はじめに
昨日9/30、デュエチューブにて10/5発売の『キャラプレミアムデッキ Duel Masters LOST 誓いの水晶』のデッキレシピが公開されました!
新規カードの強力さや構築の完成度の高さなどでも話題のデッキだけに、今から発売が楽しみですね。
というわけで、この記事ではこの『誓いの水晶』のカード解説・デッキの回し方・改造案までがっつり解説しちゃいます!
前回のコロコロデッキ最速攻略に引き続き、このデッキからデュエマに入る初心者にも向けて、詳細に説明していきますよ。
コロコロデッキや「いきつよ」「ドラゴン娘」と違って、このデッキからデュエマに入る初心者って実在するんだろうか
クリスタちゃん目当ての人もいるかもしれないし……
目次
デッキリスト
とにかくマナを伸ばしまくりつつ水晶マナ(裏向きのマナ)をたくさん作り、水晶マナを活かせる水晶ソウルや水晶武装で戦況を有利にしつつ、最後はゼニスやアンノウンからの革命チェンジで超巨大フィニッシャーを投げつける……という、わかりやすい動きが特徴のデッキです。
この手のデッキは序盤から攻められると脆いという定説がありますが、今回はS・トリガーやG・ストライクを18枚も搭載しているので「受けて切り返す」ようなムーブも容易。
上手く回れば、ゼニスらしい豪快極まりないムーブで一気に勝負を決めることができることでしょう。
弱点を挙げるとするならば、「序盤は相手に干渉する手段を持たないこと」と、「手札からしか動けないので序盤からの手札破壊に弱い」こと。
相手の妨害が間に合う前に、こちらのマナと水晶マナをきっちり増やしておく……というパターンを心掛けたいですね。逆にこのデッキを相手取る際も、覚えておいて損はありません。
新カード解説
《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》
【クリーチャー】
種族ゼニス・セレス/文明ゼロ/パワー57975/コスト15
■革命チェンジ:ゼニス(自分のゼニスが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身の手札をすべて裏向きでマナゾーンに置く。
■相手は、自分のマナゾーンにある裏向きのカードの枚数よりコストが小さい呪文を唱えられない。
■エターナル・K(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)
このデッキの切札にして、デュエマ史上でも最大級となるフィニッシャーです。
重すぎて素出しは困難ながら、革命チェンジによって自力で踏み倒せるので意外なほど早く登場可能。
ワールド・ブレイカーで相手のシールドが何枚あろうと全て粉砕できるのはもちろん、出てすぐ両者の手札を強制的に水晶マナに変換し、その枚数に応じた呪文ロックをかけることからS・トリガー呪文も怖くありません。
あとは横に攻撃できるクリーチャーがいさえすれば、もう勝ちです。
エターナル・Kで水晶マナと引き換えに生き残れることもお忘れなく!
《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》
【クリーチャー】
種族ゼニス=セレス/文明ゼロ/パワー17371/コスト10
■G・ゼロ:自分のマナゾーンに裏向きのカードが5枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーは、出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる。
■このクリーチャーが出た時、ゼニスまたは無色カードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
巨大なサイズと出てすぐ殴れる攻撃性を持ちながら、水晶マナが5枚以上あれば無料で出てくるお得な一枚です。
素でも強力ですが、やはり狙いたいのは《 蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ 》への革命チェンジ。なんなら、このカードを2枚ほど抱えておき同じターンに展開すればダイレクトアタック役にすることも可能です。
こっそり持ってる墓地回収も強力で、序盤に使った《 水晶設計図 》などを回収して使い回すことで必要なパーツを探したり、何らかの理由で墓地に落ちた切り札級ゼニスを回収してすぐ革命チェンジするようなパターンも狙えますよ。
《悟りのクリス アラヤシキ》
【クリーチャー】
種族オラクル・セレス/文明ゼロ/パワー1000/コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるカードを1枚、裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
■水晶武装2:このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンに裏向きのカードが2枚以上あれば、カードを2枚引く。
