はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「原作アニメのカードをモチーフとしたデッキを使いたい!」「ユニークな融合モンスターのテーマで戦いたい!」
今回はそんな方に向けた、炎属性のモンスターで構成された融合テーマ【炎の剣士】デッキの解説記事です。
この記事では、戦士族や装備魔法をつかって融合モンスターを呼び出す【炎の剣士】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【炎の剣士】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【炎の剣士】デッキの特徴
【炎の剣士】デッキとは?
【炎の剣士】デッキとは、原作に登場したキャラクター・城之内克也が使用する《炎の剣士》を主軸としたデッキです。
もともとは《炎の剣士》のみ登場していましたが、それから炎属性・戦士族モンスターとしていくらか強化カードや関連カードが登場し、2024年の海外先行パックから専用サポートとしてシリーズ化しました。
《炎の剣士》のリメイクである新エースモンスター《極炎の剣士》や、装備魔法であった《サラマンドラ》をリメイクした装備効果モンスター《飛龍炎サラマンドラ》など、新時代のテーマデッキとしてしっかりと強化を受けています。
とくに炎属性・戦士族モンスターは非常に多くのサポートカードが登場していることから、さまざまな環境で遊ぶことができるテーマデッキとして、今後の活躍が期待できることでしょう。
【炎の剣士】デッキの特徴
【炎の剣士】デッキはその名の通り、《炎の剣士》を出すところからはじまります。
テーマのカードのほとんどが《炎の剣士》やその名称が記されたモンスター、融合モンスターを指定しています。
また融合モンスターテーマではありますが融合素材を準備して融合カードを用いると言った従来の形ではなく、永続魔法《炎の剣域》や装備魔法《サラマンドラ・フュージョン》を用いて、融合召喚扱いで呼び出す形を採っています。
また装備魔法を活用すると言うのも特徴の一つとなっており、先述した融合召喚効果を持った装備魔法《サラマンドラ・フュージョン》や、装備化効果を持つ《鎖付きブーメラン》のリメイクである《鎖付き飛龍炎刃》などを用いて戦います。
戦士族モンスターの関連サポートにはこうした装備魔法を活用するものも多いので、それらを一緒に採用することができると言うのも【炎の剣士】デッキの特徴と言えるでしょう。
【炎の剣士】デッキの戦い方
【炎の剣士】デッキの戦い方は至ってシンプルで、エースである《極炎の剣士》をいかに早く呼び出せるかが重要となっています。
《極炎の剣士》は主力アタッカー並みの攻撃力と相手モンスターを破壊する効果を持っており、装備魔法を装備することで相手ターンにも破壊効果を用いることが可能となっています。
テーマの中には自身の効果で装備魔法化できる《飛龍炎サラマンドラ》や《闘気炎斬龍》が存在し、とくに《闘気炎斬龍》は装備モンスターを連続攻撃可能にすることができるため、装備した融合モンスターをフィニッシャーとすることができます。
これらのカードは、《飛龍炎サラマンドラ》と《炎の剣域》の2枚を用いて展開することができます。
いずれも《闘炎の剣士》と《闘気炎斬剣》、またそれらをサーチするカードからアクセスできるため、とても安定性が高いギミックとなっています。
こうした軸となるギミックカードから《極炎の剣士》を呼び出し、それにさまざまな装備カードを組み合わせて戦います。
上記以外にも《鎖付き飛龍炎刃》や《炎の剣舞》といった通常罠のサポートカードもあるので、そうしたカードも使いながら柔軟に対応していきましょう。
【炎の剣士】カードの解説
メインデッキの【炎の剣士】関連モンスター
《闘炎の剣士》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 戦士族 / 攻1800 / 守1600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「炎の剣士」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。「闘炎の剣士」を除く、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキ・EXデッキから墓地へ送る。
出典:遊戯王公式データベース
レベル4の炎属性・戦士族モンスター。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「炎の剣士」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
《闘炎の剣士》の①の効果
①の効果で自身が召喚・特殊召喚に成功した場合に、デッキからテーマの関連カードをサーチすることができます。
【炎の剣士】デッキでは基本的にこのカードに召喚権を使うこととなるので、手札に《炎の剣域》があれば先にそちらを発動しておくことで、安全にサーチ効果を発動することができます。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。「闘炎の剣士」を除く、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキ・EXデッキから墓地へ送る。
《闘炎の剣士》の②の効果
②の効果で自身が墓地へ送られた際に、テーマの関連モンスターをデッキ・EXデッキから墓地へ送ることができます。
序盤は墓地へ送られた際にサーチ効果を持った《飛龍炎サラマンドラ》、中盤以降は墓地から装備効果を発動できる《闘気炎斬龍》などを送っておくと良いでしょう。
《飛龍炎サラマンドラ》
【 効果モンスター 】
星 2 / 炎 / ドラゴン族 / 攻700 / 守1600
