【第5回TWC】夢を、夢で終わらせない。おもちゃデッキに息吹を与える18のノウハウ ~第一部、構想編~

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【第5回TWC】夢を、夢で終わらせない。おもちゃデッキに息吹を与える18のノウハウ ~第一部、構想編~
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この記事を読むことは、きっとあなたのタメになります!

わたくしが紹介するノウハウを踏襲することで、デッキの練度は高まるでしょう。

ビルダーやプレイヤーの皆さんはそのデッキの持てるポテンシャルを向上させることができ、

ライターの皆さんは質の高い記事が書けるようになるはずです!

※尚、本作は三部作構成となっております。あらかじめご了承ください。

※また、本記事の内容はあくまでわたくしの独断と偏見による意見であり、千差万別なアプローチが存在することもあらかじめご了承ください。

目次

はじめに

何というか…怪しげな勧誘めいた出だしからスタートしましたね。

初めての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは。

どうも、ドヒドイデな戦法を使う陰キャのNaOHです。

カーナベルのコメント欄にお邪魔したり、トレカライターガーデンの方でも記事を書かせていただいたりしている変な人です。トレカライターコロシアムへの参加は今回が初めてです。

いつものように、文圧を上げて情報量で殴るスタイルでいきますので宜しくお願い致します。

…さて、本題です。

わたくしは、カーナベルのデッキ相談室でデッキ投稿をいくつかさせていただいており、それをまとめる目録のページも作成させていただいております。そして、ver.2以降まで練り込んだデッキが26種類あるという信頼と実績?があります。

そんな多種多様な(陰キャ)デッキを作ってきたわたくしがデッキビルディングのノウハウを伝授いたします。

…とはいっても、ガチまとめもすっかりビッグコンテンツになってしまいまして…デッキビルディングのノウハウを書いた先行研究記事など腐るほどあるのが現状です。

NaOHの記事から学ぶのも悪くないが、他の誰かの記事から学んだ方がよっぽどいい。

こんなことを言われないようにするため、わたくしは他の先行研究記事とは2つの点で差別化を図ろうと思っています。

1、ガチを想定せず、ファンデッキのコンセプトの再現性を許容可能なレベルまで高めるためのノウハウを

2、三部作にも渡る圧倒的ボリュームで、具体例を交えながら初歩の初歩から伝授すること。

これらを重視した記事を執筆しようと考えています。

…ただですね…ノウハウを思いつくだけ挙げたら、18個もでてきてしまたったんですわ…皆さんはこれを一度に垂れ流されて読む気になれますか?

わたくしはアホアホなのできっと自我が混濁して変わり果てた姿で発見されるでしょう。

ところで、昔のなんか偉い人はこんな言葉を残しています。

「困難は分割せよ。…と

ですので、このフランスの人の言葉に則り、本作を三部作構成という形式にしようと考えたのです。

構想編、骨組編、調整編という3つのセクションに分かれます。

今回は構想編…デッキを組み始める前段階のお話になります。

そんな初歩的な話読む気にもならないって…?まあまあそう仰らずご付き合いください。

実はここで示すノウハウ、意外とわたくしでも完璧にこなせてる自信がないんです。

…さて、退屈な能書きはこれくらいにして、本論に移ります。

1、"環境"の2文字を超次元の彼方に消し去れ。

これ、わたくしが大嫌いな精神論です。

ですが、デッキビルディングを行う上で、根底に持っておかねばならない価値観だと思うので紹介させていただきます。

まずは現実を見ましょう。これが3月時点の環境です。ドン!

このランキングには言外にこう書かれています。「現代のデュエル・マスターズに5ターン目以降は存在しない。」と。

さて皆さん、これらに安定して勝てるデッキを今から作れますか?

恐らく、殆どの方は首を横に振るでしょう。「こいつら強すぎ」「勝てっこない。」

まずは環境デッキへの勝利というこだわりを捨て、この「勝てっこない」現実を当たり前だと受け入れましょう。

所属ライターの"◆ドラえもん"さんですら、自身の記事でこう述べています。

現代DM構築論 ~来る十王篇に向けて~

ある人は「遊びの中から」、またある人は「運が良かったから」と答えてくれます。自分が携わってきた中で最もソリューションに近かった【カリヤドネ】は、かっち君というプレイヤーの「ゴミ拾い」(とにかく何でも新しいデッキを回す事)がきっかけで始まり、大勢のプレイヤーが「運よく」集まっていたから生まれました。
 拾ってきたかっち君の功績が大きかったのは言うまでも無いのですが、たまたま拾ってきた時期がGPの直前でマラかっちが活性化していたから、あのデッキは完成したとも言えるかもしれません。
 なので自分は「運が良くないとソリューションは作れない」と考えています。
 しかし、「運が良ければ必ずソリューションは生まれる」かと言われると、それも違うでしょう。マラかっちのビルダー陣の実力があったからこそ、【カリヤドネ】の完成度は高かったのです。

