「俺以外に売れるくらい余裕がある」と考えろ
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ますね、忍邪乱武。
だいたいのことは前回言っちゃったんですが、射幸心に脳を焼かれた人向け施策……もとい超刺激パックも今回はあるみたいですね。
カードは使ってなんぼ派閥なのでこの手の施策はあんまりピンと来てないんですが、ここでカードがいっぱい剥かれてカードが安くなるのは大歓迎。俺がピンと来なくても、ピンとくる人にピンと来てるなら問題ないわけです。
こう言うのはまあ住み分けなので、「自分以外の誰かには刺さる施策」っていうのをそこそこ肯定しておくといざ自分に刺さる施策が来た時にお得です。
というわけで、みなさんも頑張ってお高い女（バイク）とかを探してアドレナリンやテストステロンを出していってください。
私は……どちらかというと通常版の箱に一枚確定で入ってる顔だけの女のほうに興味がありますね。みなさんは森で、私はタタラ場で暮らしましょう。ともに生きましょう。適宜ヤックルに乗って会いに行きますので。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《ペリオンブレス・ドラグーン》
【 クリーチャー 】
種族 ティラノ・ドレイク / 文明 火 / パワー7000 / コスト6
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃したターン、自分の他のクリーチャーも、可能であれば攻撃する。
相手のターンにこのクリーチャーがタップされていれば、相手のクリーチャーはすべて、可能であれば攻撃する。
DM-19で登場した、レアのティラノ・ドレイクですね。
要するにこいつが殴ると次のターンに相手が全員殴る必要が発生する……というデザインです。火文明らしく殴り合いを強要するイメージですかね。
こちらだけ攻撃不能ブロッカーを並べておいたりすれば相手は継続的に討ち取っていけますし、なんならこいつ自身にブロッカーをつければ、こちらの攻撃強制を無視しながら「全員殴るか攻撃しないか」の二択を迫れたりしますよ。
……まあ、メインフェイズやトリガーで除去されたら終わりというのは言わないことにしておきましょう。あと、ティラノ・ドレイクという種族に優秀なブロッカーがそこまでいないことも。
……さて。例によってプロモ版の画像が載っているということは、そろそろ皆様もお察しの通り「配布経路が変なカード」ということです。いやこのテーマ、めちゃくちゃ記事が作りやすいんですよ。変なので。
というわけで、まずはこちらの動画の130:20くらいから130:50くらいまでをご覧ください。Youtubeに落ちてたらもっと見やすく埋め込めたんですが……
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40229901
そう、このカードの配布経路はマクドナルドのハッピーセット。
CMでこのカードを死ぬほど欲しがっているキッズがちょうど騙されるくらいの年齢層を対象にしたおもちゃがついてくる、アレです。どう考えても絶対そこまで欲しいカードじゃないだろ！
……というわけで、今回のテーマは「飲食店コラボプロモについて」。どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。
まず、デュエマ最初の飲食店コラボプロモとなったのが今回の《 ペリオンブレス・ドラグーン 》含む5枚が配布された2006年のマクドナルドコラボ。
プロモでそこまで強いカードを配れなかった時代ということもあり、カード自体は弱め。この5択なら、CMのキッズが唯一のレアの《 ペリオンブレス・ドラグーン 》を選ぶのもわからなくも……いや、やっぱりわかりませんね。
むしろ、背景世界を一新して新しいことをやろうとしていた不死鳥編らしく、これまでにない層に広めようとしたコラボだったんでしょうね。その結果についてはばにらさんにでも聞いてください。
個人的に好きなのは、完全にドナルドカラーになった《 大鉄漢シルバスターズ 》。ここまでやっておきながらフレーバーテキストは「マジンガーZ」ネタという節操のなさがいいですね。
次に行われたのが、2012年のファミリーレストラン「デニーズ」とのコラボ。
約3週間の期間中に店舗で食事をした小学生に対して、以下の4枚の再録カードのどれかが1枚入ったパックが配布されました。
ファミレスらしくカトラリーや料理をあしらったイラストなども目立つ、それらしさ満点のカードではあるのですが……
関東圏の方には信じられないかもしれないんですが、実はデニーズって全国チェーンじゃないんですよね。北は福島、西は大阪が出店限界です。しかもそれ以外の本州でも北陸や大阪以外の近畿地方など「空白地帯」が多数存在します。
で、そのうえで小学生限定ということは……物理的に手に入れることが不可能だった層がめちゃくちゃ多いんですよ。端的に言うと、現存しているカード数が相当少なくてレアなんです。
いやそりゃそうだろ！貴重な土日にパパかママに「デニーズ連れてって！」って頼んだ小学生しか手に入れられないプロモカードってなんだよ！そしてそこまでやってランダム配布！
もしお持ちの方がいれば、どうぞ大切にしてあげてください。あなたの幼少期の家庭環境がそこそこ整っていた証にもなりますので。
で、現状最後となるのが2014年の「ミスタードーナツ」コラボ。
こちらも小学生以下限定のセットを頼むと、全4種の新規アートの再録カードから1枚（と、オリジナルデッキケース）がもらえました。
派手に商品が描かれた独自イラストに加え、キャンペーン期間中は「勝太のカレーパン」なる商品が登場するなど相当気合の入ったコラボだった模様。
デニーズと違って全都道府県に出店しているのに加え、ドーナツショップという業態からややハードルが下がったのも嬉しいですね。「ファミレス行きたい！」と「ドーナツ食べたい！」というおねだりだと、たぶん後者の方が有意に通る可能性が高そうです。
まあ、小学生になるという一番難しいポイントはそのままなんですが。
……とまあ、この手のコラボなんですが。
これ以降開かれてないのを見るに、「やればやるほど効果がある！」というようなものでもないようです。
どうしても会社同士やることの規模がでかくなるうえ、子供連れ層を誘引するのってけっこう難しいですからね……。子供だけでなく、パパママも満足しないといけないので。
もし飲食店コラボをこれから新たにやるなら……個人的には、ちょっと高級めのファミレスと組んでコロコロデッキくらいのやつをばーんとばらまいてもいいんじゃないかなとは思います。
……今「家族でいい店で外食する」層の小学生、親がデュエマのことちょっと知ってるうえでおねだりが通りやすそうですし。
文脈を乗せることで、また別の価値は生まれる
というわけで、《 ペリオンブレス・ドラグーン 》でした。
ちなみに、アメリカのマクドナルドでは海外版デュエマのプロモカードが配布されてたことがあります。
日本のデュエマには存在しないオリジナルカードなんですが……まあ、「存在したから何？」くらいのカードパワーです。
国土の広いアメリカでは、日本以上にこの手の地域格差が問題になるんでしょうね……。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、答えがありませんね。今回については明確に決まってるんですが、まだ出てません。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。
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