出てすぐ自分のマナを水晶マナに変えつつ、水晶マナが2枚あれば手札をもたらしてくれる優秀な小型獣です。
2ターン目に《「この私のために華を咲かすのだ!」》や《 水晶設計図 》などから入っていれば水晶武装はすぐに達成できますし、終盤マナが伸びてからならば余ったマナで出して手札補充……なんて動きも可能です。
手札以外のゾーンからの展開手段を持たないこのデッキにおいて、手札はとっても貴重。よほどでない限り、水晶武装が達成できる状態で出したいですね。
バトルゾーンに出た後は特に仕事はありませんが、攻撃はできるのでダイレクトアタック役になることはお忘れなく。
《「これは命懸けのデュエルなのです」》
【呪文】
文明自然/コスト4
■G・ストライク
■自分の山札の上から2枚を裏向きのままマナゾーンに置く。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
シンプルにマナを伸ばしつつ水晶マナを増やしまくれる、このデッキと非常に噛み合った一枚です。細部は違えど、ほぼ二倍になった《「この私のために華を咲かすのだ!」》みたいなもの。
2ターン目に《「この私のために華を咲かすのだ!」》、3ターン目にこれ……と繋ぐだけで、次のターンにはもう7マナ域。うち3枚は水晶マナなので、《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》のような切札格にすら手が届きます。
さらに、こうしてマナに送られたカードはアンタップ状態なので、そのまま《 水晶設計図 》に繋ぐことも可能です。この動きができれば、まあさすがに次のターンのビッグムーブは堅いでしょう。
G・ストライクもあるので防御にもなる……と至れり尽くせりですが、マナが伸び切った後に引いてくると無駄牌になるのはちょっと弱点。おそらく、それを見越して数が減らされているものと思われます。
《水晶設計図(クリスタル・ディスティニー)》
【呪文】
文明ゼロ/コスト2
■自分の山札の上から4枚を見る。その中からゼニスまたは無色カードを1枚、表向きにし、手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、自分のマナゾーンにあるカードを1枚、裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
山札から今必要なゼニスや無色カードを探しつつ、水晶マナを作れるカードです。
序盤は《 シャングリラ・クリスタル 》などのマナブーストが、終盤はゼニスがとにかく必要になるデッキだけに、潤滑油としての性能は抜群。余ったマナでどんどん使っていきたいですね。
デッキの回し方
①まずはとにかくブースト&水晶マナを作成!
まずすべきは、とにかくマナを伸ばしつつ水晶マナを作ること。
《「この私のために華を咲かすのだ!」》《 シャングリラ・クリスタル 》《「これは命懸けのデュエルなのです」》などを駆使して、可能な限り最速でマナと水晶マナを伸ばしていきましょう。水晶マナは増えませんが、最初のうちは《 ピクシー・ライフ 》でも構いません。
直接的なマナ加速ではありませんが、《 奪取のクリス アラカン 》で他の大型カードのコストを軽減することも、広義の加速と言えますね。
最低限水晶マナが2つあれば《 悟りのクリス アラヤシキ 》や《 シャングリラ・クリスタル 》がフルスペックになりますので、それらも駆使して一目散にマナを整えましょう。
なお、調子に乗って水晶マナを作りすぎると自然文明のカードが使えなくて困ることもあります。最低でも1-2マナくらいは常に自然文明のマナを残しつつ動いていきましょう。
②水晶マナが5-6枚揃ったら、蝿の王の時間!
こうして水晶マナが5-6枚揃うと、《 「奇妙」の頂天 クリス=バアル 》が0マナで出せるようになります。
こうなれば、(相手にブロッカーがいない限りは)すぐさま《 蝿の王 クリス=タブラ=ラーサ 》へと革命チェンジすることで相手のシールドをワールド・ブレイク可能!呪文もある程度封じられるので、怖いのはトリガークリーチャーくらいです。攻撃可能クリーチャーが残ったなら、そのままゲームを決めてしまいましょう。
また、チェンジ先としては《 「心」の頂天 プロフェシー 》というパターンもアリ。こちらも(クリス=タブラ=ラーサほどではないにせよ)高い打点と全体除去を持つことから、一気に不利な盤面をひっくり返せます。
すでに相手がクリーチャー並べているようなら、いったんこれでちゃぶ台返ししてから攻めるのもひとつの手ですね。
「フィニッシャーを序盤にマナに送ってしまった!」という場合は、《 ピクシー・ライフ 》で回収することも考えましょう。水晶マナは(元のカードが何であっても)無色扱いなので、意外なほど多数のカードを回収してフィニッシュに繋ぐことができますよ。
③受けて切り返すプランやサブフィニッシャーで防御もバッチリ!
