このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●チェインコンボを楽しみたい! ●《 聖霊王アルファディオス 》を輝かせたい! ●同期の魔導具ばっかりプッシュされる状況にイライラしている |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
界隈では王来MAXに突入していますが、今回も新カードゼロの平常運転で格安をやっていこうと思います。これ書いてる時点で値段出てないし。
第44回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役……の前に。
市場価格がカギとなるこの企画において非常に重要な要素として、「再録」と「型落ち」があります。
当然のことながら市場価格は需要と供給で成り立つもの。
人気パックで再録されて剥かれまくることで市場に供給が増えた上で、他の最新デッキとの競合に負けることで需要が減る…。このダブルパンチを食らうと、カードの価格は顕著に下がります。
重要なのは、「こうして値段が下がったからといってカード自体が弱くなったわけではない」ということ。
つまり、一般的には敬遠されがちなこの二つの要素は「強いカードを安く使えるようになる」という格安フォーマット的にめちゃくちゃ嬉しい事態を呼んでくれるのです。
今回はそんな感じでこのフォーマットに落ちてきたパワーカードと戦略を活かして、格安をやっていこうと思います。
改めまして、今回の主役となるのはこちら。
《 煌メク聖戦 絶十 》(シングル価格:85円)です。
……いや85円て!仮にも2~3年くらい前までトップメタの一角にいたカードですよこれ!
「最速全ハンデスとドルファディロムが致命傷になる」と「めちゃくちゃ剥かれたデュエキングMAXにて再録」という需要と供給バランスの変化でえらいことになったこのカードを、今回はありがたく使い倒していこうと思います。
例によってもう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
え?開発部セレクションデッキは3300円?知らねえよ!じゃあそっち買えよ!
(シングル価格は、執筆時点(2022/4/18)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
さて。《 煌メク聖戦 絶十 》の魅力と言えば、やっぱり裁きの紋章と組み合わせての大幅なコスト軽減。このデッキの元となった往年の名デッキ【白単絶十】でもおなじみの動きですね。
特に《 集結ノ正裁Z 》などのサバキZを絡めて手札を稼ぎつつ絶十を繰り出し、《 煌龍 サッヴァーク 》をはじめとする大型フィニッシャーを高速で繰り出すムーブは強力で……
……いったん、見なかったことにしましょうか。
ともあれ、このデッキに必要なのは「サバキZを運用するための手札補充とシールド操作」、そして「早出しする価値のある大型フィニッシャー」となりそうです。
なんやかんや言って絶十がいればほぼ全てのカードが1マナで使えるようになるデッキ(誇張表現)ですので、ここから繰り出してうれしい決定力のあるカードと言えば…
やはり、《 聖霊王アルファディオス 》なんじゃないでしょうか。
昭和のデュエマのカードながら、そのロック性能はさすがに破格。天門とディスペクター絡み以外なら敵なしと言わんばかりの力で大暴れしてくれることでしょう。
となると、ここに辿り着くうえで必要になる「シールド操作や手札補充でサバキZをバシバシ誘発していけて」「そこそこのコストのエンジェル・コマンド」が要求されるわけですが。
果たしてそんな都合のいいカードなんて……
あるんですね、これが。
《 革命聖龍 ウルトラスター 》は自力で「シールド全回収による手札確保とサバキZ始動」を行ったうえで、シールド追加で2回分の絶十の軽減ストックを確保してくれたうえで進化元にもなってくれる願ったり叶ったりの一枚。
おまけにトリガー化によってうっかりフィニッシュをミスった時も最低限のフェイルセーフがある…という至れり尽くせりぶり!これは使うっきゃありませんね。
というわけで、とりあえずこの三枚と裁きの紋章を基軸にまとめていったのがこちらになります。
デッキレシピ:CaptivAte~裁き~
総額は3820円。
値段もさることながら、どうですかこの「俺はシールドが増えるカードにしか興味がない…」と言わんばかりの構成。
40枚中、37枚がシールドを増やすカードなわけですよ。そりゃ絶十も喜んでくれるというものです。
では、カード解説に入っていきましょうか。
採用カード解説
メインとなる面々
《煌メク聖戦 絶十》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / サバキスト / 文明 光 / パワー4000 / コスト5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を、自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、このターン、次に使う光のカードのコストを、最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にならない。
■サバキZ(裁きの紋章が自分のシールドゾーンから手札に加えられた時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚する)
(85円)
というわけで、今回の主役です。
「シールドが追加されると次に使う光のカードのコストが3下がる」という能力が売りの一枚ですが、今回はその効果を骨の髄まで悪用。
端的に言うと、このデッキにおいてはこいつさえ出ていれば各ターン2枚目以降のカードはほぼ全て1マナで使えるようになります。
可能な限り早く出して維持することが勝利に直結するカードですので、まずはこれを引けることを祈るところから始めるのがいいでしょう。
あと、使う上で忘れてはならないのが「サバキZはS・トリガーと同じように処理に割り込む」「cipと誘発効果は処理に割り込まず、一連の効果が終わってから任意の順番で解決する」という点。
これを理解していないと次に説明する《 革命聖龍 ウルトラスター 》と組み合わせた時に挙動がバグりがちなのでご注意を!
