【2023年6月マスターデュエル環境】流行りの最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2023年6月マスターデュエル環境】流行りの最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

マスターデュエルもリリースから1年を迎えています。

カードプールも新たに更新され、環境の変化が生まれています。

こちらの記事では、ゲーム『遊戯王マスターデュエル』流行りの最強デッキを紹介していきます。

どのようなデッキがあるのか、早速見ていきましょう!

目次

先月からのカードプールの変化

6月8日には新リミットレギュレーションが施行されました。

このリミットレギュレーション適用内容で《デビル・フランケン》《盗人の煙玉》《テラ・フォーミング》が禁止カード、《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》《古衛兵アギド》が制限カード、《スプライト・ブルー》などが準制限カード指定を受けました。

この改訂では、【現世と冥界との逆転】関連カード(いわゆる「イシズ」関連カード)の総数がかなり削られたため、【ティアラメンツ】デッキにとってはかなりの痛手となりました。

また、同日の6月8日には新セレクションパック『クライマックス・オブ・ザ・ショウダウン』が追加されました。

『クライマックス・オブ・ザ・ショウダウン』には、【深淵の獣(ビーステッド)】【烙印】関連の新規カードや、【魔界劇団】などを中心としたテーマ強化の新規カードが収録されました。

特に【深淵の獣(ビーステッド)】は流行りの【ティアラメンツ】のメタとしても強く、《深淵の獣マグナムート》《深淵の獣ドルイドヴルム》を手札誘発として出張する構築も見かけられます。

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「遊戯王マスターデュエル環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、ランクマッチで持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、ランクマッチでも一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

Tier1

【イシズティアラメンツ】Tier1


【ティアラメンツ】は、墓地肥やしを行い墓地に送られた場合の効果を活用する融合召喚テーマです。

メインデッキに入る闇属性の「ティアラメンツ」モンスターは共通して、効果で墓地に送られた場合に、墓地の自身を含む手札・フィールド・墓地のモンスターをデッキボトムに戻して融合召喚を行える効果を持っています。

この効果によって《捕食植物ドラゴスタペリア》や《ティアラメンツ・カレイドハート》《ティアラメンツ・ルルカロス》などの妨害持ち大型融合モンスターを展開し、盤面を制圧していきます。

また「ティアラメンツ」モンスターのほとんどはデッキからカードを墓地に送る効果も備えており、融合召喚する効果を起動しやすくなっています。

墓地肥やしの加速と墓地利用メタを行うため《現世と冥界の逆転》の関連カードも採用されています。

《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》による墓地肥やしで、闇属性「ティアラメンツ」モンスターの効果による融合を狙い、《剣神官ムドラ》《宿神像ケルドウ》で相手の墓地利用を妨害します。

【スプライト】Tier1


【スプライト】は、レベル2・ランク2・リンク2モンスターを活用して戦うデッキです。

メインデッキの「スプライト」モンスターは、レベル2かランク2モンスターが自分フィールドに存在していると手札から特殊召喚できる効果を持っています。

《スプライト・ブルー》と《スプライト・ジェット》はサーチ効果、《スプライト・レッド》と《スプライト・キャロット》は妨害効果を持っています。

このレベル2「スプライト」モンスターを使い、ランク2モンスターである《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚します。

【スプライト】は先攻展開するにあたって、手札から特殊召喚して展開するので《灰流うらら》《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》などの手札誘発を持っていても1枚だけでは展開が止まりにくいです。

また場合によっては《スプライト・レッド》《スプライト・キャロット》の効果で相手の手札誘発をケアしながら動くことも可能であり、この2体も相手ターンに妨害となるため、展開を許すと強力な盤面を形成されがちです。

【スプライト】デッキ自体には自由枠が多いため、手札誘発を大量投入しやすいのもデッキの強さに拍車をかけています。

また、墓地利用をする環境デッキが増えていることもあり、《メルフィー・キャシィ》《メルフィー・ラッシィ》《森のメルフィーズ》を採用し、相手ターンに《虹光の宣告者》を出す構築が増えています。

