2022年1月のレギュレーションより使用が出来なくなります。
はじめに
11月21日に発売された 『レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命』。その商品名が判明した時から、「5c蒼龍強化だ!」、「ドギラゴン剣強化だ!」など様々な憶測が飛び交ったのが記憶に残っています。
そして、デッキの中身が公開されて判明したその内容は…
まさかのドギラゴン剣”リメイク”。しかも、本家と激似・・・・・
そして、フレーバーテキスト等から読み取れるように、どうやら2017年の日本一決定戦を強く意識したデッキなのは間違いないようです。
言うなれば、2017年で日本一になった【ラッカドギラゴン剣】のリメイク・・・・
そんなの環境デッキにならない訳ない!
ということで、今回の記事は発売したばかりの『蒼龍革命』を使って環境デッキを作ってみようという内容になります。デッキレシピ、回し方は勿論のこと、構築の裏技や、実際の環境での立ち位置まで解説していくので是非最後までお付き合いください。
デッキを組みたくなった方はこれから紹介する【ラッカドギラゴン】のデッキパーツをまとめて購入することもできます!
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目次
『蒼龍革命』のコンセプト解説
では早速デッキレシピを・・・・・
とはいかず、まず初めにやりたいのは『蒼龍革命』そのままの内容を十分理解していくことです。
構築済みデッキというだけあって新規カードと相性の良いカードが収録内容の中に多くあります。また、構築済みデッキのコンセプトを理解すれば、どういう方向性でデッキを強化すれば良いかも見えていきます。
ということでまずは収録内容をおさらいしていきます。
『蒼龍革命』新規カード解説
まずは新規カードが合計で6種類あるのでそのカードがどういう役割をもっているのかを見ていきます。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》
【 クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ハムカツ団 / 文明 光/火 / パワー13000 / コスト8
■革命チェンジ:光または火のコスト5以上のドラゴン
■ブロッカー
■T・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、自分の多色クリーチャーをすべて、アンタップする。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から進化ではない多色クリーチャーを、コストの合計が6以下になるように好きな数選び、バトルゾーンに出す。残りを好きな順序で山札の下に置く。
役割は言うまでもなくフィニッシャーです。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》と同じ役割のカードではありますが、いくつかの変更点がある分運用方法が変わってきます。
まず1つ目に踏み倒し効果が山札の上4枚からになっている点です。手札やマナを消費しない代わりにランダム効果となっているため、デッキ構築の段階で踏み倒したいカードをどれくらい採用するのか、を考える必要があります。
2つ目にワンショット能力が下がっている点があります。《蒼き団長 ドギラゴン剣》の時にあった全体へのSA付与が無くなっており、かつ上述のランダム要素が原因で、《勝利のアパッチ・ウララー》のようなカードを採用しにくいです。
ただし、決して《蒼き守護神 ドギラゴン閃》が弱くなっているわけではありません。自身がブロッカーであり、かつ、多色クリーチャーを全アンタップする能力のおかげで、「早いターンに適当に革命チェンジをし、横に相手に圧をかけるような多色クリーチャーが出れば、大抵相手は返す手段が無い」そんなカードになっています。
なので、《"龍装"チュリス》との相性は健在です。3ターン目の革命チェンジで一気に勝利に近づきます。
では、具体的に《蒼き団長 ドギラゴン剣》と構築面でどういった変化が必要なのか考えてみます。
実はたった1つだけで、「踏み倒す前提の多色クリーチャーを採用せず、踏み倒しても強いor手札から普通に使用する用途のある多色クリーチャーを採用する」だけで良いのです。
そして、『蒼龍革命』には手札から使っても、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》で踏み倒しても強い多色クリーチャーがふんだんに収録されています。次はそれらをみていくことにします。
