はじめに
デュエルマスターズにおいて、キルターンというのは非常に重要な指標です。
一般的に、5ターンでゲームを終わらせるデッキよりも4ターンでフィニッシュするデッキの方が優れています。
相手がメインアクションを起こす前にゲームを終わらせる可能性があるので、これは当然のことと言えます。
プレイヤーたちはキルターン短縮のため試行錯誤を重ね、現在では【零龍ギャスカ】【龍終アバレガン】など最速2ターンでゲームを終わらせるものもあります。
しかしそれでも、なお最速ではありません。
1ターンキル。
文字通り相手に何もさせずゲームを終わらせる可能性のあるデッキがデュエルマスターズには存在します。
その名は【星龍ベンゾ】
デュエルマスターズ史上最も最大値の高いこのデッキについて、詳しく解説していきます!
【星龍ベンゾ】とは
【星龍ベンゾ】は大量に積まれた高コストの強力なカードを《星龍の記憶》でシールドトリガー化し、《暴発秘宝ベンゾ》でコストを踏み倒して使うことを目的としたコンボデッキです。
即座にゲームを終わらせる《オールデリート》、GRゾーンのカードをすべて出し切る《煌銀河最終形態 ギラングレイル》、新規強力ゼニス《引き裂かれし永劫、エムラクール》など、ゲームを決定づけるレベルのカードがデッキ内にあふれており、これらを引き当てることができれば勝利は確定的です。
「星龍ベンゾ」プラン以外に《ラッキーダーツ》を使った呪文使用プランもあり、こちらは脅威の1ターンキルも可能です。
この《ラッキーダーツ》は単なるロマンカードではなく、即座にゲーム勝利につながるカードが《オールデリート》《煌銀河最終形態 ギラングレイル》の8枚、大幅に有利になれる可能性のあるカードが《天運ゼニスクラッチ》《ホーガン・ブラスター》《ポジトロン・サイン》《ロスト・ソウル》の8枚と合計16枚デッキに入っているため、42%と半分近くの確率で1ターン目から大きく優位に立ってゲームを開始することができます。
【星龍ベンゾ】のサンプルデッキレシピ
【星龍ベンゾ】デッキで主に使用するカード効果・画像まとめ
【 呪文 】
【文明】 光 / 【パワー】 / 【コスト】3
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドはすべて「S・トリガー」を得る。
【 クリーチャー 】
【種族】 パンドラボックス / 【文明】 闇 / 【パワー】2000 / 【コスト】4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
デッキコンセプトとなる2枚。《星龍の記憶》でシールドトリガーにしてから《暴発秘宝ベンゾ》で使用することでどんな重いカードも踏み倒すことができます。
シールドトリガーとしての使用は召喚扱いなので、ゼニスの召喚時能力もしっかり発動します。
大量に積まれた重量級カードを利用して一気に勝利を目指します。
【 呪文 】
【文明】 光 / 【コスト】1
自分のシールドを1枚相手に選ばせ、見る。それが呪文であればコストを支払わずにすぐ唱えてもよい 。唱えない場合やそのカードが呪文でない場合、元の場所に戻す。
わずか1マナで、呪文ならばどんなものでも踏み倒せる可能性を持ったカード。
前述の通り、《ラッキーダーツ》から撃って有効なカードが16枚もあるので、十分勝機のある賭けを行うことができます。
1ターン目にプレイし《オールデリート》がめくれた場合、文字通りの1ターンキルが成立します。
【 呪文 】
【文明】 光 / 【パワー】 / 【コスト】1
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中から呪文を1枚選び、相手に見せてもよい。その後山札をシャッフルし、その呪文を山札の一番上に置く。
《ラッキーダーツ》《星龍の記憶》を引くためのカード。
手札は消費してしまいますが、それに見合うだけのリターンをもたらしてくれます。
山札を見た際に、シールドと封印の中にどんなカードがあるのかを把握しておきましょう。
【 呪文 】
【文明】 闇 / 【コスト】11
■各プレイヤーは、バトルゾーン、手札、シールドゾーン、墓地にある自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
使用することでゲームを一瞬で終わらせることのできるカードです。
相手が《伝説の禁断ドキンダムⅩ》を使用していない場合、即座に勝利が確定します。
もし使われている場合は、その対戦中このカードの出番はありません。
【星龍ベンゾ】デッキの回し方
1、必要なパーツを集める
【 呪文 】
【文明】 光 / 【パワー】 / 【コスト】1
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中から呪文を1枚選び、相手に見せてもよい。その後山札をシャッフルし、その呪文を山札の一番上に置く。
この【星龍ベンゾ】デッキを使うにあたって、特に難しいプレイングというものは存在しません。
コンボを決めることが至上命題であり、他の勝ち筋はほとんどないに等しいので、遮二無二コンボパーツを集めましょう。
《ロジック・サークル》は任意の呪文をデッキトップに置くことのできるカードです。
これを利用して《ラッキーダーツ》《星龍の記憶》を手札に加えましょう。
2ターン目以降で手札に《暴発秘宝ベンゾ》がある場合には《星龍の記憶》を、1ターン目にこの呪文をプレイする場合や手札に《暴発秘宝ベンゾ》がなく、山札にも残り枚数が少なくドローできる確率が低いという場合には《ラッキーダーツ》を選択しましょう。
《暴発秘宝ベンゾ》は自力でドローするしかありません。
頑張りましょう。
2、超興奮!星龍暴発ダーツ!!
