現代DM構築論 ~来る十王篇に向けて~

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現代DM構築論 ~来る十王篇に向けて~

 CS中止!日本一決定戦延期!GP10th延期!

 致し方ないことなのですが、皆さんも体調面気を付けてくださいね。自分は体は健康的ですけど、CSが無い長期休みというのは中々に張り合いが無いなあと感じています。しかし、そんな事より大きな問題がありまして・・・・

 それが、「記事の題材が見つからない・・・」ということ。環境デッキのことを書こうにもCSが無かったり、全国のレギュレーションが決まって無かったりでもう大変ですw

 仕方ないし、俺もウィザー国に異世界転生するか・・・・・(出てきません)

 なんて考えていた時期もありましたが、今思えばもしもコロナ騒動が無かったとしてもこの時期はデュエルマスターズの環境の変化があまり無い時期だということを思い出しました。

 というのも、年末の新拡張弾、年始の新殿堂、その後の新パック(BBP)を経て、次のシリーズが始まるのを今か今かと待つ時期、というのが例年のこの時期なんです。

 次のシリーズを待っている間にすること、というと決まって2つ。今のシリーズ(超天篇)の振り返り、もしくは新シリーズ(十王篇)の先取りですね。

 しかし、今回自分は少し新しい試みをしようと思います。というと、「過去のシリーズを振り返って、次のシリーズの攻略法を予想しよう」という内容です。そして、その攻略法とはずばり”強いデッキの作り方”です。

 2019年度の自分が先んじて調整していたデッキは、【ハイオリーダ入り絶十】、【ドラガンザーク】、【ダムド】、【カリヤドネ】等色々ありますが、共通するのは”新カードをコンセプトに据えたデッキ”ということですね。

 今回はそういったタイプのデッキの調整方法や、他人や他グループを出し抜くにはどうすればいいのか等を紹介していきたいと思います。題して・・・

”現代DM構築論”

それでは早速見ていきましょう!

目次

裏技!強いカードの見つけ方

 はい・・・・・「裏技!」なんて聞こえの良い言葉で釣ろうとしてごめんなさい。釣りです。これから紹介するのは裏技、と言うほどのことではないのですが、多くのプレイヤーを見ていて「勿体ないな」と思うことは多いことです。

 自分が強いカードを見つける上での裏技だと思っている事、それは

「新しいカードは強い」

です。

 いやいや⋯、そんな訳は無い。新しいカードだって”全部”、”毎回”強いはずがない。と思われるかもしれませんが、そう思うのも無理はありません。実際に新しいカードが”全部”・”毎回”強いとは限らないというのは事実ですから。

超天篇1弾時点でのオレガオーラは決して”強い”ギミックではなかった。

 しかし、たとえそれが「本当は強くないのではないか?」と疑うことがあるようなデッキだったとしても、あるいは「いや本当にこれは強くないな」というデッキだったとしても、「それでも強いぞこのデッキ」と信じる事で救われるのが現代DMです。

 例えば上で画像に出した《極幻夢ギャ・ザール》ですが、発売されてすぐ実際にデッキを組んで回してみました。すると、決して強くは無かったのですが以下のような役立つ情報を得ることが出来ました。

1、オレガオーラというカードの根本的な特性

→GRクリーチャーと切り離せないカードであり、オーラサポートだけでなくGRクリーチャーやそのサポートが増えれば増える程力が増すデッキだということ。呪文メタ等に引っかからない点もとても魅力的だということ。

2、オレガオーラデッキの特性

→現時点で何が出来て何が出来ないのか。この時は本当に決定力のないデッキだったが、軽減能力やパワーパンプ能力には目を見張るものがあった。あと重ねるのが超楽しいw
それから弱点。コストの高いGRにしてパワーを上げると先攻2ターン目の《奇石 ミクセル》が重いこと。それをケアするにはパワーを下げてでもGRゾーンのコストを低く抑える事が重要になる。

3、これからどのような強化が期待できるか、どのような強化がされれば”環境レベル”になるか

→まず自分は間違いなくオーラ版《龍装者 バーナイン》は出るだろうと思った。しかし、それはあくまでも通過点に過ぎず、それだけでは環境入りは無理だとも予想していました。GRクリーチャーに強力なcip(出た時能力)持ちが出て、フィニッシュ方法をオーラだけで完結できればあるいは・・・といった印象でした。

