はじめに
今回記事を担当しました、カード効果全把握勢の蒼乃です、よろしくおねがいしますー。
さて、この記事で紹介する【海造賊】は、【Plunder Patroll】として海外で先行発売されていたテーマです。
融合・シンクロ・エクシーズ・リンクと様々な召喚法を駆使するほか、相手モンスターの属性を利用して戦うという特徴を持っています。
後のほうで派生構築も色々と紹介しますが、今回もまずは基礎から解説していきましょう。
目次
【海造賊】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
カーナベルなら当日15時までのご注文で【海造賊】のデッキパーツを即日発送させて頂きます!
【海造賊】デッキに興味がある方はぜひご利用くださいませ
【海造賊】デッキの特徴
【海造賊】は融合・シンクロ・エクシーズ・リンクの4つの召喚法を操るということは言いましたが、正規召喚するだけでなく、効果によってEXデッキから直接出すこともできるデッキです。
共通効果というわけではありませんが、「相手のフィールド・墓地の属性に応じたモンスターをEXデッキから特殊召喚し、そのモンスターに自身を装備する」という効果のカードが主役になります。
その属性が増えれば増えるほど戦いやすくなるので、連続リンク召喚でEXデッキを大量に消費するようなデッキ相手だと特に真価を発揮します。
【海造賊】カードの解説
では早速、このテーマ最大の特徴である、相手の属性を参照するモンスターのうち1枚を紹介していきましょう。
《海造賊-白髭の機関士》
【 チューナーモンスター 】
星 4 / 水 / 悪魔族 / 攻1500 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手ターンに発動できる。相手のフィールド・墓地のモンスターのいずれかと同じ属性を持つ「海造賊」モンスター1体をEXデッキから特殊召喚し、自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
②:このカードが手札・モンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「海造賊-白髭の機関士」以外の「海造賊」モンスター1体を特殊召喚する。このターン、自分は「海造賊」モンスターしか特殊召喚できない。
②の効果は一目で強力だと分かると思うので、①の効果について先に触れていきます。
この記事を書いている時点で、EXデッキに入る【海造賊】は「光」「炎」「闇」「水」の4種類の属性が存在しています。
相手がその4つのどれかを中心としたデッキ、もしくはどれかを経由して展開するデッキであればこの効果を活かしやすいので戦いやすいですね。
墓地のカードを参照することもできるので、相手の《灰流うらら》や《エフェクト・ヴェーラー》なども利用することができます。
相手依存の部分もあるこの効果ですが、能動的に使うカードももちろんあります。
《海造賊-大航海》
【 永続罠 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:属性を1つ宣言し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをターン終了時まで宣言した属性にする。その後、自分の墓地から「海造賊」モンスター1体を選んでデッキに戻すか特殊召喚できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに、「海造賊」モンスターが自分フィールドに存在しない場合に発動する。このカードを墓地へ送る。
属性を変更するだけでなく、墓地からの特殊召喚まで行えるカード。これがお互いのターンで使えるのでかなりのアドバンテージが期待できますね。
墓地から《海造賊-白髭の機関士》等を特殊召喚しながら属性を変更することで、そのままエクストラデッキから4種のモンスターのいずれかを特殊召喚することができます。
ただし、属性の変更は必ず行わなければならないので注意が必要です。相手の闇属性モンスターを対象に、闇属性を宣言しながら墓地のモンスターを特殊召喚…ということはできないので、その場合は残る3種類から出すEXのモンスターを選ぶことになります。
ではそのEXデッキのモンスターも見ていきましょう。
《海造賊-双翼のリュース号》
【 融合モンスター 】
星 8 / 光 / 悪魔族 / 攻2000 / 守2000
