はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「雰囲気がオシャレなテーマデッキを使ってみたい!」「一風変わった融合召喚テーマを組んでみたい!」
今回はそんな方に向けた、闇属性の融合テーマ【ティアラメンツ】デッキの解説記事です。
この記事では、モンスター効果による融合を主軸とした【ティアラメンツ】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
2024年版の記事はこちら!
【ティアラメンツ】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【ティアラメンツ】デッキの特徴
【ティアラメンツ】とは?
【ティアラメンツ】は水属性・戦士族の《ティアラメンツ・レイノハート》を中心として、闇属性・水族の「人魚姫」たちの効果で融合召喚を行って展開する融合テーマです。
童話の「人魚姫」をモチーフとしているようで、《ヴィサス=スタフロスト》を中心とした背景ストーリーに関わるテーマとなっています。
【ティアラメンツ】たちについて
【ティアラメンツ】は「カードの効果で墓地へ送られる」ことで、融合召喚を行ったり、墓地からモンスターを蘇生したりする効果を持っています。
それぞれの【ティアラメンツ】たちはデッキからカードを墓地へ送る効果を持っているので、それを活用してさまざまな【ティアラメンツ】カードの効果を誘発させていきます。
とくに「人魚姫」たちはカード効果で墓地へ送られると、手札・フィールド・墓地のモンスターをデッキに戻すことで融合召喚することができます。
【ティアラメンツ】の戦い方
【ティアラメンツ】の融合モンスターは、いずれもテーマとして重要な役割を持っています。
《ティアラメンツ・キトカロス》は【ティアラメンツ】のサーチャーとして、《ティアラメンツ・カレイドハート》は除去効果と自己再生効果を持ったエースとして、いずれも強力なモンスターです。
また【ティアラメンツ】たちによる融合召喚はとくに制約もないため、その他の融合モンスターも広く用いることができます。
そうした融合モンスターたちを駆使して、継続的に融合召喚を繰り返しながら戦っていくことが、【ティアラメンツ】の基本的な戦い方となるでしょう。
【ティアラメンツ】カードの解説
【ティアラメンツ】は、《ティアラメンツ・レイノハート》や「人魚姫」たちの墓地肥やし効果を起点として、融合召喚を行って展開して戦っていきます。
この項では、そうした【ティアラメンツ】モンスターの効果や、それらをサポートする魔法・罠カードについて紹介します。
【ティアラメンツ】モンスター
《ティアラメンツ・レイノハート》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 戦士族 / 攻1500 / 守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ティアラメンツ・レイノハート」以外の「ティアラメンツ」モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚し、自分の手札から「ティアラメンツ」カード1枚を選んで墓地へ送る。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
【ティアラメンツ】たちを使役している、展開の中心となる【ティアラメンツ】モンスターです。
テーマ内では唯一、水属性・戦士族に指定されており、他の【ティアラメンツ】とはすこし違う雰囲気を持っています。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
《ティアラメンツ・レイノハート》の①の効果
デッキから「ティアラメンツ・レイノハート」以外の「ティアラメンツ」モンスター1体を墓地へ送る。
①の効果は自身の召喚・特殊召喚成功時に、デッキから任意の【ティアラメンツ】モンスターを墓地へ送る墓地肥やし効果です。
この効果で「人魚姫」である【ティアラメンツ】モンスターを墓地へ送り、彼女らの効果を誘発させて融合召喚を行う、というのが【ティアラメンツ】の基本的な展開となります。
このカードを召喚すれば、墓地へ送られた【ティアラメンツ】と自身を素材としてデッキに戻すことで、テーマの初動となる融合モンスター《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚することができます。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
《ティアラメンツ・レイノハート》の②の効果
このカードを特殊召喚し、自分の手札から「ティアラメンツ」カード1枚を選んで墓地へ送る。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
②の効果は、他の【ティアラメンツ】たちのように「効果で墓地へ送られた」ことで誘発できる効果となっています。
しかしながら他の【ティアラメンツ】モンスターと違い、こちらは自身を蘇生する効果です。