【 呪文 】
【文明】 光 / 【パワー】 / 【コスト】3
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドはすべて「S・トリガー」を得る。
【 クリーチャー 】
【種族】 パンドラボックス / 【文明】 闇 / 【パワー】2000 / 【コスト】4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
【 呪文 】
【文明】 光 / 【コスト】1
自分のシールドを1枚相手に選ばせ、見る。それが呪文であればコストを支払わずにすぐ唱えてもよい 。唱えない場合やそのカードが呪文でない場合、元の場所に戻す。
集めたコンボパーツを使っていよいよ最大の運試しチャレンジに臨みましょう。
《ラッキーダーツ》なら相手の選択に、「星龍ベンゾ」なら己の直観に従うしかありません。
天運に身を任せ、シールドをめくりましょう。
ここで捲れたカードによってその後の戦い方が決まってきます。
3、最強カード超動!一気にゲームエンドへ!!
【 呪文 】
【文明】 闇 / 【コスト】11
■各プレイヤーは、バトルゾーン、手札、シールドゾーン、墓地にある自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
《オールデリート》がめくれた場合、その時点で「あがり」です。
幸運に感謝してダイレクトアタックを決めましょう。
【 呪文 】
【文明】 光 / 【コスト】12
■シンパシー:クリーチャー(この呪文を唱える【コスト】は、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし【コスト】は0以下にはならない)
■GR召喚を12回する。
《煌銀河最終形態 ギラングレイル》が発動した場合は、続くターンでの《オールデリート》発動を狙います。
【 GRクリーチャー 】
【種族】 ジョーカーズ / ワンダフォース / 【文明】 水 / 【パワー】3000 / 【コスト】4
■このクリーチャーが攻撃する時、Jトルネードを最大2回する。そのようにして手札に戻したジョーカーズの【コスト】の合計以下の【コスト】を持つ呪文を1枚、自分の手札または墓地から選び、【コスト】を支払わずに唱えてもよい。その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。(Jトルネード:自分の他のジョーカーズを1体、手札に戻す)
《無限合体ダンダルダBB》の効果で《Theジョラゴン・ガンマスター》《ジョギラゴン・アバレガン》をJトルネードすることで《オールデリート》を発動できます。
2体の《無限合体ダンダルダBB》が除去されてしまった場合は、場に並んだ大量のクリーチャーで一斉攻撃を行いましょう。
【 クリーチャー 】
【種族】 エルドラージ / ゼニス / 【文明】 ゼロ / 【パワー】15000 / 【コスト】15
■飛行(このクリーチャーは、飛行を持たないクリーチャーから攻撃もブロックもされない)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、このターンの後もう一度自分のターンを行う。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手はバトルゾーン、シールドゾーン、マナゾーンにある自身の表向きのカードを合計6枚選び、墓地に置く。
■エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)
《 引き裂かれし永劫、エムラクール 》は《オールデリート》と違いその時点での勝利とはいきませんが、プレイすればほぼ確実に勝つことができます。
自身の能力で得た追加ターンに攻撃を行うことにより、相手のマナゾーンのカードが吹き飛びます。
この攻撃でおそらく相手のマナは0となるので、その状態から逆転することはまず不可能です。
そのまま攻撃を続け、勝利をおさめましょう。
【 クリーチャー 】
【種族】 エンジェル・コマンド / アンノウン / ゼニス / 【文明】 ゼロ / 【パワー】12000 / 【コスト】10
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、自分のシールドを好きな数、手札に加えてもよい。その後、自分の手札を5枚まで、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに裏向きにして加える
