【OCG】2024年 帝デッキ 入門書【帝のプロが語る、令和の帝デッキ】

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【OCG】2024年 帝デッキ 入門書【帝のプロが語る、令和の帝デッキ】

はじめに

こんにちは、はみるとんです!

今回は『ストラクチャーデッキ-帝王の降臨-』の発売以降ずっと帝を使い続けている、帝プロのはみるとんが「現代の帝」について徹底解説します!

これを見ればあなたもあらゆる新規カードを「帝強化きた!!!!!!!!!!!!!」と大騒ぎ出来るようになります。呪いです。

目次

そもそも「帝」とは?

帝の成り立ち

【 効果モンスター 】
星6 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻2400 / 守1000
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを除外し、除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、相手に1000ダメージを与える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

元来、【帝】とは《邪帝ガイウス》を始めとした「攻撃力2400/守備力1000の上級モンスター」の事を指していました。

これらのカードは特定のテーマに属しているわけではなく、当時の帝デッキには《人造人間-サイコ・ショッカー》のような【帝】ではない上級モンスターも採用されていました。

要するに、「強い上級モンスターをアドバンス召喚するデッキ」の総称が【帝】だったという感じですね。

アドバンス召喚は普通に行っていてはリリースが足りなくなってしまうため、アドバンテージの損失なくリリースを確保する手段が常に求められます。そこで《黄泉ガエル》《ダンディライオン》を使った【黄泉獅子帝】など、アドバンス召喚を成立させるための様々なデッキタイプが研究されてきました。

8期以降の【帝】


このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼

8期に入って【帝王】というテーマが確立しました。

これは「アドバンス召喚および2400/1000もしくは2800/1000の上級をサポートするカード」という特徴を持った魔法・罠カード群で、今まで「アドバンス召喚デッキなら何でも良い」という定義だった【帝】デッキが「【帝王】カードを用いたアドバンス召喚デッキ」という定義に変わりました。

【帝】カードの解説

【帝】デッキには、大きく分けて3種類のカードがデッキ構成として用いられています。

  • 「アドバンス召喚を成立させるため、リリースを用意するカード」
  • 「アドバンス召喚したい上級モンスター」
  • 「アドバンス召喚が成功した際に協力な効果を発揮するカード」

この3種類です。

これらを組み合わせる事によって、「アドバンス召喚を成立させつつ、強力な妨害を行う」という事が【帝】デッキ共通のコンセプトとなります。

順番に見ていきましょう。

リリースを用意するためのカード

《天帝従騎イデア》+《冥帝従騎エイドス》

【 効果モンスター 】
星1 / 光属性 / 戦士族 / 攻800 / 守1000
「天帝従騎イデア」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「天帝従騎イデア」以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
②:このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【 効果モンスター 】
星2 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻800 / 守1000
「冥帝従騎エイドス」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。
②:墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【帝王】デッキの最も一般的なリリース確保方法です。

《天帝従騎イデア》を召喚する事でデッキから《冥帝従騎エイドス》を特殊召喚し、《冥帝従騎エイドス》の効果で召喚権を増やし、そのまま2体をリリースしてアドバンス召喚を行います。

また、《天帝従騎イデア》は墓地へ送られた場合、除外されている【帝王】カードを拾う事が出来るため、後続も確保でき非常に優秀です。

欠点として、「特殊召喚などでリリースを確保して帝に召喚権を割く」プランと違って、「一度召喚権を使ってから、効果が通ってはじめて召喚権が返ってくる」という性質上、妨害に非常に弱いです。

《天帝従騎イデア》に依存していたころの【帝】デッキは《天帝従騎イデア》《エフェクト・ヴェーラー》を撃たれないのをお祈りするゲームでした。

《緊急テレポート》などの特殊召喚カード

召喚権を使わずにモンスターを場に出せるカード全般がリリースを確保するためのカードとしての役割を持ちます。

該当するカードは大量にありますが、中でも《SRベイゴマックス》のような「1枚で2枚分のリリースを用意できるカード」や、《緊急テレポート》からの《超量士ブルーレイヤー》のような「リリースと上級を同時に用意出来るカード」