【烙印深淵の獣(ビーステッド)】Tier1


【烙印深淵の獣(ビーステッド)】は《氷剣竜ミラジェイド》や《深淵の獣ルベリオン》などの強力な融合モンスター・「烙印」関連のモンスターを駆使して戦うデッキです。

《烙印融合》が一度通れば《神炎竜ルベリオン》や《烙印竜アルビオン》を融合召喚できます。

《烙印融合》は、融合素材にする《悲劇のデスピアン》などの効果でアドバンテージを稼いだり、《深淵の獣ルベリオン》を融合素材にしてその後の展開に繋げたりもできます。

《神炎竜ルベリオン》や《烙印竜アルビオン》の効果で《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚することで、盤面の制圧とリソースの確保を同時に図ります。

《氷剣竜ミラジェイド》の効果の発動コストとして墓地に送ることができる《烙印竜アルビオン》が「烙印」魔法・罠カードをサーチかフィールドにセットできるので、後続の《烙印融合》や《赫の烙印》などをサーチまたはセットすることができます。

《烙印融合》は「烙印」カードなので《デスピアの導化アルベル》でサーチができます。そして《デスピアの導化アルベル》は《烙印開幕》からリクルートもできるので、「烙印」カードへのアクセスが豊富に用意されています。

強力な「烙印」永続魔法・罠カードにアクセスするため「深淵の獣」モンスターも採用されています。

また、「深淵の獣」モンスターは光・闇属性の墓地利用メタにもなっています。

Tier2

【エクソシスター】Tier2


【エクソシスター】は、メインデッキの「エクソシスター」モンスターが相手の墓地のカードが墓地から離れることをトリガーに、強力な「エクソシスター」Xモンスターに変身して戦うデッキです。

メインデッキに入る「エクソシスター」モンスターの共通効果として、

『自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。』

といったテキストがあります。

この効果によって「エクソシスター」Xモンスターを展開し、相手の墓地に関する効果を中心とした妨害をしながら戦う、といった特徴があります。

「エクソシスター」魔法・罠には強力なカードが多く、サーチや妨害、展開などをこなすカードがあり、元々のステータスが貧弱な「エクソシスター」モンスターをサポートしてくれます。

【60GS】Tier2


【60GS】は、デッキ枚数を60枚にした、様々なテーマとのシナジーを図ったグッドスタッフ(Good Stuff)デッキです。

「P.U.N.K.」カードや「サンダー・ドラゴン」カード、「ティアラメンツ」カードなども採用されているため様々なテーマが混合していることからグッドスタッフと呼称しています。

《混沌魔龍 カオス・ルーラー》《真血公ヴァンパイア》《ティアラメンツ・キトカロス》などから墓地肥やしを行い、墓地に送られた場合に反応する《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》から更なる墓地肥やしを狙います。

墓地肥やしを行った後、《妖精伝姫-シラユキ》や「深淵の獣」モンスターの効果で墓地のカードを除外しつつ特殊召喚することで、リンク数を伸ばしたり、「サンダー・ドラゴン」カードや《シノビネクロ》などの除外された場合に発動する効果の誘発を狙ったりします。

最終盤面には《超雷龍-サンダー・ドラゴン》《フルール・ド・バロネス》《I:Pマスカレーナ》《ティアラメンツ・ルルカロス》などが並ぶ他、《妖精伝姫-シラユキ》を墓地に待機させておくことで相手ターンの妨害を狙うこともできます。

Tier3

【アダマシア】Tier3


【アダマシア】は岩石族を中心とした展開系デッキです。

メインデッキの「アダマシア」チューナーモンスターは共通して、特定の条件下で自身を手札から特殊召喚する効果、デッキトップを5枚めくってレベル4以下の岩石族非チューナーを特殊召喚する効果の2つを持っています。

