【遊戯王の教科書】イチからデッキを組んでみよう!②「相性の良いカードの探し方とカードの役割」【デッキの組み方】

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【遊戯王の教科書】イチからデッキを組んでみよう!②「相性の良いカードの探し方とカードの役割」【デッキの組み方】

はじめに

読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。

この記事は「デッキ構築のいろは」を紹介する初心者応援記事の第2回です。

第1回の記事はこちらから↓

【遊戯王の教科書】イチからデッキを組んでみよう!①「主役カードとデッキの戦略」【デッキの組み方】

前回の「使いたいカードを決めよう!」に続き、今回は「相性の良いカードを探そう!」という内容で紹介していこうと思います。

それでは今回も、どうぞよろしくお願いします。

目次

前回までのおさらい

前回は「使いたいカードを決めよう!」ということで、「カードをしっかり読み込もう!」「カードにあった戦略を立てよう!」という2点についてお話しました。

【遊戯王の教科書】イチからデッキを組んでみよう!①「主役カードとデッキの戦略」【デッキの組み方】

「カードを読み込もう!」についてはカードの各ステータスの見方とそこから読み取れる情報にどんなものがあるか、そしてどのようにカードの情報をまとめるかについて。

「カードにあった戦略を立てよう!」ではさまざまな戦略(アーキタイプ)についての知識と、カードやテーマにあった戦略の選び方について紹介しました。

今回の「相性の良いカードを探そう!」では前回で触れた内容に関係する部分もありますので、まだお読みになってない方は先に読んでおくと理解も深まりやすいでしょう。

相性の良いカードを探そう

それでは早速、相性の良いカードを探してみましょう。

とは言え、どうやって「相性の良いカード」を探せばよいのでしょうか。

具体的な方法では、以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 公式データベースやNeuronを使って自分で調べる
  • ガチまとめや遊戯王wikiなどの情報サイトを使って調べる
  • YouTubeなどの動画から探してみる

かつては公式データベースや遊戯王wikiくらいなものでしたが、ほんとに便利な世の中になりましたね。

この項では、こうした媒体の使い方や「どのように調べるか」ということについてお話していこうと思います。

相性の良いカードとは?

さて、そもそもの話。

「相性の良いカード」とは言ったものの、具体的にはどのようなものが「相性の良いカード」と言えるのでしょうか。

《ブラック・マジシャン》

《ブラック・マジシャン》

【 通常モンスター 】
星 7 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2100

魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

出典:遊戯王公式データベース

遊戯王を代表するモンスター、《ブラック・マジシャン》を例に考えてみましょう。

《ブラック・マジシャン》はレベル7・闇属性・魔法使い族の通常モンスターです。

この《ブラック・マジシャン》に対して、いくつかのカードと読み比べながら、それらとの相性について考えていきましょう。

《マジシャンズ・ロッド》

《マジシャンズ・ロッド》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1600 / 守100

「マジシャンズ・ロッド」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
「ブラック・マジシャン」のカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分が相手ターンに魔法・罠カードの効果を発動した場合、自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースして発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。

出典:遊戯王公式データベース

【ブラック・マジシャン】デッキで採用されるモンスター。(ちなみにガチまとめ内では【】はテーマやカテゴリとして、《》は指定のカード名称として区別されています)

①の効果で、【ブラック・マジシャン】に関するカードをデッキから手札に加えることができます。(いわゆるサーチ効果と言います)

《ブラック・マジシャン》に関わる効果ということで、相性が良いというのは分りやすいですね。

《黒魔族復活の棺》

《黒魔族復活の棺》

【 通常罠 】

相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、
そのモンスター1体と自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスター2体を墓地へ送る。
その後、自分のデッキ・墓地から
魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる

出典:遊戯王公式データベース

【魔法使い族】デッキに採用されることがある、汎用の通常罠カード。

①の効果で自分と相手のモンスターを墓地へ送ることで、デッキから闇属性・魔法使い族のモンスターを特殊召喚することができます。(これをリクルート効果と言います)