《地帝家臣ランドローブ》のような「妨害を乗り越えつつリリースを確保できるカード」は1枚のカードの持つバリューが高く相性が良いです。

アドバンス召喚したい上級モンスター

上級モンスターは大抵召喚成功時に協力な効果を持っていますが、中でも「先攻で召喚して意味のある上級モンスター」は非常に優秀です。

1ターン目の動きとして「リリースを用意し、アドバンス召喚を行い、その際に効果を発揮するサポートカードによってアドバンテージを得る」という流れを行う必要があります。

除去能力を持っている上級モンスターなどを大量に入れている場合、先攻では効果が無駄になってしまうどころか、下手すると強制効果により自分の場を犠牲にする事になる場合もあります(例:《邪帝ガイウス》など)

帝ステータスのモンスター

《天帝アイテール》

【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 天使族 / 攻2800 / 守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②:このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードをアドバンス召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【帝王】デッキの中心となるモンスターです。

アドバンス召喚に成功した場合、デッキから【帝王】魔法・罠カードを2枚墓地に送りつつ、デッキから「帝ステータス」のモンスターを特殊召喚出来ます。

この効果でもう1体の《天帝アイテール》を出す事でエンドフェイズに手札に戻し、次のターンに手札の《天帝アイテール》の効果で相手ターン中にアドバンス召喚を行う事で、アドバンス召喚をトリガーとする様々なカードを相手ターンに起動します。

後述の「烈旋アイテール」などもこのテクニックの1つです。

《天帝エレボス》

【 効果モンスター 】
星8 / 闇属性 / アンデット族 / 攻2800 / 守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
②:このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《天帝アイテール》同様、墓地に【帝王】カードを用意できる点が優秀です。

効果は除去ですがハンデスを選ぶ事も出来るので先攻1ターン目でも腐らずに使う事が出来ます。

《威光魔人》

【 効果モンスター 】
星6 / 光属性 / 悪魔族 / 攻2400 / 守1000
このカードは特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いに効果モンスターの効果を発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

モンスター効果を一切発動できなくなるという非常に強固な制圧能力を持っています。

自分も効果を発動できなくなってしまいますが、ジャマになったら《連撃の帝王》などでアドバンス召喚のためのリリースにすれば解除できるので、都合の良い時だけ制約をかけることができます。

《光帝クライス》

【 効果モンスター 】
星6 / 光属性 / 戦士族 / 攻2400 / 守1000
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
②:このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

使い終わった《帝王の開岩》などの不要な魔法・罠カードをドローに変換できます。

直接手札を増やしてアドバンテージを取れる数少ない帝なので重宝します。

《眩月セレグレア》

【 効果モンスター 】
星6 / 光属性 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1000
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはリリースなしで通常召喚できる。
②:このカードの①の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1500になる。
③:自分・相手のメインフェイズに、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、対象のモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

相手ターンにこのカードの攻撃力以下のモンスターのコントロールを奪う事が出来ます。

妥協召喚でも妨害になるのが非常に偉く、リリース要員が確保できない事故ハンドのときでも最低限の妨害を用意してくれます。

《轟雷帝ザボルグ》

【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 雷族 / 攻2800 / 守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のEXデッキからカードを選んで墓地へ送る。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《虹光の宣告者》《灰燼竜バスタード》、《烙印竜アルビオン》などの墓地に落ちて意味のあるカードをEXデッキに大量に入れておく事で、すさまじいアドバンテージを得る事が出来ます。

相手のEXも破壊できるため、通るとゲームを決められるほどの圧倒的なリターンが得られます。

帝ステータス以外のモンスター

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 悪魔族 / 攻? / 守?