《ボルシャック・サイバーエクス》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / サイバー・コマンド / 文明 水/火 / パワー7000 / コスト6
■革命チェンジ:水または火のコスト3以上のドラゴン(自分の水または火のコスト3以上のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶︎相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶︎相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
手札から使っても、踏み倒しても強い多色クリーチャーその1。
対象を選ばずに除去する効果を利用して、かつての《蒼き団長 ドギラゴン剣》にとって天敵だった《異端流し オニカマス》を除去することができます。
また、バウンス効果も使い勝手が良く、革命チェンジの範囲も広いので腐るタイミングは少ないです。
何より自身がSAなのも《蒼き守護神 ドギラゴン閃》と相性が良いポイントです。《蒼き守護神 ドギラゴン閃》と合わせて簡単に5打点を作ることが可能です。
《聖霊龍騎サンブレード・NEX》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / エンジェル・コマンド / 文明 光/火 / パワー6000 / コスト6
■このクリーチャーを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、相手は自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。
手札から使っても、踏み倒しても強い多色クリーチャーその2。
《"龍装"チュリス》のような運用が出来て、かつ、《ボルシャック・サイバーエクス》と同じく《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から出すと即5打点が形成できるカードです。
手札を交換する能力も強力で、手札に革命チェンジ先のカードが無い時には探しにいくことが出来ます。
《ボルシャック・サイバーエクス》、《聖霊龍騎サンブレード・NEX》ともに、《時の法皇 ミラダンテⅫ》に革命チェンジが可能なのも優秀な点ですね。構築の幅が広がります。
《エヴォ・ルピア》
【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / 文明 光/水/火 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、このクリーチャーから進化できるコスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札からこの上に置いてもよい。
手札から使っても、踏み倒しても強い多色クリーチャーその3。色も3色揃っているので色バランスを調整するのにも長けています。
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を踏み倒すことで、デッキから革命チェンジ先をサーチすることが出来ます。これにより、《蒼き団長 ドギラゴン剣》、《時の法皇 ミラダンテⅫ》といった殿堂カードにもアクセスしやすくなります。
- 《エヴォ・ルピア》を召喚、《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を踏み倒し、《蒼き団長 ドギラゴン剣》をサーチ。
- 《凰翔竜機バルキリー・ルピア》攻撃時に《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジ。
- ファイナル革命効果で《エヴォ・ルピア》を踏み倒し、その効果で《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を踏み倒し。
- 《凰翔竜機バルキリー・ルピア》の効果で追加の革命チェンジカード、もしくは、《龍装者 バルチュリス》をサーチして打点を補強
このような動きが黄金ムーブとなります。勿論、1の部分を《蒼き団長 ドギラゴン閃》にした場合山札の上4枚に《エヴォ・ルピア》があれば同じ動きが可能になります。
余談ですが、《ヘブンズ・フォース》から踏み倒せるコストです・・・つまり2キルも夢ではないということですね・・・
ここまで手札から使っても強い、踏み倒しても強い多色クリーチャーを紹介しましたが、残りの新規カードはこれらのクリーチャーをサポートするカードになっています。引き続き紹介していきます。
《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ /高貴なる魂炎 》
