はじめに
デュエキングMAX2023が発売されてから《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と多くのカードが環境を一新しました。
そんな中で、事前評価の割に発売後の活躍はそこそこ・・・そんなデッキも存在します。
その一つが《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を使った《卍夜の降凰祭》のデッキです。
自分も発売前から研究を重ねていたこのデッキですが、意外と今の環境でもいけると感じています。今回はフェアリーchでも紹介した、最速で《卍夜の降凰祭》を狙う構築とともに、ループフィニッシュを狙う構築も紹介し、それぞれの長所短所について確認していきます。
代表的なループルートをはじめ、簡単な回し方も紹介していきますので最後までお付き合いください。
目次
【青黒卍夜祭】ってなんで環境で活躍してないの?
【青黒卍夜祭】は最速2ターン目、構築次第では比較的安定して3ターン目に《卍夜の降凰祭》を唱え、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》をはじめとした大型ドルスザクを早期から踏み倒していけるデッキです。
最速2ターン目、比較的安定3ターン目、安定4ターン目に《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》が着地する、と聞くと、《絶望神サガ》も涙目の最強のデッキに聞こえます。
そんなこのデッキがなぜ思ったように活躍できていないのか、2つの要因があると考えています。
理由1.環境的に向かい風
《卍夜の降凰祭》を最速で打って出てくるのは勿論《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》。しかし、こいつがでてきてやることは、呪文を封じてエンド時に何かを踏み倒しということで、意外とフィニッシュまではモタつきがちです。
そうこうしてる間に、【ガイアッシュ覇道】には踏み倒しに反応して《流星のガイアッシュ・カイザー》を出されたり、【モルトNEXT】にはマナを伸ばされてドラグナーを投げられる、なんてことになっていくでしょう。
【火水マジック】をはじめ《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出せば確定で勝ち、というデッキは確かにアドバンス環境に存在しますが、とはいえ早期に出して勝ちになる相手が少ない今の環境は向かい風と言えるでしょう。
おなじ3キル帯のデッキとして【青黒ゼーロ】も環境に存在しているため、【青黒卍夜祭】でないといけない理由を見つけづらいです。
理由2.そもそもテンプレが出来上がっていない
環境的に向かい風なせいで、使用者が少ない、研究者が少ないというのはわかるのですが、それでも少し入賞数は少ないと感じます。
【火水マジック】、【青黒ゼーロ】、【ブレスラチェイン】といった最速型が有利なデッキは環境に多く存在します。
デッキとしてのパワーは十二分なので、もう少し活躍しても良いと思います。
また、ループ型に関しては【ガイアッシュ覇道】のようなデッキに対しても一定の勝率が出せますし、これ!というテンプレが定まれば一気に使用者が増えるデッキになるかもしれませんね。
個人的には、今のアドバンス環境の答えに近いデッキの一つとして【火水マジック】を挙げます。かなり環境にあっていると感じているのですが、その【火水マジック】に対して安定した勝率を出せるのが【青黒卍夜祭】です。
今後のメタの回り方次第では、Tier1に躍り出てもおかしくはないくらいのポテンシャルは感じています。この記事を読んで、ループルートも含めて一気に理解を深めていただき、このデッキを使いこなせる人が一人でも増えると自分も嬉しく思いますね。
最速型とループ型について
フェアリーchで紹介した3ターン目の《卍夜の降凰祭》使用にデッキのスロットを寄せた最速型、ループによる殴らずのフィニッシュを狙うループ型は、似ているようでデッキの性質が根本的に違うデッキです。それぞれの型のをまずは把握していきます。
それぞれの型の特徴
最速型の特徴
- 3ターン目以内の《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》着地率が高く、それだけで勝てる相手にめっぽう強い
- ビッグアクションが早いターンにあるため、《零龍》を使うデッキ特有の後攻時の弱さがやや目立ちにくい
- 一方で《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》が刺さらない相手への勝ち筋が細い
デッキのコンセプトが《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》の最速着地に寄っている分、それが全く刺さらない相手にはかなり苦戦します。
とはいえ、2〜3ターン目に飛んでくる《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を捌けるデッキやシチュエーションは限られます。そこにこのデッキの生き残っていく道が残されています。
自分のイメージは、完全に速攻デッキで、ちょっとメタられやすい【火単我我我】を使っているイメージです。
ループ型特徴
- 《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》はあくまでサブプラン。基本は4ターン目のループで勝つ
- ループ=勝利なので、コンセプトの刺さる刺さらないは基本的にない
- 最速型に比べて速度が遅く、《零龍》で相手に1枚ドローを与えてしまうリスクが大きくなりがち