このカードは特殊召喚できない。自分フィールド上に存在するモンスター3体を生け贄に捧げた場合のみ通常召喚する事ができる。このカードが召喚に成功した場合、相手ターンで数えて2ターンの間、相手は魔法・罠カードを発動できない。このカードの攻撃力・守備力は、フィールド上に表側表示で存在する「邪神アバター」を除く、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力+100ポイントの数値になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

リリースが3体必要ですが、2ターンの間魔法・罠カードを完全に封殺するという、ほとんどのデッキがメインギミックの動きを完全に停止させられる強力な制圧能力を持っています。

基本的に【帝】デッキでのリリース確保ギミックは2体分のリリースが確保できるように組むことが多いです。

3体リリースを用意するには特殊なギミックが必要になりますが、例えば《聖騎士の追想 イゾルデ》によって《天帝従騎イデア》を出す事で3枚分のリリースを確保するなど、EXデッキを使った展開であれば比較的簡単にそろえる事が出来ます。

《大天使クリスティア》

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 天使族 / 攻2800 / 守2300

自分の墓地に存在する天使族モンスターが4体のみの場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する天使族モンスター1体を手札に加える。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚する事はできない。このカードがフィールド上から墓地へ送られる場合、墓地へは行かず持ち主のデッキの一番上に戻る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

特殊召喚を完封する事ができ、展開系のデッキを相手にする場合強力な制圧能力を誇ります。

《天帝アイテール》が天使族である事により、本来の特殊召喚条件や回収効果を活かせる構築もあります。

《光と闇の竜》

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守2400

このカードは特殊召喚できない。このカードの属性は「闇」としても扱う。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。自分フィールド上のカードを全て破壊する。選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

あらゆる効果を4回無効にする強力なモンスターです。

破壊された場合に後続を残せるのも優秀です。

《The despair URANUS》

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 岩石族 / 攻2900 / 守2300

①:自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
相手はカードの種類(永続魔法・永続罠)を宣言する。
自分はデッキから宣言した種類のカード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
②:このカードの攻撃力は、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《魔封じの芳香》などの強力な永続罠にアクセスする事が出来ます。

永続魔法・永続罠どちらを宣言されても良いように、どちらも強力なカードを仕込んでおきましょう。

《虚無の統括者》

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 天使族 / 攻2500 / 守1600

このカードは特殊召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手はモンスターを特殊召喚する事ができない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《虚無魔人》の最上級版で、こちらは相手のみ特殊召喚を封じる事が出来ます。

1ターン展開を止めた上でこちらは続けて《天帝アイテール》の特殊召喚や《真源の帝王》でリソースを伸ばして展開出来るので、止めた後ゲームエンドまでもっていく性能は最も高いです。

《メカニカル・ハウンド》

【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 機械族 / 攻2800 / 守1500

自分の手札が0枚である限り、相手は魔法カードを発動する事ができない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

魔法の発動を完封する事が出来ます。現代遊戯王ではかなり多くのデッキに刺さりますが、手札を0枚にキープする必要があるので《天帝アイテール》を手札に構える動きとは相性が悪いです。

《エンジェルO7》

【 効果モンスター 】
星 7 / 光 / 天使族 / 攻2500 / 守1500

このカードの生け贄召喚に成功した時、このカードは以下の効果を得る。●このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターは効果を発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《威光魔人》のような効果を持っています。というか基本《威光魔人》で良いです。

天使族である点を活かすならこちら

《エンド・オブ・アヌビス》

【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 悪魔族 / 攻2500 / 守0

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、墓地のカードを対象にする、または墓地で効果が発動する魔法・罠・モンスターの効果は全て無効になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

墓地利用を完封出来ます。墓地を対象とする効果も無効に出来るので、《墓穴の指名者》を封じて手札誘発を通したりできます。

《アモルファージ・ノーテス》

【 ペンデュラムモンスター 】
星 6 / 地 / ドラゴン族 / 攻2250 / 守0

①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに「アモルファージ」モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
【P効果 青3/赤3】
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
またはリリースせずにこのカードを破壊する。
①:自分フィールドに「アモルファージ」モンスターが存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