 こういった知識・経験はこの先の1年間にとても役に立ちました。オレガオーラの特性について肌で体験したことで、新しいカードを見て「これはヤバい」、「これはまずまず」等の評価が即座に出来るのは勿論、新しいデッキの作成にも役に立ちました。

 こういった経験をしてなければ、第三弾で「マナドライブ6」が登場したときにGRゾーンのヤバさに気づくのはもう少し遅れていたかもしれません。

 今回は《極幻夢ギャ・ザール》を例に出しましたが、新シリーズの第一弾の高レアリティカード(SR以上)は、ほぼ全て一度使っておいて損は無いカードです。そして、そのカードのことを「絶対に強いはずだ」と信じて使ってみてください。きっとその経験は時がたつにつれて何倍にもなって自分に返ってくるでしょう。

 十王篇では、10個のチームと10個の必殺技があるそうですね。食わず嫌いせず、全てのチームと必殺技を使ったそれぞれのデッキ作りに取り組んでみてください。もしもあなたが「次の弾で〇〇って効果をもったカードが出そう」と予想し、それが当たったなら、あなたの取り組みは間違いなく成功でしょう。

デッキ作りで大切にしていること

 前の項では「強いと信じて新しいカードを試す」ことが大切、と紹介しましたが、もう少し具体的に自分が新しいカードを使ったデッキ作りの際に大事にしていることを紹介したいと思います。

①とにかく早く・多く回す

 「次の弾に〇〇が出そう、と予想する」ことについて前の項で触れましたが、兎に角早く回すことでもっとエキサイティングな経験も可能です。

 新しいカードを発売日ではなく、発表された日に回すんです。そうすることで「ああ、このコンセプトには〇〇が足りないから××の要素を持つカードが同じ弾に入っているだろうな」ということが分かります。

 新弾のフルスポイラーが判明する前から新しいギミックを試す事は無駄も多いのではないか、という声も耳にしますが、実際は違います。最近のデュエルマスターズは「〇〇と××を一緒に使うと強くて、弱点は△△、それを埋めるのは□□」というのが回せば分かるようになっています。

 そして、今のデュエルマスターズの環境の移り変わりはとてつもなく速いので、フルスポイラーが分かってから、「〇〇と××の組み合わせを試す」のでは遅いのです。それでは、△△と□□にまで手が回りません。少なくとも発売日のCSで高い完成度のデッキを持ち込むことは出来ません。

ダムドは自分が最速で優勝させたデッキでした。何とも言えない快感を味わう事が出来ましたね⋯

 自分は新しいカードが判明して、ビビっと来たらその日から回し始めます。【バラギアラ】のデッキを調整し始めたのは「光と自然のバラギアラが判明した日」で、その日に「ループが出来る事がわかり」、次の日に「他の色のバラギアラはこういう効果になるだろう」と予想し、次のバラギアラが実際に判明した日にはデッキの大枠が出来ていました。

 「新しいカードは強い」と信じて「とにかく早く回す」ことで、「量と使う時期において他のプレイヤーを突き放す」。これが出来るのが現代のデュエルマスターズだと、自分は考えています。

②昔のカードとのシナジーの思いつき方

 新しいカード同士で得られるシナジーが凄いからこそ、ここまで紹介してきたような調整方法がとれるわけですが、同時に昔のカードで新しいカードと相性の良いカードを見つけることが出来るとさらにワンランククオリティが上がります。

 その時に大事なのは、いきなり昔のカードを見るのではなくて、「新ギミック」をよく分析することです。

 「新しいギミック」をまずはよく理解してまずは「どういうカードとシナジーがある可能性があるか」を絞り込みます。例えば、十王篇の新ギミック「キリフダッシュ」ならば、まずは大前提として「火or自然」と相性が良さそうですね。

 そして種族シナジーがあるのは「ジョーカーズ」。「SAよりもSTクリーチャーの方が相性が良い」事なども回せば分かります。こういった情報から、過去のカードを絞り込んでいくわけです。