速攻デッキだと言った最速型と比較して、この型は完全にループデッキだと言えます。かつ、最速3ターン目に《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出すサブプランもある、という感じです。
環境を選ばず、多くの相手と戦えるものの、速度の遅さは少し目立つデッキです。基本的に4ターン目に動くため、先攻後攻の差は顕著に出ます。
また、ループに必要なパーツにデッキのスロットの多くが持っていかれるため、事故率も上がってしまいます。
ただ、4ターンキルのループデッキ、かつ、サブプランもあり、というデッキが弱いわけもなく、この型も一線級になり得るデッキです。
それぞれの型の特徴を把握したところ、サンプルリストを見ていきましょう。
最速型サンプルリスト
フェアリーchで紹介したころから変わったのは《堕魔 ヴォガイガ》の増量と、《卍 デ・スザーク 卍》の採用になります。
《堕魔 ヴォガイガ》は《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》着地前も着地後も相性がいいカードなので増やしました。
《卍 デ・スザーク 卍》は2発目の《卍夜の降凰祭》など、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》で蓋をした後の展開づくりに役立つカードです。
大きく動かし方は変わらないのでフェアリーchを見ていただけると嬉しいです。
ループ型サンプルリスト
今回採用カードの解説や回し方の方はループ型を中心に解説していきます。
(最速型についてはフェアリーchの動画を参照にしていただけるため)
最速型との大きな違いはGRに1枚《ツタンメカーネン》が入っていることや、《暗闇の裏闇市》、《ジョルジュ・バタイユ》のようなループフィニッシュのためのカードが採用されていることです。
採用カード解説
コンセプトカード
《卍夜の降凰祭》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト8
■無月の門・終(ルビ:ピリオド):この呪文を、コストを支払うかわりに、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から2つずつ選び、好きな順序で自分の山札の一番下に置いて、唱えてもよい。
■自分の山札、手札、墓地のいずれか、あるいはすべてを見る。その中から自分のドルスザク・クリーチャーを1体と魔導具を4枚まで選んでもよい。そうしたら、そのドルスザクをそれら魔導具の上に重ねてバトルゾーンに出す。こうして山札を見たら、シャッフルする。
盤面の魔導具2枚と墓地の魔導具2枚をコストに好きなドルスザクを踏み倒すための無月の門を開く、そんなカードです。
無月の門を持たないドルスザクである、《龍月 ドラグ・スザーク》や《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を踏み倒すのに適しているカードですね。
手札に《暗闇の裏闇市》があるときには《龍月 ドラグ・スザーク》を出してソリティアへ移行し、そうでない時は《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出して蓋をしにいく、というのがこのデッキの動きの基本になります。
- 《堕魔 ドゥベル》を《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》の下に仕込めるだけ仕込み、《暗闇の裏闇市》で破壊する
- 引きたくない魔導具を下に仕込み、それ以降のドローを強くする
- 《手札の儀》を達成するために手札の魔導具をドルスザクの下に仕込む
- 《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》のEXライフを残すためや、ボトムを固定するためにあえてデッキを見ない
などなど、小テクの多いカードになります。このデッキのメインコンセプトを張るカードでありながら使い方の自由度はかなり高い1枚です。
《暗闇の裏闇市》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト4
■コストを支払うかわりに、自分の闇のクリーチャーを4体タップして、この呪文を唱えてもよい。
■自分のクリーチャーを好きな数破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき2枚、カードを引く。
ループするために《暗闇の裏闇市》は必ず2枚必要です。そのため他のループパーツに比べるとやや扱いはシビアになります。
能動的に《破壊の儀》を達成できるカードであり、3体破壊しつつ《卍夜の降凰祭》と《暗闇の裏闇市》を引き込みにいき、引けなかった方は《破壊の儀》で墓地から回収する、という動きは鉄板です。
《ジョルジュ・バタイユ》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー12000 / コスト8
■コストを支払うかわりに自分のクリーチャーを4体破壊して、このクリーチャーを召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードを数える。それと同じ枚数のカードを、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにカードを6枚、自分の墓地から好きな順序で山札の一番下に置いてもよい。
ループフィニッシュを可能にするカードで、2枚あることでループルートが増えるのと、1枚目をマナに置きやすくなります。
1回目の《卍夜の降凰祭》でデッキを確認したら、デッキの中身を見てその後のループの道筋を考えていきます。《ジョルジュ・バタイユ》がデッキに残ってなければループを諦めて《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》などで殴っていくことにシフトしないといけません。