EXデッキからの展開を封殺します。【0帝】の場合は《真帝王領域》で良いですが、こちらは【15帝】でも使えるのが強みです。

《虚無魔人》の方が制圧力は高いですがこちらは《天帝アイテール》《天帝従騎イデア》が使えるのが強みです。

《スケイルモース》

【 効果モンスター 】
星 6 / 風 / 昆虫族 / 攻1800 / 守2300

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーは1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚する事ができない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《虚無魔人》のちょっとゆるい版です。

《マジック・キャンセラー》

【 効果モンスター 】
星 5 / 風 / 機械族 / 攻1800 / 守1600

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り魔法カードは発動できず、全てのフィールド上魔法カードの効果は無効になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

魔法を完封します。打点が少し低いのと《メカニカル・ハウンド》と違って自分の魔法も無力化されるのがネックです。

《混沌球体》

【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / 機械族 / 攻1600 / 守0

このカードの属性は「光」としても扱う。このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。このカードがアドバンス召喚に成功した時、自分のデッキからレベル3のモンスター1体を手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《灰流うらら》など手札から直接妨害になるカードをサーチする事で《帝王の開岩》を起動しつつ妨害を構えたり、《音響戦士ギータス》などの次の展開に繋がるカードにアクセスしたり、様々な可能性を秘めたカードです。

《機巧牙-御神尊真神》

【 効果モンスター 】
星6 / 風属性 / 機械族 / 攻2150 / 守2150
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:除外されている自分のカードが6枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札からモンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「機巧牙-御神尊真神」以外の、攻撃力と守備力の数値が同じモンスター1体を手札に加える。
③:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
除外されている自分のカード6枚を選んでデッキに戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《エフェクト・ヴェーラー》や《D.D.クロウ》などの手札誘発を構えたり、《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》などから妨害に繋げる事が出来ます。

《汎神の帝王》《真源の帝王》で自動的に展開の中で除外ゾーンのカードも増やせるので、リリースなしでの召喚がしやすいのも好相性です。

《海竜神-リバイアサン》

【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 海竜族 / 攻2000 / 守1700

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに「海」が存在する限り、水属性以外の表側表示モンスターはお互いのフィールドにそれぞれ1体しか存在できない(お互いのプレイヤーは自身のフィールドに水属性以外の表側表示モンスターが2体以上存在する場合には、1体になるように墓地へ送らなければならない)。
②:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから以下のカードの内いずれか1枚を手札に加える。
●「海」
●「リバイアサン」魔法・罠カード
●「シー・ステルス」魔法・罠カード

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《海》をサーチすることで水属性以外のモンスターの展開を抑える事が出来ます。【リバイアサン】カードにも優秀な妨害となるカードが多いので、状況や相手に応じて使い分けましょう

《虚無魔人》

【 効果モンスター 】
星6 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻2400 / 守1200
このカードは特殊召喚できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

最強です。叩きつけましょう。

《人造人間-サイコ・ショッカー》

【 効果モンスター 】
星6 / 闇属性 / 機械族 / 攻2400 / 守1500
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

罠を完封できます。環境上罠デッキが多い場合、サイド等に入れる事が多いです。

《魔導獣 キングジャッカル》

【 ペンデュラムモンスター 】
星6 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻2400 / 守1400
【Pスケール:青4/赤4】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分のEXデッキから「魔導獣 キングジャッカル」以外の表側表示の「魔導獣」Pモンスター1体を特殊召喚する。
【モンスター効果】
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを2つ置く。
②:1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、自分フィールドの魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

魔力カウンターを必要としますが、場所問わず発動したモンスター効果を無効にし破壊してくれる優秀な妨害持ちです。

《汎神の帝王》《帝王の深怨》を回しているだけで魔力カウンターは稼げるので相性が良いです。

1枚で複数の役割をこなせるカード

先程説明した通り、【帝】デッキでは「アドバンス召喚を成立させるため、リリースを用意するカード」「アドバンス召喚したい上級モンスター」「アドバンス召喚が成功した際に協力な効果を発揮するカード」を揃える必要がありますが、1枚で複数の役割を担う事の出来るカードも存在します。