【 ツインパクトカード 】
種族 ファイアー・バード / アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
【呪文】
カード名:高貴なる魂炎
文明:火
コスト:7マナ
■S・トリガー
■相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
《エヴォ・ルピア》からの踏み倒し先の候補となり得るカードです。同時に受け札としても機能するのが優秀ですね。《エヴォ・ルピア》の出力を安定させたい時に採用したい1枚と言えます。
ただし、「相手のメタクリーチャーを除去しながら革命チェンジを決めるために採用する」というのは少し良くないかもしれません。
《エヴォ・ルピア》からの踏み倒しを狙う以上、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》、《異端流し オニカマス》等に関しては「そもそもスマッシュ・バーストを使わせてくれない」という状況になる可能性があります。また、《洗脳センノー》は除去の範囲外ですね。
《チャラ・ルピア》
【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / 文明 光/火 / パワー1500 / コスト2
■自分のドラゴンの召喚コストを2少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》、《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ /高貴なる魂炎 》は強力ではあるものの、ある意味《エヴォ・ルピア》前提カードでもあります。《エヴォ・ルピア》が引けないときは腐ってしまうことも多そうです。
そんな面を解消してくれるのがこの《チャラ・ルピア》です。《エヴォ・ルピア》無しで、3ターン目に5コストのカードをプレイ出来ます。寧ろ速度は上がっていますね。
他にも、2ターン目に《チャラ・ルピア》を出しておけば、3ターン目に《"龍装"チュリス》や《聖霊龍騎サンブレード・NEX》を多色カードをマナセットしつつ出すことが出来ます。動きの幅がかなり広がりますね。
ただし、少し癖のあるカードでもあります。2コストと軽いのは優秀ですが、多色なので2ターン目に火・光の色を揃えないといけなくなります。
なのでこのカードをプレイするには1ターン目から2ターン目のマナの色を見据えてマナチャージする必要があります。
このようにプレイングが大事になるだけでなく、構築段階での工夫も必要です。火/光の多色カードを多くする、火・光の単色カードを多くする、火・光以外の単色カードを少なくする等がその工夫に当たります。
かつての【ラッカドラグナー】の2ターン《ヘブンズ・フォース》以上に色バランスに気を使わなくてはいけないということなので、採用する場合は以上の点に注意しましょう。
構築済みデッキ改造の裏技
ここまで新規カードを全て紹介してきたので、いよいよデッキ構築といくのですが、構築済みデッキを改造する上での知っておきたいテクニックを紹介していきます。
構築済みデッキというだけあって、そのままでも遊べる・勝てるように組まれています。なので、構築済みそのままの状態でも大まかなコンセプトの方向性や、枚数配分の指標となる、というのが今回紹介するテクニックの根本です。
今回自分が改造する際に参考にしたのはデッキコンセプトです。
デッキコンセプト
まずはデッキコンセプトですが、「3ターン目の《"龍装"チュリス》」と「4ターン目の《エヴォ・ルピア》」の2本柱というものです。
《"龍装"チュリス》で走る場合は3ターン目に《"龍装"チュリス》+革命チェンジ先のカードが必要になるのですが、それを安定させるには2コストのカードは手札を交換する潤滑油カードにした方がよくなります。
ここで《エヴォ・ルピア》を第二の柱とすることで、4ターン目に「《エヴォ・ルピア》+《凰翔竜機バルキリー・ルピア》」から超展開を狙うということも出来るようになります。
そうすることによって、《"龍装"チュリス》+革命チェンジ先が3ターン目に手札に揃える必要性を落とせるので、2コストのカードを潤滑油ではなく、メタカードに割くことが出来るようになります。
現に構築済みには《異端流し オニカマス》が入っていて、改造パーツにも《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》が入っているので、きっとこういう風に改造をしろという公式の意図を汲み取れていると思います(多分)。
それではサンプルレシピを見ていくことにしましょう。
【ラッカドギラゴン】サンプルデッキレシピ
新しいデッキを作る際に、既存のデッキとの差別点を考えることも多いと思います(自分はあまり考えません)が、このデッキはどうでしょうか。
