そうだ、チーム戦に出よう。

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そうだ、チーム戦に出よう。

みんなと戦えてよかった。          

 サイバー・J・イレブン

出典:デュエル・マスターズ

目次

まだチームのデッキ選択で消耗してるの?


チーム戦楽しいですよね。
仲間と一喜一憂しながら勝ちを繋ぎ、時には勝ちがかみ合わず悔しい思いをしたり勝ちが綺麗に噛み合うことで個人では出せなかったような素晴らしい結果を残す事ができたり。
そこで生まれる体験は個人戦とは別の素晴らしいものです。

そんなチーム戦が私は好きでこれまで色々な策を考えながら楽しく参加してきました。しかしながら人づてに聞いたのですが、好きなデッキや強いデッキのなかで持っているものを闇雲に3つ持ってくるチームなどがある事を知りました。
それが悪いことでは決してありません。
しかしながらチーム戦にはチーム戦ならではのメタゲームが存在します。それを知らずに楽しめていない人がいるとしたら大変もったいないと考え、筆をとらせて頂きました。
チーム戦の特性である3人別々のデッキが使用できる、試行回数を普段の3倍稼ぐ事ができる、この点に着目しメタゲームの考察をこれまで行ってきました。その考察を述べさせていただきます。
経験値の多いプレイヤーからすると未熟な内容ですがお読み頂けると幸いです。

チーム戦特有の要素について

チーム戦と個人戦の違いとは何か。

所持しているデッキの方向性、プレイの練度に差のある人間がチームを組むためより選択デッキに偏りが発生しやすい。試合回数が3倍に増える。などがあります。
またデッキを3種類持ち込めるということは1つのデッキで3面構成する必要がないという点もあります。

卓構成のメタゲーム

では上記の要素を考慮してどのような要素がチーム戦に加わるか考えていきます。
まず1番に考えられるのが強いデッキを3面に置くことです。
通常のCSでは試行回数を稼げないため本来4−1するデッキでも下ブレを引いてしまい予選から上がれない、本戦であたり運悪く16落ちするなどの事故は避けられません。
単純に考えて試行回数が3倍になるため勝率の高いデッキはより期待通りの勝率に近づき、ローグのような特定のデッキにのみ強いデッキはより勝率が下がると考えられます。

では3面強いデッキが一番良い卓構成なのかと言えばそうではありません。
この卓構成が強いのなら当然スイスドロー上位は3面構成ばかりになるでしょう。そうなった場合当然ミラーが多く発生します。
そうなると上位卓ではミラーを行うせいで勝率は常に5割に近づくような状態になり、結果として卓構成の介入がなくなってしまいます。


ここで3面に有利がつきながら卓構成としての勝率がそこまで下がらない卓構成として考えられるのが、2面強デッキ1面強デッキに対してのメタデッキという構成です。
これは強デッキを2面置くことで期待する勝率を極力高く保ち上位卓に残ります。
そして上位卓内で発生する強デッキ3面には強デッキ同士のミラーで勝率は5割付近であるはずなので横が1−1、
メタデッキのためそのデッキへの勝率は十二分に高いものであるため1勝、という勝ち方で上位卓を抜けていくという卓構成です。
これは2面不利デッキを踏んだ場合でも1面がメタデッキと当たってくれる事が期待できるため、当たり運で負けるという事故の軽減につながります。

今の環境だとこれや、

出典:デュエル・マスターズ

これを軸に考えると良いのかもしれません。


出典:デュエル・マスターズ

また、これとは別の考え方で全員4−2すれば良いというものがあります。
チーム戦ではチームで2−1すれば良いというルールです。そのため一人が1−5しても残りが5−1すれば良いとも言えます。
この特性を利用した卓構成として、有利対面不利対面が対面の卓に2卓構成されていた場合、2−1できる、という卓構成の仕方があります。
これはデッキ選択が難しく、その他の様々な要素(座る順番による傾向やその時期の環境など)を考慮する必要があります。
有利対面をずらしながら3面を構成することにより、
2−1できる確率を高め、一人が不利対面ばかり踏んでも横は勝てるような構成を目指してデッキ選択をします。

単純に考えて2面以上強デッキの配卓が強いのですが、上記の構成で3面ずらしている構成の場合メタデッキがどこの前に座ろうと勝てるようにし、残り2面が必ずどちらか強デッキに強い(もしくはどちらも五分程度は出せる)構成にすることで2面強デッキに対して強く出ることができるため、2−1をすることによる勝利を目指せます。

デッキをずらしているため何も考えずに3面構成したようなチームと当たってもある程度耐性があり、戦略上一人が負け続ける事を許容しているため、戦犯が誰であるかなどの責任問題が発生しづらいのもメリットです。
しかしながらこの構成方法にはある特定の対面の踏み方をした場合に勝てない、といったリスクを孕むため優勝を目指すためには、どこかで不利を乗り越える必要があります。

この他にも奇抜な卓配置として、3面メタデッキや、3面ドブンなどがあります。
3面メタデッキは運よく上位卓に残れた際や、序盤で上位卓にいるであろう卓構成と当たってきた場合に大きく勝ちにいける構成です。
3面ドブンは特定のカードを引けた場合にはどのデッキにも勝利できる可能性のあるデッキを3面構成することで成功する可能性を高めて勝利を狙う構成です。勝利条件の成立が最優先事項なため、メタカードに割いている枠を勝利条件を満たすことに費やせるため個人戦より勝ちにつながりやすいです。

このような構成でチーム戦は構成されており、意図していない卓構成に関してもこれらの類型に当てはめて考えることができます。
この卓構成の考え方に現在のメタゲームで適した立ち位置のデッキを当てはめることで卓構成毎の力関係が分かり、どの構成が最適か導き出せるのではないかと考えています。

総括

対して結果を残せている訳ではありませんが、チーム戦には本稿で述べたような要素やここで述べられていない様々な要素が絡み合いメタゲームが展開されています。メタゲームというものはその構成要素が増えれば増えるほど、より複雑に難しく変化していきます。
複雑なゲームはカードゲーム好きにはたまらない実力環境により近づいていきます。
もし本稿を読みチーム戦へのモチベーションを高めて頂けたなら幸いです。
デュエル・マスターズのフォーマットは殿堂構築個人戦以外にも様々な面白いフォーマットがありますので是非チーム戦をはじめとした様々なフォーマットへ参加してみてください。


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