これらを構築の中心に据える事によって、【帝】デッキは本来3~4枚始動であるところを2枚始動に抑える事が可能になり、安定感が大幅に向上します。

【超量】ギミック

《緊急テレポート》

【速攻魔法】
①:手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《超量士ブルーレイヤー》

【 効果モンスター 】
星3 / 水属性 / サイキック族 / 攻1200 / 守2000
「超量士ブルーレイヤー」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「超量士ブルーレイヤー」以外の「超量」カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「超量」カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《超量士レッドレイヤー》

【 効果モンスター 】
星5 / 炎属性 / 戦士族 / 攻2000 / 守800
「超量士レッドレイヤー」の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「超量」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
③:このカードが墓地へ送られた場合、「超量士レッドレイヤー」以外の自分の墓地の「超量」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《緊急テレポート》から《超量士ブルーレイヤー》を出し《超量士レッドレイヤー》をサーチする事で、場にリリース用の《超量士ブルーレイヤー》+手札に《超量士レッドレイヤー》という状況を召喚権を使わずに成立させることが出来るため、そのままアドバンス召喚を行う事が出来ます。

1枚で複数の役割を持つギミックの多くはこういった「単体初動でアドバンス召喚を成立させることが出来る」という性質を持っており、これによって「下級(リリース要員)と上級のバランス」という【帝】において最も事故の原因となる難しい部分が解決できるのが強みです。

【ふわんだりぃず】ギミック

《ふわんだりぃず×ろびーな》

【 効果モンスター 】
星 1 / 水 / 鳥獣族 / 攻600 / 守1200

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
②:表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
③:このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ふわんだりぃず×いぐるん》

【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻800 / 守1000

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター1体を手札に加える。
その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。
②:表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
③:このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ふわんだりぃず×えんぺん》

【 効果モンスター 】
星 10 / 風 / 鳥獣族 / 攻2700 / 守1000

①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ふわんだりぃず」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
その後、モンスター1体を召喚できる。
②:アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示モンスターは効果を発動できない。
③:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、手札を1枚除外して発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ふわんだりぃず×ろびーな》1枚から、連続召喚効果によって《ふわんだりぃず×いぐるん》を経由して《ふわんだりぃず×えんぺん》をアドバンス召喚、更に手札に《ふわんだりぃず×ろびーな》と《ふわんだりぃず×いぐるん》を回収して《ふわんだりぃずと夢の町》を構える、という【ふわんだりぃず】デッキの基本ムーブですが、この展開も1枚からアドバンス召喚を成立させる事が可能な【帝】デッキの初動として捉える事が出来ます。

相手ターンにも《ふわんだりぃずと夢の町》から動く場合は特殊召喚《天帝アイテール》を中心とする【帝王】ギミックとは相性が悪いですが、《ふわんだりぃず×えんぺん》のサーチ先を《ふわんだりぃずと未知の風》にする事によって《天帝アイテール》のリリースを相手の場に置き換える事が出来ます。

普段の【ふわんだりぃず】とは異なる回し方で工夫すると【帝王】ギミックとも非常に噛み合います。

【絵札の三銃士】ギミック

《ジョーカーズ・ストレート》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札を1枚選んで捨て、デッキから「クィーンズ・ナイト」1体を特殊召喚し、デッキから「キングス・ナイト」「ジャックス・ナイト」の内1体を手札に加える。
その後、モンスター1体を召喚できる。このターン、自分は戦士族・光属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分の墓地の戦士族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《クィーンズ・ナイト》をデッキから出しつつ《ジャックス・ナイト》をサーチし、そのまま《ジャックス・ナイト》を召喚する事によって召喚権を消費する事なくアドバンス召喚を成立させることが出来ます。

【超量】ギミックなどとの大きな違いは、《帝王の開岩》を起動した上でさらに召喚権が余っているという事で、これによって《帝王の開岩》でサーチした上級モンスターをそのままそのターン中にアドバンス召喚出来ます。

また、召喚するモンスターがこの効果でサーチしたモンスターである必要はないので、素引きしている強力な上級モンスターが既に手札にいる場合はそちらを召喚する事も出来ます。