手札に【ティアラメンツ】カードこそ必要ですが、相手ターンに発動して蘇生しつつ、さらに①の効果で墓地肥やしを行って融合モンスターを展開する、という使い方も可能となっています。
《ティアラメンツ・シェイレーン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 水族 / 攻1800 / 守1300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、自分の手札からモンスター1体を選んで墓地へ送る。
その後、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
《ティアラメンツ・ハゥフニス》
【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 水族 / 攻1600 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
《ティアラメンツ・メイルゥ》
【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / 水族 / 攻800 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「人魚姫」である闇属性・水族の【ティアラメンツ】モンスターです。
①にはそれぞれの固有効果、②には融合召喚を行う共通効果を持っています。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
【ティアラメンツ】の②の共通効果
融合モンスターカードによって決められた、墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②の効果は「人魚姫」たちの共通効果となっており、手札・フィールド・墓地のモンスターをデッキへ戻すことで、それらを素材とする融合モンスターを融合召喚する効果となっています。
この効果は「効果で墓地へ送られた」ことで誘発できるので、《ティアラメンツ・レイノハート》の①の効果や、「人魚姫」たちの①の墓地肥やし効果を活用していきましょう。
この効果で呼び出す融合モンスターにはとくに指定もないので、【ティアラメンツ】融合モンスターはもちろんのこと、《エルシャドール・ミドラーシュ》や《捕食植物ドラゴスタペリア》といった強力な融合モンスターも融合召喚することができます。
また素材となったモンスターをデッキに戻すことができるので、リソース回復も同時に兼ねているというのも、強みの一つと言えるでしょう。
各【ティアラメンツ】の①の効果
《ティアラメンツ・シェイレーン》 | 自分メインに手札から特殊召喚+墓地肥やし |
《ティアラメンツ・ハゥフニス》 | 相手モンスターの効果発動をトリガーに特殊召喚+墓地肥やし |
《ティアラメンツ・メイルゥ》 | 自身の召喚・特殊召喚成功時に墓地肥やし |
「人魚姫」たちの①の効果は、それぞれが持つ固有の効果となっています。
それぞれが自身の召喚・特殊召喚に関わるものとなっており、デッキの上から3枚を墓地へ送る効果となっています。
ランダムな墓地肥やしのため《ティアラメンツ・レイノハート》のような確実性はありませんが、上手くいけば複数の【ティアラメンツ】カードの効果を誘発させることができます。
とくに《ティアラメンツ・ハゥフニス》は、相手モンスターの効果発動をトリガーに自身の特殊召喚+墓地肥やしができるので、相手の展開に合わせて強力な制圧効果を持った《エルシャドール・ミドラーシュ》を出すということも、理論上は可能となっています。
【ティアラメンツ】融合モンスター
《ティアラメンツ・キトカロス》
【 融合モンスター 】
星 5 / 闇 / 水族 / 攻2300 / 守1200
「ティアラメンツ」モンスター+水族モンスター
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ティアラメンツ」カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・墓地から「ティアラメンツ」モンスター1体を選んで特殊召喚し、対象のモンスターを墓地へ送る。
③:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
【ティアラメンツ】モンスターと水族モンスター(「人魚姫」たち)を素材として融合召喚できる、【ティアラメンツ】融合モンスターです。
レベル5の融合モンスターでもあるため、《簡易融合》を用いることでも呼び出すことができます。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
《ティアラメンツ・キトカロス》の①の効果
デッキから「ティアラメンツ」カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
①の効果は自身の特殊召喚成功時に、デッキから任意の【ティアラメンツ】カードを手札に加えるか、または墓地へ送る効果です。
基本的には《ティアラメンツ・レイノハート》の①の効果で「人魚姫」たちを墓地へ送り、融合召喚効果を発動してそれらを素材に《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚しサーチ効果を起動する、といった形になるでしょう。