この闇属性・魔法使い族モンスターには《ブラック・マジシャン》も該当しているので、これも相性が良いと言えるでしょう。

《死者蘇生》

《死者蘇生》

(制限カード) 【 通常魔法 】

相手か自分の墓場にあるモンスターを、自分のコントロールでフィールド上に出せる。

出典:遊戯王公式データベース

遊戯王で最も有名と言っても過言ではない、汎用の通常魔法カード。

①の効果で、墓地のモンスターを特殊召喚すること(いわゆる蘇生効果)ができます。

もちろん《ブラック・マジシャン》も特殊召喚することができますが別にそれ以外でも使うことができるので、特段相性が良いというカードという訳ではなさそうですね。(とは言え、相性が悪いという訳でもなさそうです)

《閃光の結界像》

《閃光の結界像》

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 天使族 / 攻1000 / 守1000

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、光属性モンスター以外の特殊召喚はできない。

出典:遊戯王公式データベース

お互いにモンスターを特殊召喚できなくするという、強力な光属性・天使族のモンスター。

お互いに光属性以外のモンスター以外が特殊召喚できなくなるという、強力な効果を持っています。

当然ながら闇属性モンスターは呼び出せなくなってしまうため、《ブラック・マジシャン》とは相性が悪いと言えるでしょう。

さて、いくつかのカードについて《ブラック・マジシャン》と相性が良い・悪いという例を見てみました。

これらの例から相性が良いと評したカードには、《ブラック・マジシャン》の何らかのステータスに関わる効果を持っていることがわかるでしょう。

《マジシャンズ・ロッド》であれば【ブラック・マジシャン】というテーマやカテゴリの「名称」に関わる効果を、《黒魔族復活の棺》であれば【闇属性】【魔法使い族】といった「属性」「種族」に関わる効果を持っていましたね。

このように「相性の良いカード」を探すにはステータスについてしっかり理解しておくことが重要です。

ここで改めて、《ブラック・マジシャン》のカードを見てみましょう。

《ブラック・マジシャン》

《ブラック・マジシャン》

【 通常モンスター 】
星 7 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2100

魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

出典:遊戯王公式データベース

《ブラック・マジシャン》のステータスを分解すると「【ブラック・マジシャン】の名称を持つ」「通常モンスター」「レベル7」「闇属性」「魔法使い族」「攻撃力2500」「守備力2000」と読み解くことができます。

このステータスからさまざまな情報を読み込んでおくことで、どんなカードと相性が良いのか理解しやすくなります。

これは第1回でお話しした「カードを読み込もう!」の内容に通づる部分ですね。

具体的な探し方について

「相性の良いカード」についても学んだことですし、今度はそれらの「探し方」についてみていきましょう。

ここでは公式から配信されているデータベースアプリ『Neuron』と、非公式ながら数多くのユーザーによって更新され続けている『遊戯王wiki』を用いた方法を紹介いたします。

Neuronの検索機能を使った方法

Neuronは、公式から配信されているデータベースアプリです。

遊戯王公式データベースと連携しており同様の機能(検索やデッキ構築)が可能ですが、スマートフォンでも容易に扱える手軽さが特徴となっています。

Neuronを使う場合、使いたいカードのページを開いて「関連カード」を調べることができます。

この「関連カード」のページには、そのカードが属する「テーマ」や「カテゴリ」に関するカードがまとめられています。

例えば《青眼の白龍》であれば【青眼の白龍】に関するカードはもちろん、【ブルーアイズ】に関係するカードも一緒に表示されます。

また「カードのステータス」から探す方法もあります。

例えば《ブラック・マジシャン》であれば、「闇属性」や「魔法使い族」に関するカードを探していきます。

検索ワードとして「闇属性」「魔法使い族」と入れて検索する方法や、

条件検索機能で「モンスター → 闇属性 魔法使い族」と調べてみるのも良いでしょう。

また慣れてくるとその他のワードも織り交ぜて検索してみると良いでしょう。

Neuronの検索機能はかなり優秀なので、「闇属性 手札 加える」みたいな調べ方でもさまざまなカードを検索することができます、(効果テキストに書かれた文章も検索範囲となっているため)

