目次
はじめに
「遊戯王モチベ高めたいんだけど高まらなくてさ。やっぱ就職してから忙しくて」「わかる、やりたいんだけどやる気が出し方忘れるよな」
私が近所のカードショップを巡っているとき、こんな会話が聞こえてきました。
確かに、取り巻く環境の変化はプレイスタイルにも大きな影響を与えますよね。
今まで遊んでいた友達と時間が合わなくなったり、仕事が忙しくなり、カードに触れられる時間が減ってしまったり……。
これは遊戯王に限らずカードゲーム、ひいては趣味を持つ人の共通の命題かもしれません。
私は決闘者歴11年の、今年で27歳になる(けっこういいトシの)デュエリストです。
振り返ってみれば進学、上京、就職、転職など、様々なライフイベントを経験してきました。
節目節目で「つらいなあ、おれはもうだめかもなあ」と思うことも正直ちょっとだけ、ありました。
しかし自分wの取り巻く環境がめまぐるしく変化しても、遊戯王だけは常に楽しくプレイし続けていました。
そして「それはなぜか」と自問した時に、一つの結論が見えてたのです。
大好きな「相棒カード」があったからです。
僕の場合はそれが《アーカナイト・マジシャン》というカードでした。
環境の変化であまり遊戯王に触れる機会や対戦する機会にあまり恵まれない時でも
「このカードをうまく使いたい」
「このカードを使っていて楽しい」
「このカードが好きだ」
という気持ちを原動力に遊戯王を長く楽しくプレイし続けることができています。
この記事では「相棒カード」を持つことによるメリットとその出会い方をテーマに、私の体験を交えてお話させて頂こうと思います。
相棒カードがあるとこんないいことが!
1.相棒カードを持つと遊戯王が上手くなる
「これがおれの相棒だ!」と銘打つからには、必然的にそのカードは使い手のデッキのエースであったり中核を成すカードになります。そんな大事なカードであるからには、うまく、かっこよく使ってデュエルで活躍させてあげたいですよね。
その気持ちは実は大きなモチベーションになります。
好きなカードだからこそ、本気でうまく使おうという気持ちになるんですよね。
時にはうまくいかず、デッキ構築等で試行錯誤を繰り返すこともあるかもしれません。
または、そこまで思い入れのないカードであれば「このカードじゃダメだったな」で諦めてしまうこともあるかも……。
ですが相棒カードならば「コイツが好きだからもっと頑張ってデッキを考えてみよう!」という気持ちになれるのです。
そして努力が実ってかっこよく活躍させてあげることができた時の喜びもひときわ大きなものになります。
相棒カードをうまく使うにあたって得た経験則は、他のカードでデッキを構築する時にも活かせるという副次的なメリットもありますね。
そうやって好きなカードと一緒に成長を感じることができれば、相棒カードに対する信頼も深まって、更にモチベーションが高まっていくことでしょう!
2.新規カードの情報が楽しみになる
「次々に新規カードの情報が出るので、全部把握するのが大変」という声も(主に私と年齢の近いアラサーデュエリストから)よく耳にします。
仕事や勉強が忙しくなってくると、カードのことを考える時間も限られてきてしまいますよね。
ですが相棒カードがあれば
「今までは☆4チューナーを特殊召喚できるカードは限られてたけど、《クイック・リボルブ》から☆4チューナーの《ヴァレット・トレーサー》を出せるようになったから、《サーヴァント・オブ・エンディミオン》との組み合わせで召喚権を使わずに《アーカナイト・マジシャン》を出せるな……」
……というように「相棒カードを使ったデッキで採用できるカードはないだろうか!?」という強い目的意識を持てるので、新規カードの情報を見るのが楽しくなります。
特に遊戯王は1枚の新規カードでデッキの強さが大きく変化することもあり得るので、新規カードの情報は見逃せません。
相棒カードに限らず、好きなカードを増やしていけばそれだけ「お、このカードは使えそうだ!」とテンションが上がる機会が増えるので、好きなカードを増やしていくのもオススメです!
「新規カードが出た時はカード効果のどこに注目していいかわからない……」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は「ガチまとめ」様のこちらの記事
「【はみるとんのデッキビルドTips】第1回 好きなモンスターを主軸にするデッキ構築方法」
がオススメです!
