締め切りがないと書けないはと言ったがあればあるほど書けるというわけではない
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
週刊連載と研究員の二足のわらじを履くことになったきたしーですが、よく考えたら今月末には毎度のアレを書かなければならないことに気付いて震えています。ワクチン二回目休みを確保するための早回し進行にも関わらず、です。締め切りが…書いても書いても襲ってくる…!
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。それでは、今日のカードはこちら。
《龍覇 イメン=ブーゴ》
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のコスト4以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
【イメンループ】の核としてGP1stを制した実績もある、ドラグナーの中でも特に使用された一枚ですね。
染色ギミックを活かした《 邪帝斧 ボアロアックス 》、ひいては《 邪帝遺跡 ボアロパゴス 》から繰り出される変幻自在の展開は、ビートからコンボまであらゆるムーブを可能にしました。
その活躍ぶりから、のちに「イメン団」なる組織を結成したことも知られています。でもこれストーリー本編で語られるのかこれ?
その名の由来は、見ればわかるように「五文明」の逆読み。名は体を表すというやつですね。
…ところで、ドラゴン・サーガ期の自然文明には彼と同じく「=」で名前が繋がれたカードが多数存在します。イメン=ブーゴのようにそのまま逆読みしても意味のある言葉にはならないものも多いですが…
大丈夫、ちょっと捻った「逆読み」でちゃんと解けます。というわけで今回のテーマは、「ドラゴン・サーガの逆読みネーミング」について。やっていきましょうか。
裏川辺奇々なる藻を
というわけで、考察対象となるよくわからない名前の面々をざっくり並べてみましょうか。wikiをざーっと見てみまして。
- 《 青銅の面 ナム=ダエッド 》
- 《 牙英雄 オトマ=クット 》
- 《 古龍遺跡エウル=ブッカ 》
- 《 増強類 エバン=ナム=ダエッド 》
- 《 遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ 》
- 《 成長の面 ナム=アウェイキ 》
- 《 一面エニク=アーク 》
- 《 生誕神秘 ル=ピラッジュ 》
名前被りを抜いてみると、この辺でしょうか。
この中で特にわかりやすいのが、《 龍覇 ザ=デッドマン 》の世を忍ぶ仮の姿こと《 青銅の面 ナム=ダエッド 》。これを逆読みでどう対処するかというと、ローマ字読みにして逆から読むのです。
NAMDAED→DEADMAN。開発部の顔にして、慢心が行き過ぎてラスボスに自分の名を冠しちゃったDeadmanこと押目祥樹さんの名前が出てきましたね。
続いて《 牙英雄 オトマ=クット 》をやってみましょう。
OTOMAKUT→TUKAMOTO。「ツカモト」と言う名前が出てきました。
デュエマ界隈でツカモトと言えば、ライター・カバレージライターとして知られる「奇行士」こと塚本樹詩氏が真っ先に思い浮かびますね。公式動画の10人デュエマで《 レアリティ・レジスタンス 》をぶっぱしてた人です。
…と、このように。これらのカード名は、「デュエマ公式関係者の名前をローマ字読みして強引に逆から読んだもの」なわけです。この調子で他のカードを復号していけば、謎に包まれたデュエマ開発部関係者にも辿り着けるかもしれませんね。やっていきましょう。
《 古龍遺跡エウル=ブッカ 》は、EULBK→KBLUE。一時はタカラトミーの公式スタッフとして動画にも登場したK.Blue氏です。黎明期のデュエマにて【ボルバルブルー】を駆って活躍した、名プレイヤーでもありますね。
《 増強類 エバン=ナム=ダエッド 》の「エバン」部分は、EBAN→NABE。この業界で「ナベ」と言えば、MtGの強豪プレイヤーとして活躍した渡辺雄也氏。一見デュエマとは無関係と思いきや、デュエマ公式動画で「TCG最強ナベ」としてちらっと登場したこともあったりします。
《 遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ 》の「レジル」部分は、REZIR→RIZER。これまたMTGの強豪プレイヤーにしてライター、「rizer」のハンドルネームで知られる石村信太朗氏ですね。GPの運営に関わるなど、デュエマ公式との関係も知られています。
《 成長の面 ナム=アウェイキ 》の「アウェイキ」部分は、AWAKI→IKAWA。イカワと言えば、またまたMTGの強豪プレイヤー、井川良彦氏です。過去にデュエマ公式にいたことが知られており、《 超過の守護者イカ・イカガ 》のフレーバーでもちょこっと触れられてたりします。まさかこのへんの時期にイカネタが多いのって…?
……MTGプレイヤーばっかじゃねえか!
と思われる方もいるかもしれませんが、実は現ウィザーズ日本支部代表の真木孝一郎氏や開発部のしゃばさんこと射場本正巳氏ももともとMTGプレイヤー。
そもそも真木さんについてはMTGの大会で声をかけられてデュエマの開発入りした経緯があったりします。始まりからしてこうなので、「MTGの縁でデュエマ開発入り」というパターンはそう珍しいわけではないのでしょう。
余談ですが、きたしーが勝手に師匠と仰ぐ研究仙人ことまつがん氏ももともとMTG畑の人だったり。あちらの環境を激変させるトップクラスのデッキを開発するなどプレイヤーとしての実績もあったりする、実はめちゃくちゃすごい人なんですよ。
そのうち「ナグ=タム」なる名前のカードが出たらいいですね。あわよくば「アワカリ=サティク」も出たら最高ですが、そのためにはきたしーも死ぬほど頑張る必要がありそうです。
ちなみに、《 一面エニク=アーク 》はENIKAK→KAKINEでGP1stを【イメンループ】で制した垣根氏から来ています。グランプリ最初の王者に対する、公式の粋な計らいですね。
え、《 生誕神秘 ル=ピラッジュ 》?
《 卵殻塊 ジュラピル 》のそのまま逆読みですが何か?
秋はイカになるが、意味は変わらない
というわけで、《 龍覇 イメン=ブーゴ 》でした。
実はカード名にこの手の開発者の名前を付けるネタは他TCGでも結構存在します。
MTG黎明期から存在しデュエマにもやってきた《 モンスのゴブリン突撃隊 》はスタッフのモンスさんから取られてますし、遊戯王の《 オシリスの天空竜 》の海外版こと《Slifer the Sky Dragon》もアニメをあっちに輸出する際に宗教上の理由で名前を変える必要が出てスタッフのSliferさんの苗字をそのまま名前にしたとか。
ネーミング、考えられているようで全然考えられてない説ありますね。
何もなければ来週の今頃には、「延々続いたストーリー最後の黒幕にして、彼が神格化された姿」についての記事が上がるはずです。語ること、ありますね。お楽しみに。
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それでは、次の記事で。北白河でした。