皆様こんにちは、たけじょーです。
桜のつぼみがほころび、日に日に暖かくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。……今年に関しては急に20度超えたり、かと思えば急に一桁に戻ったり、なかなか一筋縄ではいきませんが……
あとはこの時期キツいのが花粉症ですよね。目はかゆいし鼻はぐずぐずだしくしゃみも止まらない。憎い。スギ花粉が憎い。
なんか恨み言ばかりになってしまいましたが、ともあれ季節は春。出会いと別れ、そして花の季節です。
で、今デュエマで話題の高値の花……もとい高嶺の花子さんがこのカード。
《ヨビニオン・マルル》です。今日はこのカードについて語って参りましょう。
目次
今更聞けない!こんなカード
まずはテキストの確認から。

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー5000 / コスト4
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■各ターン、自分の2体目のクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを手札に加えるか、タップしてマナゾーンに置く。
すっかり見慣れた、という方も多いでしょう。
3コスト以下を山札から踏み倒すヨビニオンに加え、各ターン2度目のクリーチャー展開に反応して手札かマナを伸ばすことが出来ます。
自分自身のヨビニオンで2体目を場に出し、そのままさらにリソースを伸ばす自己完結っぷりが魅力。場に残れば継続的に能力を使い続けられるのも地味ながら強力です。
ちなみにこの能力の解決は強制。CSなどでよく「使い忘れたままゲームを進めてしまった!」というジャッジコールを耳にします。皆様もお気を付けくださいね。
予定調和の大活躍
さて、あらためて能力を確認したところで、質問です。
この《ヨビニオン・マルル》と一番相性がいいカード、なーんだ?

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
そう、《天災 デドダム》ですね。
3コスト以下のクリーチャーを《天災 デドダム》のみ採用することで、《マルル》を出せば確実に《デドダム》を踏み倒すことが出来ます。
すると、《デドダム》が手札・マナ・墓地を1枚ずつ加速した上で《マルル》が手札かマナをさらに供給。圧倒的なリソース確保が可能となるわけです。
このコンボを基軸に据えて成立したデッキが【水闇自然マルル】(アナカラーマルル)。2コストマナ加速から《マルル》につなぐことで、最速4ターン目に7マナに到達しビッグアクションを狙います。
発売当初から《流星のガイアッシュ・カイザー》と組み合わせ、《終末の監視者 ジ・ウォッチ》や《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》をゴールに据えたタイプが活躍。
伸ばしたリソースをフル活用してデカブツでフィニッシュする豪快な動きが魅力です。
マナと手札を増やす性質との相性がよい《深淵の逆転撃》が採用されているのも特徴のひとつで、雑なつっぱりには屈せず《流星のガイアッシュ・カイザー》でカウンターできます。
また、「異次元の超獣使い」発売後には《偽りの月 インターステラ》型が成立。こちらは《ブレイン・スラッシュ》を介した呪文戦略にスポットを当てています。
一度《ブレイン・スラッシュ》と《偽りの月 インターステラ》が連鎖すると、みるみるうちに盤面が伸びていって《CRYMAX ジャオウガ》や《聖魔連結王 ドルファディロム》が降臨。
ここに《ロスト・Re:ソウル》のオールハンデスなども組み込まれており抜群の押し付け力を誇ります。《ガイアッシュ》型に引けをとらない強力なアーキタイプと言えるでしょう。
この2種以外にも、水闇自然の恵まれたカードプールを活かして様々な派生形が存在しています。足回りの安定感がバツグンなため、環境に合わせて様々な派生形が存在するのもポイント。
《∞龍 ゲンムエンペラー》での制圧、《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》によるハンデスコントロール、果ては《魔誕の斬将オルゲイト》までなんでもござれ。
今後も更なる進化、あるいはメタゲームに適応した新しい形を見せてくれることでしょう。
間近に迫った全国大会においても活躍が期待されます。トップクラスの実力者たちがどのようなチューンを施してくるのか、注目していきたいですね。
飛び出してきてくれないか(再録)
……で、それだけ活躍すれば、当然相場もうなぎ上りというわけで。
もとよりSRかつほぼ4枚採用が基本と、高騰しやすい条件を備えてはいましたが、殿堂レギュレーション改訂に伴う【マーシャルループ】消滅・【ファイアー・バード】弱体化もその一因と思われます。
最速3ターンでゲームを終わらせてくる2トップの脱落により、メタゲームは群雄割拠状態に。
こうなると【水闇自然マルル】の強み、押し付け力の強さと安定感が光ります。4ターン目に《悪魔龍 ダークマスターズ》やら《ロスト・Re:ソウル》やらを使われて無傷で済むデッキなど、そうそうありません。
加えて《偽りの月 インターステラ》新登場による開拓などもあり、需要は高まる一方。今、一番旬なカードのひとつと言えるでしょう。
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と、同時に気になるのが再録について。
私見ですが、昨今のデュエマの傾向からして「4枚必須の高額カード」である《ヨビニオン・マルル》はそう遠くない未来に再録がかかると思っています。
神アート・プロモカード・デュエキングMAX・にじさんじコラボと、随所で再録されている《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》をイメージして頂けると分かりやすいかもしれません。
価格がどこまで落ち着くかは伺い知れませんが……このカードの需要が落ちる未来はあまり見えないので、「多少落ち着く」レベルになるんじゃないかなと。
《ペルフェクト》しかり、コンセプトを支えるカードが高額だとデッキそのものの構築難度がグッと上がってしまいますので、いくらかでも手に入りやすくなるならそれに越したことはないですよね。
もちろんこのことは公式サイドも知っているハズですので、信じて待ちましょう。 《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》が「誓いの水晶」に2枚入ってたりしましたし、きっと大丈夫。
……なんか《偽りの希望 鬼丸「終斗」》がこっち見てるな……
まとめ
- 令和のマナカーブは2→4→7
- 《天災 デドダム》はMAV
- 再録はきっとある だから、今は笑って
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
歴史に呑まれた《マルルの炎杖》のことも、どうか覚えていてあげてください