殴らずにどうしても勝たなければいけない場合はマナに置かずに墓地に逃し、後々《破壊の儀》で拾うなどします。ただ、手札に余裕がなくマナに置いてしまい、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》でしっかり展開して殴って勝っていくパターンも多いです。
ドルスザク
《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》
【 ツインパクトカード 】
種族 ドルスザク・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー11000 / コスト10
■<ムゲンクライム>4(自分のクリーチャーを4体タップし、[闇(4)]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、GR召喚を4回する。
────────────呪文────────────
カード名/龍・獄・殺
文明:水
コスト:2マナ
■カードを1枚引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
■GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
《卍夜の降凰祭》で魔導具を盤面と墓地から4枚消費し、《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》でGRゾーンから魔導具を4枚供給する。それらをコストに《暗闇の裏闇市》をタダ打ちし、盤面の《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》を墓地に送ることで、下に敷いた魔導具も一緒に墓地に置かれ再び《卍夜の降凰祭》を使う準備が整う、というのがこのデッキの大まかな動きの構造です。
あとは墓地からデッキに移動する魔導具の枚数、手札やデッキからドルスザクにしかれる魔導具の枚数、《ジョルジュ・バタイユ》で墓地から移動するカードの枚数を調整することで無限に《ツタンメカーネン》を出すようにし、ゲームに勝利します。
《龍・獄・殺》で《 堕魔 ドゥベル 》を捨てることでGRゾーンから《 ツタンメカーネン 》が捲れなければ盤面に魔導具を2枚用意できます。そこから《 復活の儀 》込みで魔導具が墓地に2枚あれば《 卍夜の降凰祭 》を打つ準備が整いますね。
《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / ジョーカーズ・ドラゴン / ドルスザク / 文明 光/水/火 / パワー99000 / コスト99
■自分の墓地にクリーチャーではないカードが4枚以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを90少なくする。
■EXライフ
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■相手は光ではない呪文を唱えられない。
■自分のターンの終わりに、クリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》がなくてもゲームに勝つことはできるデッキですが、《零龍》を使う以上、先攻での制圧力を兼ね備えることは必須だと考えて採用しています。
ループに特化するなら抜くのもアリですし、これに特化して殴る形でデッキを組むのもアリです。
【火水マジック】やミラーのような《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出すことがゴールの対面が増えれば殴る型に特化し、環境がやや遅めでループが通りやすければループ型、という風に組み分けるのが良いと思います。
《ガル・ラガンザーク》
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 水/闇 / パワー9000 / コスト8
■夢幻無月の門:自分の魔導具クリーチャーを出した時、または自分の魔導具呪文を唱えた時、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から合計4枚選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら4枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■呪文の効果によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
【アポロ】や【白緑天門】相手に早期着地させ、ゲームの主導権を握ります。
闇のドルスザクなので《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》が複数盾落ちした場合などには稀にループパーツとしても活躍します。
魔導具
《堕魔 ヴォガイガ》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 魔導具 / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
■自分の魔導具クリーチャーを召喚するコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
4ターン目に《卍夜の降凰祭》と《暗闇の裏闇市》を手札に揃えつつ、場と墓地に魔導具2枚、そんな高い要求を通すためのカードとして採用しています。
またこのカードがあることで、《暗闇の裏闇市》無しでの3ターン目《卍夜の降凰祭》からゲームを作ることも可能です。