「海造賊」モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。手札及び自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードの中から、「海造賊」モンスターカード1枚を選んで特殊召喚する。
②:相手がモンスターの効果を発動した時、手札から「海造賊」カード1枚を捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。このカードが「海造賊」カードを装備している場合、さらにデッキから「海造賊」カード1枚を手札に加える事ができる。
EXデッキの【海造賊】のうち3枚は、このように手札の【海造賊】を捨てて相手の妨害をしつつ、カードを手札に加える効果を持っています。
②:手札から「海造賊」カード1枚を捨て、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
《海造賊-豪速のブレンネ号》の②の効果
そのカードを除外する。
その後、デッキから「海造賊」モンスター1体を手札に加える事ができる。
このカードが「海造賊」カードを装備している場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
①:手札から「海造賊」カード1枚を捨て、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
《海造賊-静寂のメルケ号》の①の効果
そのカードを除外する。
その後、デッキから「海造賊」魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる。
このカードが「海造賊」カードを装備している場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
その効果の都合上手札を使いきって展開するには向きませんが、コスト1枚さえ確保できていれば3種類の【海造賊】を並べて3か所を妨害しつつ、墓地で発動する効果も3枚分使うことができます。
展開後だけでなく、展開前にキーカードを手札に加えるカードもあります。
《海造賊-拠点》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「海造賊」モンスターの攻撃力は、自分の魔法&罠ゾーンの「海造賊」カードの数×500アップする。
②:自分メインフェイズに、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「海造賊-拠点」以外の「海造賊」カード1枚を手札に加える。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分の魔法&罠ゾーンの「海造賊」カード1枚を対象として発動できる。このカードを自分フィールドにセットし、対象のカードを持ち主の手札に戻す。
②の効果はモンスターカードだけでなく、魔法・罠カードも手札に加えることができます。
手札コストはあるものの、【海造賊】カードのほとんどは墓地で発動する効果を持っているため、逆にコストで手札を捨てられることがメリットになることもあります。
破壊しても③の効果で復活するため、毎ターン動きやすくなります。
また、①の効果は装備カード扱いになっている【海造賊】モンスターも含むため、手軽に攻撃力を上げることができたりとどの効果も優秀なカードです。
【海造賊プランドロール】デッキと相性が良いカード
《天声の服従》
【 通常魔法 】
①:2000LPを払い、モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。
相手は自身のデッキを確認し、宣言されたモンスターがあった場合、その内の1体をお互いに確認し以下の効果から1つを選択して適用する。
●確認したカードを、このカードを発動したプレイヤーの手札に加える。
●確認したカードを、このカードを発動したプレイヤーのフィールドに召喚条件を無視して攻撃表示で特殊召喚する。
相手のデッキからカードを奪うという珍しい効果を持ったカードです。
相手のデッキが分からないと使えないカードのように思うかもしれませんが、《灰流うらら》を宣言するとだいたい奪うことができると思います。
特殊召喚してもらった場合はリンク素材に。手札に加わった場合は《海造賊-拠点》や《海造賊-金髪の訓練生》のコストにすることで墓地へ送ります。
すると相手の墓地に炎属性モンスターが居ることになるので、《海造賊-白髭の機関士》や《海造賊 - キャプテン黒髭》などの効果で《海造賊-豪速のブレンネ号》を出すことができます。