2ターン目にクリーチャー召喚。3ターン目にドルガン+バスターから5打点を作れれば最速で3ターンキル。打点を作れなかったとしても《蒼き守護神 ドギラゴン閃》のおかげで殴り合う対面には滅法強く出れます。
同じような最速で理不尽を押し付けるデッキに、【ドラグナー】がありますが、このデッキはそれと同速でありつつ、あちらには積めない2コストのメタカードを8枚採用出来ています。
十分差別化は出来ているのではないでしょうか。
採用カード解説
新規カード3種類(《蒼き守護神 ドギラゴン閃》、《ボルシャック・サイバーエクス》、《エヴォ・ルピア》)については上で詳しく解説しているので省略します。
また、採用しなかった3種類の新規カードについてです。
《聖霊龍騎サンブレード・NEX》ですが、革命チェンジ元は《"龍装"チュリス》、《凰翔竜機バルキリー・ルピア》、《龍装者 バルチュリス》で十分と考え、多色が増えすぎるのを嫌って不採用。
《チャラ・ルピア》は水単色のカードで採用したいカードが多くあったので、不採用。
《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ /高貴なる魂炎 》は純粋にカードパワーの不足を感じたので不採用。
といったところです。それでは、採用カードの解説をすすめていきます。
・《異端流し オニカマス》、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》
このデッキで最速でプレイできるカードとしてはメタカードをチョイスしています。(理由は前述の通り)
これらのカードを使い、バスターで攻め始めるまでの時間稼ぎをします。
《異端流し オニカマス》は妨害として優秀なだけでなく、最終局面では除去されにくいトドメの打点として働きます。
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》は《異端流し オニカマス》と違って除去耐性はありませんが、《ジャミング・チャフ》が強力です。《時の法皇 ミラダンテⅫ》の登場時に効果によって踏み倒すことで【カリヤドネ】や【ドラグナー】のような呪文で受けるデッキに対して詰め切ることが出来ます。
2ターン目に《奇石 ミクセル》として出し、早期決着を狙うのか。それとも《時の法皇 ミラダンテⅫ》着地を見据えてハンドキープするのかはこのデッキが2ターン目に迫られる選択です。意識して使い分けていきましょう。
また、このデッキは多色が多め(21枚)なので3ターン目に《"龍装"チュリス》を使うためにあえて単色であるこれらのメタカードを出さずにキープする場合もあります。
・《タイム3 シド》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー4000 / コスト3
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ―光または水のクリーチャー(自分の光または水のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■相手の呪文を唱えるコストは2多くなる。
3種類目のメタカードで、【カリヤドネ】のテンポを大きく遅らせたり、【リースヴァイカー】の《生命と大地と轟破の決断》を牽制したりします。
また、3コストの水のドラゴンなので、《ボルシャック・サイバーエクス》に革命チェンジ可能です。《奇石 ミクセル》を使うような相手には先に出しておき、この《ボルシャック・サイバーエクス》を起点に盤面を除去しつつ流れ引き寄せることを狙います。
余談ですが、某裁定変更によって【ドラグナー】の主流が【ハムカツ型ドラグナー】になれば、【カリヤドネ】は《ZERO ハンド》を多く採用するかもしれません。もしそうなれば、【カリヤドネ】相手に安易に革命チェンジで出すのは控えた方が良いかもしれませんね。
・《"乱振"舞神 G・W・D》
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
■B・A・D2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■このクリーチャーは、可能なら毎ターン、相手プレイヤーを攻撃する。
■自分のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。
《龍装者 バルチュリス》と相性が良いことでよく知られているカードです。
このカード1枚で最大2体のクリーチャー除去、2枚のドローが可能なので、相手のメタクリーチャーを除去しつつ、《龍装者 バルチュリス》+革命チェンジ先を引き込むことを狙います。
