はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「ドラゴン族を使った強力なデッキを組みたい!」「11期の背景ストーリーに関わるテーマを使いたい!」
今回はそんな方に向けた、光属性・闇属性のドラゴン族モンスターで構成された【ビーステッド】デッキの解説記事です。
この記事では、さまざまなドラゴン族モンスターや【烙印】カードを用いる【ビーステッド】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【ビーステッド】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【ビーステッド】デッキの特徴
光・闇属性のドラゴン族で構成されたテーマデッキです。
11期の背景ストーリーに関わるテーマで、【烙印】カードに関係する効果も持っています。
通常召喚が可能なレベル6の【ビーステッド】モンスターは、自分か相手の墓地に存在する光・闇属性モンスターを除外することで、自身を手札から特殊召喚できる共通効果を持っています。
この特殊召喚効果は相手ターンでも発動することができるため、【エルドリッチ】や【ティアラメンツ】といった、光・闇属性モンスターを墓地へ送って展開するデッキに対して、非常に優位に立ち回れることが可能です。
また特殊召喚モンスターとなっている【ビーステッド】には、さまざまな強力な効果を持ったものが存在しています。
とくに《深淵の獣ルベリオン》はサーチ・展開補助の効果を持っており、【ビーステッド】デッキを回す上で重要なカードとなっています。
そのほかにも《烙印融合》を始めとした【烙印】カードも併せて採用することで、【ビーステッド】の強みを活かしつつ、展開力を高めることができます。
とくに《烙印融合》から呼び出すことができる《烙印竜アルビオン》は、融合素材として《深淵の獣ルベリオン》を墓地へ送りつつ、《深淵の獣ルベリオン》の特殊召喚のリリースに用いることができるため、非常に相性が良いと言えるでしょう。
このように、さまざまな光・闇属性のドラゴン族モンスターや【烙印】カードを活用することができるというのも、【ビーステッド】の特徴の一つとなっています。
こうしたカードを駆使して、相手のモンスター展開を妨害しながら【ビーステッド】モンスターを展開し、《烙印融合》や《深淵の獣ルベリオン》をフィールドに呼び出しながら戦っていきましょう。
【ビーステッド】カードの解説
【ビーステッド】デッキは、通常召喚可能なレベル6の【ビーステッド】モンスターと、特殊召喚モンスターに指定される【ビーステッド】モンスターで構成されています。
また関連テーマとして【烙印】カードに関する効果を持っているため、そちらのカードもいくつか採用することなります。
この項では主な【ビーステッド】カードや、展開に必要となる【烙印】カードについて紹介していきます。
【ビーステッド】モンスター
《深淵の獣ルベリオン》
【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守3000
このカードは通常召喚できない。
「深淵の獣ルベリオン」は1ターンに1度、自分フィールドのレベル6以上のドラゴン族・闇属性モンスター1体をリリースした場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
デッキから「深淵の獣ルベリオン」以外の「ビーステッド」モンスター1体を手札に加える。
②:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を選んで自分フィールドに表側表示で置く。
特殊召喚モンスターに記されている、レベル8・光属性の【ビーステッド】モンスターです。
①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
《深淵の獣ルベリオン》の①の効果
デッキから「深淵の獣ルベリオン」以外の「ビーステッド」モンスター1体を手札に加える。
このカードは通常召喚できない。
《深淵の獣ルベリオン》の効果外テキスト
「深淵の獣ルベリオン」は1ターンに1度、自分フィールドのレベル6以上のドラゴン族・闇属性モンスター1体をリリースした場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
①の効果は【ビーステッド】モンスターをサーチするものとなっており、展開の初動として用いることになります。
このカードの特殊召喚は手札・墓地で発動できるため、この効果を用いることで手札のこのカード1枚から【ビーステッド】モンスターを展開することで、無駄なく活用することができます。
②:自分メインフェイズに発動できる。
《深淵の獣ルベリオン》の②の効果
デッキから「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を選んで自分フィールドに表側表示で置く。
②の効果で、デッキから【烙印】永続魔法・永続罠カードをフィールドに置くことができます。
永続魔法である《復烙印》はもちろん、永続罠である《烙印の獣》も表側表示で置くことができるので、そのままそれらの効果を発動することも可能となっています。
《深淵の獣マグナムート》
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「深淵の獣マグナムート」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで手札に加える。
《深淵の獣サロニール》
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
「深淵の獣サロニール」以外の「ビーステッド」モンスター1体または「烙印」魔法・罠カード1枚をデッキから墓地へ送る。
《深淵の獣ドルイドヴルム》
【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送る。
通常召喚が可能となっている【ビーステッド】モンスターです。