T・ブレイカー
エターナル・Ω
《「獅子」の頂 ライオネル・フィナーレ》が出た場合は、残りのシールドもすべて手札に加えましょう。これらのカードにもシールドトリガー効果は付与されているので、追加発動が可能です。
他のシールドにアクセスしてもなおゲームを決定づけるだけの一手を打てなかった場合には、数枚シールドをセットして、唐突に敗北することがないようにしましょう。
【 呪文 】
【文明】 光 / 【パワー】 / 【コスト】5
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、【コスト】を支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から4枚を見る。その中から「S・トリガー」付きの呪文を1枚選んでもよい。残りを好きな順序で山札の一番下に戻し、選んだ呪文があればコストを支払わずに唱える。
暴発させたシールドがあまり強くなかったときは、手札枚数的に厳しいですが2度目のコンボを狙うか、《ポジトロン・サイン》などからカードの踏み倒しを狙いましょう。
成功した場合の決定力に重きを置いているデッキなので、このパターンはかなり不利な戦いを強いられてしまいます。
【星龍ベンゾ】デッキの対策方法
【星龍ベンゾ】の対策カード
【 呪文 】
【文明】 光 / 【コスト】4
■次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
このデッキで踏み倒し等を行うためには、呪文の発動が必要不可欠です。
なのでその呪文を制限してしまえば、【星龍ベンゾ】の動きをきれいに止めることができます。
基本的にはこの対策で十分なのですが、相手がすでに《星龍の記憶》を発動している場合は、《暴発秘宝ベンゾ》からゼニスクリーチャーが現れる恐れがあるのでその点は忘れないようにしましょう。
《星龍の記憶》を撃っていない状態で呪文を止めることができれば、相手が何もできないことはまず間違いありません。
【 オレガ・オーラ 】
【種族】 マフィ・ギャング / デリートロン / 【文明】 闇 / 【パワー】+2000 / 【コスト】5
■無月の大罪1(このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これをクリーチャーに付けた時、相手の手札を見て1枚選び、捨てさせる。
【星龍ベンゾ】はコンボデッキです。
《星龍の記憶》は強力なカードですが、それと合わせて使うカードがなければ何の意味もありません。
ハンデスで《暴発秘宝ベンゾ》を捨てさせることができれば、相手の《星龍の記憶》は無駄に終わります。
これが決まれば、相手は《ロジック・サークル》《星龍の記憶》発動で手札を消費しているはずなので、そこに受けたハンデスのダメージが加わり、しばらくの間大きな動きを起こすことができません。
その間に自分のメインアクションを起こし、ゲームを終わらせてしまいましょう。
【星龍ベンゾ】に有利なデッキタイプ
【 呪文 】
【文明】 水/闇 / 【コスト】3
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■カードを1枚引く。
【 呪文 】
【文明】 光 / 【コスト】4
■次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
■カードを1枚引く。
【星龍ベンゾ】が苦手とするものとして、手札破壊と呪文メタをあげました。
その苦手アクションの両方を行ってくるデッキタイプが【ドロマーハンデス】です。
早期の手札破壊により「星龍ベンゾ」コンボを成立させることは困難を極め、ゲームが進むと、《ファイナル・ストップ》を撃たれて無防備になったところをGRクリーチャー達によって一斉攻撃されてしまいます。
早期の《ラッキーダーツ》でビッグアクションを起こす以外の方法で勝利することは難しいです。
まとめ
安定性に難があるものの、全デッキ中でも随一の爆発力を誇るのがこの【星龍ベンゾ】です。
1ターンキルを可能とするのはこのデッキだけの特権であり、絶対的な強みだといえます。
2ターン目までに《ラッキーダーツ》を撃つことができれば勝負は大きく傾き、環境デッキと互角以上に渡り合うことも夢ではありません。
最高のポテンシャルを秘めたこの【星龍ベンゾ】を使って、あなたもぜひ自分の運を試してみてください!!