【青黒カリヤドネループ】というソリューションに近いデッキタイプの確立も、運が良くないとできなかったと明言されています。

ましてや、殆どの人は、"マラかっち"さんのような実力あるビルダー陣ではないことでしょう。

ですから、ファンデッキでガチデッキを倒そうなんて、始めから無茶なんです。

その無茶を通そうとしてデッキビルディングを行うと、間違いなく破綻します。

最悪、勝てっこないデッキは始めから作らない…なんていうスランプのような精神状態に陥る危険性すらあります。

…そうなると新作デッキの作成はできなくなります。《 壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ 》ですね。

ですから、遊びでいいんです。楽しいデッキを作って、デュエル・マスターズを謳歌しましょう。

因みに、これはわたくしが実際に使っている【覇王ループ】というデッキなのですが…


このデッキの動かし方を簡単に説明すると、《 大地と悪魔の神域 》を唱えて、《 復活の祈祷師ザビ・ミラ 》《 覇王ブラックモナーク 》の2体をバトルゾーンに出して、リアニメイトや超次元ゾーンを絡めてなんやかんやあってループします。

…が、それはこの際どうだっていいです。

重要なのは、このデッキがループに入る速度、つまりキルターンです。わたくしの体感だと、平均8~12ターンです。

間違いなく、2ターンキルを仕掛けてくる【零龍速攻】には、宇宙の法則が乱れでもしない限り勝てません。所詮おもちゃデッキの域を出ません。

ですが、 8~12ターン程度の猶予があれば、相手の妨害によって壊滅的な被害を受けない限り、ある程度の再現性を持ってループが行えます。

そのくらいの、ヌルい強さでいい…デッキの持つ弱さを受け入れる心を持ちましょう。

そうしないと、そもそもデッキを作る気になれません。

まさか、お使いの端末に喜々としてバールのようなものを叩きつける読者さんはいらっしゃいませんよね…?それは、その端末が、そもそもその衝撃に耐えうる強度を持って設計されてはいないことをご存知だからです。…賢明ですね。これと同じことがデッキにも言えるわけです。

こいつくらいの弱さを受け入れるには流石に心の準備が…

…これが、本当の意味での、スタートラインになります。

2、カーナベルを閲覧せよ。

これは、カーナベルのコメント欄です。

閲覧して下さい。必ず閲覧して!あと言い忘れてたけど閲覧せよ!

コレ、本気と書いてマジ、《魔神轟怒”万軍投》な話です。

このサイトでは、常に新規カードの情報が流れ、カード評価やデッキ相談を介して活発な議論が行われています。

いわば、情報の《 神秘の宝箱 》です。

その中には色々な人が顔を出します。わたくしもそうですし、最新のカード情報から早速用途を考察している人…ガチレベルのデッキの練度を高めている人…まだまだ勉強中の人…中には人類には早すぎる(かもしれない)前衛的なレシピ提案を行っている人や、1つのデッキタイプで10を超えるパターンのレシピを考察している人なんかも…

とにかく色々な人がいます。最早、何でもアリです。

当然ですが、カードを知らなければデッキは作れません。カードの知識を増やさなければ、デッキコンセプトのヒントなど沸いてこないのです。

デッキビルディングにおいては、誰もがカードに対する知識や理解を要求されます。それを満たすためのとっかかりとして、わたくしはカーナベルを推奨いたします。

カーナベルに顔を出す色々な人たちから、盗める情報を好きなだけ盗み、あなたの糧にして下さい。

勿論、知識の源泉はカーナベルだけではありません。今は情報が光回線に乗り、文字通り光の速さで拡散される時代です。ガチまとめ、twitter、Youtube、個人ブログ、まとめサイト…とにかくネット上の情報を漁り、その中で知識を深めましょう。

ネットは山、ネットは知識、知識は力!