またこの効果は「特殊召喚」をトリガーとするため、《死者蘇生》などの効果によって特殊召喚しても発動させることができます。
ミラーデッキの対戦では《暗影の闇霊使いダルク》の効果でリンク先に蘇生させることでサーチ効果を発動できるので、覚えておくと良いでしょう。
②:自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
《ティアラメンツ・キトカロス》の②の効果
自分の手札・墓地から「ティアラメンツ」モンスター1体を選んで特殊召喚し、対象のモンスターを墓地へ送る。
③:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
《ティアラメンツ・キトカロス》の③の効果
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
②の効果は自分フィールドのモンスター1体を手札・墓地の【ティアラメンツ】と入れ替える効果、③の効果は自身が墓地へ送られた際に墓地肥やしを行う効果となっています。
手札や墓地に【ティアラメンツ】がいれば、②の効果で特殊召喚しつつ自身を墓地へ送ることで、③の墓地肥やし効果を誘発させることができます。
特殊召喚した【ティアラメンツ】モンスターの墓地肥やし効果と併せれば、一度で複数枚のカードを墓地肥やしすることが可能となります。
墓地が肥えているデュエル中盤以降であれば、こうした動きも活用して融合モンスターを一気に展開して制圧していくように目指していきましょう。
《ティアラメンツ・カレイドハート》
【 融合モンスター 】
星 9 / 闇 / 悪魔族 / 攻3000 / 守3000
「ティアラメンツ・レイノハート」+水族モンスター×2
このカードは融合素材にできない。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、またはこのカードがフィールドに存在する状態で、水族モンスターが効果で自分の墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚し、デッキから「ティアラメンツ」カード1枚を墓地へ送る。
《ティアラメンツ・レイノハート》を素材に指定している、【ティアラメンツ】のエースと言える融合モンスターです。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、またはこのカードがフィールドに存在する状態で、水族モンスターが効果で自分の墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
《ティアラメンツ・カレイドハート》の①の効果
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
①の効果は自身の特殊召喚または効果で水族モンスターが墓地へ送られた際に、相手フィールドのカード1枚を対象にとってデッキに戻す効果です。
除去効果の中でも強力なものであるデッキバウンスなので、さまざまな状況で用いることができる優秀な効果となっています。
自身の特殊召喚だけでなく、水族モンスターが効果で墓地へ送られた際にも発動できるため、《ティアラメンツ・ハゥフニス》等の効果を用いれば相手ターンでも発動させることが可能です。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
《ティアラメンツ・カレイドハート》の②の効果
このカードを特殊召喚し、デッキから「ティアラメンツ」カード1枚を墓地へ送る。
また②の効果では自身が効果で墓地へ送られた場合に、自身を墓地から蘇生しつつ、さらにデッキから【ティアラメンツ】カードを墓地へ送るという、非常に強力な効果となっています。
この効果の存在から、相手はこのカードを突破するためには3000より高い打点のモンスターを用意するか、破壊や墓地送り以外の除去効果を用いなければならなくなってしまいます。
しかも②の効果で自己再生すれば、その処理後に①のデッキバウンス効果も発動できるため、相手からすれば非常に厄介なモンスターと言えるでしょう。
言い換えれば、この《ティアラメンツ・カレイドハート》をうまく活用することが、【ティアラメンツ】で勝利する上でとても重要なる、ということでもあります。
【ティアラメンツ】魔法・罠カード
《壱世壊=ペルレイノ》
【 フィールド魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を手札に加える事ができる。
②:自分フィールドの融合モンスター及び「ティアラメンツ」モンスターの攻撃力は500アップする。
③:自分フィールド・墓地の「ティアラメンツ」モンスターがデッキ・EXデッキに戻った場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
【ティアラメンツ】の世界観を象徴する、フィールド魔法です。
【ティアラメンツ】に関連するカードではありますが、実は「このカード自体は【ティアラメンツ】の名称を持っていない」ので、注意しておきましょう。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を手札に加える事ができる。