《革命聖龍 ウルトラスター》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 光 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドをすべて手札に加える。(ただし、その「S・トリガー」は使えない)
その後、自分の山札の上から2枚を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。
■革命2―自分のシールドが2つ以下なら、自分の光のシールドカードに「S・トリガー」を与える。
(95円)
シールドをいったん全回収してサバキZを誘発させたうえで2枚のシールドを追加し、おまけに革命2でトリガー化までしてくれる…という、サバキZ使いが死ぬ間際に見た幻覚みたいなカードです。でもこいつの方が先に出てるんだよな……
実運用的には絶十の効果を2回ほどストックさせた後に繰り出し、余らせた1マナとストック3回ですぐに《 聖霊王アルファディオス 》になる……というのが理想ですね。
もちろん、いざというときはここからサバキZで絶十を出してもいいですよ。
シールド追加系効果がたっぷりのデッキですので、単純に楯をめちゃくちゃ積み上げた上でこれで回収するだけでエグい手札補充になったりもしてくれるのも見逃せませんね。
《聖霊王アルファディオス》
【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー15500 / コスト10
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
誰も、光以外のクリーチャーを召喚したり、光以外の呪文を唱えることはできない。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
(50円)
このデッキのゴール地点にして、15年以上に渡って活躍する「出たら勝つ」系カードです。もっとも、突破される可能性も往時と比べて増えまくっているのも事実ですが……。
何にせよ、光文明がメインでない相手に高速で叩き付ければほぼ勝ちが確定する化け物スペックの持ち主であるのは事実。早めに繰り出してゲームを終わらせてやりましょう。
ちなみに、値段と入手性を気にしないなら《 聖霊王アルファディオス GS 》にしない理由は特にありません。でもこいつ収録元の関係でマジで手に入らないんですよね……。
デッキのメインエンジンたち
《憤怒スル破面ノ裁キ》《剣参ノ裁キ》
【 呪文 】
種族 裁きの紋章 / 文明 光 / コスト2
■カードを1枚引く。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
(90円)
【 呪文 】
種族 裁きの紋章 / 文明 光 / コスト3
■自分の山札の上から3枚を見る。その中から、呪文を1枚またはメタリカを1体手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに、表向きのまま自分のシールド1つの上に置く。
(75円)
軽量の手札補充効果が売りの裁きの紋章です。
このデッキにおいては初動ドローはもちろんのこと、シールド回収を絡めてサバキZのタネにしたり絶十を絡めた軽減連打を始動させたりと大活躍を見せてくれます。
おおむね「あるなら使え」クラスのカードなんですが、《 剣参ノ裁キ 》では《 聖霊王アルファディオス 》《 革命聖龍 ウルトラスター 》が手札に加えられないことだけご注意を。
《転生ノ正裁Z》《巡ル運命ノ裁キ》
【 呪文 】
種族 裁きの紋章Z / 文明 光 / コスト3
■サバキZ(裁きの紋章が自分のシールドゾーンから手札に加えられた時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、この呪文をコストを支払わずに唱える)
■自分のシールドを1つ、手札に戻してもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
(190円)
【 呪文 】
種族 裁きの紋章 / 文明 光 / コスト3
■相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
■次の自分のターンのはじめに、カードを1枚、自分のシールドゾーンから手札に加えてもよい。(このようにして手札に加えたシールドカードの「S・トリガー」を使ってもよい)
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
(50円)
シールドに積み込んだ裁きの紋章を回収してサバキZに繋げるためのカードです。
効果に即効性があり重なったシールドを全て回収できるサバキZ持ちの《 転生ノ正裁Z 》は見たまんまとして、見慣れないのが《 巡ル運命ノ裁キ 》。
「次のターンの頭にカード指定でシールドを回収する」という効果の都合上、概ねこのカードを手札に戻してサバキZ始動……という動きが基本になります。
ここで《 煌メク聖戦 絶十 》を出せると、マナが全て起きた状態+軽減が1回分ストックされた状態から動き始められるのは見逃せないポイントですね。
後引きした時に弱いので今回は2積みになっていますが、絶十を手札に握った状態で3ターン目に使えるとマジで強いのでぜひどうぞ。手札にもよりますが4ターン目にアルファディオスが出ます。
《トライガード・チャージャー》《シールド・チャージャー》
【 呪文 】
文明 光 / コスト4