《チキンレース》
【 フィールド魔法 】
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
②:お互いのプレイヤーは1ターンに1度、自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。
単なるデッキ圧縮カードとして使われることの多いこのカードですが、私はわざわざデッキ枚数を43枚にしてまで3枚採用しています。それだけ【海造賊】においては様々な役割で使うことができます。
まず、《強欲で貪欲な壺》でキーカードが除外されるカードを減らすことができること。地味ですが重要な部分です。
次に、《盆回し》を採用できるようになること。
単純に《海造賊-拠点》を引きやすくなり安定感が上がるだけでなく、先攻でも《海造賊-豪速のブレンネ号》の効果を発動できるようになります。
そして、手札消費0で《海造賊-拠点》を墓地へ送れること。
《海造賊-進水式》の効果でデッキのモンスターを装備した後、《海造賊-拠点》の③の効果で装備したモンスター手札に戻すことで間接的に手札に加えることもできます。
【海造賊】デッキの魅力
相手の属性を利用する特徴的な戦い方ができる点はもちろん、長期戦に強く一度回ると手が付けられなるところも魅力です。
また、特殊召喚に制限がかかる都合上テーマカードが多く採用されるため、汎用リンクモンスターを持っていなくても組みやすい点も、久々に遊戯王を再開するような人には組みやすいデッキになっていると思います。
【海造賊】デッキの回し方〜概要〜
相手のフィールド・墓地にモンスターが居る場合はまた変わってきますが、基本的に1ターン目はほどほどに回し、相手ターンから2ターン目以降にアドバンテージを広げていくパターンが多いです。
1ターン目の展開に使って墓地へ行った《海造賊-拠点》や《海造賊-金髪の訓練生》が2ターン目の展開にも使えるので、2ターン目以降は手札1枚でぐるぐると展開することができます。
それに加えてターンが経過するにつれて相手の墓地の属性も増えていくところや、EXデッキから出した【海造賊】の効果で次のターン使うカードを手札に確保できている点も長期戦向きですね。
ただ、2ターン目以降となると相手フィールドの状況やその属性、《海造賊-豪速のブレンネ号》の対象にして手札入れ替えができるカードがあるか、不確定のドローなどが挟まり定石化が難しいので、1ターン目に割と手札が揃っているときの展開例を紹介していきます。
【海造賊】デッキの回し方〜展開例〜
破壊2回無効+モンスター除外+α
【使用カード】
- 《海造賊-拠点》
- 《海造賊-白髭の機関士》
- 《海造賊-金髪の訓練生》
- 手札コストなんでも1枚
【結果】
- 《海造賊-キャプテン黒髭》(攻撃力2100)
- 《海造賊-静寂のメルケ号》(相手ターンに効果を発動可能)
- 手札に《海造賊-白髭の機関士》
【手順】
- 《海造賊-金髪の訓練生》を通常召喚し、《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚。
- 《海造賊-拠点》を発動。手札の《海造賊-白髭の機関士》を捨て、デッキから《海造賊-黒翼の水先人》を手札に加える。
- 《海造賊-白髭の機関士》の効果でデッキから《海造賊-赤髭の航海士》を特殊召喚。
- 《海造賊-黒翼の水先人》の効果を発動。自身を特殊召喚し、墓地の《海造賊-白髭の機関士》を手札に加える。
- 墓地の《海造賊-金髪の訓練生》の効果で手札を1枚捨て、自身を特殊召喚。
- 《海造賊-金髪の訓練生》と《海造賊-黒翼の水先人》で《海造賊-静寂のメルケ号》をエクシーズ召喚。
- 《転生炎獣アルミラージ》と《海造賊-赤髭の航海士》で《海造賊-キャプテン黒髭》をリンク召喚。
- 《海造賊-赤髭の航海士》の効果で自身を《海造賊-静寂のメルケ号》に装備。
【盤面の解説】
これで、相手ターンに《海造賊-静寂のメルケ号》の効果を発動し、相手の効果モンスター1体を除外しながらデッキから【海造賊】魔法・罠カードを手札に加えることができるだけでなく、《海造賊-静寂のメルケ号》の②の効果で戦闘・効果による破壊を2回防ぐことができます。
また、コストとして墓地へ送られた《海造賊-白髭の機関士》で《海造賊-赤髭の航海士》を特殊召喚できるため、相手が 「水」「炎」「光」「闇」 のいずれかの属性のモンスターをフィールド・墓地へ置いた場合《海造賊-赤髭の航海士》と《海造賊-キャプテン黒髭》の効果を発動することができます。