《壱世壊=ペルレイノ》の①の効果
①の効果で、このカードの発動時の効果処理でデッキから【ティアラメンツ】モンスターまたは《ヴィサス=スタフロスト》を手札に加えることができます。
基本的には初動の展開に重要な《ティアラメンツ・レイノハート》や、特殊召喚効果を持った《ティアラメンツ・シェイレーン》をサーチすることとなるでしょう。
③:自分フィールド・墓地の「ティアラメンツ」モンスターがデッキ・EXデッキに戻った場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
《壱世壊=ペルレイノ》の③の効果
そのカードを破壊する。
重要となるのが③の効果で、自分のフィールド・墓地から【ティアラメンツ】モンスターがデッキに戻った場合に、フィールドのカード1枚を対象に取って破壊することができます。
「人魚姫」たちの②の融合召喚効果を発動すれば、その処理後にこの効果を発動させることができるので、自分はモンスターを展開しながら相手のフィールドを除去していくことが可能となります。
とくに《ティアラメンツ・カレイドハート》と相性が良く、《ティアラメンツ・カレイドハート》の①の効果と併せて一度に2枚のカードを除去することができます。
《壱世壊に軋む爪音》
【 通常罠 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
その後、デッキから「ティアラメンツ」モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の「ティアラメンツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
【ティアラメンツ】名称を持った、妨害と展開の両方を兼ね備えた通常罠です。
ちなみにルビには「ティアラメンツ・メタノイズ」という読み方が記されています。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
《壱世壊に軋む爪音》の①の効果
そのモンスターを裏側守備表示にする。
その後、デッキから「ティアラメンツ」モンスター1体を墓地へ送る。
とくに重要なのが①の効果で、相手モンスター1体を対象に取って裏側守備表示にしつつ、デッキから【ティアラメンツ】モンスターを墓地へ送ることができます。
シンクロ召喚やエクシーズ召喚、リンク召喚を主軸とするテーマに有効な妨害となっており、さらに墓地へ送った【ティアラメンツ】モンスターの効果で展開を行うことができるため、相手ターンの展開の要となっています。
「人魚姫」たちを墓地へ送って融合召喚効果を誘発させたり、《ティアラメンツ・レイノハート》を墓地へ送ってさらに展開を行ったりと、さまざまな使い方が考えられるでしょう。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の「ティアラメンツ」モンスター1体を対象として発動できる。
《壱世壊に軋む爪音》の②の効果
そのモンスターを手札に加える。
また②の効果は自身が効果で墓地へ送られた際に、墓地の【ティアラメンツ】モンスターを手札に戻す効果となっています。
ただし①と②の効果は、同じターンではいずれか1つしか発動できないものとなっているので、うっかりランダム墓地肥やしで誘発させてしまって、フィールドにセットしている《壱世壊に軋む爪音》を発動できない、ということがないように注意しておきましょう。
《壱世壊に奏でる哀唱》
【 永続罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にする。
その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ティアラメンツ」モンスター1体を手札に加える。
【ティアラメンツ】名称を持った、妨害効果を持った永続罠です。
ちなみに読み方は「ティアラメンツ・サリーク」となっています。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在する場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
《壱世壊に奏でる哀唱》の①の効果
そのモンスターの効果を無効にする。
その後、自分フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
①の効果は自分フィールドに【ティアラメンツ】モンスターが存在する場合に、相手モンスター1体を対象に取って永続的に無効化する効果です。
さらに自分フィールドからモンスターを墓地に送らなければなりませんが、【ティアラメンツ】の効果を誘発させるトリガーとなるので、むしろメリットとなっています。
とくに《ティアラメンツ・カレイドハート》の②の自己再生効果と相性が良く、相手モンスターを無効化しつつ同時にカード1枚をデッキバウンスすることが可能となります。