■自分のシールドを1つ、手札に戻してもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
■自分の手札を1枚、裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)
(210円)
【 呪文 】
文明 光 / コスト4
■自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)
(50円)
シールドを増やしながらマナを伸ばせる面々です。
先ほどもチラっと言いましたが、このデッキでは絶十がいればなんでも1マナまでコストが軽減されます。そして使うとマナに行って1マナ回復するということは、なんと無料ブーストです。
特に《 トライガード・チャージャー 》に至ってはサバキZの始動すらやってのける化け物スペック!積み上がったシールドを回収してリソースをごっそり稼ぎ出すムーブは癖になること請け合いです。
また、このデッキの弱点である「盾を割られて表向きの盾を作れなくなる」現象をカバーしてくれるのも見逃せないポイントですね。
サバキZがある関係でトリガーの少ないデッキですので、「盾の枚数で受ける」ことも考えていってくださいね。
その他ユーティリティ
《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》
【 呪文 】
種族 裁きの紋章Z / 文明 光 / コスト7
■サバキZ(裁きの紋章が自分のシールドゾーンから手札に加えられた時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、この呪文をコストを支払わずに唱える)
■相手のコスト8以下の、進化ではないクリーチャーを1体選び、持ち主のシールド1つの上に表向きにして置く。(そのシールドの束は1つと数える)
■この呪文を自分の手札から唱えた後、墓地に置くかわりに自分のシールド1つの上に表向きにして置く。
(60円)
このデッキ唯一となる防御札です。
使い方としてはおおむね「手札に握っておいて相手のブレイクに合わせて使う」あるいは「めちゃくちゃ積み重なった盾を回収する際におまけみたいに使う」が基本になると思います。
進化推しの昨今の事情を考えるにいつでも信頼できるとは言えないのも確かなのですが、サバキZで使える防御札という時点で御の字。ありがたくメタクリや殴り手をどかしていきましょう。
《緑知銀 ダッカル》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / サバキスト / 文明 光 / パワー4500 / コスト4
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または自分が呪文を唱えた時、自分の山札の上から1枚目を、表向きにして自分のシールド1つの上に置いてもよい。
■無色クリーチャーすべての召喚コストを2多くし、無色呪文すべてを唱えるコストを2多くする。
(50円)
無くても十分回るんですが、あると宇宙みたいなムーブが頻発するので投入した一枚。
絶十で1コストにした呪文を連射するのがドクトリンのこのデッキにおいて、呪文を唱えるたびに表向きの盾を作ってくれるのはさすがに破格!
これで積み重なりまくったシールドを回収すれば、大量のサバキZを発動させたうえでアホみたいなリソースが手に入ります。ここでチャージャー呪文が手札に加わればさらに継続できますね。
また、こっそりブロッカーであることからいざというときは肉の壁になってもらうこともできます。うれしい!
このデッキの回し方
①全力でサバキZから絶十を降臨させろ!
まずすべきは、各種ドローで絶十を探したうえでサバキZで絶十を出すことです。
絶十さえ引けていればおおむね4ターン目くらいに《 転生ノ正裁Z 》か《 トライガード・チャージャー 》で始動して、軽減込みでなんかしらのカードを使って次のターンのビッグムーブに備えることになるでしょう。
ただ、3ターン目までに手札に《 巡ル運命ノ裁キ 》と絶十が揃っている場合はそちらを優先しましょう。このルートが成立すると、前述のように4ターン目にフルで動けます。
もしどうしても絶十が見つからない場合は、せめて4ターン目に《 緑知銀 ダッカル 》くらいは出しておけるといいですね。
②シールド追加と回収ラッシュでアドを稼げ!
絶十さえ定着すればこちらのもの。事実上、そのターンで2枚目に使うほぼ全てのカードが1マナに化けてくれるのでデッキをモリモリ回転させていけます。
特にチャージャー呪文は1マナ使って1マナ増やすことになる…つまり実質無料になるので、うまく繋がればさらにコンボを伸ばすことができますね。
また、《 緑知銀 ダッカル 》が出ていれば全ての呪文にさらなるシールド追加のボーナスが付いてきます。
のちのち回収してサバキZを始動したりアドを稼いだりできるよう、裁きの紋章ともども同じシールドにバシバシ重ねていきましょう。
こうしてぐりぐりデッキを回していき、「絶十がバトルゾーンに最低1体いる」「加えて、バトルゾーンかシールド(この場合シールドに裁きの紋章がある)に1体以上絶十がいる」「手札に《 革命聖龍ウルトラスター 》が、手札かシールドに《 聖霊王アルファディオス 》がある」 「アンタップマナが2枚以上」「絶十の軽減効果が2回以上ストックされている」状況ができれば③へ移行します。
一見キツそうな条件ですが、「ドローと回収で手札を切らさないように動く」「サバキZを無駄遣いしない」ことを考えればそこまで難しくありません。回して体で覚えましょう(丸投げ)。
③ウルトラスターからアルファディオスを呼べ!
