はじめに
今回記事を担当しました、カード効果全把握勢の蒼乃です、よろしくおねがいしますー。
さて、この記事で紹介する【ワイト】は昔からテーマとして存在するデッキですが、今も強化され続けています。
- 《ワイト》(1999年3月)
- 《ワイトキング》(2005年2月)
- 《ワイト夫人》(2008年2月)
- 《ワイトメア》(2010年7月)
- 《ワイトプリンス》(2014年4月)
- 《ワイトプリンセス》(2016年10月)
- 《ワイトベイキング》(2020年10月)
きっとこれからも新規が出続けるので、「組んだはいいけれど環境に追いつけなくなって使わなくなってしまった…」ということにはなりにくく、長年の相棒として使うのにはぴったりのデッキだと思います。
目次
【ワイト】デッキの特徴
【ワイト】デッキの切り札、《ワイトキング》は墓地の《ワイト》と《ワイトキング》の数×1000の攻撃力を持ちます。
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻? / 守0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
これだけ聞くと最大で5000までしか上がらないように聞こえますが、「墓地に存在する限り《ワイト》として扱うモンスター」がこのほかに5種類あるので、最大で20000もの攻撃力になります。
【ワイト】デッキレシピ
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【ワイト】デッキでの展開例
【使用カード】
- 《ユニゾンビ》
【結果】
- 《ユニゾンビ》
- 《ワイトキング》
- 《ワイト夫人》
このように、手札1枚から3体のモンスターを並べ、そこから後ほど紹介する様々な展開につなげることができます。
【手順】
- 《ユニゾンビ》の効果で自身のレベルを1上げ、デッキから《ワイトベイキング》を墓地へ送る。
- 《ワイトベイキング》 の効果でデッキから《ワイトプリンス》と《ワイトメア》を手札に加え、《ワイトプリンス》を墓地へ送る。
- 《ワイトプリンス》の効果でデッキから《ワイト夫人》と《ワイト》を墓地へ送る。
- 《ワイトプリンス》の効果で墓地から《ワイト夫人》と《ワイト》もしくは《ワイトベイキング》を除外し、デッキから《ワイトキング》を特殊召喚。
- 《ワイトメア》の効果で除外ゾーンから《ワイト夫人》を特殊召喚。
【ワイト】デッキの3つの魅力
1.1枚初動の多さ
展開例で紹介した動きのように、《ワイトベイキング》を墓地へ送ることができるモンスター1枚から、そのまま3体のモンスターを並べて展開につなげることができます。
それができるのは《ユニゾンビ》及び《ユニゾンビ》を出せる《不知火の隠者》だけではなく……
《ワイトベイキング》(《リンクリボー》の素材にすることで墓地へ送る)、《牛頭鬼》、《終末の騎士》、《ダーク・グレファー》の6種16枚。
私は採用していませんが、《マスマティシャン》や《堕ち武者》、《増援》等も含めればもっと増やすこともできます。
2.《ワイトキング》の止めにくい桁違いの攻撃力
《ワイトキング》は前述の通り、墓地の《ワイト》または《ワイトキング》1体につき攻撃力が1000ポイントずつアップしていきます。
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻? / 守0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
例えば《ワイトプリンセス》を召喚して自身も効果で墓地へ送るだけでも、墓地に《ワイト》を4枚増やし、《ワイトキング》の攻撃力を一気に4000ポイントアップさせることができます。
【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / アンデット族 / 攻1600 / 守0
①:このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ワイトプリンス」1体を墓地へ送る。
③:自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、そのレベルまたはランク×300ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
《ワイトプリンセス》のこの②の効果を使用し、デッキから《ワイトプリンス》を墓地へ送ります。
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻0 / 守0
①:このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。「ワイト」「ワイト夫人」1体ずつを手札・デッキから墓地へ送る。
③:自分の墓地から、「ワイト」2体とこのカードを除外して発動できる。デッキから「ワイトキング」1体を特殊召喚する。
墓地へ送られた《ワイトプリンス》の②の効果を使用することで、《ワイト》と《ワイト夫人》を墓地へ送ることができます。
次に《ワイトプリンセス》を自身の③効果で墓地へ送ることによって、《ワイトプリセス》1枚から、墓地へ合計4枚の《ワイト》を集めることができるので、《ワイトキング》の攻撃力を4000ポイント強化することができます。
先に出していた《ワイトキング》は《ワイトプリンセス》の効果を受けてしまいますが、レベルは1なのでエンドフェイズまで300下がるだけ。上がった攻撃力に比べれば誤差の範囲内です。