もちろん他の【ティアラメンツ】モンスターの効果を誘発させることができるため、さまざまな状況で使える効果と言えるでしょう。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
《壱世壊に奏でる哀唱》の②の効果
デッキから「ティアラメンツ」モンスター1体を手札に加える。
②の効果はこのカードが効果で墓地へ送られた際に、デッキから【ティアラメンツ】モンスターを手札に加える効果です。
《壱世壊に奏でる哀唱》の①②の効果は同一ターンでも用いることができるので、とくに注意することもないでしょう。
【ティアラメンツ】のランダム墓地肥やしで落ちた際は、内心でラッキーと思いながらサーチ効果を使っていきましょう。
《壱世壊に澄み渡る残響》
【 カウンター罠 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。
その後、自分の手札からモンスター1体を選んで墓地へ送る。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、除外されている自分の「ティアラメンツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
すべてのカード種に対応した、【ティアラメンツ】名称を持ったカウンター罠です。
ルビには「ティアラメンツ・クライム」と記されています。
①:自分フィールドに「ティアラメンツ」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」が存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
《壱世壊に澄み渡る残響》の①の効果
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。
その後、自分の手札からモンスター1体を選んで墓地へ送る。
①は条件こそ少し重いですが、すべてのカード種に対して発動できるカウンター効果となっており、さらにそのカードをデッキに戻すことができます。
自分フィールドに【ティアラメンツ】モンスターが存在し、さらに手札に墓地へ送るためのモンスターを残しておく必要があります。
とは言え手札に【ティアラメンツ】モンスターがいれば、それを効果で墓地へ送りつつモンスター効果を誘発させることができるので、うまく決まれば一気に相手とのアドバンテージ差を広げることも可能でしょう。
【ティアラメンツ】デッキと相性が良いカード
《エルシャドール・ミドラーシュ》
【 融合モンスター 】
星 5 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2200 / 守800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:このカードは相手の効果では破壊されない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
【シャドール】で用いられる、強力な制圧効果を持った融合モンスターです。
【ティアラメンツ】の「人魚姫」たちは闇属性となっているので、もう一方の素材である【シャドール】モンスターを用意出来れば、このカードの融合召喚も可能となります。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
《エルシャドール・ミドラーシュ》の②の効果
やはり②の効果が強力で、お互いにモンスターが1体しか特殊召喚できなくなります。
とくに《ティアラメンツ・ハゥフニス》の効果を用いれば、相手の先行ターン中であっても(運が絡みますが)このカードを融合召喚できるので、強力な妨害カードとして機能させることができます。
《クロノダイバー・リダン》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 闇 / サイキック族 / 攻2400 / 守2000
レベル4モンスター×2
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
相手のデッキの一番上のカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。
②:自分・相手ターンに発動できる。
このカードのX素材を3種類(モンスター・魔法・罠)まで取り除く。
その後、以下を適用する。
●モンスター:このカードをエンドフェイズまで除外する。
●魔法:自分はデッキから1枚ドローする。
●罠:相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主のデッキの一番上に戻す。
レベル4モンスター2体でエクシーズ召喚が行える、【クロノダイバー】Xモンスターです。
②:自分・相手ターンに発動できる。
《クロノダイバー・リダン》の②の効果
このカードのX素材を3種類(モンスター・魔法・罠)まで取り除く。
その後、以下を適用する。
●モンスター:このカードをエンドフェイズまで除外する。
●魔法:自分はデッキから1枚ドローする。
●罠:相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主のデッキの一番上に戻す。