もし守勢に回っても、《 聖斬のコード アシッド 》と《 偽りの名 プラット 》の二大トリガークリーチャーが除去を行ってくれるので意外と強固。
これらの除去クリーチャーは水晶ソウルにより4マナ程度で出すことも可能(《 奪取のクリス アラカン 》の軽減があればよりお得)で、道中で厄介なクリーチャーが出た時に対処していけます。
おまけにこれらは《 「心」の頂天 プロフェシー 》のチェンジ元になるので、軽減やトリガーで早めに出せれば一気に戦況を変えることができるでしょう。
また、サブフィニッシャーの《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》は出てすぐ手札とマナを伸ばしつつ、マッハファイターで敵クリーチャーを落としながら以降の攻撃も引き受けてくれる……という至れり尽くせりの逸品。
時にはこのカードを水晶ソウルで早出しし、エターナル・Kで生き残らせつつシールドを小突いていくだけで勝つパターンすらあるほどのパワーカードですので、攻撃的なデッキを相手にする際はぜひ覚えておきましょう。
デッキ改造案(お手軽改造)
デッキ収録範囲で欲しいパーツを増やした、サンプルデッキです。「2デッキ買えば組めるデッキ」とも言いますね。シングルカードを数枚買い足すだけでも成立しますよ。記事書いてる時点ではカードの値段がわからないから、素直に2デッキ買った方が安くなるパターンもありそうだけど……。
細々した便利パーツを排除し、とにかく水晶マナを伸ばして《 「奇妙」の頂天 クリス=バアル 》からの革命チェンジに特化した構成です。守りはトリガークリーチャーによる「受けて切り返す」ムーブに一本化。
自然文明の枚数が気になるなら、《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》《 ピクシー・ライフ 》などを増やして調整しましょう。
逆に多少の文明事故を許容するなら、《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》を削って《 蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ 》《 「心」の頂天 プロフェシー 》を増やしてさらに特化してみるのもそれはそれで楽しいかもしれません。
デッキ改造案(しっかり改造)
デッキのテーマに沿いつつデッキを改造するなら……というテーマで、サンプルデッキを2つほど組んでみました。
ほとんどのカードはデッキに合わせて再販されたパックこと『アビス・レボリューション外伝「邪神と水晶の華」』に収録されていますので、そちらも探してみてくださいませ!
もし見つからないカードがあれば、デッキリスト下部の「デッキ価格をシミュレーション」から直接カーナベルに買いに行けるのでぜひどうぞ!(注文は2000円以上からとなります)
《 蝿の王 クリス=タブラ=ラーサ 》・革命チェンジ軸改造
これだけゼロ文明の強力カードが増えたなら、ゼロ文明のみでも組めるやろ……という甘い見通しの下組んだ結果、なんかすごいことになったデッキです。
小型クリーチャー→《 ゼロの裏技 ニヤリー・ゲット 》で水晶マナを作るカードをかき集め、《 黙示録の水晶 》で盤面を流しつつさらにドロー。最後はありったけの《 「奇妙」の頂天 クリス=バアル 》から《 蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ 》のチェンジで締めるという超特化構成です。
反面、防御はほぼ1ターン稼げるトリガーの《 RinRin Kids 》頼り。改造と言いつつ総合的には弱くなってる気もしますが、尖ったデッキが好きな方はぜひどうぞ。
《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》・水晶ソウル軸改造
デッキの主役を《 「戦鬼」の頂天 ベートーベン 》にバトンタッチした構成です。ベートーベンがベートーベンを呼ぶようになると、まあ硬いこと硬いこと。
こちらの売りは、《 偽りの名 ワスプメリサ 》の水晶武装でクリーチャーに強く出られること。《 蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ 》と組み合わせると、クリーチャーと呪文のトリガーの両方に対策しつつ攻められます。
これに限らず、デッキ未収録の自然の水晶マナ関連カードは粒揃い。カードを眺めてみる価値は大有りです。
改造オススメカード
いくらかのカードは上記の改造案でも登場しましたが、改造の際にあるとより楽しくなるカードを、ほんの少しだけご紹介いたします。
《黙示録の水晶》
【 呪文 】
種族 ゼニス / 文明 ゼロ / コスト10