・《龍装者 バルチュリス》、《時の法皇 ミラダンテⅫ》、《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》
これらは《凰翔竜機バルキリー・ルピア》から相手の状況に応じてサーチしてくるカード達です。
《龍装者 バルチュリス》に関しては《"乱振"舞神 G・W・D》と相性が良いので、もっと枚数を増やしても良いかもしれません。逆に、《"乱振"舞神 G・W・D》を採用しないならば、1枚採用するだけでも十分です。
《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》は墓地を利用する相手に対して《凰翔竜機バルキリー・ルピア》を着地させるだけで取り敢えず誤魔化すことが出来るようになります。0か1かでは大きく違うカードと言えるでしょう。
・《Dの牢閣 メメント守神宮》
(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
このデッキの弱点である《希望のジョー星》に対抗できるD2フィールドとして、またこのデッキ唯一のSTとして1枚だけ採用しました。
環境を見て、《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》の2枚目、《光牙忍 ハヤブサマル》等に変えても良いと思います。
今回はこれ1枚しかSTを採用していませんが、《凰翔竜機バルキリー・ルピア》のおかげでデッキの中身を見てシールドに何が入っているのかを把握することが出来ます。つまり、シールドに入っているSTによってゲームプランを考えることが出来るというわけです。
なので《終末の時計 ザ・クロック》、《閃光の守護者 ホーリー》のようなカードを入れた場合、他のビートデッキに入っているST以上に働いてくれるでしょう。
【ラッカドギラゴン】回し方
どのカードを起点に革命チェンジする(走る)かが重要になってきます。
①《"龍装"チュリス》で走る
3ターン目に最速で《蒼き守護神 ドギラゴン閃》または、《蒼き団長 ドギラゴン剣》からゲームを作るパターンです。
たとえ《蒼き守護神 ドギラゴン閃》等が手札になかったとしても、《ボルシャック・サイバーエクス》を革命チェンジさせて相手のクリーチャーを除去しつつビートダウンをしかけるのもアリだと思います。
②《凰翔竜機バルキリー・ルピア》で走る
4ターン目に《エヴォ・ルピア》+《凰翔竜機バルキリー・ルピア》から状況に応じた革命チェンジ先をサーチして走るパターンです。
シールドが確認出来ること、状況に応じてサーチ先を変えられること等、相手によって柔軟にプランを選択できるので3ターン目に《"龍装"チュリス》を走らせる必要が無い相手にはこちらのプランを優先するのもアリだと思います。
特に《時の法皇 ミラダンテⅫ》と《ジャミング・チャフ》で相手の後続をシャットする動きは【カリヤドネ】のようなデッキを相手をする時には狙っていきたいですね。
シールドの把握が苦手な方は、以下のことを最低限確認しておくことを意識しましょう。
- 《蒼き団長 ドギラゴン剣》と《時の法皇 ミラダンテⅫ》はデッキにあるか
- STは何が何枚埋まっているのか
- 《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の能力で踏み倒せるカードは何が何枚ずつデッキにあるのか
これらが把握出来ていれば、最適なプレイを見逃す確率は低いと思います。
③《龍装者 バルチュリス》で走る
相手に《洗脳センノー》のようなメタカードを出された場合にはこのプランを取りたいです。
1回目の攻撃までに《"乱振"舞神 G・W・D》や《ボルシャック・サイバーエクス》で相手のメタカードを除去し、2回目の攻撃で《龍装者 バルチュリス》を宣言するイメージです。
《異端流し オニカマス》のようなメタカードも、《タイム3 シド》から《ボルシャック・サイバーエクス》を革命チェンジさせることで除去出来ますね。
以上3つのプランを相手・状況によって選択しながら戦います。
個人的には《ボルシャック・サイバーエクス》はどのプランでも絡むことの出来る良いカードで、新規カードの中でも特に注目しているカードの1枚です。
実際に環境デッキと戦ってみた
実際に幾つかの環境デッキと対戦してみた雑感を記しておきます。今回対戦したのは【ハムカツ型ドラグナー】、【青黒カリヤドネ】、【リースヴァイカー】の3種類のデッキです。
本当は【ギャラクシールド】や【オレガオーラ】とも対戦したかったんですが、某裁定変更のせいで時間がなくなりました。許してください・・・・
vs【ハムカツ型ドラグナー】
基本的に先にやるかやられるか、という対面です。