これを応用し、《ジョーカーズ・ワイルド》によって相手ターンに《ジョーカーズ・ストレート》を打つ事で《冥帝エレボス》のような除去効果を持った最上級モンスターをアドバンス召喚する事によって《連撃の帝王》のように妨害を行う事が出来ます。

これらのギミックの最大の特徴は《ジョーカーズ・ストレート》《ジョーカーズ・ワイルド》ともに墓地効果で繰り返し手札に戻ってくる点で、お互いに削り合いのリソース勝負に発展した際に圧倒的な手数をキープし続ける事が出来ます。

また、《ジャックス・ナイト》ではなく《キングス・ナイト》をサーチして召喚することで、《ジャックス・ナイト》《キングス・ナイト》《クィーンズ・ナイト》の3体を場に並べる事ができます。

EXデッキからの特殊召喚が戦士族・光属性に縛られてはいますが、この条件から出せるモンスターは《No.39 希望皇ホープ・ダブル》《聖騎士の追想 イゾルデ》など展開手段として非常に優秀なので、このカード単体でも十分強力な盤面を形成する事が出来ます。

よって、「アドバンス召喚の成立」のためのコンボパーツの一部でありながら、「アドバンス召喚が成立した時に強いカード」が無い場合は単体で妨害を構えに行くギミックとしても成立します。

これが【絵札の三銃士】ギミック最大の利点といえるでしょう。欠点としては《クィーンズ・ナイト》などの素引きしても展開に全く絡まないカードを多く採用する必要があることで、ただでさえ事故率の高い【帝】デッキに余分な不純物が含まれてしまうところです。

【らくがきじゅう】ギミック

《魂喰いオヴィラプター》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 恐竜族 / 攻1800 / 守500

「魂喰いオヴィラプター」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから恐竜族モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:このカード以外のフィールドのレベル4以下の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《らくがきじゅう-てらの》

【 効果モンスター 】
星 8 / 地 / 恐竜族 / 攻2400 / 守1200

このカードは恐竜族モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに恐竜族モンスターが存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
手札のこのカードをアドバンス召喚する。
②:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。
このカードが「らくがきじゅう」モンスターをリリースしてアドバンス召喚していた場合、
さらにこのカードの攻撃力は破壊したモンスターの攻撃力の半分アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《魂喰いオヴィラプター》を召喚し、《らくがきじゅう-てらの》をサーチする事で手札の《らくがきじゅう-てらの》の効果によって、そのまま《魂喰いオヴィラプター》をリリースしアドバンス召喚できます。

相手ターンに起動する事も可能で、さらに相手の場にモンスターがある場合除去も行う事ができ、単体で完結する妨害としても非常に優秀です。

《天帝アイテール》から出して強いモンスター

《天帝アイテール》

【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 天使族 / 攻2800 / 守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②:このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードをアドバンス召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《天帝アイテール》は「2800/1000」「2400/1000」のいわゆる「帝ステータス」ではなく、「攻撃力2400以上、守備力1000」を指定しているので、意外と出せるモンスターの幅が広いです。

その中でも、「特殊召喚して強いモンスター」に絞ってもかなりの種類があります。紹介していきます。

《ダーク・シムルグ》

【 効果モンスター 】
星7 / 闇属性 / 鳥獣族 / 攻2700 / 守1000
①:このカードが手札に存在する場合、自分の墓地から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、手札から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。
④:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

相手ターンに出す事で罠のセットを封じる事が出来ます。

【エルドリッチ】や【メタルフォーゼ】などの効果でセットして展開するようなデッキも阻害できるので、環境によっては非常に強力な制圧となります。

《光帝クライス》

【 効果モンスター 】
星6 / 光属性 / 戦士族 / 攻2400 / 守1000
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
②:このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