《卍夜の降凰祭》で3ターン目に《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出し、エンド時に手札から《堕魔 ヴォガイガ》を出しつつ《手札の儀》を達成してから《堕魔 ヴォガイガ》の効果を使います。
《堕魔 ヴォガイガ》の効果で《卍夜の降凰祭》を拾い、次のターン以降にルーター込みで《暗闇の裏闇市》を引いた瞬間ループに突入、という構え方もできますし、《堕魔 ヴォガイガ》の2枚目を回収して次のターンのトップドローで《暗闇の裏闇市》か《卍夜の降凰祭》のどちらかを引いた瞬間ループ突入、という構え方もあります。
4ターン目にループを入るのにも、3ターン目の《卍夜の降凰祭》→《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》の動き取るのにも有用なカードということで4枚採用しています。
《堕魔 ザンバリー》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 魔導具 / 文明 闇 / パワー5000 / コスト1
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨てる。
軽い魔導具ということで3ターン目に2コストとくっつくことや、マナが余った状態で《暗闇の裏闇市》を打った場合に、墓地の《堕魔 ドゥベル》を有効にするのも強力です。
10枚ドローの中に1枚でもあればOKという形で見切り発射をすることもあったり、序盤から出して早期の《卍夜の降凰祭》を成立させるのにも使うため4枚採用しています。
【火水マジック】のようなデッキには手札から出してゲームを長引かせることを狙えますね。
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》
【 ツインパクトカード 】
種族 サイバー・ウイルス / ナイト / 文明 水 / パワー2000 / コスト4
■自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:エマージェンシー・タイフーン
文明:水
コスト:2マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
かなり強いですが、魔導具率を加味して減らしています。また、《ジョルジュ・バタイユ》が盾落ちしているなどしてループができないようなとき、このデッキは《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》+《ガル・ラガンザーク》+《墓地の儀》残しによる《零龍》のカウンター、という構えを作ることを狙います。
その時に《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》は手札に2枚以上きては困ります。
1枚なら、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》のエンド時効果で《堕魔 ザンバリー》を出し、手札から《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》を捨てることができますが、2枚引くとマナが余ってない限り手札を切りきれません。
《堕魔 ドゥベル》を墓地に落とす貴重な手段ですが、今回は2枚の採用に抑えています。
回し方
まずはこのデッキのループルートのおさらいからいきます。以下、見やすさのために略称を使用しています。
一番簡単なループ
初期盤面
バトルゾーン:GR12体、ジョルジュ、魔導具3枚下敷きのドラグ、魔導具4枚下敷きのドラグ。
墓地:魔導具3枚、闇市1枚、卍夜祭2枚
デッキ:魔導具のみの3枚
手札:闇市
- ドラグ2体とドゥザイコ2体をタップし闇市を唱える。破壊するのはドラグ2体とジョルジュ、メカーネン
- ジョルジュの効果で墓地の闇市1、卍夜祭2、魔導具3枚を魔導具が1番下になるようにデッキ下へ。8枚ドローしてデッキが魔導具1枚になる
- タップしたドゥザイコ2体、墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭を使う。手札の魔導具4枚を下敷きにしつつドラグを出す。GRからメカーネンが出るので1枚ドロー
- コストはなんでも良いので、卍夜祭をもう一度唱える。手札の魔導具2枚とデッキの魔導具1枚を下敷きにしながらドラグ2体目を出す
→初期盤面にもどったのでメカーネンで相手の山札が0になる
《卍夜の降凰祭》も《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》も2枚ずつ必要でパーツが多いですが一番簡単なルートです。
今度は《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》を1枚、《ガル・ラガンザーク》に置き換えたバージョンを見てみます。
《龍月 ドラグ・スザーク》1枚のループ
初期盤面
バトルゾーン:GR11体(出てないのはドゥザイコ)、ジョルジュ、魔導具4枚下敷きのドラグ、魔導具4枚下敷きでかつうち1枚がドゥベルのガルラガン。
墓地:魔導具3枚、闇市1枚、卍夜祭2枚
デッキ:魔導具のみの3枚
手札:闇市
- ドラグとガルラガン、ドゥザイコ2体をタップし闇市を唱える。破壊するのはドラグとガルラガンとジョルジュ、メカーネン
- ジョルジュの効果で墓地の闇市1、卍夜祭2、魔導具3枚を魔導具が1番下になるようにデッキ下へ。8枚ドローしてデッキが魔導具1枚になる
- タップしたドゥザイコ2体、墓地のドゥベル以外の魔導具2枚をコストに卍夜祭を使う。手札の魔導具4枚を下敷きにしつつドラグを出す。GRからメカーネンが出るので1枚ドロー。
- 墓地からドゥベルを出す
