はじめに
去る3月23日、BBQラジオ主催のリモート大会「ディスペクター分解杯」が開催されました!
ルールは原則アドバンス準拠ですが、構築に二つの制限が課せられています。
「ディスペクターはデッキに1枚のみ」
「そのディスペクター、そしてそのディスペクト元を各4枚採用しなければならない(この枠のみ殿堂を無視してよい)」
ちょっと考えただけで「この環境何が強いんだ!?」と頭を抱えること間違いなしのこの超特殊なルールで行われる大規模イベント……正直、これだけでちょっとワクワクしてきませんか?
殿堂・プレ殿カードガン積みのパワーを狙うか、3種のカードのシナジーを活かすかなど、ちょっと考えただけでも多彩な構築が浮かぶと思われます。
……というわけで、今回はこの「ディスペクター分解杯」の結果とともに、「このルールで何が強かったか」などもざっくり振り返ってみようと思います!
記事にするなら開催前に告知とかしたほうがよかったんでは?
カーナベル社員として、りんきいさんにイベント合わせのPR漫画書いてもらった恩を返さないといけないと思って……。
上位デッキ発表
第四位に輝いたのは、新幹線えぬ選手の《 不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン 》デッキ!
ディスペクター&ディスペクト元が全てフェニックスであることを活かし、ほぼ純正の【ザ・ユニバース・ゲート】として仕上げた構成は、一貫性抜群!
普通に組むと動きがおぼつかなくなりがちなこのルールですが、そんな悩みとは無縁の構築で駆け抜けたようです。ディスペクト元がアンタップインなので、下手すると通常構築よりも安定してるまであるかも……?
第三位に輝いたのは、うっちー選手の《 呪帝電融 カーペラー・キリテム 》デッキ!
殿堂入りの《 エンペラー・キリコ 》とプレミアム殿堂の《 呪紋の化身 》のディスペクターだけあり、カードパワーがえらいことになっています。
ブーストして《 蒼狼の王妃 イザナミテラス 》が出れば、そこから《 エンペラー・キリコ 》が出てきて巨大獣がわんさか湧きつつ《 呪紋の化身 》でトリガーを封じつつ勝てるばかりか、《 呪帝電融 カーペラー・キリテム 》からイザナミ→キリコおかわりで再度ガチャを回せるシステムには脱帽です。強いカードは……強い!
準優勝に輝いたのは、なかた選手の《 頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st 》デッキ!
環境でも活躍中の【巨大天門】をベースに、あのプレ殿カードこと《 奇跡の精霊ミルザム 》をフル搭載して暴発祭りに持ち込めるデッキパワーは企画でも屈指のもの!
相方である《 龍覇 イメン=ブーゴ 》も単独で十分強いですし、7コストなので《 巨大設計図 》に引っかかるという都合のよさです。
……ぶっちゃけ私もルールを読んだ時点ではこの《 頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st 》軸が一番強いと思ってたんですが、このルールにはさらにその上を行く強烈なデッキが存在しました。
映えある優勝を手にしたのは、しめなわ選手の《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》デッキ!
4枚投入できる《 時の法皇 ミラダンテⅫ 》をキーパーツとして《 ファイナル・ストップ 》と合わせて呪文・クリーチャーの両方をロックしながら攻めまくる……という割り切った構成ながら、4ターン目の《 聖霊龍騎サンブレード・NEX 》による始動以降毎ターンロックが止まらないのがヤバすぎる!
大型のディスペクターが搭載されてデッキ全体が重くなりがちなこのルールにおいて、対処が間に合わない4ターン目からロックをかけつつ攻められるというこのデッキの動きは噛み合い抜群。
ドキンダンテに加えて事実上火マナ源以外に使うことのなさそうな《 禁断 》まで入っているという縛りも何のその、ミラダンテさながらのタイムストップ戦術で見事優勝を果たしました。
この結果を見るに、このルールでは「ディスペクターとディスペクト元が喧嘩せず、デッキの動きを歪めない(シナジーまであるとなお良し)構築」という前提に加え、「パワフルなディスペクト元をいかに活用するか」が争点になったものと思われます。
入賞レシピで言えば、前者を極めたのが第四位の《 不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン 》、後者を極めたのが第一位の《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》……という形でしょうか。
大会を経てこのセオリーが明らかになった今、殿堂・プレ殿カードがディスペクト元のカードはもう一度確認してみる価値がありそうですね……!
もちろん、当たり方の妙で惜しくも上位を逃したものも含めてどのデッキも力作揃い。
やろうと思えば《 頂上連結 サックーヴ・ヴァッサークァ7th 》と《 煌龍 サッヴァーク 》フル投入の【裁きの紋章】みたいなパターンもありますし、まだまだ未知のデッキが眠っていそうな気配もします!
もし第二回が開かれることになったら、どんな構築を試すか考えるのも楽しそうですね!
もしこのルールが気になった方は、ぜひ自分だけの分解プランを考えて遊んでみて下さいませ!
ちなみに、優勝賞品としてしめなわ選手に送られたのが……
分解杯にちなんだ、工具セットでした。
もしディスペクターと対峙せざるを得なくなったときとかに活用できそうですね。
今回のまとめ
- 分解ルール、見た目以上に奥深い!
- 勝利のカギは、デッキの動きを歪めずにパワフルなディスペクト元を使うことにあり!
- 工具セット、送られて嬉しいのか……?
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
《 龍覇 グレンモルト 》の存在に今日ほど殺意を覚えた瞬間はないです
六体神からも《 ゴッド・ゲート 》からも出ないのに、下手すればデッキ内のどのカードよりも決定力があるのか……。