自分のカードを割ってドローに変換する事が出来ます。《アーティファクト-モラルタ》などを一緒に採用することで、相手ターンに除去をしながらドローをする事が出来ます。

《眩月龍セレグレア》

【 効果モンスター 】
星6 / 光属性 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1000
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはリリースなしで通常召喚できる。
②:このカードの①の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1500になる。
③:自分・相手のメインフェイズに、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、対象のモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

相手のモンスターのコントロールを奪って妨害になる上に、手札に戻ってくる点が非常に優秀で、ターンが回ってきた場合に墓地の《真源の帝王》を出して手札からこのカードをアドバンス召喚することで再び《帝王の開岩》を起動して動く事が出来ます。

《ウィッチクラフト・ハイネ》

【 効果モンスター 】
星7 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻2400 / 守1000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの他の魔法使い族モンスターは相手の効果の対象にならない。
②:手札から魔法カード1枚を捨て、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《天帝アイテール》のリクル先で唯一直接カードを破壊できる効果があります。コストは魔法カード限定と重いですが、対応力がとても高いです。

《インフェルノクインサーモン》

【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 魚族 / 攻2400 / 守1000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から魚族の通常モンスター1体を選んで特殊召喚する。
②:このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分フィールドに「ヘルポーンサーモントークン」(魚族・水・星1・攻/守0)を任意の数だけ特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

自ターンに《天帝アイテール》をアドバンス召喚する事が出来た場合、《真源の帝王》を落としながらこのカードを出し《ジェノサイドキングサーモン》を出す事で、レベル5モンスターを3体並べて素材3の《No.67 パラダイスマッシャー》を出す事が出来ます。

《真帝王領域》でレベル6にした《天帝アイテール》と《インフェルノクインサーモン》出した《半魚獣・フィッシャービースト》から《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を作って《汎神の帝王》にアクセスする事も出来たり、自ターンのEXを使った展開において非常に優秀なカードです。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2800 / 守1000

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールド以外から墓地へ送られた場合、このカード以外の「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが、自分フィールドまたは墓地に存在していれば発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに光属性モンスター1体を召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《帝王の開岩》がある状態で《天帝アイテール》をアドバンス召喚しこのカードを出す事で、召喚権を1つ増やす事ができ、これによって《帝王の開岩》でサーチした《轟雷帝ザボルグ》を出せばEXデッキを使った超展開が出来ます。

積極的に《轟雷帝ザボルグ》を狙いに行く構築で使いやすいほか、《銀河戦士》などの【帝王】ギミックと相性の良い【ギャラクシー】カードと組み合わせる事も出来ます。

【帝王】デッキの回し方

【使用カード/条件】

  • 《天帝従騎イデア》
  • 《冥帝エレボス》
  • 《帝王の開岩》

【結果】

  • 《帝王の烈旋》《天帝アイテール》
  • 《眩月龍セレグレア》によるコントロール奪取
  • 《冥帝エレボス》による1ハンデス

【手順】

  1. 《帝王の開岩》を発動
  2. 《天帝従騎イデア》を召喚し、効果発動。《冥帝従騎エイドス》を特殊召喚
  3. 《冥帝従騎エイドス》を召喚し、効果で召喚権追加
  4. 《冥帝エレボス》をアドバンス召喚し、効果でデッキから《汎神の帝王》《真源の帝王》を墓地へ送る
  5. 《帝王の開岩》の効果で《天帝アイテール》をサーチ
  6. 《汎神の帝王》の墓地効果で《帝王の深怨》をサーチ
  7. 《帝王の深怨》の効果で《天帝アイテール》を見せて《帝王の烈旋》サーチし、セットしてエンド
  8. 相手ターンに《帝王の烈旋》を発動
  9. 墓地の《真源の帝王》の効果で《帝王の烈旋》を除外して特殊召喚
  10. 相手モンスターと《真源の帝王》をリリースして《天帝アイテール》をアドバンス召喚
  11. 《天帝アイテール》効果で《汎神の帝王》と任意の【帝王】カードを落として《眩月龍セレグレア》を特殊召喚

【盤面の解説】

《帝王の烈旋》によるリリース+《眩月龍セレグレア》によるコントロール奪取で妨害を構えつつ、次のターンには《汎神の帝王》の墓地効果で【帝王】カードをサーチ出来ます。