■水晶ソウル3(この呪文を唱える時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)
■相手は、自身のコスト5以下の無色ではないエレメントをすべて、好きな順序で山札の下に置く。
■カードを3枚引く。
苦手とする序盤の盤面の取り合いを解決しつつ、おまけに大量の手札まで加わる願ったり叶ったりの一枚。
デッキの苦手分野を一枚で克服できる、水晶マナをフル活用するならぜひ採用したい一枚といえるでしょう。
《偽りの名 ワスプメリサ》
【 クリーチャー 】
種族 アース・ドラゴン / アンノウン / 文明 自然 / パワー11000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードを1枚、裏向きにしてもよい。
■自分の他のオラクル、アンノウン、ゼニスのパワーを+4000し、「マッハファイター」を与える。
■水晶武装4:自分のマナゾーンに裏向きのカードが4枚以上あれば、相手のクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力がトリガーする時、かわりにトリガーしない。
水晶武装4を達成すると、相手の出た時効果を完封してくれる逸品。
重たいながら自然文明特有のブーストがあれば余裕で手が届きますし、マッハファイター付与により盤面の取り合いにも強く出られます。
《ベートーベン・キューブ》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト6
■S・トリガー
■自分の山札の上から2枚をマナゾーンに置く。
■次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならクリーチャーを攻撃する。
■水晶武装4:自分のマナゾーンに裏向きのカードが4枚以上あれば、自分の山札の上から3枚を見る。その中からアンノウンまたはゼニスを1枚出してもよい。それをタップしてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。
水晶武装4を達成すると、山札からゼニスがタダで出ると書いてある恐怖のトリガーです。
さらに未達成でも2ブースト&攻撃誘導がついているので、相手のダイレクトアタックを切り抜けつつ次のターン動くためのリソースを稼ぐなんて使い方もできます。
《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》
【 ツインパクトカード 】
種族 オラクル・セレス / スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■相手のクリーチャーは、相手の手札以外から出ない
────────────呪文────────────
カード名:オキヨメ・水晶チャージャー
文明:自然
コスト:3マナ
種族:
■プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の墓地を山札に加えてシャッフルする。
■水晶チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに、裏向きにしてマナゾーンに置く)
普通に出せば踏み倒し対策、呪文面なら水晶マナを稼ぎつつ墓地対策と、一粒で二度おいしい一枚です。
無改造だと自分の動きに全振りしたストレートな構築になりがちですので、こういう絡め手を用意しておくといい味を出してくれますよ。
あと、デュエマをそこそこご存じの方は「《 天頂と停滞と水晶の決断 》はオススメに入らないの?」と思われるかもしれませんが……。
実際便利なカードではあるんですが、このデッキだと《 蝿の王 クリス=タブラ=ラーサ 》との噛み合いが悪くて「無くても勝てるカード」になっちゃうんですよね。ちょっとデッキと噛み合わない節がありますので、今回は枠から外させていただきました。
とはいえ、他の文明を採用したり、さらなるゼニス・セレスやアンノウンを搭載したりとさらに改造する際の選択肢には充分入ってくるはず!ここに書いていないカードにも、デッキと組み合わせ甲斐のあるカードはたくさん存在します。
ぜひぜひ、デッキ改造の楽しみに触れてみてくださいませ。
今回のまとめ
- 「誓いの水晶」、素でも完成度が高くて強い!
- 強化するなら、まずは「邪神と水晶の華」のカードをチェック!
- というかこんな強化ができるなら最初からやってくれ
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
「最速攻略」って書くと、中盤で情報がブツ切りになってるファミ通の攻略本みたいでちょっとアレじゃない?
攻略本文化、いつの間にか完全に消えましたね