はじめに
こんにちは。
しおじです。
今回は【青黒魔導具】を紹介します。
【青魔導具】から《卍新世壊卍》を抜いて、コントロール特化となったある意味【黒魔導具】との中間に近いデッキで、登場してから各地域で結果を残しています。
《卍新世壊卍》を使わない魔導具デッキはいったい環境デッキとどのように戦っていくのでしょうか……?早速確認していきましょう!
目次
【青黒魔導具】特徴
【青黒魔導具】は【青魔導具】から《卍新世壊卍》を抜いて、《堕∞魔ヴォゲンム》4枚と受け札を採用したコントロール寄せの魔導具デッキです。
このデッキの強みは大きく3つあります。
1つ目:高い対応力
《卍新世壊卍》の入っている【青魔導具】とは違い、バニラカードの《堕呪ゾメンザン》やフィニッシュにしか使わない《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》を採用してないので、空いた枠に受け札やコントロールに使えるカード、追加のドルスザククリーチャーを採用することが出来ています。
それにより【青魔導具】よりも対応力が高く、幅広い対面と戦うことが出来ます。
2つ目:カード除去やエレメント除去耐性
【青魔導具】と違い、《卍新世壊卍》に頼ったゲームをすることは無いので相手のカード除去やエレメント除去を腐らせることができます。
3つ目:簡単2枚コンボ
【青魔導具】は《卍新世壊卍》と下に敷く魔導具呪文、《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》、各種ドルスザククリーチャーといったように、複数のカードを引かないとコンボが成立しません。
しかし、このデッキは4ターン目までに《堕∞魔ヴォゲンム》と《「無月」の頂$スザーク$》の2枚を引くだけで良い手軽さが魅力です。
なんなら、状況次第ではどちらかだけで良いこともあります。
要求値が低いのでやりたい動きの再現性が高いのがウリですね。
【青黒魔導具】サンプルリスト
CSでよく見かけるオーソドックスなリストをもとに解説していきます。
採用カード解説
コンセプトカード
《堕∞魔ヴォゲンム》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 魔導具 / 文明 闇 / パワー13000 / コスト4
■T・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から13枚を墓地に置く。
このデッキの核となっている2枚のカードの内の1枚で、終了時に山札を13枚墓地に送る魔導具クリーチャー。
このクリーチャーを出したターンの終了時に、手札または墓地にある《「無月」の頂$スザーク$》を宣言して《「無月」の頂$スザーク$》を場に出すのが主な役割です。
もし終了時に《「無月」の頂$スザーク$》が無くても、墓地に送ったカードの中に《「無月」の頂$スザーク$》があれば相手ターンの終了時に場に出すことが出来ます。
また、墓地をリセットされても自分のターンの終了時に再度墓地を肥やすことが出来るため、この手のデッキには珍しく墓地リセットへの耐性があることも利点。
2回終了時の墓地を肥やす能力を使うと山札が切れてしまうので、下敷きに含めたりエアヴォで退かしておくように気をつけましょう。
《「無月」の頂$スザーク$》
【 クリーチャー 】
種族 ドルスザク / マフィ・ギャング / ゼニス / 文明 闇 / パワー15000 / コスト10
■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。
このデッキの核となってるカード2枚のうちの1枚で、相手のリソース刈りと、自分のリソース伸ばしの両方が出来るスーパーカード。
召喚による登場時と攻撃時に、相手の手札1枚と相手のクリーチャー1体を破壊します。
相手のカードがどこからでも墓地に送られた時に1枚ドローする能力があるので、攻撃せずとも手札リソースを稼ぐことも出来ます。
そしてこのカードが強力な点は、何といっても無月の門・絶により各プレイヤーのターン終了時にタダで出てくるという点。
相手ターンの終了時に出すことで、相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》をケアしたり、自分のターンに召喚酔いが解けてすぐ攻撃出来たり、相手が手札1枚の時にキープする選択肢を取れなくしたりすることが出来ます。
墓地に送る除去では終了時に帰ってくるので意味がなく、手札に戻したら下の魔導具カードごと手札に戻るので手札はモリモリになりますし、マナに送れば魔導具カードごとマナに行くので7枚ブーストとなり除去するだけでも一苦労。
このカードが早期に立てば、大きくイニシアチブを取れるでしょう。
《秩序の意志》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト4
■S・バック:闇(闇のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、コストを支払わずにこの呪文を唱える)
■相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれに封印を1つ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
手札に抱えることが出来る受け札です。
《「無月」の頂$スザーク$》の能力で手札を抱えることが出来るこのデッキとは相性抜群!
