イザにゃんは語り足りない-先行1キルは悪なのか-

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イザにゃんは語り足りない-先行1キルは悪なのか-

目次

先行1キルは強い(決まれば)

 始めに結論を言います。

 先行1キルは悪ではない、と思っています。

 TCGではおなじみの用語だと思いますが、「1ターンキル」という言葉があります(他のTCG界隈だとだと1ショットキルという言葉を使うことも多いようですね)。

 遊戯王では「1キル」と言えば「先行1キル」と「後攻1キル」、そして、ターンの巡目関係なく相手の満タン以上のLPを1ターン内で削り取る「1ショットキル」と、3種類あると思います。

 この中でも「先行1キル」はバトルフェイズを行えないにもかかわらず、効果ダメージでLPを0にしたり、相手のデッキを0枚にしてから何らかのカードでドロー効果を強制させたりして、相手にターンを一巡も渡さない1キルの種類です。

 相手は手札から相手のプレイングに干渉できる手札誘発カードや、相手ターンでも手札から発動できる罠カードなどが初手の手札5枚の中になければ、相手のコンボ、展開を見ているだけしかできず、サレンダーが認められている環境でなければ(KONAMI公式大会ではサレンダーが認められていない)、座して死を待つことしかできないので、それはもうつらい時間を過ごすことになるでしょう。気の毒なことであります。

 しかも、マッチ戦だと1戦目取られて、2戦目に先行でイーブンにしても、3戦目では先行をとられるので、手札誘発カードが初手に来ることを祈るしかないのです。

 個人的な話ですが、最近先行1キルされて負けてしまいました。初手に手札誘発カードが1枚もなかったので、運命力が足りないなと思いました。ドローの練習が必要ですね。

黎明期から続く先行1キルデッキの研究

 遊戯王では様々なカードが発売され続けておりますが、その度に新たなコンボやデッキ構築が発見されます。そのような想像力のある方は尊敬できます。うらやましいです。

 この遊戯王のカードゲームは20周年以上の歴史がありますが、先行1キルデッキも数多く発明され続けてきましたね。当時の環境ではかなり安定性が高くて、多くのプレーヤーが作っていたデッキもあるでしょう。黎明期の≪封印されしエクゾディア≫のデッキはものすごく高速でパーツが手札に集結したそうで、モンスターを攻撃表示で立たせていたらほぼ負けみたいな感じだったと聞きました。さすがに暗黒環境ですね。

 いまの環境だと、≪破滅竜ガンドラX≫で先行1キルするデッキの安定感が比較的高くて、詳しい展開はわかりませんが、≪ドラコネット≫の効果を止められなかったら負け、みたいなこともあるそうです。恐ろしいデッキです。

破滅竜ガンドラX

【効果モンスター】星8/闇/ドラゴン族/攻0/守0
①:このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの内、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。
②:自分エンドフェイズに発動する。 自分のLPを半分にする

出典:遊戯王 OCG デュエルモンスターズ

 ではなぜ先行1キルデッキで大会に出るのだろうか、ということですが、それはもちろん勝率が高いからでしょう。

 カードゲームの駆け引きがほとんどないので、いやな思いをする相手の方もそれなりにいらっしゃると思いますが、遅延行為や規定違反などを犯していなければ、何も責められることはないと思います。

 先行1キルデッキ使いの方は胸を張って大会でご活躍してほしいと思います。

一方で、相手にもターンを渡すデッキも多く大会に分布しております。それこそ、先行1キルデッキと対戦してもマッチで勝利できる方もたくさんいらっしゃいます。

 大変プレイングがうまかったりサイドデッキの組み方も様々な場面に対応できるようになっていたりしていたのでしょう。

 ただ、いわゆる環境デッキの多くは「制圧盤面」を作ってからターンを渡してくれます。当然です。後攻でまくられたら後攻1キルされてしまうかもしれません。

 ひとつでも多く相手を妨害できる盤面(=制圧盤面)を整え、相手の行動を制限し、ボードアドバンテージをできるだけ維持したのち、次のターンで1ショットキルすることが理想でしょう。

最終到達点に違いはあるか

 私は、「先行1キルデッキ」と「制圧盤面を目指すデッキ」にいくつか共通点を見出しました。

  • どちらも勝率の高い(とプレーヤーが判断した)デッキであること

→大会で勝ちにこだわるには勝ち目のあるデッキで挑むのが通常でしょう。

  • どちらも相手に何もさせたくない気持ちが強いこと

→先行1キルはそもそも相手にターンを渡さずに勝つことが理想です。制圧盤面を目指すデッキは相手にターンは渡すものの、相手のプレイングを可能な限り制限することが理想です。

 これは、どちらのデッキを使う方も、勝ち方の価値観は違えども、勝ちに強くこだわっていることは同じメンタリティではないか。私はそのように思います。

 ターンが回って来ずに負けても、ターンが回ってきてもほとんど何もできず、次のターンで1ショットキルされるのは、結果としては同じです。後者の場合、相手のリソースの問題で命がつながることもままありますけれども。

 ただし、それはルールに則っている限り、まったく責められることはないです。

大会は結果が大事です。自分のプレイスタイルに合っているのなら、どんどん使うべきです。

TPOはわきまえた方が穏やか

 いままで先行1キルデッキを擁護することを書き連ねてきましたが、交流会など、大会以外で初対面の方とデュエルする際に、断りなく使うのは避けるべきでしょう(あえて書かなくても読者の方は配慮されていると思いますが)。

 先行1キルデッキでは、相手はプレイングができないので、駆け引きというTCGのコミュニケーションを否定されているように思い、いい気分はしないでしょう。これはマナーの不文律的なところはありますよね。

 もしこれから安定的に先行1キルができるデッキが発明され、大会で席巻するようになれば、公式も制限改定で抑止していくべきです。
 様々なデッキが強く出られる群雄割拠状態が良環境だと思いますので。

 ただしカードは次々リリースされるので、いたちごっこになるのは歴史が証明していますけどもね。

心象は悪くなりがちだけど

 最後になりますが、勝利が求められる大会で、ルールや礼儀を守っているのであれば、先行1キルデッキを使っている方にSNSなどで人格否定の言葉を浴びせたり、親の仇みたいにあげつらうことをしたりしないでください(そのような方は余りいらっしゃらないと信じたいですが)。

 すべてルールの範囲内です。嫌なら特殊制限の大会を見つけたり、自分で開催したりしてください。

 先行1キルは悪ではありません。使用者も悪ではありません。

 ルールに則っているのなら、そのようなコンセプトのデッキも遊戯王の多様性として認める寛容さを、私もより強く持ちたいと思います。


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