これらのモンスターはすべて、レベル6・闇属性・ドラゴン族・攻2500・守2000のステータスで統一されています。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
《深淵の獣マグナムート》の①の効果
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
①は共通効果となっており、自分または相手の墓地に存在する光または闇属性モンスターを除外することで、手札から自身を特殊召喚を行えます。
この効果は相手ターンでも発動することができるので、展開と妨害の両方で活用することができます。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
《深淵の獣マグナムート》の②の効果
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「深淵の獣マグナムート」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで手札に加える。
《深淵の獣マグナムート》の②の効果は自身が特殊召喚した場合に発動することができ、エンドフェイズにデッキ・墓地のドラゴン族モンスターを手札に加えることができます。
サーチ範囲は任意のドラゴン族モンスターと非常に幅広い指定となっているので、【ビーステッド】だけでなくさまざまな【ドラゴン族】デッキで活用することができる効果となっています。。
またデッキだけでなく墓地からも加えることができるので、デッキのリソースを気にせずに発動することができるのが特徴です。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
《深淵の獣サロニール》の②の効果
「深淵の獣サロニール」以外の「ビーステッド」モンスター1体または「烙印」魔法・罠カード1枚をデッキから墓地へ送る。
《深淵の獣サロニール》の②の効果は、自身が墓地へ送られた際にデッキから【ビーステッド】モンスターまたは【烙印】魔法・罠カードを墓地へ送るというものです。
【ビーステッド】では、墓地から永続魔法をセットできる《烙印の獣》を用いることから、永続魔法である《復烙印》を墓地へ送るという使い方が多いでしょう。
この効果はどこから送られても発動することができることから、手札やフィールドの状況によっては《烙印融合》などから墓地へ送るという選択肢も考えられます。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
《深淵の獣ドルイドヴルム》の②の効果
そのモンスターを墓地へ送る。
《深淵の獣ドルイドヴルム》の②の効果は、自身がフィールドから墓地へ送られた際に、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを対象に取って墓地へ送るというものです。
《深淵の獣ルベリオン》の特殊召喚コストにしたり、S召喚の素材としたり、《烙印の獣》の効果コストに用いたりすることで、能動的にこのカードを墓地へ送ることができます。
【ビーステッド】関連カード
《復烙印》
【 永続魔法 】
このカード名の、①の効果は1ターンに1度しか使用できず、②の効果は同一チェーン上で1度しか使用できない。
①:光・闇属性モンスターが除外された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。
②:1ターンに1度、相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ビーステッド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
《深淵の獣ルベリオン》や《深淵の獣サロニール》からアクセスすることができる、【烙印】永続魔法カードです。
①:光・闇属性モンスターが除外された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
《復烙印》の①の効果
そのモンスターを持ち主のデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。
①の効果は、自分または相手の光または闇属性モンスターが除外された場合に、それをデッキに戻してドローに変換するというものです。
このカードの使い道はドロー効果だけでなく、自分のデッキのリソース回復や相手の除外活用ギミックの妨害としても活用することができます。
②:1ターンに1度、相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ビーステッド」モンスター1体を対象として発動できる。
《復烙印》の②の効果
そのモンスターを特殊召喚する。
②の効果は相手のモンスターの召喚・特殊召喚に反応して、自分の墓地の【ビーステッド】モンスターを特殊召喚できます。
緩い条件でデメリット無しの蘇生というだけでもかなり強力ですが、永続罠である《烙印の獣》と組み合わせることで、【ビーステッド】モンスターの効果発動+カード除去のギミックとして活用することが可能となっています。
《烙印の獣》
【 永続罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドに「ビーステッド」モンスターが存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分の墓地の「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
【ビーステッド】モンスターをサポートする効果を持った、【烙印】永続罠カードです。
《深淵の獣ルベリオン》の効果を活用すれば、デッキからそのまま表側表示で発動することができます。
①:1ターンに1度、自分フィールドに「ビーステッド」モンスターが存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