【赤単ガガガ】や【赤緑アポロ】のような速攻デッキだけでなく、コマンドの入っていない【アビス】にも効果的です。
《絶望と反魂と滅殺の決断》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト5
■この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
→コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
【闇魔導具】でお馴染みの万能コントロール呪文。
手札破壊、盤面除去、墓地蘇生の3つから好きなものを選び相手をコントロールします。
蘇生能力を使えば、《堕魔ドゥポイズ》を使い回したり、墓地リセットとして使った《 凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ 》をブロッカーとして再利用することが出来ます。
《堕魔ドゥポイズ》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 魔導具 / 文明 闇 / パワー8000 / コスト2
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを2体破壊する。その後、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
2コストで盤面を除去出来る魔導具クリーチャー。
このカードはただの低コスト除去ではなく、
- 《「無月」の頂$スザーク$》の出し直しによるアドバンテージ確保
- W・ブレイカーを活かした打点形成
と、他の仕事もしてくれるのも魅力。
出し直しを行いながら下に敷いた魔導具カードを調整出来ます。
《卍月ガ・リュザーク卍/卍・獄・殺》
【 ツインパクトカード 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー11000 / コスト9
■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。
■W・ブレイカー
────────────呪文────────────
カード名:卍・獄・殺
文明:闇
コスト:9マナ
■クリーチャーをすべて破壊する。
■すべての墓地にあるカードの合計が13枚以上であり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文は「S・トリガー」を得る。
対コントロール最強兵器。
擬似的なマナ破壊能力を持っているのでコントロールデッキは出されると泡を吹いて倒れます。
こちらも無月の門・絶を持っているので、先述のように簡単に除去されることもありません。
採用候補カード
《堕魔ジグス★ガルビ》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 魔導具 / ムーゲッツ / 文明 闇 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー
■自分の「無月の門」能力を使った時、このクリーチャーを自分の墓地からバトルゾーンにタップして出してもよい。
無月の門能力を使った時に墓地から出てくるトリッキーな魔導具クリーチャー。
真価を発揮するのは《堕∞魔ヴォゲンム》と《「無月」の頂$スザーク$》の2枚コンボを決めた時です。
《「無月」の頂$スザーク$》の無月の門・絶に反応して場に出て、《堕∞魔ヴォゲンム》の能力で墓地に落ちた無月の門持ちドルスザククリーチャーを場に出すことが出来ます。
《卍デ・スザーク卍》
【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー9000 / コスト8
■無月の門:自分の魔導具をバトルゾーンに出した時、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から2つずつ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら4枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーの下に4枚以上カードがあれば、相手のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る。
相手のクリーチャーをタップインさせる元祖ドルスザククリーチャー。
前述した《堕魔ジグス★ガルビ》と一緒に採用したいカードです。
攻撃してくるデッキだけで無く、他のデッキに対してもクリーチャーを出すと、「相手は《「無月」の頂$スザーク$》の攻撃先を作るだけ」という状況を生み出すことが出来ます。
タップインさせる能力はこのカードの下に魔導具カードが4枚敷いてある時だけなので、回収したい魔導具カードは下に敷かないようにしましょう。
回し方
2ターン目、3ターン目は《堕呪ゴンパドゥ》や《堕呪バレッドゥ》を唱えて山札を掘り進めて欲しいカードを手札に持ってきてます。
4ターン目には《堕∞魔ヴォゲンム》と《「無月」の頂$スザーク$》のコンボを決めて相手のリソースを狩り取りながら自分のリソースを伸ばします。
5ターン目以降は《絶望と反魂と滅殺の決断》でコントロールしたり、《堕魔ドゥポイズ》や《 凶鬼98号ガシャゴン/堕呪ブラッドゥ》で相手の妨害をしていきます。
最後はシールドに《神の試練》が落ちていなければ、ループをして任意の回数追加ターンを獲得。
その後、安全に攻撃します。
ループした後に相手の盤面にクリーチャーがあれば、《秩序の意志》と《堕呪エアヴォ》を交互に唱えて山札切れを狙います。
ループについては【青魔導具】の記事で触れているのでそちらをご確認ください。
ワンポイントアドバイス:バージョン分け
イラストなどを別のものにできるカードは極力分けた方が良いです。
《堕呪ゴンパドゥ》で見えたカードと墓地リセットした際に戻したカードを覚えていれば山札の中身をある程度把握することが出来るのでゲームが有利になります。
別々のバージョンを1枚ずつ買うのは面倒ですが、通販サイトがあるカードショップなら買い揃えやすいかもしれないですね……!
バージョン分けが可能なカードに付いては、本記事のデッキリスト欄を参照してください。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回の記事の内容をまとめると、
● お手軽!2枚コンボ! ●高い対応力! ● 元祖コントロール! |
【青魔導具】が環境にいる間は純正の魔導具デッキは日の目を浴びることは無いと思っていたのですが、予想を裏切りその日が来て嬉しいですね。
とても難しいデッキですが練習すればするほど勝てるようになるので上達を実感できるはずです!
昔、【闇魔導具】を使っていた方やコントロールデッキ好きの方は是非組んで回してみてください!