前述の条件から《 革命聖龍 ウルトラスター 》を出してcipを処理する(この過程でサバキZも使用可能)と、いろいろあって最低でも3つ以上の絶十の軽減効果がストックされます。
こうなれば、あとはウルトラスターの上に1マナで《 聖霊王アルファディオス 》 を乗せればゴールです。あとは雑に召喚と呪文を封じて殴ればおおむねなんとかなります。よかったですね。
もし余裕がある場合は、ウルトラスターを2体出しておくとうっかり相手にターンを渡した時もトリガー化で防御を活かせるのでおすすめです。
ちなみに《 革命聖龍 ウルトラスター 》のシールド回収時で使用したサバキZ呪文は、唱えた時点では重ねるべきシールドがないのでそのまま墓地に行きます。
ちょっと損した気分ですが、そもそも踏み倒せてる時点でお得なので気にしないでおきましょう。そもそも、まだ使いそうなら手札に握っておけばいいのです。
採用候補のカードたち
大前提として、お金をかけて改造するなら正式な【白単絶十】の形に仕上げるのが一番丸いです。気になる方は以下のデッキ解説記事も参照してください。
記事で紹介されているのはちょっと古い型ながら、全盛期と比べてキーパーツがかなり値下がりしていることもあってそこそこお手軽に組める……はずです。
そちらのルートを取らずに現在のチェインコンボルートを貫くときにお勧めできるのが、以下のカードです。
《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》
【 ツインパクトカード 】
種族 メタリカ / ワンダフォース / 文明 光/水 / パワー4000 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、GR召喚する。
────────────呪文────────────
カード名:音奏曲第3番「幻惑」
文明:水
コスト:3マナ
■カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のシールドゾーンから墓地に置く。
(150円)
シールドにカードが置かれる際にGR召喚を行うシステムクリーチャーです。
とにかくこちらが動くたびにGR召喚が誘発するので、一瞬で盤面に生物が並びまくることになりますね。
これ(とGR)を採用する場合は《 ♪君は煌銀河の正義を見たか? 》を採用したり、勝ち手段をアルファディオスから《 無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース 》に切り替えることすら許容されます。
……ぶっちゃけそっちのほうが絶十ストックの許容条件も低くて回しやすいんですが、これの値段に加えてGRだけで最低600円使う関係で予算変動が怖くてですね……はい。
(追記:案の定ユニバースが暴騰しました。ほれ見たことか!)
採用の際は、「GRを用意する必要があること」と「光のGRクリーチャーを召喚する際に効果ストックをうまく処理する必要があること」は考慮に入れる必要があります。
絶十と一緒にいるときにシールドが追加された場合は、「GR召喚効果」などなどをすべて処理してから最後に「軽減ストック発生効果」を処理すると効果の消費を最低限に抑えることができることは覚えておきましょう。
各種防御向け裁きの紋章
サンプルレシピではチェインコンボをぐりぐり回すことに特化して守りはほぼ切っていますが、防御向きの裁きの紋章でより安全を重視することもできます。
シールドが2枚増えてストックにもやさしい《 命翼ノ裁キ 》や元からトリガーの《 隻眼ノ裁キ 》、チェイン中に手打ちして確実に盤面除去できる《 断罪スル雷面ノ裁キ 》にいざというときに踏み倒せる《 天地ヲ別ツ龍断ノ裁キ 》など候補は多数存在するのでいろいろ試してみてください。
……最後のは一瞬で予算オーバーするので、まあそこらへんはお気をつけて。
あと改造案ってほどではないんですが、前述のように《 聖霊王アルファディオス GS 》を持ってる方は無印のほうと差し替えておくと何かとお得です。
……弊社や近くの店を探してもマジで手に入らなかったので、あまり強くは言えないんですが。
おわりに
というわけで、白単サバキ革命でした。
今回に限らず、「専用パーツを多用するちょっと昔のデッキ」を見返すと意外なほどお手頃にカードを揃えられる(こともある)というのは、格安を楽しむうえで忘れてはならない要素です。
意外なデッキが射程圏内に入っている……ということも珍しくないので、まずは手間を恐れず情報収集から始めることが格安を楽しむ第一歩!お手頃価格で、懐かしのデッキに出会ってみてくださいませ。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「《エメラルーダノ正裁Z》みたいなカード刷らない?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。