大分本来のフレーバーテキストとかけ離れたことを書きましたが…言いたいのはそういうことです。

そうして得た知識の中から、あなたが一番面白いと思ったジョークを選出しましょう。

それを人は、"アイデア"と呼びます。

3、機能するデッキを借りてでも回せ。

ではアイデアを得たら早速デッキ構築を…できません。

ベテランの方ならできるかもしれませんが、そうでない場合は、最初の段階で体験していただかなくてはならない"感覚"があります。

その体験をするためには、デッキとしてマトモに機能する40枚の束を使って、デュエル・マスターズをプレイしていただく必要があります。

わたくしも実践していて、カードショップで知り合ったある方から、デッキを借りて回してみました。


【赤緑モルトNEXT(不死鳥型)】は、わたくしがこれまで使ったことのないデッキでした。色々と新しい発見もさせていただきました。

山札をカットして、「39枚…?」とかほざくにわかっぷりを披露いたしました。

※《 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX 》はゲーム開始時からバトルゾーンに置かれますが、40枚のメインデッキに含まれます。

因みにデッキレシピは控えていなかったので、多分こういう構成になっていたんじゃないかと思いを巡らせながら作りました。記憶力は終焉の悪魔神です。

ダメダメなので皆さんはちゃんとレシピ控えて下さいね。

わたくしでも、使ったことのないデッキからは斬新な"学び"ができるので、借り物のデッキを回すことは有意義な体験です。

※デッキはご厚意で貸していただいているものだという感謝の念と、使用後のデッキ返却を忘れてはなりません。

…話を戻します。

このように、マトモに機能するデッキを回すことであなたはある"感覚"を知る必要があります。

それは、"デッキが回っている"という"当たり前の感覚"です。

そして次に、あなたは理解することになります。それは、デッキが"回るように作られている"ものであり、"そのために必要なカードが必要な枚数、意味を持って採用されている"という事実です。

反吐が出るくらい当然で、血反吐を吐くくらい重要な事実の理解です。

この理解ができたら、次のステップに進めます。

4、作成者に質問せよ。

あなたは先ほど、デッキには" 必要なカードが必要な枚数、意味を持って採用されている "という事実を理解しました。

ではそれを深堀りします。そのカードは何の役割を持って、何故その枚数採用されているのでしょうか?

それはデッキ作成者が一番分かっていなければならない部分です。ですから質問しましょう。レッツクエスチョンターイム!

例えば、 【赤緑モルトNEXT(不死鳥型)】 の作成者は、以下のような言葉を残しました。

「《 闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ 》は2枚しか枠を割けない。マナ加速としても墓地対策としても有効なカードだが、火のドラゴンではないため、《超戦龍覇 モルトNEXT》のマナ武装の条件を満たすことに貢献しないので、こういった札の採用枚数は最低限にしたい。」

「《 熱血龍 バトクロス・バトル 》は必要ない。昔は火のドラゴンでシールド・トリガーを持っているというだけで重宝していたが、現在のカードプールには《 爆裂遺跡シシオー・カイザー 》があり、こちらの方がコストが軽いため使いやすい。そもそも、昨今のデュエル・マスターズで、 シールド・トリガー を持っていても、直接マナコストを支払って能動的に使用できないカードは強いと感じない。」

上記の考えが"正解である"とは限りませんが、何故そのカード選択を行ったのか、リアルな体験とロジックに基づく本人なりの"最適解"が出ています。

わたくしも過去に、ドロマーメタイエス トップメタの栄光が落とす陰というデッキ紹介記事を執筆致しましたが、これと同等以上のレベルの解説を、少なくともこのデッキの作成者はできるのではないかと思います。

これぞ、先人の知恵です。あくまで本人なりの回答でしかないので、参考程度に留めておきましょう。ですが、カード選択のヒントをいただくことができたのは確かです。

とにかく、" そのカードは何の役割を持って、何故その枚数採用されている "のか…?その疑問を脳裏に抱きながら デュエル・マスターズ をプレイしましょう。

それが、デッキビルディングの上で重要になってくる、あなたが持つべき思考力です。

5、コンセプトを選択せよ。

…さて、今まで述べたことは重要ですが、いきなり実践に移すのは難しいですよね…

頭の片隅に置いておいて下されば十分です。

では、ようやくデッキのイメージを形作っていきます。

わたくしの作った、この【ウィズダムコントロール】というデッキが、具体例として分かり易いと思うので使用します。


まずは、インターネット上で得たアイデアから、コンセプトを選出します。

《 サファイア・ウィズダム 》

【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / スターノイド / 文明 光/水 / パワー15000 / コスト9

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■進化:自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
■T・ブレイカー
■相手がクリーチャーを召喚した時または呪文を唱えた時、カードを2枚引く。
■相手は、自分の手札の枚数以下のコストを持つクリーチャーを召喚できない。
■相手は、自分の手札の枚数以下のコストを持つ呪文を唱えることができない。 