- バトルゾーンのドゥベルとドゥザイコ、墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭をもう一度唱える。手札の魔導具2枚とデッキの任意の魔導具1枚とドゥベルを下敷きにしながらガルラガンを出す
→初期盤面にもどったのでメカーネンで相手の山札が0になる
《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》は2枚なくともドルスザクと《堕魔 ドゥベル》で補うことが可能です。《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》でもデッキを見ることでEXライフがつかないとか、タップしたドゥザイコをGRに戻すタイミングが2回あるとか違いはあれど代用可能です。
《卍夜の降凰祭》1枚、《ジョルジュ・バタイユ》2枚、《堕魔 ドゥベル》2枚のループ
初期盤面
バトルゾーン:GR12体、ジョルジュ
墓地:魔導具4枚、闇市1枚、卍夜祭1枚。ジョルジュ1枚、ドラグ1枚、ドゥベル2枚
デッキ:魔導具のみの2枚
手札:闇市1枚、魔導具1枚
- ジョルジュとドゥザイコ3体をタップして闇市。破壊対象はジョルジュとメカーネンとドゥザイコ。
- 墓地の卍夜祭、闇市、ジョルジュ、ドゥベル以外の魔導具2枚、ドラグを、下2枚魔導具とドラグになるように山札下へ。6枚ドローして山札がドラグと魔導具の状態に。
- ドゥザイコ2枚、墓地のドゥベル以外の魔導具2枚をコストに卍夜祭。デッキからドラグを出し、手札の魔導具2枚を下敷きにする。
- 墓地からドゥベルを2体出す
- ドゥベル2体とドラグとタップ状態のジョルジュをコストに手札からジョルジュを召喚
→初期盤面にもどったのでメカーネンで相手の山札が0になる
ここまで覚えていれば概ねCSでは困らないかと思います。
《卍夜の降凰祭》1枚、《ジョルジュ・バタイユ》1枚、《暗闇の裏闇市》3枚、《堕魔 ドゥベル》3枚、《ガル・ラガンザーク》1枚のループ
ぶっちゃけ覚えなくても良いですが、《卍夜の降凰祭》が触れる領域に1枚、《ジョルジュ・バタイユ》も1枚、みたいな状況からでもループが可能です。《暗闇の裏闇市》を2回打って墓地を作り、タップしっぱなしの魔導具は《ガル・ラガンザーク》の夢幻無月の門に巻き込んでしまう、という発想ですね。
初期盤面
バトルゾーン:GR12体、ジョルジュ、魔導具4枚が下敷きのドラグ
墓地:魔導具3枚、闇市1枚、卍夜祭1枚、ドラグ1枚、ドゥベル3枚、ガルラガン1枚
デッキ:魔導具のみの3枚
手札:闇市2枚
- ドゥザイコ3とドラグをタップして闇市を使う。ドラグ、ジョルジュ、ドゥザイコ、メカーネンを破壊する
- 墓地のドラグ、ガルラガン、闇市、卍夜祭、魔導具2枚を魔導具が一番下になるように山札下に送り、8枚ドロー。山札は残り魔導具の1枚のみ。
- 場のドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭を使う。手札からドラグを出し、手札の魔導具4枚を下敷きにする。GRからメカーネンが出て1枚ドローし、墓地からドゥベルを1体出す。
- ドゥベル、ドゥザイコ2体、ドラグをタップして闇市を使う。ジョルジュ、ドラグ、ドゥベルを破壊。
- 墓地の闇市、卍夜祭、魔導具3枚、ドラグを山札の下2枚がドラグと魔導具になるように下に送る。6枚ドローして山札が魔導具とドラグ。
- ドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭を使い、デッキからドラグを出し、手札の魔導具4枚を下敷きにする。このとき、ドゥベル2体を墓地から出し、場のドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストにガルラガンを出す。
- ドゥベル2、ガルラガン、ドラグをタップして闇市を使う。ガルラガンを破壊して2枚ドロー。
- ドゥザイコ4体をタップして闇市を使う。破壊するのはドゥベル、ドラグ、ジョルジュ。
- 墓地の闇市2、卍夜祭、ドラグ、ガルラガン、魔導具1枚を、山札一番下が魔導具になるように山下へ送る。6枚ドローして山札が魔導具1枚のみに。
- タップしたドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭。手札の魔導具4枚を下敷きにしつつ、手札からドラグを出す。このとき、ドゥベル2体を墓地から出し、盤面のタップしているドゥザイコ2体とタップしているドゥベルと墓地の魔導具1枚を下敷きにしつつ手札からガルラガンを出す。
- ドゥベル2、ドラグ、ガルラガンをタップして闇市を使う。ガルラガンを破壊して2枚ドロー。
- ドゥザイコ4体をタップして闇市。ドラグ、ドゥベル、ジョルジュを破壊する。
- 墓地の闇市2、ガルラガン、卍夜祭、魔導具、ドラグをドラグが一番下になるように山下へ。6ドローして山札はドラグ1枚のみ。
- タップしたドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭。手札の魔導具4枚を下敷きにしながらデッキからドラグを出す。このとき、盤面のタップしたドゥザイコ2体とタップしたドゥベルと墓地の魔導具1枚を下敷きにしながら手札からガルラガンを出す。
- ドゥザイコ2体、ドラグ、ガルラガンをタップして闇市。破壊するのはドラグ、ガルラガン、ジョルジュ。
- 墓地の闇市、卍夜祭、魔導具3枚、ドラグを山札下2枚がドラグと魔導具になるように下に送る。6ドローして山札が魔導具とドラグのみ。
- タップしたドゥザイコ2体と墓地の魔導具2枚をコストに卍夜祭を使い、手札の魔導具4枚を下敷きにしながらデッキからドラグを出す。
→初期盤面に戻ったのでメカーネンで相手の山札を0にする
これを覚えれば、バンナイトマスターです!