それに加えて、【ラッカドギラゴン】側はメタカードがある分勝てる試合があり、【ハムカツ型ドラグナー】に側は《ヘブンズ・フォース》による2ターン目の理不尽から勝てる試合があるといった感じです。
トータルで見ると【ラッカドギラゴン】側がやや勝ち越します。
正直な話【ラッカドラグナー】に勝てるように構築しようとしていたんですよね…某裁定変更があったので書き直しました。よもやよもやです。
vs【青黒カリヤドネ】
基本的には《タイム3 シド》を使って足を引っ張り、《ジャミング・チャフ》を絡めて殴るタイミングが来るまで待ちます。
先攻であれば雑に《"龍装"チュリス》から突っ込むのも1つの手となります。特に《知識と流転と時空の決断》がSTとして使えない状態で突っ込めたなら、《スーパー・デーモン・ハンド》以外は回答になりません。
どちらのプランも取れない手札だったとしても、《凰翔竜機バルキリー・ルピア》から《龍素記号 Xf クローチェ・フオーコ》を回収して攻めていくという最終手段もあります。
上記3つのプランから自分が取れるプランは何なのかを判断しつつプレイ出来れば勝ち越すことが可能な対面です。
vs【リースヴァイカー】
兎に角先に《蒼き守護神 ドギラゴン閃》が出てしまえば優位に立てるので積極的に狙います。たとえ《Q.Q.QX/終葬 5.S.D.》が場にいたとしてもです。
ブロッカーは相手が《BUNBUN・ヴァイカー》で攻撃してくる上でかなり邪魔な存在になり、《ポッポーポップコー》以外では除去も難しいので《BUNBUN・ヴァイカー》1枚では突破が困難になります。
《BUNBUN・ヴァイカー》1枚では突破が難しいならば《生命と大地と轟破の決断》で2枚出して突破しよう、と考えても、こちらのメタカードでそれを牽制することが可能です。
《BUNBUN・ヴァイカー》をマナに埋めずにキープする、等の細かいプレイを相手がわかっていたなら互角、分かっていなければ勝ち越すことの出来る対面です。
ここまでで【ラッカドギラゴン】の解説は終わりです。
実際に回してみた感想としては、やはり「チュリス×バスター」のパワーは異常ということです。
これは2017年の【ラッカバスター】全盛期にも言えたことですが、後攻を取った場合は先攻の時よりも3ターン目のチュリス×バスターの確率が上がるため、必ずしも先攻が正義というわけでは無いという部分は明確な強みだと思います。
勿論先攻の場合は相手のメタカードよりも先に動ける確率が高いため、一長一短ではあります。特に現代には《希望のジョー星》がありますからね。
さて、ここまでは元々の『蒼龍革命』のコンセプトを読み取ってそのまま強化することを意識した構築を紹介しましたが、次はまた別のアプローチから『蒼龍革命』を改造していきたいと思います。
【赤黒カウンタードギラゴン】サンプルデッキレシピ
次に紹介するのは禁断と《ボルシャック・ドギラゴン》を採用した【赤黒カウンタードギラゴン】です。
コンセプト解説
【ラッカドギラゴン】では《蒼き守護神 ドギラゴン閃》を生かす為に、普通に使っても強くて、かつ、踏み倒しても強い多色クリーチャーを採用したことは解説しました。
ですが、この構築では《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》を使った詰めの打点の形成、及び《ボルシャック・ドギラゴン》によるカウンターを狙います。
なので、踏み倒す多色クリーチャーは火のコマンドであることを最重要視します。そのため、【ラッカバスター】で採用を見送った《勝利のアパッチ・ウララー》等も採用されているわけです。
《エヴォ・ルピア》のようなサーチカードや2コストのドローソースを採用していないので《蒼き守護神 ドギラゴン閃》は最大枚数採用しています。
採用カード解説
・《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》、《ボルシャック・ドギラゴン》、《百鬼の邪王門》
このデッキがカウンターをするために採用しているパッケージです。
3ターン目に《蒼き守護神 ドギラゴン閃》からコマンドを出すだけで封印は4まで減り、さらに踏み倒したクリーチャーから革命チェンジをすると封印は3となります。基本的にはドンドン封印を剥がして相手にプレッシャーをかけていきます。
《ボルシャック・ドギラゴン》と《百鬼の邪王門》を同時に宣言した場合には、《ボルシャック・ドギラゴン》から解決するようにしましょう。もしも革命0トリガーを失敗したとしても《百鬼の邪王門》でトップを墓地に送ることが出来ます。こうすることにより、次回以降の《ボルシャック・ドギラゴン》に可能性を託せるようになります。
・《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》
【 クリーチャー 】