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する。
②:このカードが「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスターに装備されている限り、装備モンスターの攻撃力は700アップする。
③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サラマンドラ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
レベル2の炎属性・ドラゴン族モンスター。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する。
《飛龍炎サラマンドラ》の①の効果
②:このカードが「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスターに装備されている限り、装備モンスターの攻撃力は700アップする。
《飛龍炎サラマンドラ》の②の効果
①で手札・墓地の自身を戦士族モンスターに装備する効果、②で装備モンスターの攻撃力を700アップする効果を持っています。
この効果を使うことで、後述する《極炎の剣士》に装備して破壊効果を相手ターンに発動可能にすることができます。
③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サラマンドラ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
《飛龍炎サラマンドラ》の③の効果
また③の効果で自身が墓地へ送られると、デッキから【サラマンドラ】魔法・罠カードをサーチすることができます。
《闘炎の剣士》の効果でデッキから墓地へ送られたり、このカードを装備していたモンスターが除去されて墓地へ送られたりすることで発動させることができます。
現状のサーチ先は、融合召喚効果を持った装備魔法《サラマンドラ・フュージョン》、モンスターを裏側表示にできる通常罠《鎖付き飛龍炎刃》となっています。
序盤は展開に用いる《サラマンドラ・フュージョン》、中盤以降は妨害に活用できる《鎖付き飛龍炎刃》をサーチすると良いでしょう。
《幻炎の剣士-ミラージュ・ソードマン-》
【 効果モンスター 】
星 8 / 炎 / 戦士族 / 攻2800 / 守2000
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の炎属性の融合モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
②:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。その戦闘を行うモンスター2体を破壊する。
③:このカードが戦闘または他のカードの効果で破壊された場合に発動できる。レベル7以下の、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキ・EXデッキから特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
レベル8の炎属性・戦士族モンスターです。
①:自分フィールドの表側表示の炎属性の融合モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
《幻炎の剣士-ミラージュ・ソードマン-》の①の効果
①の効果で自分の炎属性融合モンスターが破壊された場合に、手札・墓地から特殊召喚することができます。
【炎の剣士】デッキは《極炎の剣士》が除去されると盤面が非常に弱くなってしまうので、その後発としてこのカードを用いることになります。
また少しコンボ気味ですが、中盤以降では《炎の剣域》から呼び出した《炎の剣士》を自爆特攻させることでこのカードを展開すると言った使い方も可能となっています。
③:このカードが戦闘または他のカードの効果で破壊された場合に発動できる。レベル7以下の、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキ・EXデッキから特殊召喚する。
《幻炎の剣士-ミラージュ・ソードマン-》の③の効果
また③の効果では、このカードが戦闘か他のカード効果で破壊された場合に、デッキ・EXデッキから【炎の剣士】関連モンスターを特殊召喚することができます。
《闘炎の剣士》を呼び出して後続の展開に繋げたり、《闘気炎斬龍》を呼び出してそのまま別のモンスターに装備させて戦闘させたりと、さまざまな場面で活用できる効果となっています。
EXデッキの【炎の剣士】関連モンスター
《炎の剣士》
このデッキの核となる、レベル5の炎属性・戦士族の融合モンスターです。
効果を持たないモンスターではありますが、《簡易融合》や《簡素融合》、《融合強兵》などから呼び出せる融合モンスターということもあって、さまざまな場面で活用することができる優秀な融合モンスターとなっています。
【炎の剣士】デッキでは、炎属性・戦士族モンスターや融合モンスターを指定する効果がいくつかあるので、それらの条件を満たすカードとしても非常に有用となっています。
《極炎の剣士》
【 融合・効果モンスター 】
星 8 / 炎 / 戦士族 / 攻2800 / 守1600
炎の剣士+闘気炎斬龍
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(このカードが装備カードを装備している場合、この効果は相手ターンでも発動できる)。そのモンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える。