《烙印の獣》の①の効果
そのカードを破壊する。
①の効果は自分フィールドに【ビーステッド】モンスターが存在する場合に、自分のドラゴン族モンスターをコストとして相手フィールドのカード1枚を対象に取って破壊するというものです。
自分ターンに《深淵の獣ルベリオン》でこのカードを置いておけば、相手ターンに《深淵の獣ルベリオン》をコストとしてカード除去を行うことができます。
また《復烙印》と組み合わせることで、あちらの効果で【ビーステッド】モンスターを蘇生し、《烙印の獣》の効果でカード除去を行いつつ【ビーステッド】モンスターの効果を誘発させるというギミックとして活用することが可能となります。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分の墓地の「烙印」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。
《烙印の獣》の②の効果
そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
②の効果で、お互いのエンドフェイズに自分の墓地から【烙印】永続魔法・永続罠カードを自分フィールドに表側表示で置くことができます。
《深淵の獣サロニール》で墓地へ送った《復烙印》を置いたり、相手に除去されるのを見越して2枚目の《烙印の獣》を置いたりと、さまざまな使い方が可能となっています。
【烙印】関連カード
《デスピアの導化アルベル》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 天使族 / 攻1800 / 守0
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。このカードを特殊召喚し、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
【烙印】魔法・カードをサーチする効果を持った、闇属性・天使族の【デスピア】モンスターです。
【ビーステッド】とは背景ストーリーとして関係するだけでなく、非常の相性の良い通常魔法《烙印融合》をサーチできるモンスターとして活用することとなります。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える
《デスピアの導化アルベル》の①の効果
①:自分の手札・デッキ・フィールドから、
《烙印融合》の①の効果
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、
「アルバスの落胤」を融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
《デスピアの導化アルベル》からサーチできる《烙印融合》を用いることで、光属性の《深淵の獣ルベリオン》や闇属性の《深淵の獣サロニール》を墓地へ送ることができます。
【ビーステッド】はこれらのモンスターを展開に用いることから、《デスピアの導化アルベル》や《烙印融合》を展開の初動として活用することとなります。
もちろん《烙印融合》以外の【烙印】魔法・罠カードもサーチすることができるので、状況によって使い分けすると良いでしょう。
《赫の聖女カルテシア》
【 チューナーモンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のフィールドまたは墓地に「アルバスの落胤」が存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:お互いのメインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
③:このターンに融合モンスターが自分の墓地へ送られている場合、エンドフェイズに発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。
《赫の聖女カルテシア》は、《アルバスの落胤》に関する効果を持った、汎用として用いることができる光属性・魔法使い族のチューナーモンスターです。
①:自分のフィールドまたは墓地に「アルバスの落胤」が存在する場合に発動できる。
《赫の聖女カルテシア》の①の効果
このカードを手札から特殊召喚する。
③:このターンに融合モンスターが自分の墓地へ送られている場合、エンドフェイズに発動できる。
《赫の聖女カルテシア》の③の効果
墓地のこのカードを手札に加える。
①の特殊召喚効果と③の回収効果を持っていることから、《烙印融合》を用いるデッキと非常に相性が良いものとなっています。
《烙印融合》の効果で《アルバスの落胤》や《赫の聖女カルテシア》を送って融合モンスターを呼び出し、《赫の聖女カルテシア》の回収効果・特殊召喚効果の両方の条件を満たすことができます。
【ビーステッド】はレベル6のモンスターを中心に展開することから、レベル4チューナーであるこのカードと併せて、レベル10のSモンスターのS召喚を狙うことができます。
レベル10のSモンスターには妨害と除去の効果を持った《フルール・ド・バロネス》が存在するので、それを呼び出すギミックとして《赫の聖女カルテシア》を活用することができるでしょう。
【ビーステッド】デッキと相性が良いカード
光属性の手札誘発モンスター
《エフェクト・ヴェーラー》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択して発動する。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手のメインフェイズ時のみ発動する事ができる。
《幽鬼うさぎ》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 光 / サイキック族 / 攻0 / 守1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのモンスターの効果が発動した時、またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。