②の効果で素材を取り除く処理は「カード効果で」行われるため、【ティアラメンツ】モンスターの効果を誘発させることができます。
《ティアラメンツ・レイノハート》と《ティアラメンツ・シェイレーン》はレベル4モンスターなので、《クロノダイバー・リダン》の素材にしておくことで相手ターンに「効果で墓地へ送られた」際の効果を誘発させる、という使い方が可能となります。
《融合派兵》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
EXデッキの融合モンスターに記されたモンスターを、デッキから特殊召喚できる汎用の通常魔法です。
①:EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
《融合派兵》の①の効果
《ティアラメンツ・カレイドハート》は素材として《ティアラメンツ・レイノハート》を指定しているため、このカードからリクルートすることができます。
初動の展開に重要な《ティアラメンツ・レイノハート》にアクセスできるこのカードは相性がとてもよく、融合モンスターしか出せなくなる制約も【ティアラメンツ】ではほとんど問題となりません。
また環境で組み合わせることが多い【烙印】も、このカードを活用しやすいテーマであるというのも、メリットの1つと言えるでしょう。
【ティアラメンツ】デッキの回し方
《ティアラメンツ・レイノハート》1枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《ティアラメンツ・レイノハート》
【結果】
- 《ティアラメンツ・キトカロス》
- 手札に《壱世壊に軋む爪音》
【手順】
- 手札から《ティアラメンツ・レイノハート》を召喚して①の効果を発動、デッキから《ティアラメンツ・メイルゥ》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《ティアラメンツ・メイルゥ》の②の効果を発動、《ティアラメンツ・レイノハート》と自身をデッキに戻して、EXデッキから《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚
- 《ティアラメンツ・キトカロス》の①の効果を発動、デッキから《壱世壊に軋む爪音》を手札に加える
【盤面の解説】
《ティアラメンツ・レイノハート》1枚から、《ティアラメンツ・キトカロス》と《壱世壊に軋む爪音》を用意する展開例です。
フィールドに《ティアラメンツ・キトカロス》が存在するので、手札に加えた《壱世壊に軋む爪音》をセットしておけば、相手ターンに効果を発動することができます。
これによって相手モンスターを裏側守備表示に変更することで妨害ができ、さらにデッキから【ティアラメンツ】モンスターを墓地へ送って、それらの効果を誘発させることができます。
この際、《ティアラメンツ・メイルゥ》などを送って融合召喚効果を発動すれば、発動した【ティアラメンツ】モンスターとフィールドの《ティアラメンツ・キトカロス》を用いて融合召喚を行うことができます。
この効果で《捕食植物ドラゴスタペリア》を呼び出しておけば、さらにモンスターの無効化が可能となり、合計で2回の妨害を構えることが可能となります。
《ティアラメンツ・ハゥフニス》を用いた展開例
【使用カード/条件】
- 《ティアラメンツ・ハゥフニス》
- 効果で墓地へ送られたカードの中に【ティアラメンツ】モンスター(例:《ティアラメンツ・シェイレーン》)が存在する
【結果】
- 《捕食植物ドラゴスタペリア》
【手順】
- 相手のモンスター効果発動に対して、《ティアラメンツ・ハゥフニス》の①の効果を発動し、自身を手札から特殊召喚してデッキの上から3枚墓地へ送る
- 墓地へ送られた《ティアラメンツ・シェイレーン》の②の効果を発動、《ティアラメンツ・ハゥフニス》と自身をデッキに戻して、EXデッキから《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚
- 《ティアラメンツ・キトカロス》の①の効果を発動、デッキから《ティアラメンツ・ハゥフニス》を墓地へ送る
- 墓地へ送られた《ティアラメンツ・ハゥフニス》の②の効果を発動、《ティアラメンツ・キトカロス》をEXデッキ、自身をデッキに戻して、EXデッキから《捕食植物ドラゴスタペリア》を融合召喚
【盤面の解説】
相手のモンスター効果の発動に対して誘発できる《ティアラメンツ・ハゥフニス》を用いた展開の一例です。
《ティアラメンツ・ハゥフニス》の特殊召喚時に行われる墓地送り効果で【ティアラメンツ】モンスターが存在しなければなりませんが、相手ターン中であっても妨害効果を持った《捕食植物ドラゴスタペリア》を呼び出すことができます。
この展開では《ティアラメンツ・キトカロス》の①の効果でさらに【ティアラメンツ】モンスターを墓地へ送ることで、《捕食植物ドラゴスタペリア》の融合召喚に繋げています。
もちろん手札に加える方を選んで、次のターン以降の展開に備えるといった動き方も可能です。
また手札や墓地に《シャドール・ビースト》が存在すれば、《エルシャドール・ミドラーシュ》を融合召喚することも可能です。
その時のフィールドや墓地の状況を考えて、柔軟に展開を変えていくようにしましょう。
