というわけで、水曜の定休日だったり執筆・編集以外の仕事にかまけていたら出し抜かれていました。ええんかこんなことで。

前置きはこんなもんでやっていきましょうか。今日の話題は《アクア・ギャクテンポインター》です。

概要

【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / 文明 水 / パワー5000 / コスト10

■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。

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もはやXを開けばどのTLでも頻出する話題ですが、改めてご紹介。

先に結論を述べると、「クリーチャーをこのカード4枚だけにしたLOカウンター」が話題です。

使い方としては、

1. 着地した《アクア・ギャクテンポインター》 と相手のクリーチャーを選んで、山札に戻してシャッフル。
2. 自身は 《アクア・ギャクテンポインター》、相手は何らかのクリーチャーが出る。
3. 自身は 《アクア・ギャクテンポインター》 しかデッキに入っていないので、1.2の手順が繰り返される。
4. 強制で山札の減るクリーチャーを相手に出してもらい続けることでLOさせる。

一見簡単ですし、なんか強そうですよね。

発売前から口々に【逆アポロ】的な使用法が話題に挙がっていて、事実各地のCSでもちらほら結果を残しています。

《時の法皇 ミラダンテⅩⅡ》に引っかからないことや、そもそも環境上完全にこの構成をすり抜けられるデッキが少ないことからさらに話題に……

なっている部分は少なからずありますが、この問題の本質はもっと別のところにありました。

不完全なループ証明

そう、このデッキの問題は「自力でループの証明ができない」ことにあります。

鍵を握るのは最後の一文。

その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。

《アクア・ギャクテンポインター》

この無作為化処理によって、山札の内容を両者が完全に把握することが困難になってしまっているのです。

例えば、「表向きにしたカードをすべてシャッフルし、山札の下に置く。」という能力であれば、便宜上非公開カードと公開カードを分ける対応なんかも可能でした。

しかし悲しいかな。このカードはそうではありません。

また、この辺で挙がってくる疑問が「《ヴォルグ・サンダー》ループでの《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》2枚みたいな処理はできないの？」というもの。

例： 対戦相手の山札に《悠久を統べるもの フォーエバー・プリンセス》が含まれている時に、《 ヴォルグ・サンダー 》の能力を何度も使用できる状況を作った場合、《 悠久を統べるもの フォーエバー・プリンセス 》を除いた山札のカードを全て墓地に置く事ができる。

デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール 4.4 ループの結果について

このケースにおいて重要なのは赤字の部分。ヴォルグループと違い、ギャクポは自身のデッキを公開できない＝何度も使用できる状況を作れないため、現状省略不可能なんですよね。

その結果、一部イベントでは特別裁定が出る事態に。

要介護デッキの爆誕に、多くの主催・ジャッジが頭を抱える事になっています。

ここで紹介した事例はあくまで該当イベントのみの裁定ですので、くれぐれも

実際の大会で同様のケースが起きた場合、当日のヘッドジャッジの指示に従ってください。

また、再三話してきた通り、ここまでの内容は競技シーンにおける話。

フリー対戦の場では、お互いが喧嘩にならないように処理してしまうのが現状は無難かなと思います。

どうなる？どうする？？

さて、ここまで話題になった珍カード。ジャッジのみなさまの気苦労はもちろん、持ち込むデッキにミソをつけたくないプレイヤー精神としても早いところなんとかしてほしいものですよね。

考えられる処置は

• 踏み倒し、もしく効果対象に「《アクア・ギャクテンポインター》以外の」という条件を付ける
• 「表向きにしたカードをすべてシャッフルし、山札の下に置く。」 能力となる
• 変わらない。現実は非常である。

あたりでしょうか。

ジャッジのみなさまが声を上げてくださっているので、いい方向に変わるといいですね。
一応DMPランキングにはお問い合わせフォームもあるらしいですよ。

今回のまとめ

• 不完全なループ証明が話題に
• GPまでに固まるといいなあ
• 実際の大会で同様のケースが起きた場合、当日のヘッドジャッジの指示に従ってください。

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