(覚えるよりも山札が2枚の時と3枚の時とで、次どうすれば手札の魔導具が墓地に行くか、とかを考えていくと理解しやすいです。)
早期に《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出す
ループに特化させるのではなく、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を採用して、先攻3ターン目に制圧していく構成にしているので、ガンガン《卍夜の降凰祭》を打っていきたいところです。
もちろん相手次第で4、5ターン目まで待ってから一気にループするのも手ですが、そこを見極められるようになるとぐっと戦いやすくなるでしょう。
《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を3ターン目に着地させ、手札から《堕魔 ヴォガイガ》を出して、もう1枚《堕魔 ヴォガイガ》を抱える、もしくは《卍夜の降凰祭》を抱える、というような動きができるのが理想です。
もしも、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を出しただけで勝ちになっちゃうような展開が多いな、と感じたらループのギミックを全て抜いて最速の形にしていくのが良いでしょう。
《零龍》をうまく使おう
ループ型は殴る型と比べると《零龍》の使用頻度は高くないですが、それぞれの儀や《零龍》によるカウンターをうまく使いこなせるかどうかは重要な要素になっていきます。
各儀の使い方と注意点はこの通り。
- 《手札の儀》・・・エンド時の処理順次第で達成できるかどうかが変わる点に注意しましょう。あとは、《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》を出して《ツタンメカーネン》が出て達成できなくなった・・なんてことが多いので注意です。
- 《墓地の儀》・・・これを残して他の儀を全て達成し、最後相手が何かの手段でこっちのクリーチャーを除去すると零龍卍誕する、という流れが墓地の儀カウンターというものです。うまく使いこなすことでトリガーケアにも、最強の防御手段としても使っていけます。墓地リセットには注意してください。
- 《復活の儀》・・・基本的に達成し得で、《卍夜の降凰祭》を打ちやすくしてくれるカードです。ただ、手札のカードのみで山札を掘り切れることがわかっている場合、墓地の落としたくないカードを落としてしまうリスクを避けて使わない、というような場合もあります。
- 《破壊の儀》・・・基本的には《暗闇の裏闇市》を使って墓地の《卍夜の降凰祭》と《暗闇の裏闇市》の手札にない方を拾いにいくカードです。たまに墓地の儀カウンターならぬ破壊の儀カウンターができることもありますね。
《零龍》最大のデメリットである相手の手札+1、というのはゲームのスピードをかなり早めるため、このデッキが対応できない上振れをぶつけられてしまうこともままありますが、そうは言っても、ソリティアへの入りやすさ、もしもループが何らかの不都合でできなくなった場合でも《零龍》で戦っていける点を加味して採用しない手はないでしょう。
おわりに
【青黒卍夜祭】、いかがだったでしょうか。
ループルートを覚えるのがやや大変なデッキですが、ぜひ覚えていただきたいデッキです。ループ型とビート型を使い分けながらCSに参加できるようになると、戦い方の幅も広がりますし、環境に合わせて戦っていけるデッキになっています。
CSでもこれから頭角をあらわすことになるであろう、ループデッキ、ぜひ今のうちにループルートを覚えていただければライバルに差をつけられるのではないでしょうか。