②:このカードが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。このターンのエンドフェイズにこのカードは破壊される。
出典:遊戯王公式データベース
レベル8の炎属性・戦士族の融合モンスターです。
①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(このカードが装備カードを装備している場合、この効果は相手ターンでも発動できる)。そのモンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える。
《極炎の剣士》の①の効果
①の効果で相手モンスター1体を対象に取って破壊し、500ダメージを与えることができます。
また自身が装備カードを装備していれば相手ターンでも発動することが可能となり、妨害としても活用することが可能となります。
装備魔法カードを装備するのはもちろん、《飛龍炎サラマンドラ》や《闘気炎斬龍》といった装備化効果を持ったモンスターもあるので、積極的に狙っていくと良いでしょう。
②:このカードが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。このターンのエンドフェイズにこのカードは破壊される。
《極炎の剣士》の②の効果
②の効果で自身が戦闘するダメージステップ開始時に、このカードの攻撃力を倍にすることができます。
これによってほとんどのモンスターを戦闘破壊することが可能となり、《闘気炎斬龍》を装備していれば2回攻撃も可能となるのでそのまま相手ライフを削りきると言った使い方が可能です。
デメリットでこの効果を発動したターンのエンドフェイズに破壊されてしまいますが、《幻炎の剣士-ミラージュ・ソードマン-》の特殊召喚効果のトリガーとしても活用できるので、状況に合わせて使ってみると良いでしょう。
《闘気炎斬龍》
【 融合モンスター 】
星 5 / 炎 / ドラゴン族 / 攻1700 / 守1600
ドラゴン族モンスター+戦士族・炎属性モンスター
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手ターンに、自分フィールドの戦士族の融合モンスター1体を対象として発動できる。自分のフィールド・墓地からこのカードを装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する。
出典:遊戯王公式データベース
レベル5の炎属性・ドラゴン族の融合モンスターです。
①:自分・相手ターンに、自分フィールドの戦士族の融合モンスター1体を対象として発動できる。自分のフィールド・墓地からこのカードを装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する
《闘気炎斬龍》の①の効果
②:このカードが「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスターに装備されている限り、装備モンスターは攻撃力が700アップし、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
《闘気炎斬龍》の②の効果
①で自分・相手ターンに自分の戦士族融合モンスターに装備する効果、②で《炎の剣士》関連モンスターに装備されている場合に攻撃力強化と2回攻撃を付与する効果を持っています。
《極炎の剣士》に装備しておけばあちらの効果を相手ターン発動可能にしながら、こちらで攻撃力強化と2回攻撃を付与できるので、非常に強力な制圧アタッカーとして運用することが可能となります。
また①の装備効果は相手ターンでも発動できるので、相手の魔法・罠カード除去によって墓地へ送られても、その後に再装備することで《極炎の剣士》の効果を維持するといったこともできます。
【炎の剣士】関連魔法・罠カード
《炎の剣域》
【 永続魔法 】
①:自分の戦士族・炎属性モンスターの召喚成功時に相手はカードの効果を発動できない。
②:1ターンに1度、自分の手札・フィールド(表側表示)からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。EXデッキから「炎の剣士」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
③:1ターンに1度、モンスターの攻撃宣言時、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ダウンし、そのモンスター以外の自分フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
出典:遊戯王公式データベース
【炎の剣士】関連カードに分類される永続魔法カード。
②:1ターンに1度、自分の手札・フィールド(表側表示)からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。EXデッキから「炎の剣士」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
《炎の剣域》の②の効果
②の効果で自分の手札・フィールドからモンスター1体を墓地へ送ることで、《炎の剣士》を融合召喚扱いで呼び出すことができます。
毎ターン《炎の剣士》を供給できるエンジンカードとして有用なだけでなく、自分のモンスターを能動的に墓地へ送る手段として活用できる永続魔法カードとなっています。
《闘炎の剣士》や《飛龍炎サラマンドラ》は墓地へ送られることで発動できる効果を持っているので、それらのトリガーとして活用できます。
③:1ターンに1度、モンスターの攻撃宣言時、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ダウンし、そのモンスター以外の自分フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