この時、チェーン1で《海造賊-赤髭の航海士》の効果を発動し、チェーン2で《海造賊-赤髭の航海士》を対象に《海造賊-キャプテン黒髭》の効果を発動した場合、チェーン1で出したほうにはモンスターが装備されないものの、モンスター1体を2体のEXのモンスターに変えることもできます。
《海造賊-白髭の機関士》を引けていない場合、《海造賊-進水式》を使えば似たような展開をすることができます。
破壊2回無効+モンスター除外
【使用カード】
- 《海造賊-拠点》
- 《海造賊-進水式》
- 《海造賊-金髪の訓練生》もしくは《海造賊-黒翼の水先人》
- 【海造賊】カード1枚
【手順】
- 《海造賊-拠点》を発動。手札の《海造賊-進水式》を捨て、デッキから《海造賊-金髪の訓練生》もしくは《海造賊-黒翼の水先人》の足りないほうを手札に加える。
- 《海造賊-金髪の訓練生》を通常召喚。
- 墓地の《海造賊-進水式》を除外し、デッキから《海造賊-白髭の機関士》を《海造賊-金髪の訓練生》に装備。
- 《海造賊-金髪の訓練生》で《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚。
- 《海造賊-黒翼の水先人》の効果を発動。自身を特殊召喚し、墓地の《海造賊-白髭の機関士》を手札に加える。
- 墓地の《海造賊-金髪の訓練生》の効果で手札の《海造賊-白髭の機関士》を捨て、自身を特殊召喚。
- 《海造賊-白髭の機関士》の効果でデッキから《海造賊-赤髭の航海士》を特殊召喚。
- 《海造賊-金髪の訓練生》と《海造賊-黒翼の水先人》で《海造賊-静寂のメルケ号》をエクシーズ召喚。
- 《転生炎獣アルミラージ》と《海造賊-赤髭の航海士》で《海造賊-キャプテン黒髭》をリンク召喚。
- 《海造賊-赤髭の航海士》の効果で自身を《海造賊-静寂のメルケ号》に装備。
【結果】
- 《海造賊-拠点》
- 《海造賊-キャプテン黒髭》(攻撃力2100)
- 《海造賊-静寂のメルケ号》(相手ターンに効果を発動可能)
- 手札に【海造賊】
【盤面の解説】
手札に残したコストは《海造賊-白髭の機関士》ではありませんが、同じフィールドを作ることができました。
必要な手札枚数が多めの展開を紹介しましたが、概要でも話した通りそもそも先攻で全力展開するためのデッキというわけでもないので、《海造賊-大航海》を伏せて相手ターンに動くでも大丈夫です。
【海造賊】デッキをカスタムするおすすめカード
《憑依覚醒-ガギゴバイト》
【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 爬虫類族 / 攻2000 / 守200
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の水属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。その後、お互いにデッキから1枚ドローする。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「水霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
私が普段使っているデッキには入っているカードです。ランダムとはいえ相手の手札を墓地へ送る効果を持っているため、運が良ければ先攻で《海造賊-キャプテン黒髭》の効果を使うことができます。
さらに、フィールドから墓地へ送られた時に《水霊術-「葵」》を手札に加えることもできるので、4つの属性いずれかのモンスターを墓地へ送ることで《海造賊-白髭の機関士》等の条件を満たすことができます。
出し方の例も紹介しておきましょう。
【使用カード】
- 《召喚僧サモンプリースト》
- 魔法カードなんでも1枚
- 手札コストなんでも1枚
【手順】
- 《召喚僧サモンプリースト》を召喚。効果で手札の魔法カードを捨て、デッキから《海造賊-白髭の機関士》を特殊召喚。
- 2体を墓地へ送り《憑依覚醒-ガギゴバイト》を特殊召喚。
- 《憑依覚醒-ガギゴバイト》と《海造賊-白髭の機関士》の効果が発動。デッキから《海造賊-金髪の訓練生》を特殊召喚し、相手の手札を1枚墓地へ送りお互いに1枚ドロー。
- 《海造賊-金髪の訓練生》と《憑依覚醒-ガギゴバイト》で《海造賊-キャプテン黒髭》をリンク召喚。
- 《憑依覚醒-ガギゴバイト》の効果で《水霊術-「葵」》を手札に加える。
- 墓地の《海造賊-金髪の訓練生》の効果を発動し、手札を1枚捨てて自身を特殊召喚。