種族 スピリット・クォーツ / ロスト・クルセイダー / 文明 闇/火 / パワー1000 / コスト4
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■スレイヤー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のコスト4以下のカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
《百鬼の邪王門》から踏み倒して確実に相手のクリーチャーを除去出来ますし、カード除去によって天敵である《希望のジョー星》を除去することも出来ます。
コマンドではないので、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から積極的に出したいカードではないものの、このデッキの弱点や色バランスを支えてくれているカードです。
・《ドクバリ変怪》
【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼札王国 / 文明 闇/火 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶︎相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
▶︎自分の手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
従来の【カウンターバスター】が《ゴーゴー・ジゴッチ》を採用していた枠に採用しています。コンボパーツが4ターン目までに揃う確率を今より上げたいと感じる方は、この枠を《ゴーゴー・ジゴッチ》に変更しましょう。
このカードの優れている点は、火闇の多色なので《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から一応踏み倒せる点、鬼エンド発動の条件を満たすための色として働く点等です。
その他のアプローチについて
ここまで2種類のコンセプトを紹介しましたが、まだまだ『蒼龍革命』には可能性が秘められています。
他にも色々なアプローチが存在するのでそれらを紹介します。
これらは自分が発売前の短い時間ではデッキを完成することが出来なかったりしたものなので、是非皆さんで開拓してみてください。
①《チャラ・ルピア》を使った【赤白バスター】→色がシビアになるので赤白の2色が良いと思います。この記事で紹介した【ラッカドギラゴン】、【赤黒カウンタードギラゴン】を基に、不必要な色を抜くことで作ることも出来ます。《ヘブンズ・フォース》を入れるのも面白いと思います。
②《ボルシャック・NEX》を使った【NEXダンテ】→既存のリースだけでなく、ラッカカラー等でも構築可能だと思われます。「ルピア」のバリエーションが豊富になったので是非試してみたいデッキです。
③《その子供、可憐につき》を使った【ラッカバスター】→3,4のマナカーブで4コストの強力なクリーチャーを採用出来るのが強みです。《精神を刻む者、ジェイス》、《奇石 ベイブレンラ/スーパー・エターナル・スパーク》等の攻撃時能力カードを《龍装者 バルチュリス》を使った戦略に組み込むのが狙いです。
④その他、今まであった様々な形のバスター
→【5cバスター】、【成長バスター】、【トゥリオバスター】…etc 色々と試すことが出来るので考えてみましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。この記事では紹介しきれないほどに《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の可能性は無限大です。是非、色々な可能性にチャレンジすることをお勧めします。
自分が回していて欠点だと感じたのは《希望のジョー星》がかなり重いことです。それ以外のメタカードはある程度対処できるのですが、D2フィールドは除去が難しいので速度で勝負が基本になってきます。
【ドラグナー】であれば、とりあえず《ヘブンズ・フォース》で《爆熱剣 バトライ刃》を出しておけば何とかなる…というような部分もありましたが、【ドギラゴン】はそうはいきません。
下手に意識しすぎるよりも、ある程度割り切って相手が《希望のジョー星》を張る前に革命チェンジを決めることだけを考える、あるいはその確率を高めるために2コストのドローソースを採用する等する方が良いのかもしれませんね。
最後に、カーナベルでは各種【ドギラゴン】デッキを組みたい方に向けて、今回の記事内で紹介した【ラッカドギラゴン】関連カードや相性の良いカードを豊富に準備しております!
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