デッキ名にも使っている、このカードがコンセプトです。

デッキコンセプトは1枚のカードである必要はありません。複数のカードを組み合わせたギミック、コンボ等、自由な発想で考えましょう。

わたくしは以前このカードのコメント欄で、

【7点】NaOH 2016/10/21 17:16  編集  削除   違反報告
 いやー。正直ロック緩すぎでしょ…。青が入るデッキなら確かにハンドキープは容易なんですけど、それでもデモハンが飛んでこなくなるほど大量の手札を握るというのは容易なことではないです。9極でなければ、アルファを使ったほうが手っ取り早そうですね。

今こそ、ワイのロスソが火を噴くとき!

https://www.ka-nabell.com/?act=sell_detail&genre=7&id=100041712

…という黒歴史めいた発言をしましたが、イラストの美麗さに惹かれたので専用デッキを作ってみました。所詮きっかけなんてその程度です。

既に、《極まる侵略 G.O.D.》との相性がいいという声もありましたが、今回はそのような踏み倒しのギミックを使わずに…

《 サファイア・ウィズダム 》 をコストを支払って召喚したいと考えました。理由は何となくです。その程度で十分です。

おもちゃデッキに息吹を吹き込むんですよ…?考えうるコンセプトは自由であり、無限です。

※ただし、漠然と○○を使いたいと考えるより、○○を××として使いたいとか…そういった具体的なイメージがあると以降のステップで悩むことが減ります。

コンセプトは無限の戦士。

6、デッキに必要な機能を選出せよ。

コンセプトさえ決まっていたら、これは凄く簡単なことです。

だって、カードに書いていたり、コンセプトで既に決まったりしていることが多いからです。

その、コンセプトで選出したカードを使ったり、選出したコンボを使ったり、想定した動きをしたり…

そうしたコンセプトの実現を行うために、一体何が必要でしょうか?

例えば、 【ウィズダムコントロール】 のコンセプトは、 前述の通り、《 サファイア・ウィズダム 》 をコストを支払って召喚するということです。

そのために必要な機能を列挙します。

まず、 《 サファイア・ウィズダム 》 のテキストにはこう書いてあります。…手札を大量に増やせ…と。

つまり、以下のような、ドローソースが必要です。

【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト4

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■カードを2枚引く。
■相手のクリーチャーを1体選ぶ。自分の手札1枚につき、このターン、そのクリーチャーのパワーを-1000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

また、 サファイア・ウィズダム のマナコストは9と、召喚するには重いです。ですから、以下のようなマナ加速カードも必要です。

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2

S(シールド)・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ唱えてよい)
自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。

そして、手札とマナをゆったり増やしていても、相手に攻撃され続けると当然負けるので、以下のような、相手のクリーチャーを除去し続けるカードがあると望ましいと考えました。

【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ダママ団 / 文明 光/自然 / パワー12500 / コスト8

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジー光または自然のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。
■ファイナル革命ーこのクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

そうすると、革命チェンジを行う元になるカードも必要になりますね。例えば以下のような。

【 サイキック・クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 闇/火/自然 / パワー5000 / コスト7

■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、このクリーチャーはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置きバトルゾーン以外の場所へ行った場合そこに戻す) 

────────────覚醒後────────────
カード名:唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
カードの種類:サイキック・スーパー・クリーチャー
文明:光/水/闇/火/自然
種族:レインボー・コマンド・ドラゴン/ハンター
パワー:26000+
コスト:30マナ
マナ:-
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
ハンティング(バトル中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のハンター1体につき+1000される)
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップし、相手のシールドをふたつ選ぶ。相手はそのシールドを自身の手札に加える。
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
リンク解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、そのサイキック・セルのいずれか1枚を選んで超次元ゾーンに戻し、残りのカードを裏返す)
※覚醒リンクするために必要なカード(勝利のリュウセイ・カイザー/勝利のガイアール・カイザー/勝利のプリンプリン)

これが、 【ウィズダムコントロール】 の構想段階から存在した、デッキに必要な機能です。

この機能は、例えば【覇王ループ】では、マナ加速、墓地肥やしが必要ですし、【赤緑モルトNEXT】では、マナ加速、大量のドラゴンが必要であると言えます。

コンセプトを選出したら、そのコンセプトが大体必要な機能を教えてくれると考えて問題ありません。

敢えて具体例を挙げるなら、まずカードに固有の条件がある場合は、それを満たしたカードが必要になります。(革命チェンジ元等)…これだけがちょっと特殊な例です。

それ以外は、どれもデュエル・マスターズの基本的な戦術ばかりです。

列挙するならば、速攻、マナ加速、マナ回収、ドロー、墓地肥やし、墓地回収、踏み倒し、防御手段、除去手段、ハンデス、ランデス、シールド・トリガー、ブロッカー、タップ+キル…等

これらの中から、デッキコンセプトの実現のため必要な機能を、いくつか選出するだけです。

7、デッキの軸を思い描け。

コンセプトと、必要な機能…これらが分かれば、ある程度の構想はできていると思います。

では、先ほど述べた、基本的な戦術である、 マナ加速、マナ回収、ドロー、墓地(以下略)を、全て踏襲することは可能でしょうか?