デッキを構築する時、カードに書かれている情報のどこに着目するとよいかが丁寧にまとめられています。
新規カードの情報が出た時も上記の記事に書かれている着眼点を持てば「新規カードを自分のデッキに生かせるかどうか」の判断もすぐにできるようになると思うので、ぜひ読んでみてください。
3.遊戯王でより楽しい思い出ができる
人間は、ストーリー性の伴った記憶に強いと言われています。勉強では公式や年号をただ丸暗記するよりは内容を理解したほうがより覚えやすいという考え方ですね。
それと同じで、相棒カードがあるとより楽しかった記憶を思い起こしやすくなります。
「1.相棒カードを持つと遊戯王が上手くなる」でもお話したとおり、相棒カードを使ったり考えたりしている時はより自分の気持ちが入ります。
なので単に勝ったり良いデュエルができたという記憶の中にも「相棒と一緒に勝てた!」というように、自然と自分の中でストーリー性を見出すようになるので、思い出もより強く印象深いものになります。
私も《アーカナイト・マジシャン》を使い続けて10年になりますが、どんな出会いをしたか。どんなデュエルが印象深かったか。デッキがどのように変わっていったか。
その時の記憶と感情が《アーカナイト・マジシャン》と結びついているので、いつでも思い起こすことができます。
そうして遊戯王を続けてゆくほど、相棒カードと一緒にプレイし続けてゆくほどに楽しい記憶が積み重なってゆくのも、遊戯王をプレイしていく一つの楽しみだと思っています。
まだ見ぬ「相棒」に出会うには ?
「そんなこと言ったって相棒になりそうなほどスキなカードなんてないしなぁ」という方もいらっしゃると思います。
が、それは当然のことなのです。
なぜなら、好きなというならまだしも、好きが高じて「相棒」とまで言い切ってしまうのは、実は結構大変なことです。
私個人的としてはポイントは自分を「洗脳」することだと考えています。
「洗脳」と言えば聞こえは悪いですが、何かを好きになることは非常にエネルギーが要ることなのです。
ですから好きなカードが自然に出てくるのを受け身で待っても、意外とそういう機会はなかなか訪れません。
「相棒」とまで言える存在であればなおのことですし、カードは大学や職場にいるかわいい女の子ではないので、好きになるような行動をあちら側からは起こしてくれません。
ゆえに、こちら側から「好きになる努力」が必要となります。
もしこの記事をご覧の方に、気になるカードやよく使うカードがあったとしたらもう既に第一歩は踏み出しています。
Twitter等のSNSでもどこでもいいので、まずは折に触れて宣言してみましょう。
「おれ、〇〇(カード名)めっちゃ好きなんだよね」
と。
一度だけじゃなく機会があれば何度も言ってみるのがポイントです。
己に言い聞かせるのは自分を洗脳する重要な第一歩なのです。
続けて「イラストがかっこいいんだよね」「効果が俺好みだ」といった具合に気に入っている所を言って、好きな理由付けをしてゆくのもいいでしょう。
個人的にはまずはあくまで独り言という形でTwitterでつぶやいてみるのがハードルが低くてオススメです。
自分を洗脳するためにやっていることなので他人に聞かれている必要性は薄いですし、反応してくれる方がいればそれはそれで同好の士を見つけられて得だからです。
こうすることで「あ、自分は〇〇が好きなんだな」といった具合で自分で好きなことを勝手に「自覚」していきます。
もちろん実際にデッキを組んでデュエルで使うことも重要です。
心理学用語に「単純接触効果(ザイオンス効果)」というものがあります。
これは「同じ人や物に接する機会が多いほど、次第に対象に対して好印象を持つようになる」という心理現象です。
これを当て嵌めれば、カードは使えば使うほど好きになるということになります。
なのでそのカードが主役となるデッキを組んで何度もデュエルで使ってゆけば、より「好き」が深まることは間違いありません。
「デュエルできる機会が限られている」という方でも大丈夫です。
一人回しをするのでも良いと思いますし、私の知り合いの方の中にはTwitterのアイコンをそのカードにしたり、絵を描いたり、コンボを考えて発表するなどいる方、その外にもそのカードの海外版をコレクションしている方もいます。
自分に合った好きなカードに触れる方法を見つけられるとベストですね!
こういったことを繰り返していくうちに「このカードはおれの相棒枠だな」と納得できればしめたもの。
あなたのデュエリストとしての日々はより、彩に溢れたものになるでしょう!
おわりに
・相棒カードを持つと上手く使おうというやる気が出て遊戯王が上手くなる・相性の良いカードを探そうというモチベーションから新規情報が楽しみになる
・使い続けていくうちに思い入れが強まり楽しい思い出が増えてゆく
・相棒カードに出会うには、自分から好きになっていく姿勢が必要
ここまで相棒カードを持つことで生まれる良い事と、その出会い方についてご説明させて頂きました。
私も相棒カードを持つことによってこの10年間、私なりの充実した遊戯王ライフを送ることができたように思います。
ただ、ショップのフリー対戦とかでいきなり召喚口上とか言い出す等、適切ではない場で自分の相棒のことをアピールするのはただの痛い人になってしまうので、時と場所をわきまえて相棒カードとのデュエルを楽しむようにしてくださいね!
この記事が参考になって、一人でも多く相棒カードや好きなカードに出会うようになれれば嬉しい限りです。