このように、「アドバンス召喚が可能な状態」+「《帝王の開岩》などのアドバンス召喚の成功でアドバンテージを得られるカード」の組み合わせによって最終的に《帝王の烈旋》《天帝アイテール》を構えるのがあ【帝】デッキの最終的な目標地点となります。

EXデッキの枚数について

現代遊戯王においてEXデッキは基本的に「使わないデッキであっても、用意しておいて困ることは無い」という物で、15枚ではないデッキは殆どありません。

しかし、【帝】デッキにおいてはEXの枚数が少ない事が利点になる戦術が存在します。

EXデッキ0枚構築(0帝)

《真帝王領域》

【フィールド魔法】
①:自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
②:自分のアドバンス召喚したモンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
③:1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。
自分の手札の攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を選び、そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《帝王の溶撃》

【永続罠】
自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、アドバンス召喚したモンスター以外のフィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
②:自分エンドフェイズに、アドバンス召喚したモンスターが自分フィールドに存在しない場合にこのカードは墓地へ送られる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《帝王の凍志》

【通常罠】
①:自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合、自分フィールドのアドバンス召喚した表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは効果が無効になり、このカード以外の効果を受けない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【帝王】カードの一部には「EXデッキが0枚の時」を発動条件にするものが存在します。

EXデッキからの展開を完全に封殺する《真帝王領域》や、相手にのみ適用される《スキルドレイン》のような性能を持つ《帝王の溶撃》が特に強力で、このカードの存在だけで【帝王】ギミックにアクセスできる動きの強度がとてつもなく上がります。

EX15枚構築(15帝)

《真源の帝王》

【 永続罠 】
「真源の帝王」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードは通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【帝王】ギミックの強みの1つとして、「墓地リソースだけで星5・光属性の《真源の帝王》が毎ターン出てくる」というのがあり、これを十全に活かす事ができるのが【15帝】です。

ランク5エクシーズには《セイクリッド・プレアデス》《No.61 ヴォルカザウルス》など強力な物が多々あり、《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を経由した素材4《天霆號アーゼウス》など、エクシーズギミックを搭載した場合の捲り性能の高さは【15帝】の大きな魅力です。

他にも、相手ターンに出した《真源の帝王》を自分ターンに《リンク・スパイダー》に変換して墓地に送ってから再度墓地の《真源の帝王》を出す事で2体分のリリースを用意する事が出来たり、《天帝アイテール》から《天帝アイテール》を出す事でランク8エクシーズを行ったり、メインデッキ主体のデッキでありながら意外とEXデッキからの展開と相性の良い性質を持っています。

前述の【絵札の三銃士】などのEXデッキありきのギミックを採用する際は当然こちらの型になりますし、そうでない場合も《ドラグマ・パニッシュメント》などEXデッキの使い方は無数にあるため、それらによる対応力の高さと【0帝】にした場合の拘束力の高さ、どちらを取るかは構築によって合う物を選ぶ形になります。

EX8枚構築(8帝)

《轟雷帝ザボルグ》

【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 雷族 / 攻2800 / 守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のEXデッキからカードを選んで墓地へ送る。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「EXデッキは使いたいけど《帝王の溶撃》《真帝王領域》も使いたい!《轟雷帝ザボルグ》決めたらEX0になるじゃん!」という欲張り向けの構築です。

【帝】に完全に脳をやられて全ての要素を遊びつくしたい変態向け構築です。

おわりに

というわけで、今回は僕が長年愛用している【帝】について紹介していきました!

「特殊召喚できるモンスター」は「リリース要員」として使う事が出来、レベル5以上のモンスターは「アドバンス召喚用の上級」として扱う事が出来る【帝】デッキは、新弾の様々なカードをデッキ強化として扱う事が出来ます!

事あるごとに【帝】強化だ!!!と騒いでいる僕の気持ち、理解してもらえたでしょうか?一緒に帝のオタクになりましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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