 こういう絞り込みがある程度出来ると、友達に相談したときの効果も高いです。「キリフダッシュと相性の良いカードってなんだと思う?」ではなくて、「火か自然で、出来ればジョーカーズで、〇〇が出来るようなカードって無かったけ?」と聞く方が良い答えが返って来やすいです。

自分は革命篇はプレイしてなかったのでギャブルの存在は知りませんしたが、友達に教えて貰いました。青のコマンド/侵略、で絞り込めますね。

 少し話はそれますが、「友達に聞く」のはどのデッキを調整する時も最も有効な手段の一つです。その友達が、最近はデュエマをやってないけど昔のカードの知識は豊富、なんて人なら実は力強い。適切に聞くことで、自分一人では思いつかなかったような案を思いついてくれるかもしれません。ガンガン友達を頼っていきましょう。

 いかがだったでしょうか。ここまでが「新しいデッキ」の自分流の作り方でした。ここからは、実際に作ったそのデッキが「環境デッキ足り得るか」ということを正しく評価するために知っておきたい”再現性”について紹介していきます。

現代デッキに求められる”再現性”

 ”再現性”という言葉は最近のデッキ紹介記事でよく目にするようになりましたね。どういう意味なの?という問いに対して自分なりの答えをまずは紹介します。

 “再現性”とは、そのデッキのやりたいこと(コンセプト)を3つの側面から評価することだと僕は考えています。

1、 コンセプトが発動のしやすさ(安定性&速度)
2、 コンセプトが妨害されやすいかどうか(強度)
3、 コンセプトが決まれば勝てるかどうか(殺傷力)

 これら3つが総合的に高いデッキのことを“再現性が高い”と呼ぶわけです。

 そして、これらの再現性が高いデッキが俗にいう「環境デッキ」になります。コンセプトが発動しやすい(早い)、妨害されにくい、決まったら勝ち。強いデッキの特徴ですよね。

 もう少し再現性について理解しやすくするために、現環境の最強デッキ3つを例に少し比べてみましょう。【4cデイヤー】、【θバーンメア】、【カリヤドネ】の3つを例とします。

1、安定性&速度について
 難しいところですが、【4cデイヤー】と【θバーンメア】だとバーンメア1枚に展開を頼る後者がマイナス。【4cデイヤー】と【カリヤドネ】では初動の枚数が多いカリヤドネがプラスに見えるが、キルターンはデイヤーの方が4tに入りやすい(構築もある)。カリヤドネとデイヤーは引き分けということにします。
コンセプト成立ターンが早い=コンセプト成功しやすいなのは覚えておきましょう。

【4cデイヤー】=【カリヤドネ】>【θバーンメア】
 

2、 強度について
 これは簡単。呪文メタ、墓地メタに影響されやすい【カリヤドネ】は最下位。GRというギミックはメタし辛いですからね(2020年3月上旬)。【4cデイヤー】と【θバーンメア】だと、1と似ていますがハンデスや攻撃制限系カードの効果を受けやすい後者がマイナスですね。

【4cデイヤー】>【θバーンメア】>【カリヤドネ】

3、 殺傷力について
 デイヤー、ヤドネは決まれば勝ち。バーンメアはトリガーで返される可能性がある。言うまでも無く・・・
 
【4cデイヤー】=【カリヤドネ】>【θバーンメア】
 
 
 そして、ここで環境外のデッキ、たとえば【デスザーク】を3つの視点から考察してみたら・・・・可哀想なので図にはしませんが、残念ながらすべての点で劣っているデッキになるでしょう。

昔は環境にぶっ刺さっていたんですよ・・・

余談
 上の再現性の優劣を見ると、【θバーンメア】は【4cデイヤー】の完全下位に見える。しかし、実際はビートダウン全般にはトリガーを多く積みやすい【θバーンメア】の方がデッキパワーを下げずにビートダウン全般には有利を付けやすい。

 このように上記の”再現性”だけでは、デッキの細かい特徴を完全に把握することはできない。あくまでも、環境内のあるデッキがどうして強いのかを整理しやすくするための方法なので、あまり深く考えすぎないように。

