はじめまして、YouTuberのカードゲーム芸人です。普段は千年パズルのモノマネをしたりしています。
そんなことはどうでもよく、今日は「カードゲームに人生救われた奴もいる」という話をします。あ、ちなみにボクのことです。それではご覧ください。
目次
カードゲームで受験失敗
友達に誘われて復帰した遊戯王のせいで高校受験に失敗しました。
中学校3年生。当時はそこそこ勉強もしていたので県内でも偏差値高めの高校に余裕で受かれそうな感じだったカードゲーム芸人ですが、ある日同級生に「おい磯野、近所にカードショップ出来たから行こうぜ」と誘われて店を訪れたことで人生が狂い始めます。
ボクの成績は 《甲虫装機 ダンセル》と《甲虫装機 ホーネット》に木っ端微塵に破壊されました。手札誘発引けなくて負けって感じです。
出典:遊戯王OCG デュエルモンスターズ 出典:遊戯王OCG デュエルモンスターズ
新パックが出る度にどんどん変わる環境、美しいレアカード(とくに米シクが好きでした)、スリーブ越しに触るカードの微妙な触感、どれもサイコー。中毒性ありすぎ。
当時は学校から帰ったら、速攻制服を脱ぎ捨てて近所のカードショップに通ってました。あと、たまにチャリで1時間ぐらいかかる遠くのショップにも顔を出してました。どんな体力だよ。中学生の頃のオレ。
というわけで、受験シーズンに遊んでいる受験生が志望校に受かるはずもなく。ボクの人生初めての受験は失敗に終わります。そしてボクはワンランクぐらい落ちたいわゆる“自称進学校”的な高校へと進学することになりました。
これがホントのドロップアウトボーイ
高校、辞めましたね。1ヶ月で。クロノス教授もびっくりです。
これに関しては遊戯王はあまり関係なく、単純に人間関係が無理でした。当時はまだ若く、他人を気にしないというのも難しかったのでGW明けに鬱に近い状態になったのを覚えています。
てなわけで、GW明けに不登校になり。最終的に高校を辞めました。
カードショップという場
たいていの場合、“不登校”の子供は引きこもりを兼ねます。学校に行かないと友達もできませんから当然です。
でも、ボクの場合違ったのはカードショップに狂ったように通い詰めていたことでした。月曜だろうが水曜だろうが土日だろうが変わらず毎日カドショに“出勤”してましたね。
それにしても平日の昼間だろうが行けば必ず誰かしら知り合いがいたあのカードショップ、今思えばただの社会不適合者の集いでしたね。
突然ですがカードショップにいたイカれたイカした仲間を紹介するぜ。
- 常にミルクティーを 1.5Lボトルで持ち歩いている糖尿病予備軍
- カードゲームの対戦中以外、ほぼ言葉を発さない寡黙な青年
- 「懐かしいから」という理由で始めた遊戯王にドハマりした地元のヤンキー(レアカードのことを絶対に“キラ”って言う)
- プレマに触るとキレて怒鳴るアニオタ(普段はいい奴)
- 同級生相手に鮫トレ(※)をしかけて、それをショップで大人に売り払うグールズまがいの小学4年生
※鮫トレ…いわゆるシャークトレード。初心者相手に価値の釣り合っていないカードをトレードして利益を得ること。
他にもたいがいヤバい奴ばかりです。カードショップの外で出会ったらあまり付き合いたくない人種のみなさんですが、それでもボクは彼らと遊戯王という趣味で繋がっていました。毎日顔を合わせて話すんだから、仲良くもなりますよね(※当時ボクの通っていたショップがこうだっただけで、今のカードショップはみなさんマトモな人ばかりだと思いますよ、知らんけど)。
不登校の人間にとって必要なのは、「学校に行かなくてもいいから人とコミュニケーションをとること」でしょう。コミュニケーションの練習ができていないと、大検とって大学へ行くにしろ、働くにしろどこかで苦労しますから。
その点ボクはカードショップにいた愛すべき奇人変人(自分含め)と遊戯王に本当に助けられました。「神の宣告!」「まーけやーーー!」とか、そんな程度のくだらないコミュニケーションで、人は生きていけます
オタクのための部活動
少し話題は変わりますが、ボクは運動が苦手でした。
どのぐらい苦手かと言うと、テニスの練習で球打ちをしていたら遠くに飛ばしすぎて、フェンスの向こう側にいたヤンキーにボールを当ててしまうぐらい運動音痴でした。
運動音痴が部活動をして楽しいはずもなく、ボクは中学3年間帰宅部だったのですが、そんなボクにとって遊戯王は部活動代わりでした。
勝つためにはどんなデッキを組めばいいのか必死で考えて、幾度もフリーデュエルを繰り返し経験を積み、大会に挑む。そうして、大規模CSや選考会予選に出るのは、たとえ優勝できなくても本当に楽しかったです(小並感)。
最近e-sportsという言葉も出来ましたが、カードゲームは運動が苦手な学生にとっては部活動になり得ます。
たとえそれがカードゲームであっても、なにかひとつのことを全力でやり通す経験は、あなたに自信をもたらしてくれるでしょう。
カードゲームで人は成長できる
漫画『遊☆戯☆王』はいじめられっ子の少年・武藤遊戯が、カードゲームを通して様々な人間と関わり勝負する中で成長していくお話です。
そして、原作の武藤遊戯のような成長は、遊戯王をはじめとした現実のトレーディングカードゲームを遊ぶことでも体験することができます。ボクが保証します。
戦いの儀で仲間が見守る中もう一人の自分とラストデュエル、なんてドラマチックなことは起こりようもありませんが、カードゲームは人を成長させてくれます。
ということで、現在のボクは自身を救ってくれたカードゲームに恩返しするべく、日夜YouTubeに動画をアップしています(ダイレクトマーケティング1)。
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事に「いいね!」と思った方は、よかったらYouTubeも見てあげてください(ダイレクトマーケティング2)。「カードゲーム芸人」で検索!(ダイレクトマーケティング3)