《炎の剣域》の③の効果
また③の効果で、モンスターの攻撃宣言時に自分の戦士族モンスターの攻撃力を下げることで、他の自分モンスターの攻撃力を全体アップさせることができます。
とくに《幻炎の剣士-ミラージュ・ソードマン-》と相性が良く、あちらは戦闘時に自身を効果破壊できるので攻撃力ダウンのデメリットを実質的に受けないため、単純な全体攻撃力アップとして活用することが可能です。
《サラマンドラ・フュージョン》
【 装備魔法 】
戦士族・炎属性モンスターにのみ装備可能。
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:装備モンスターの攻撃力は700アップする。
②:装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。
③:このカードが自分フィールドの融合モンスターに装備されている場合に発動できる。装備モンスターとこのカードを墓地へ送り、「炎の剣士」またはそのカード名が記された融合モンスター1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
【サラマンドラ】の名称を持つ装備魔法カードです。
①:装備モンスターの攻撃力は700アップする。
《サラマンドラ・フュージョン》の①の効果
②:装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。
《サラマンドラ・フュージョン》の②の効果
①と②の効果で、装備モンスターの攻撃力アップと破壊耐性を付与することができます。
基本的には③の効果を用いるのでこちらを使うことは少ないですが、②で1回分の破壊耐性を得られることは使う場面もあるので、覚えておくと良いでしょう。
③:このカードが自分フィールドの融合モンスターに装備されている場合に発動できる。装備モンスターとこのカードを墓地へ送り、「炎の剣士」またはそのカード名が記された融合モンスター1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
③の効果でこのカードと装備モンスターを墓地へ送ることで、EXデッキから【炎の剣士】関連融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚することができます。
《極炎の剣士》を呼び出すことができるカードとして重要なものなので、なるべく序盤から積極的に使いたい効果となっています。
《闘気炎斬剣》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●「闘気炎斬剣」を除く、「炎の剣士」のカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。
●自分の戦士族・炎属性モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●自分フィールドの、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスターを対象とする効果を相手が発動した時に発動できる。その効果を無効にする。
出典:遊戯王公式データベース
【炎の剣士】関連カードに分類される速攻魔法カードです。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
《闘気炎斬剣》の①の効果
●「闘気炎斬剣」を除く、「炎の剣士」のカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。
●自分の戦士族・炎属性モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●自分フィールドの、「炎の剣士」またはそのカード名が記されたモンスターを対象とする効果を相手が発動した時に発動できる。その効果を無効にする。
3つのモードを持った、非常にユニークな効果となっています。
序盤は【炎の剣士】関連サーチ効果、中盤以降の自分ターンには攻撃宣言時のカード破壊効果、相手ターンには【炎の剣士】関連モンスターに対する除去の防御といったように使い分けることになります。
とくに2つ目のカード破壊効果は、【炎の剣士】で数少ない除去効果となっているので、うまく使うタイミングを見極めると良いでしょう。
【炎の剣士】デッキと相性が良いカード
《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》
【 効果モンスター 】
星 9 / 炎 / 戦士族 / 攻3000 / 守2200
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分のフィールド・墓地から装備魔法カード1枚を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を選び、攻撃力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。③:モンスターの効果が発動した時、自分フィールドの表側表示の装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。
墓地の装備魔法カードを除外することで手札から特殊召喚できる、レベル9の炎属性・戦士族モンスターです。
【炎の剣士】デッキでは墓地に《サラマンドラ・フュージョン》がある場合が多く、それを除外することでこのカードを呼び出すことができます。
また③の効果で装備カード1枚を墓地へ送ることでモンスター効果の発動無効が可能なので、【炎の剣士】デッキの貴重な妨害手段として活用することができます。