環境デッキを対面する際に有効となる、手札誘発のモンスターたちです。
【ビーステッド】モンスターは、自身を特殊召喚する際に自分か相手の墓地に光属性・闇属性のモンスターを必要とすることから、相手の妨害を行いつつ墓地に光属性モンスターを用意できるこれらのカードと非常に相性が良いものとなっています。
相手が光属性・闇属性のモンスターを主体としたデッキでは問題ないですが、そうでない場合はこうした汎用の光属性や闇属性モンスターを用いて展開していくようにしましょう。
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から光・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは墓地へ送る。②:このカード以外の光・闇属性モンスターを1体ずつ、自分の手札・墓地から除外して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》は墓地肥やしと自己再生の効果を持った、レベル8・闇属性のドラゴン族モンスターです。
①の墓地肥やし効果で【ビーステッド】モンスターを墓地へ送りつつ、必要に応じて手札に加えることもできます。
とくに《深淵の獣ルベリオン》と相性が良く、そちらを墓地へ送ったり手札に加えたりしつつ、さらに特殊召喚のコストとしてこのカードを用いることが可能となっています。
《死祖の隷竜ウォロー》
【 エクシーズモンスター 】
星 6 / 闇 / アンデット族 / 攻2400 / 守1300
レベル6モンスター×2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、相手の墓地のカードの数×100アップする。
②:相手の墓地のカード1枚を対象とし、このカードのX素材を以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●1つ:そのカードをデッキに戻す。
●2つ:そのカードがモンスターの場合、自分フィールドに表側表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
それ以外の場合、自分フィールドにセットする。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《死祖の隷竜ウォロー》は汎用として用いることができる、ランク6の闇属性・アンデット族Xモンスターです。
レベル6モンスターが並びやすい【ビーステッド】デッキでは、こうしたランク6のモンスターがとても立てやすくなっています。
《死祖の隷竜ウォロー》は闇属性である部分や墓地メタ効果を持っている部分で【ビーステッド】モンスターとシナジーがあるので、とても扱いやすいXモンスターと言えるでしょう。
【ビーステッド】デッキの回し方
《深淵の獣ルベリオン》を用いた展開例
【使用カード/条件】
- 《深淵の獣ルベリオン》
- 自分または相手の墓地に光または闇属性のモンスター1体
【結果】
- 《深淵の獣ルベリオン》
- 《烙印の獣》
- 《復烙印》
- 墓地に《深淵の獣サロニール》
【手順】
- 手札の《深淵の獣ルベリオン》を墓地へ送って効果を発動、デッキから《深淵の獣サロニール》を手札に加える
- 《深淵の獣サロニール》の効果を自分・相手の墓地の光・闇属性モンスターを対象に発動、そのモンスターを除外して自身を特殊召喚
- 墓地の《深淵の獣ルベリオン》の効果を発動、《深淵の獣サロニール》を墓地へ送って自身を特殊召喚
- 墓地へ送られた《深淵の獣サロニール》の効果を発動、デッキから《復烙印》を墓地へ送る
- 《深淵の獣ルベリオン》の効果を発動し、デッキから《烙印の獣》を置く
- エンドフェイズに《烙印の獣》の効果を発動、墓地の《復烙印》を自分フィールドに置く
【盤面の解説】
【ビーステッド】の基本となる展開の一例です。
《深淵の獣ルベリオン》1枚から《深淵の獣サロニール》をサーチ・展開し、《復烙印》《烙印の獣》にアクセスしてきます。
フィールドに《深淵の獣ルベリオン》 、墓地に《深淵の獣サロニール》が存在するため、《烙印の獣》の除去効果や《復烙印》の蘇生効果も発動させることが可能となっています。
この展開では、《深淵の獣サロニール》の特殊召喚のコストに必要となるモンスターが必要となっています。
相手の墓地にある光属性・闇属性モンスターや、2ターン目以降に自分の墓地に用意したモンスターを用いることとなるので、それらを見越した上で展開していきましょう。
この展開では《深淵の獣サロニール》を用いるようにしていますが、上述のような準備が整っていない場合は、《深淵の獣マグナムート》をサーチするなどして次ターン以降の準備を整えると良いでしょう。
《デスピアの導化アルベル》を用いた展開例
【使用カード/条件】
- 《デスピアの導化アルベル》
- 手札コスト1枚
【結果】
- 《深淵の獣ルベリオン》
- 《氷剣竜ミラジェイド》
- 《復烙印》
- 《烙印の獣》(セット状態)
【手順】
- 手札から《デスピアの導化アルベル》を召喚し、デッキから《烙印融合》を手札に加える
- 手札から《烙印融合》を発動し、デッキから《アルバスの落胤》《深淵の獣ルベリオン》を墓地へ送って、EXデッキから《烙印竜アルビオン》を融合召喚
- 《烙印竜アルビオン》の効果を発動し、墓地の《アルバスの落胤》《デスピアの導化アルベル》を除外して、EXデッキから《神炎竜ルベリオン》を融合召喚
- 《神炎竜ルベリオン》の効果を手札1枚コストに発動し、除外の《アルバスの落胤》と《神炎竜ルベリオン》をデッキに戻して、EXデッキから《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚
- 墓地の《深淵の獣ルベリオン》の効果を発動、《烙印竜アルビオン》を墓地へ送って自身を特殊召喚
- 《深淵の獣ルベリオン》の効果を発動し、デッキから《復烙印》を自分フィールドに置く
- エンドフェイズに墓地の《烙印竜アルビオン》の効果を発動、デッキから《烙印の獣》をフィールドにセットする