 再現性はこんな感じ。新しいデッキを作った時にはこの3つに注目してみると、それが環境デッキかどうかが分かりやすいということです。

 ですがちょっと待ってください。ここで耳より情報ですが、新シリーズのデッキは再現性が高く、環境デッキ入りする確率が高いのです。

 理由は「妨害されやすさ」が最も分かりやすいですね。新シリーズにおいて、その1つ前の新ギミックに対するメタカードが登場する可能性が高く、そういったメタカードが新シリーズのカードには刺さりにくいものである可能性も高いのです。

 既に皆さんがご存じの通り、十王篇では《U・S・A・BRELLA》を筆頭にGRメタが遂に登場します。これにより、既存の環境デッキの再現性はワンランクダウン。

【クリーチャー】
【種族】 ビートジョッキー/チームボンバー
【文明】火
【コスト】3
【パワー】4000

■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
■コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

 それどころか、新カード達はGRを使わないであろうことから、縛られることはおそらく少なく、寧ろ新しいカードを組み込みやすいようなデッキにすらなるのではないのでしょうか。

 勿論、過去の環境デッキはそれくらいで環境落ちするようなやわなデッキではないでしょうが、再現性の関係性は大きく歪み、新シリーズのデッキがそこに風穴をあける可能性は高いです。

 《U・S・A・BRELLA》というカードの存在が、今年も去年と同じようなデッキの組み方をしても間違いはないぞ、と言ってくれているようにさえ感じています。

あとがき~ソリューションと出会うためには~

 ここまで、記事を読んできて伝えたかったのは「新しいカードは絶対に強いから使った方が絶対に良い!」ってことだったんですが、新しいカードもいつか新しくはなくなります(何言ってんねん)

 何が言いたいかというと、新しいカードが出たら新しいデッキを作れて当たり前なんです。だからこそ、新しいカードが何も出ていない時に既存のカードだけで全く新しいデッキを作るのって凄いんですよ。

 もしも、その時の環境が超停滞期だったならそんなデッキはこう呼ばれます。「ソリューション」と。

 自分もデッキを作るのが楽しくてしょうがない人間の一人なので、そういった「ソリューション」をいつか自分で作り上げるという目標もあるのですが、どうすればソリューションは生まれるのでしょうか?

 ある人は「遊びの中から」、またある人は「運が良かったから」と答えてくれます。自分が携わってきた中で最もソリューションに近かった【カリヤドネ】は、かっち君というプレイヤーの「ゴミ拾い」(とにかく何でも新しいデッキを回す事)がきっかけで始まり、大勢のプレイヤーが「運よく」集まっていたから生まれました。

 拾ってきたかっち君の功績が大きかったのは言うまでも無いのですが、たまたま拾ってきた時期がGPの直前でマラかっちが活性化していたから、あのデッキは完成したとも言えるかもしれません。

 なので自分は「運が良くないとソリューションは作れない」と考えています。

 しかし、「運が良ければ必ずソリューションは生まれる」かと言われると、それも違うでしょう。マラかっちのビルダー陣の実力があったからこそ、【カリヤドネ】の完成度は高かったのです。

 そう考えると、ソリューションを生むにはやっぱり実力が必要だと自分は思っています。そして、その実力を育むのにもっとも適した時期こそが、「新シリーズの切り替わり」なのです。なぜなら、今までの記事で紹介してきたような試す価値のあるカードやギミックが生まれ、構築に関する新しい理論が出来る可能性すらある時期だからです。

 デュエルマスターズの根幹が変わり、新しいデッキを組む余地が沢山ある時期というものがもう少しでやってきます。そしてそれは1年に1回しか経験できない時期なのです。そこで培った技術や経験をもとに、自分しか埋めないようなソリューションが将来生まれるかもしれない。

 十王篇、ワクワクしませんか?

 年に一回しかないデュエルマスターズが上手くなる時期はもうすぐそこ!デッキを組むのに自信のある人も、そうでない人も、是非新しいデッキ作りに挑戦してみて欲しい。そう自分は思っています。

前回の記事⇒【DMPランキング 2位】DMロボットが行く 日本一決定戦への道


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