《『焔聖剣-デュランダル』》
【 装備魔法 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。
【焔聖剣】の名称を持つ、炎属性・戦士族モンスターをサポートする装備魔法カードです。
装備状態のこのカードを破壊しながら炎属性・戦士族モンスターをサーチすることができるので、【炎の剣士】デッキの初動カードをサーチすることができます。
とくに後攻1ターン目であれば相手モンスターに装備してサーチ効果を発動できるので、自然な形で初動カードにアクセスできる万能サーチとして活用できることでしょう。
《融合強兵》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、
そのモンスターにカード名が記された融合素材モンスター1体を自分のEXデッキ・墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃できず、効果は無効化される。
《融合強兵》は融合モンスターに記された融合素材モンスターを、EXデッキ・墓地から特殊召喚できる通常魔法カードです。
《炎の剣士》は融合素材モンスターと記されているのでこのカードから呼び出すことができます。
またこのカードは墓地からの特殊召喚にも対応しており、《炎の剣域》などでは融合召喚扱いで呼び出されているので、問題なく墓地から蘇生することができます。
【炎の剣士】デッキの回し方
《闘炎の剣士》1枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《闘炎の剣士》
【結果】
- 《極炎の剣士》
- 《飛龍炎サラマンドラ》が装備状態
- 《炎の剣域》
【手順】
- 手札から《闘炎の剣士》を召喚して効果を発動、デッキから《炎の剣域》を手札に加える
- 手札から《炎の剣域》を発動して効果を発動、《闘炎の剣士》を墓地へ送りEXデッキから《炎の剣士》を融合召喚扱いで特殊召喚
- 墓地の《闘炎の剣士》の効果を発動、デッキから《飛龍炎サラマンドラ》を墓地へ送る
- 墓地の《飛龍炎サラマンドラ》の効果を発動、デッキから《サラマンドラ・フュージョン》を手札に加える
- 手札から《サラマンドラ・フュージョン》を発動、《炎の剣士》に装備
- 《サラマンドラ・フュージョン》の効果を発動、《炎の剣士》を墓地へ送りEXデッキから《極炎の剣士》を融合召喚扱いで特殊召喚
- 墓地の《飛龍炎サラマンドラ》の効果を発動、自身を《極炎の剣士》に装備
【盤面の解説】
《闘炎の剣士》1枚から行うことができる、【炎の剣士】の基本的な展開ルートの一例です。
テーマの永続魔法《炎の剣域》にアクセスしつつ、エースカードである《極炎の剣士》を出すことができます。
《極炎の剣士》には《飛龍炎サラマンドラ》が装備されているため、相手ターン中に相手モンスター1体を対象に取って破壊することができます。
また《極炎の剣士》自体も攻撃力3500までアップしているので、相手からすればなかなか突破しずらい状況となっています。
もし相手モンスターが戦闘しようとしても、《極炎の剣士》自身の効果で攻撃力を倍にしたり、《炎の剣域》の効果で攻撃力全体アップしたりできるので、容易には突破できないでしょう。
この基本の動き自体はかなりコンパクトにまとまっているので、残りの手札を相手の妨害や別の展開に用いることも可能となっています。
このサンプルデッキでは手札誘発を多めに採用して相手の妨害に重きを置いていますが、召喚権を使わないカードを増やして展開を補強したり、除去カードを増やして後攻を強くしたりと、さまざまなコンセプトで構築を見直してみても良いかと思います。
《炎の剣域》から召喚権を使わない展開例
※例:このデッキのキーカード2枚を使用してこんな展開ができます。序盤はこの盤面を目指そう。
【使用カード/条件】
- 《炎の剣域》
- 《飛龍炎サラマンドラ》
【結果】
- 《極炎の剣士》
- 《飛龍炎サラマンドラ》が装備状態
- 《炎の剣域》
【手順】
- 手札から《炎の剣域》を発動、手札の《飛龍炎サラマンドラ》を墓地へ送りEXデッキから《炎の剣士》を融合召喚扱いで特殊召喚
- 墓地の《飛龍炎サラマンドラ》の効果を発動、デッキから《サラマンドラ・フュージョン》を手札に加える
- 手札から《サラマンドラ・フュージョン》を発動、《炎の剣士》に装備
- 《サラマンドラ・フュージョン》の効果を発動、《炎の剣士》を墓地へ送りEXデッキから《極炎の剣士》を融合召喚扱いで特殊召喚
- 墓地の《飛龍炎サラマンドラ》の効果を発動、自身を《極炎の剣士》に装備
【盤面の解説】
こちらは出張などで用いることができる、召喚権を使わない【炎の剣士】展開の一例です。
《炎の剣域》に加えて《飛龍炎サラマンドラ》か《闘炎の剣士》があれば展開可能となっており、いずれも《闘気炎斬剣》からサーチすることができます。
もともとコストのモンスターさえあれば《炎の剣域》から《炎の剣士》を呼び出すことができるため、レベル5の融合モンスターを供給するという意味合いで出張性能も高いギミックとなっています。
それに追加で《飛龍炎サラマンドラ》か《闘炎の剣士》があれば、レベル8融合である《極炎の剣士》を呼び出すことができ、そちらの効果で相手モンスターの破壊も行うことができるというギミックですね。
【炎の剣士】関連のカードのみで構築すると、《極炎の剣士》を立てるのみになってしまう場合が多いので、競技シーン・カジュアルシーンのいずれであっても、いろんなテーマと組み合わせて使う方が対応力も上がるかなと思います。
逆にさまざまなデッキと組み合わせることができる面白さを持ったテーマデッキとも言えますので、プレイヤーの考え方に応じていろいろと試してみると良いでしょう。
【炎の剣士】デッキをカスタムするおすすめカード
【焔聖騎士】関連カード