デッキトップからめくられた岩石族モンスターから更に展開をつなげ、《魔救の奇跡-ドラガイト》や《フルール・ド・バロネス》などのシンクロモンスター、《召命の神弓-アポロウーサ》《I:Pマスカレーナ》などのリンクモンスターで盤面を制圧します。

【アダマシア】デッキの中でも特に強力なのが《ブロックドラゴン》で、このカード1枚で展開とサーチをすることができます。

また、地属性モンスターを強力にサポートする【春化精】カードとも相性が良いです。

【ふわんだりぃず】Tier3


【ふわんだりぃず】デッキは、「ふわんだりぃず」モンスター共通効果である『召喚成功時に鳥獣族モンスターを召喚する効果』を駆使して、大型の鳥獣族モンスターを召喚して盤面を制圧していくアドバンス召喚主体のデッキです。

下級の「ふわんだりぃず」モンスター共通効果として、

  1. 『このカードが召喚に成功した場合に発動できる。○○する(モンスターの種類によってこの部分は異なります)。その後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる。』
  2. 『表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。』
  3. 『このカードが除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。このカードを手札に加える。』

この3つの共通効果があります。

1の効果で連続召喚をして上級の鳥獣族モンスター召喚へと繋げ、2の効果で除外された「ふわんだりぃず」モンスターを3の効果で回収することで、アドバンス召喚の弱点であった、召喚権の不足問題とアドバンス召喚のリリースによるリソース切れ問題を解決するテーマとなっています。

盤面の制圧力も高く、《ふわんだりぃず×えんぺん》の単体での妨害と、《ふわんだりぃずと夢の町》《ふわんだりぃずと謎の地図》によって相手ターンに《烈風帝ライザー》を召喚して妨害することができます。

またこのデッキは召喚自体はするものの特殊召喚は滅多にしないので、シングル戦であるランクマッチにおいて採用率が高い《増殖するG》を一方的に腐らせることができるのも魅力の一つです。

弱点としては召喚成功時の効果で、さらに召喚という形をとるので《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》などの効果無効系カードを通すとそれ以降の展開が難しくなるところ。

後攻になったときに攻める手数が、通常の召喚権と《ふわんだりぃずと謎の地図》くらいしかないので相手が少ない妨害でターンを返してきても突破できないという場面もそれなりに存在するところです。

《ふわんだりぃずと旅じたく》の登場により、初動の確保による安定性の向上、さらには《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》などの効果無効系カードにこのカードをチェーンすることによって効果無効を回避することもできるようになりました。

環境のまとめと今後の展望

現在のマスターデュエル環境は、改訂による【現世と冥界の逆転】関連カード、通称【イシズ】ギミックの減少による【ティアラメンツ】の弱体化、【深淵の獣(ビーステッド)】到来による新たな【ティアラメンツ】へのメタ、更には【スプライト】の《虹光の宣告者》搭載の構築単位でのメタなどにより、【ティアラメンツ】1強環境が終焉を告げようとしています。

【ティアラメンツ】は徐々に周りのパーツを失っており、弱体化の道を辿ってはいるものの、メインデッキの「ティアラメンツ」モンスターは改訂では減ることもなく、デッキパワーとしては衰える様子はまだ見せません。

まだTier1の風格を見せる【ティアラメンツ】が環境を引っ張り続けるのか、新たな風を吹かせる【スプライト】【烙印】が逆風を巻き起こすのか、注目です!

また、マスターデュエルの新セレクションパックの登場カードは、OCGの登場した順番と異なっており、マスターデュエルならではの環境が生まれる要因の一つとなっています。

今後登場するセレクションパックのラインナップ、マスターデュエルオリジナルのリミットレギュレーションで環境がどう動いていくのか読めない部分もあり、今後もマスターデュエル環境から目が離せなくなっています!

おわりに

遊戯王マスターデュエルの6月の環境について解説いたしました。

この記事が皆さんのデッキ構築・環境への理解の手助けとなっていれば幸いです。

それでは7月の環境解説記事でまたお会いしましょう!

OCG環境はこちら!


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