【ティアラメンツ】デッキをカスタムするおすすめカード
【烙印】関連カード
《氷剣竜ミラジェイド》
【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / 幻竜族 / 攻3000 / 守2500
「アルバスの落胤」+融合・S・X・リンクモンスター
①:「氷剣竜ミラジェイド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:自分・相手ターンに1度、「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスター1体をEXデッキから墓地へ送って発動できる。
フィールドのモンスター1体を選んで除外する。
次のターン、このカードはこの効果を使用できない。
③:融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
《烙印融合》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
①:自分の手札・デッキ・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、
「アルバスの落胤」を融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
強力な融合テーマである【烙印】とは、非常に相性が良いです。
融合召喚を行うカードや融合モンスターをサポートできるカードが数多く存在するので、多くの側面でメリットを共有することができます。
デッキ融合が行える《烙印融合》を無理なく用いることができることや、デッキのリソース回復を得意とする【ティアラメンツ】の特性が合わさり、大会環境などで用いるのであれば是非とも組み合わせたいテーマとなっています。
【烙印ティアラメンツ】について
サンプルリスト
最近の大会環境では、上記のような【烙印ティアラメンツ】の構築が用いられることが多いです。
《烙印融合》をはじめとした手札1枚から動けるカードが多く採用されているので、純構築の【ティアラメンツ】よりもさらに安定して妨害を構えることが可能となります。
また《氷剣竜ミラジェイド》をはじめとしたさまざまな融合モンスターを採用できることから、中盤以降の展開力も高く選択肢の幅も広いため、対応力の高さも非常に優秀なデッキとなっています。
【シャドール】関連カード
《エルシャドール・アプカローネ》
【 融合モンスター 】
星 6 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2000
属性が異なる「シャドール」モンスター×2
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果を無効にする。②:このカードは戦闘では破壊されない。③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「シャドール」カード1枚を選んで手札に加える。その後、手札を1枚選んで捨てる。
《影依融合》
【 通常魔法 】
「影依融合」は1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・フィールドから「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。
こちらも同じく、融合召喚を主体とするテーマデッキです。
もともと相性が良い《エルシャドール・ミドラーシュ》を呼び出しやすくなるほか、こちらもデッキ融合を行うことができる《影依融合》の存在から、【ティアラメンツ】とシナジーさせることができます。
また【シャドール】はモンスターの展開も得意とするので、純構築の【ティアラメンツ】とは違った強みを持ったデッキにすることが可能となります。
《月女神の鏃》
【 通常魔法 】
このカードの発動に対して相手はモンスターの効果を発動できない。
①:EXデッキからモンスター1体を墓地へ送り、
そのモンスターと同じ種類(融合・S・X・P・リンク)の相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
《月女神の鏃》は汎用の除去カードとして用いることができる通常魔法です
相手の融合モンスターを対象と発動すれば、《ティアラメンツ・キトカロス》を墓地に送りつつ除去を行う事ができ、《ティアラメンツ・キトカロス》の③の効果を誘発させることができます。
環境に流行しているデッキによって重要度の変わるカードでもあるので、自分が想定する相手デッキをしっかり見極めて、採用を検討するように心がけておきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【ティアラメンツ】は非常に拡張性の高い融合召喚テーマで、プレイヤーの志向に合わせてさまざまな戦い方が行える、優秀なテーマデッキです。
純構築でもなかなか強力ですが、【烙印】などのテーマと併せることで大会環境でも十二分に戦えるポテンシャルを持っています。
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!