できる《U・S・A・BINTA》も魅力的ですね。

 今後の「チームボンバー」の強化次第でまだまだ採用できるカードは増えるのでプール追加が楽しみなカラーリングです。

《U・S・A・BINTA》

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 火 / パワー1000 / コスト3

■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーの数以下のコストを持つ、相手のクリーチャーを1体破壊する。

《“乱振”舞神 G・W・D》

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー5000 / コスト6

■B・A・D2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■このクリーチャーは、可能なら毎ターン、相手プレイヤーを攻撃する。
■自分のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。

おわりに

 「光のコスト3以下のクリーチャー」。シンプルな縛りを課しながらも、超次元や超GRをも味方につけ、様々な構築を可能としてくれる、無限の可能性を持ったデッキ。それが【サザン・ルネッサンス】です。

 登場から間もなく6年が経とうとしているにもかかわらず、時代に合わせて構築の形を変えながら、今もこうしてデッキを組むことの楽しさを教えてくれます。

 皆さんも固定観念に囚われず、新しい発想で【サザン・ルネッサンス】を組んでみてください!

 最後に、カーナベルでは【サザン・ルネッサンス】デッキを組みたい方に向けて、相性の良いカードを豊富に取り揃えております。

 今回の記事でもそれなりに古く、お近くのカードショップではちょっと手に入りづらいようなカードをいくつかご紹介しましたが、カーナベルの通販サイトでは安心と信頼の品揃えで皆さんをお待ちしております!

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 以上、yk800がお送りいたしました。それでは!

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