いやいや無理です。当然ですよね。(反語)

先ほど選出した、いくつかの必要な機能… 【ウィズダムコントロール】 では、マナ加速、ドロー、除去、革命チェンジ元の4つですね…4つもの機能をデッキに持たせることは、実は難しいです。

このデッキには、大量のドローソースが採用されているので、選択肢を広げられ、強引に4つ組み込むことができましたが…

デッキに組み込める機能の数には限界があります。

ですから取捨選択をし、優先順位を決めましょう。そのとき、最も優先順位が高くなった機能を、デッキの軸として定めます。

【ウィズダムコントロール】 の場合は、ドローソースを軸にしました。

よく見ると、マナ加速カードは、《 フェアリー・ライフ 》《 黒豆だんしゃく/白米男しゃく 》で、6枚とやや採用枚数が少なめです。

※マナ加速カードを使ってしまうと手札が減ってしまいますし、ドローソースを増やす方が優先度が高いと考えたので、最適を求めた結果こうなりました。

対して手札を増やせるカードは、《デモンズ・ライト》《 ガールズ・ジャーニー 》の7枚…だけではありません。マナ回収、墓地回収等でも手札が回復するので、《時の秘術師ミラクルスター》 《 黒豆だんしゃく/白米男しゃく 》 《 超次元リバイヴ・ホール 》も計算に入れます。そうすると合計、15枚のカードが、疑似的なドローソースとして入っています。

これが取捨選択により、ドローソースを軸とした結果生まれた構築です。

※因みにこのデッキはドローソースを大量に積めるため、ハンデス、シノビ等の機能も採用できていますが、枚数は少量です。これらは構想段階では採用していなかった機能ですし、ここまで複雑な機能を持たせた構築をするのはやや上級者向けであるようにも感じます。ですから構想段階ではここまでの要求は致しません。

こうして、コンセプト実現のために必要な機能から取捨選択を行い、軸を定めることで、そのデッキがどういう方向性で構築されるのか、ぼんやりと構想が浮かんでくるかなと思います。

まとめ

本セクションでは、デッキビルディングにおける、本当に入り口になる部分について述べていきました。

これはまだ序章にすぎない。

必要な心構え、知識の得方、準備、そしてデッキのコンセプト、機能や軸の選出…といった内容です。

これ、めっちゃ抽象的です…この記事を閲覧しただけでは、恐らく机上のレシピ案を作成するには不十分かと思います。

ですが、この内容は抽象的な内容であるが故に、完全に踏襲することが難しいのです。わたくしも完璧にはできていません。

だというのに、デッキビルディングの根底で必ず必要になってくる部分ですかね…奥が深いです。

深淵です。深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているとはよく言ったものですね…

さて、皆さんは本記事に、1つおかしな点があることにお気づきでしょうか?

そのおかしな点とは…ズバリ!この記事が、【トレカライターコロシアム】の記事である点です。

冒頭で述べた通り、本記事の公開は、他のライターの方々の記事の質を高めることに繋がります。

歪んだ捉え方をすれば、ライバルに塩を送る記事とも解釈できます。

我が友イノセントハンターよ、お前が万物の礎となるなら、我はドラゴンの捨て石になろう。

…と、いうわけで、わたくしの記事を捨て石にして、デッキビルディングを大いに楽しんでください!

本記事を参考にて、勝てる記事が書きたいと感じた人は、願掛けとして押していってください。

さて、次回は、~第二部、骨組編~です。4/3日(金)の18:00頃にアップされると思いますので、忘れずにチェックして下さいね。

それでは、トレカライターコロシアムという場を提供して下さったカーナベルのスタッフの方々と、そして何より、わたくしの記事に目を通してくださった全国の読者の方々に無上の感謝を述べさせていただきます。

次回作で、再び巡り合いましょう。首を洗って待ってるがいいですわ!オホホホ!…ケホッ…ケホ。


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