【盤面の解説】
《デスピアの導化アルベル》から《烙印融合》にアクセスし、【ビーステッド】を展開していくルートの一例です。
モンスターを除外する効果を持った《氷剣竜ミラジェイド》、カード破壊効果が発動できる《深淵の獣ルベリオン》+《烙印の獣》と、2つの妨害を構えています。
【ビーステッド】の基幹パーツである《復烙印》《烙印の獣》も用意しているので、墓地に特殊召喚できる【ビーステッド】モンスターや除外するギミックがあれば、さらに展開やドローも可能となっています。
【ビーステッド】は、こうした【ビーステッド】モンスター、《復烙印》、《烙印の獣》をフィールドに揃えていくことで、継続的に除去・展開を行うというのが基本コンセプトとなっています。
この《デスピアの導化アルベル》展開や前述した《深淵の獣ルベリオン》展開を参考にしつつ、これらのパーツをなるべく素早く集めていき、テンポ・アドバテージを取って戦っていくように意識して展開していきましょう。
【ビーステッド】デッキをカスタムするおすすめカード
【サンダー・ドラゴン】関連カード
《雷電龍-サンダー・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / 雷族 / 攻1600 / 守1500
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」1体を手札に加える。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが除外された場合またはフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「雷電龍-サンダー・ドラゴン」以外の「サンダー・ドラゴン」カード1枚を手札に加える。
《超雷龍-サンダー・ドラゴン》
(制限カード) 【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / 雷族 / 攻2600 / 守2400
「サンダー・ドラゴン」+雷族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
②:このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外できる。
【サンダー・ドラゴン】は、光・闇属性の雷族モンスターで構成されたテーマデッキです。
光・闇属性モンスターを用いる点や除外を活用するギミックを持っているという点で、【ビーステッド】とは非常に相性の良いテーマとなっています。
とくに《超雷龍-サンダー・ドラゴン》は、【ビーステッド】モンスターにはない強力な制圧・妨害効果を持っているため、環境によっては非常に刺さりやすいカードとして採用を検討できるでしょう。
【聖刻】関連カード
《聖刻龍-トフェニドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 6 / 光 / ドラゴン族 / 攻2100 / 守1400
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。このカードがリリースされた時、自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
《天球の聖刻印》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻0 /
ドラゴン族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。②:このカードがリリースされた場合に発動する。手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
【聖刻】は、光属性のドラゴン族モンスターで統一されたテーマです。
光属性やドラゴン族モンスターという点で【ビーステッド】とサポートを共有することができ、相性の良いテーマと言えるでしょう。
とくに《烙印の獣》と相性が良く、①の除去効果はコストとしてドラゴン族モンスターのリリースできるため、リリースされることで効果を発動できる【聖刻】モンスターのトリガーとして用いることができます。
《混沌領域》
【 通常魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札から光属性または闇属性のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。そのモンスターとは属性が異なり、レベル4~8の通常召喚できない光・闇属性モンスター1体をデッキから手札に加える。②:墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の通常召喚できない光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻す。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
《混沌領域》は、光属性・闇属性の特殊召喚モンスターをサーチすることができる、汎用の通常魔法カードです。
【ビーステッド】では《深淵の獣ルベリオン》をサーチできるカードとして活用することができます。
光属性・闇属性の特殊召喚モンスターには強力な効果を持ったモンスターがいくつも存在しているので、構築の幅をかなり広げることが可能となります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【ビーステッド】は、光属性・闇属性を用いるデッキ相手に非常に強く出ることができため、【ティアラメンツ】などが席巻しているような環境では強力なメタデッキとして活躍することができるでしょう。
もちろんそうでないデッキが相手でも、構築を工夫すれば非常に強力な【ドラゴン族】デッキとしても用いることができます。
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!