はじめに
赤白。
序盤から展開できるメタカードを擁する光文明と圧倒的な速度を持つ火文明は、組み合わせることで非常に対処の難しい速攻デッキとなり、環境で活躍してきました。
【赤白轟轟轟】の快進撃は、多くのプレイヤーの脳裏に焼き付いていることでしょう。
《轟轟轟ブランド》の制限により下火になったこのデッキタイプですが、強力なフィニッシャー《S級原始 サンマックス》を獲得したことにより、再び最前線に舞い戻りました。
その速度と妨害能力により、今後も活躍すること間違いなしの【赤白サンマックス】について解説していきます!
目次
「赤白サンマックス」のデッキレシピ
【赤白サンマックス】とは
【赤白サンマックス】は、光文明の強力なメタクリーチャーを展開して相手の動きを妨害し、態勢が整わないうちに《MANGANO-CASTLE!》+《S級原始 サンマックス》で大量の打点を形成して攻め切るビートデッキです。
【赤単ブランド】と比べると一歩速度は落ちるものの、《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》、《音奏プーンギ》などが強力に相手の動きを制限し、何もさせずに勝利してしまうことも珍しくありません。
また、速度で劣るとはいえ安定して4ターンフィニッシュを決めることができ、十分な速さを持っているデッキです。
このデッキに対処するのは困難を極めると言えます。
【赤白サンマックス】の回し方
①メタクリーチャーを展開する。
このデッキの大きな強みは、軽コストのメタクリーチャーです。
相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。カードを1枚引く。
相手の呪文を唱えるコストは1多くなる。自分のターン中、相手が呪文を唱えた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
呪文を使ってきそうな相手に対しては《音奏プーンギ》が、踏み倒しを多用するデッキには 《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》 が強烈に刺さります。
特に、先攻でプレイした際の《音奏プーンギ》がゲームに与える影響は計り知れません。
マナブースト等の相手の初動呪文を1ターン遅らせる事によって、実質のエクストラターンを得る事が出来ます。
この2枚がどちらも手札にあり、相手のデッキがいまいちわからないという場合には、基本的に《音奏プーンギ》を出しておくと有効に作用することが多いです。
②連鎖カードで横に並べる!
キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う) P光のコスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)コスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
1枚のカードを起点に複数体のクリーチャーを展開する《ナゾの光リリアング》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》は速攻デッキと非常に相性の良いギミックです。
フィニッシュのため、1体でも多くアタッカーは欲しいところ。
しっかり横にクリーチャーを並べて力をためましょう。
前項では《音奏プーンギ》が極めて強力であると述べましたが、《ナゾの光リリアング》+《超次元サプライズ・ホール》からの《イオの伝道師ガガ・パックン》展開で同様の、打点形成という意味ではそれ以上の動きができます。
《ナゾの光リリアング》には破壊耐性があり、詰めの段階で活躍することが多いので、手札に使える呪文があるときは積極的にプレイしていきましょう。
似た効果を持つ《ナゾの光リリアング》と《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》ですが、プレイできる呪文の幅が異なります。
《ナゾの光リリアング》には光文明の呪文という縛りがあるので、《KAMASE-BURN》を撃つことはできません。《ナゾの光リリアング》から使いたい場合は、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》を経由させてからプレイするようにしましょう。
③切札《S級原始 サンマックス》でフィニッシュ!
進化:自分の自然のコスト3のクリーチャー1体の上に置く。S級侵略 [原始] :自然のコスト3のクリーチャー(自分の自然のコスト3のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札かマナゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)バトルゾーンに自分のクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーはパワーを+9000され、「T・ブレイカー」を得る。自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
GR召喚を2回する。それらのGRクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、それらのクリーチャーを破壊する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
4マナたまったら《MANGANO-CASTLE!》をプレイ、3コスト自然のGRクリーチャーを進化元として《S級原始 サンマックス》に進化させましょう。
これだけで4打点を形成することができます。
他のクリーチャーと合わせて攻撃し、一気に勝利を決めましょう。
手札に《龍装者 バルチュリス》がある場合は前のターンからシールドの枚数、殴り方を調整してシールドを割り切ったタイミングで《龍装者 バルチュリス》が出せるようなプランを立てるとより安全なフィニッシュを決められます。
めったにないとは思いますが、《S級原始 サンマックス》の強化条件は自分のクリーチャーが3体以上いることなので、場に何もいない状態で《MANGANO-CASTLE!》をプレイしても《S級原始 サンマックス》はトリプルブレイカーにはなりません。気を付けましょう。
忘れがちですが、《S級原始 サンマックス》にはターン終了時に自身をマナに送る効果があります。
《MANGANO-CASTLE!》で出したGRクリーチャーを進化元にしている場合、そのままにしておくと墓地に置かれてしまうので、忘れずにマナゾーンに置くようにしましょう。
ただし、どうしても相手のマナを伸ばしたくない場合などは破壊してしまうのも手です。
柔軟に対応してください。
「赤白サンマックス」の対策カード
マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)バトルゾーンに出たターンの間、クリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする) 「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃することができない。 このクリーチャーは攻撃することができない。
《赤白サンマックス》はフィニッシュ手段を《S級原始サンマックス》に、ひいては《MANGANO-CASTLE!》に依存しています。
そこを止めてしまえば、決定力は大幅に下がります。
《龍装車ピオドーロ》はマッハファイターを持っているので、フィニッシュの抑制だけでなく盤面処理も即座に行え、一気に盤面をとることができます。
呪文面の《毒汁100%》も、シールドトリガー付きなので受け札としての役割も期待できます。
多くのメタクリーチャー、厄介なアタッカーである《ゴリガン戦車ゴルドーザ》、そして除去耐性持ちの《ナゾの光リリアング》を止められるのは重宝します。
上下両面ともに【赤白サンマックス】対策となる頼もしいカードです。
《ディオーネ》も、《龍装車ピオドーロ》同様フィニッシュを抑制するカードです。ブロッカーとしての役割も見込めますが、《龍装車ピオドーロ》よりパワーが低く、除去されやすい点には気を付けてください。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字を1つ言う。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
「赤白サンマックス」は性質上、同コストのクリーチャーが並びやすいです。
《奇天烈 シャッフ》の能力で「2」を宣言すればメタクリーチャーの動きが止まり、「4」を選択すれば《MANGANO-CASTLE!》を撃たれることはなくなります。《「本日のラッキーナンバー!」》と違って場に残るので、次のターンにもにらみを利かせ続けることができます。
タイミングよく使って、相手のテンポを落としましょう。
まとめ
【赤白サンマックス】には明確な弱点が少なく、相手にすると対応が難しいデッキタイプです。
速度と妨害能力を兼ね備えたこのデッキは極めて強力なデッキであり、これからも活躍し続けることは想像に難くありません。
相手のやりたいことをさせずに勝ち切るのは、デュエマに限らずあらゆる勝負事の王道です。
勝利を貪欲に狙う【赤白サンマックス】の強さを、ぜひ体験してみてください!