自分が思い描く「こんなカードがあったらいいな~」というワードを入れてみて調べてみると、意外なカードが引っかかったりしてとても楽しいです。

遊戯王wikiを使った方法

他のwebサイトの内容となりますが、遊戯王プレイヤーであれば必ず一度は触れていると思うので、ここでも紹介させていただきます。

遊戯王wikiは遊戯王20数年の歴史の中、数多くのユーザーの知見によって構築された業界最大の情報サイトです。

まさに「遊戯王プレイヤーの集合知」とも呼べるサイトでもありますので、これを活用しないという手もないでしょう。

サイトの管理人であるAitsuさまや融資の皆さまには、最大限の敬意を表します。

いつもありがとうございます。

出典:トップページ -遊戯王カードWiki

遊戯王wikiには遊戯王カード1枚いちまいについて、個別のページが用意されています。

そのページを見ればカードのステータスの詳細な説明だけでなく、どういった場面で活用できるかといった具体的な想定まで記されています。

《青眼の白龍》 -遊戯王カードWiki

もちろんそれ以外にも、「どういったカードと相性が良いか」「原作ではどのように活躍したか」などといったさまざまな情報が書かれています。

それらのページをサーフィンするだけでも、いろんなカードに触れながら楽しくカードの知識を得ることができるのでオススメです。

また関連カードの項目には、そのカードに関係するテーマやカテゴリ、その他さまざまな理由で関係性のあるカードについても記されています。

例えば《青眼の白龍》では、そのまま【青眼の白龍】として、テーマデッキのページが掲載されています。

【青眼の白龍】 -遊戯王カードWiki

そちらには相性の良いカードやさまざまな構築の「型」、デッキの弱点や歴史などといった有用な情報が多数書かれています。

自分の使いたいカードに関係するテーマやカテゴリのページがあれば、そちらを読み込んで知識を仕入れるのも良いでしょう。

カードの役割について

相性の良いカードを探し方も学んだことですし、ついでにカードの役割についてもすこし学んでおきましょう。

これから紹介する役割や用語を知ることで、カードに対する理解度もより深めていくことができます。

遊戯王で用いられる用語

まずはカードの大まかな用語について紹介しておきましょう。

カードゲーム全般で用いられるものだけでなく遊戯王特有のものあります。

ガチまとめをはじめとする遊戯王情報を掲載しているサイトやページでは、以下のような俗称や用語を用いて書かれている(慣れるとその方が読みやすいため)ものが多いので、ある程度は知っておいた方が良いでしょう。

サーチ デッキから特定のカードを手札に加えること
サーチャー サーチ効果を持ったモンスターのこと
リクルート デッキから特定のモンスターを特殊召喚すること
リクルーター リクルート効果を持ったモンスターのこと
サルベージ 墓地のカードを手札に加えること
蘇生 墓地のモンスターを特殊召喚すること
墓地肥やし デッキからカードを墓地へ送ること
帰還 除外から手札やフィールドにカードを戻すこと
除去 カードを破壊したり除外したりしてフィールドから離すこと
バウンス フィールドのカードを手札やデッキに戻すこと
無効 相手のカードや効果の発動を無効にすること
妨害 相手ターン中に除去や無効といった効果を発動すること
耐性 相手の除去や無効といった効果を防ぐこと
バーン 相手のライフにダメージを与える効果のこと
ロック プレイヤーの行動に制限をかける効果のこと

主要なカードの役割について記載しておきました。

もちろんこれら以外の用語もたくさんありますが、とりあえずこの辺りさえ知っておけばそれほど困ることもないでしょう。

カードの役割を考えよう

用語についていくらか理解できたら、次はカードの役割についても学んでいきましょう。

デッキを構築したりプレイングを考えたりする上で、とくに以下の4つの役割を意識することが多いです。

展開 モンスターをサーチやリクルート、蘇生などによって並べること
とくに序盤で使う場合は「初動」と呼ぶ
打点 攻撃力が高いモンスター(アタッカー)のこと
遊戯王では戦闘によって相手モンスターを除去できるため重要となる
除去 モンスターや魔法・罠カードを除去すること
先述の展開を通すために、相手のカードを除去すること
妨害 相手の展開に割り込んで、その展開を止めること
相手ターンに使える除去や無効のカードがこれにあたる

遊戯王は他のカードゲームと違い、かなりゲームスピードが早いと言われています。

これは1ターン目や2ターン目の段階で、モンスターをたくさん並べることができるからですね。(他のカードゲームにおける「マナ」や「土地」のような準備をする概念がない)