《焔聖騎士-オジエ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 戦士族 / 攻1500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「焔聖騎士-オジエ」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または「聖剣」カード1枚を墓地へ送る。②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。③:このカードの装備モンスターは効果では破壊されない。
《焔聖騎士-リナルド》
【 効果モンスター 】
星 1 / 炎 / 戦士族 / 攻500 / 守200
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに戦士族・炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「焔聖騎士-リナルド」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
【焔聖騎士】は、【炎の剣士】と同じく炎属性・戦士族モンスターで構成されたS召喚テーマデッキです。
《『焔聖剣-デュランダル』》をはじめとしたサポートカードを共有できる他、どちらも装備魔法を活用するテーマということでシナジーも強いです。
【炎の剣士】だけでは不足しがちな手数や妨害といった面を補強できるので、オススメの組み合わせとなっています。
【デュアル】関連カード
《昇華騎士-エクスパラディン》
【 効果モンスター 】
星 3 / 炎 / 戦士族 / 攻1300 / 守200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから戦士族・炎属性モンスターまたはデュアルモンスター1体を選び、攻撃力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する。②:デュアルモンスターを装備したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。その装備していたデュアルモンスターを墓地から可能な限り自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。
《デュアル・アブレーション》
【 永続罠 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分・相手のメインフェイズに、手札を1枚捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからデュアルモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。
●自分フィールドのデュアルモンスター1体をリリースし、手札・デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。もう1度召喚された状態のデュアルモンスターをリリースした場合、さらにフィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
こちらは【デュアル】モンスターと呼ばれる特殊なモンスターをサポートするカード群です。
《昇華騎士-エクスパラディン》や《デュアル・アブレーション》といった【デュアル】サポートには、炎属性・戦士族モンスターをサポートする効果ともなっているので、【炎の剣士】の強化パーツとしても運用することができます。
どちらかと言えばカジュアルに楽しいカード群でもありますので、そういった使い方をしたい場合に採用を検討すると良いでしょう。
《沈黙の剣士-サイレント・ソードマン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1000 / 守1000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの戦士族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
①:自分・相手のスタンバイフェイズに発動する。
このカードの攻撃力は500アップする。
②:1ターンに1度、魔法カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
③:フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから「沈黙の剣士-サイレント・ソードマン」以外の「サイレント・ソードマン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
《沈黙の剣士-サイレント・ソードマン》は、戦士族モンスターをリリースすることで特殊召喚できる光属性の戦士族モンスターです。
【炎の剣士】は戦士族モンスターが多く、《沈黙の剣士-サイレント・ソードマン》には魔法カードの発動無効効果があるため、貴重な妨害手段として活用することができます。
また何よりキャラデッキという意味合いでも、武藤遊戯が使用したカードのリメイクということもあって、なかなか趣深いカードと言えるでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【炎の剣士】デッキは非常にまとまりがよく、純構築で使っても出張構築で使っても面白いテーマデッキとなっています。
もちろんキャラデッキとして見ても非常に扱いやすいテーマとなっていますので、初心者から上級者までさまざまな方にオススメです!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!