- 《海造賊-キャプテン黒髭》の効果を発動。EXデッキから手順③で墓地へ送ったモンスターと同じ属性のモンスターを特殊召喚し《海造賊-金髪の訓練生》を装備、1枚ドロー。
- 《水霊術-「葵」》をセットしターンエンド。
- 相手ターン、自身でないほうを対象に《海造賊-キャプテン黒髭》の効果を発動。チェーンして《水霊術-「葵」》を発動。相手の手札を見て1枚墓地へ送る。
- 相手の墓地の2枚のうちいずれかと同じ属性の【海造賊】を特殊召喚。対象のカードを装備し、1枚ドロー。
【結果】
- EXデッキの【海造賊】1体 (装備カードあり)
- 3枚ドロー
- 相手に1枚ドローさせ、ランダムに1枚と確認して1枚の手札破壊
【盤面の解説】
【海造賊】は1枚から動くカードがないという弱点がありますが、このようにぐるぐると動かすこともできます。
3枚もドローすれば妨害効果用の手札コストも1枚は引けると思いますし、相手の手札を見ているので止めるべきポイントを見極めやすくなります。
ただ、さすがに標準的な構築とは言えないのと、運が絡むのと、《灰流うらら》も《無限泡影》も《増殖するG》も全部きつい(墓地にモンスターが行かないので追加展開も難しい)などの理由で最初に紹介した構築からは省いてあります。
《天声の服従》を採用していることから分かる通り、最初に紹介した構築は《灰流うらら》がほとんどのデッキに採用されているという前提で組んであります。もし《灰流うらら》があまり採用されてない環境でデュエルする場合であれば、あるいは今後そういったデッキが多い環境になった場合は組み込んでみるのもいいと思います。
《サルベージ》
【海造賊】のメインデッキのモンスターは全て水属性で統一されており、攻撃力も1500以下のためこのカードに対応しています。
水属性はサポートカードに恵まれた属性で、他にも《バハムート・シャーク》からの《餅カエル》や《白闘気白鯨》などなど。《ジェネクス・ウンディーネ》で《海造賊-金髪の訓練生》を墓地へ送れば、そのまま《海造賊-キャプテン黒髭》につなげることもできます。
その他
私は採用していませんが、相手のEXデッキを1枚破壊できる《海造賊-誇示》もコンボデッキに対しては有効です。《水晶機巧-ハリファイバー》や《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のような強力なモンスターを直接墓地へ送りながら、墓地に水属性や炎属性を置かせることができます。《浮幽さくら》と違い1枚入れておくだけでデッキから手札に加えられる点が便利ですね。
【壊獣】も相手に用意したい属性のモンスターを送り付けられるので便利です。
《風来王 ワイルド・ワインド》は、特殊召喚しやすいレベル4でありながら次のターン【海造賊】チューナーを手札に加えられます。
《水霊術-「葵」》は紹介しましたが、《墓穴の道連れ》など他の手札破壊カードとも相性がいいです。中でも《手札抹殺》は自分の【海造賊】の効果を使いながら相手の手札を墓地へ送ることができるためかなりのパワーカード…になり得るのですが、相手も墓地を利用するデッキの場合窮地に立たされたり、《増殖するG》を引かれやすくなったりと大きなリスクを背負う覚悟が必要です。
《海造賊-拠点》と《海造賊-金髪の訓練生》で手札コストが必要になるので、手札コスト用のカードを出張することもあります。《エッジインプ・チェーン》と《魔玩具補綴》などを組み込むと手札を増やしながら展開をすることができます。《融合》も普通に発動できるのがいいですね。他には《黄金卿エルドリッチ》なんかも、毎ターン《海造賊-拠点》を墓地へ送りながら《海造賊-拠点》のコストにしたり、《海造賊-進水式》を墓地へ送って相手のカードを破壊することができます。
あとは《リンクアップル》なんかも面白いです。リンクモンスター以外の割合が高いため1枚ドローになりやすく、フィールドに出た場合は《海造賊-キャプテン黒髭》のリンク素材にします。すると墓地に炎属性が送られるので《海造賊-象徴》で《海造賊-豪速のブレンネ号》を出せるようになります。それだけでなく、《リンクアップル》は特殊召喚するかドローするか分からないカードなため、《増殖するG》を踏んだうえで相手にドローさせないままターンエンドすることもできます。
【海造賊】デッキのカーナベルおすすめ対戦動画
おわりに
以上、【海造賊】デッキの紹介でした。
出ると決まったわけではありませんが、いつか来るかもしれない残りの二属性のEXモンスターも楽しみですね。個人的にはせっかく海賊モチーフなので、コントロール奪取効果持ちが来てくれると嬉しいです。
それではー。