そのため、「展開」「打点」「除去」「妨害」といった4点がゲームの勝敗を決する上で重要となってくるわけです。

展開に用いられるカードの一例

サーチやリクルート、蘇生などの効果を持ったカードが、これにあたります。

フィールドのモンスターを増やす効果を持ったカードが、展開カードとして用いられます。

打点として用いられるカードの一例

例えば攻撃力3000であれば3回、攻撃力2500であれば4回攻撃すれば、初期ライフの8000を削りきることができます。

遊戯王では戦闘によって相手モンスターを除去することができるため、攻撃力(または防御力)が高いこと自体に大きな意味を持っています。

除去に用いられるカードの一例

相手のカードを破壊したり除外したりする効果を持っています。

自分の展開を通すために相手の伏せカードを除去したり、モンスターの攻撃を通してライフを削るために相手モンスターを除去したりする役割で用います。

妨害に用いられるカードの一例

相手の展開を妨害するために用いる、相手ターンに発動できる除去や無効の効果を持ったカードです。

大会などを想定した強力なデッキほど、相手ターンに展開されてしまうとどうしようもなくなってしまうので、こうした妨害カードを自分ターンにできるだけフィールドに用意したいところです。

このように、デッキを強く構築しようという際はこれらの4つの要素のバランスが重要となってきます。

もちろんこれらの要素が重なること(「打点」と「除去」を兼ねたり、「除去」と「妨害」を兼ねたりする)もよくあります。

とくにこれらの要素の「どこを強くするか」というのがデッキのコンセプトにも大きく関わってくるので、デッキ構築でも意識してみましょう。

相性が良いカードの探し方(応用編)

Neuron編

これまで学んだことを活かして、すこし応用的なカードの探し方を考えてみましょう。

「相性が良いカード」を探すにはそのカードのステータスに関するカードを探そうとお話ししましたが、そのまま調べてしまうと100枚を超えるカードが引っかかってしまい、すべてを読むのはなかなか大変な作業になってしまいます。

そこで「闇属性」や「魔法使い族」といった文言だけでなく、そこからさらに検索ワードを絞っていきます。

例えば筆者であれば、以下のような形でカードを探していきます。

「魔法使い族 デッキから 加え」

このようなワードで検索すると、魔法使い族に関する効果と、サーチ効果を持ったカードを検索できます。

サーチ効果を持つモンスターの多くは「デッキから〇〇を加える(加え、~~する)」といった文言を持っていることが多いので、このように検索することでいくらか絞ることができます。

「闇属性 自分の墓地の 特殊召喚」

またこのように検索すると、闇属性に関する効果と蘇生効果を持ったカードを検索できます。

これも蘇生効果の多くは「自分の墓地の〇〇を対象として発動する。そのモンスターを特殊召喚する」という文言を持っているための言葉選びですね。

このように複数の検索ワードを工夫して用いることで、ターゲットとなるカードを絞っていきます。

とくに先ほど紹介したカードの用語や役割から検索ワードを選んでいくと、より効率的にカードを探しやすくなることでしょう。

またNeuronでカードを調べると「このカードを使用したデッキを検索」という項目があります。

それを開けば、そのカードを採用したさまざまなデッキが一覧で紹介されます。

数多くのデッキビルダーが考案したデッキを見ることができますので、そこからさまざまな知見を得るというのも良い方法でしょう。

またこのデッキ検索では、検索条件に「カードを追加」して設定することができます。

自分が使いたいカードだけでなく、いくつか相性が良いカードも一緒に採用されているデッキを絞っていくことができるので、より自分の考えと近いコンセプトのデッキを探すことができるでしょう。

遊戯王wiki編

また遊戯王wikiでは、先述した「カードの役割」からも相性の良いカードを探すことができます。

「サーチ」「サーチャー」「リクルート」「リクルーター」などといった項目のページには、それらの効果を持つカードが一覧でまとめられています。

サーチャー -遊戯王カードWiki

例えば「サーチャー」のページであれば、画像のようなかたちで掲載されています。

「どのような条件で効果を発動できるか」「どの範囲でサーチが可能か」といった必要な情報がまとめられているので、とても見やすくなっています。

先述した「カードの役割について」でまとめた用語についても、それぞれのページが用意されているので、自分に必要な役割のカードを調べる際に活用すると良いでしょう。

まとめ

さて、そういう訳で今日のお話しはここまで。

次回はいよいよ「デッキにしてみよう!(仮)」となりますので、またそちらの記事でお会いしましょう。

それでは!

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