攻撃力10000越えを複数並べることも容易なので、厄介な耐性を持ったモンスターを出されてもライフを削り切ってデュエルを終わらせやすいです。
また、攻撃力アップは永続効果なので、墓地さえ整えてしまえば「発動を無効にする効果」等をすりぬけて戦闘破壊ができます。
3. パーツの揃えやすいアンデットデッキ
《牛頭鬼》、《馬頭鬼》、《ユニゾンビ》、《不知火の隠者》など、多くのアンデット族デッキで活躍するカードは「ストラクチャーデッキR-アンデットワールド-」で手に入るので組みやすく、他のアンデット族デッキを組むときにも使いまわすことができます。
【ワイト】デッキの回し方〜概要〜
デッキの回し方①:墓地を貯めながらフィールドを整える
展開例で紹介したフィールドから《アドヴェンデット・セイヴァー》等から1ターンで勝負を決めに行くこともできますが、普通はフィールドを固めるところからスタートします。
1枚初動として使ったカードが《ユニゾンビ》または《不知火の隠者》の場合の展開例
- 《ワイトキング》を素材として《リンクリボー》をリンク召喚
- 《ユニゾンビ》と《リンクリボー》で《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚し、デッキからレベル3の、《灰流うらら》を特殊召喚(レベル3であれば2体目の《ユニゾンビ》等なんでも可)
- レベル3の《灰流うらら》と《ワイト夫人》を素材として《虚空海竜リヴァイエール》をエクシーズ召喚
- 《虚空海竜リヴァイエール》の効果を発動し、除外されている《ワイトベイキング》を特殊召喚
ここから《I:Pマスカレーナ》、《双穹の騎士アストラム》とつなげてもいいですが、私はそうせずターンエンドすることが多いです。
- 相手ターン、相手がある程度展開したところで《水晶機巧-ハリファイバー》の効果を発動。《シューティング・ライザー・ドラゴン》をS召喚扱いで特殊召喚。
- 《シューティング・ライザー・ドラゴン》の効果を発動し、デッキから《ワイトキング》を墓地へ送ることで自身のレベルを6に変更。
- 《シューティング・ライザー・ドラゴン》の②の効果を発動し、自身と《ワイトベイキング》を素材に《ブラック・ローズ・ドラゴン》をS召喚。フィールドのカードを全て破壊。
- 墓地へ送られた《ワイトベイキング》の効果を発動。
盤面が空になってしまいますが、《ワイトベイキング》の効果で《ワイトプリンセス》を手札に加えておけばライフポイントを守ることができます。
もし《水晶機巧-ハリファイバー》からのS召喚が妨害されてしまった場合は、墓地の《リンクリボー》で《ワイトベイキング》を墓地へ送りましょう。
1枚初動として使ったカードが《終末の騎士》(《ダーク・グレファー》)、《ワイトベイキング》の場合の展開例
- 《ワイトキング》を素材に《リンクリボー》(《ワイトベイキング》から動いていた場合は《サクリファイス・アニマ》)をリンク召喚。
- 3体で《ライトロード・ドミニオン キュリオス》をリンク召喚し、デッキから《馬頭鬼》を墓地へ送る。
- 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の②の効果でデッキの上から3枚を墓地へ送る。
これだけでも《馬頭鬼》で《ワイトベイキング》を特殊召喚して相手ターンに《リンクリボー》で墓地へ送ることができますが、《ライトロード・ドミニオン キュリオス》で墓地へ送った3枚のうちに《牛頭鬼》、《馬頭鬼》、《ユニゾンビ》、《不知火の隠者》、《ワイトプリンス》、《ワイトプリンセス》のいずれかがあればそこから更に追加で展開することができます。
1枚初動として使ったカードが《牛頭鬼》の場合の展開例
- 《牛頭鬼》と《ワイトキング》で《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。
- 《牛頭鬼》の効果で手札からアンデット族モンスターを特殊召喚。
- 《ワイト夫人》とアンデット族モンスターで《ユニオン・キャリアー》をリンク召喚。
- 《ユニオン・キャリアー》の効果で《I:Pマスカレーナ》に《ワイトベイキング》を装備してターンエンド。
- 相手ターン、 《I:Pマスカレーナ》の効果で、自身と《ユニオン・キャリアー》を素材に《双穹の騎士アストラム》をリンク召喚。(ターンを跨いでいるので《ユニオン・キャリアー》もリンク素材にできる)
- 墓地へ送られた《ワイトベイキング》の効果を発動。
このように、手札1枚からの展開だけでも様々なバリエーションがあり、2枚以上使う場合はもっと細かく分岐します。
デッキの回し方②:攻撃を凌ぐ
相手ターンにシンクロ召喚やリンク召喚を行うことである程度妨害はできますが、妨害に特化しているわけではないため突破されてしまう場合はあります。
そうした場合、《リンクリボー》や《ヴァンパイア・フロイライン》、《ワイトプリンセス》等で攻撃を凌ぐことになります。
そうすれば《ライトロード・ドミニオン キュリオス》が場を離れたときの効果や相手ターンに起動した《ワイトベイキング》、豊富な墓地などを利用して、次のターン更なる展開が可能になります。
デッキの回し方③:《ワイトキング》の超火力で削り切る
2ターン目ともなれば、《ワイトキング》の攻撃力は1万前後になることが多いはずです。《ワイトキング》は通常召喚でき、永続効果なので《神の通告》のような強力な妨害カードもすり抜けることができます。
また、《エフェクト・ヴェーラー》等で効果を無効化されて攻撃力が0になってしまった場合でも、《ワイトキング》は戦闘で破壊された場合に墓地の《ワイト》か《ワイトキング》を除外して復活する効果があるので、あえて自爆、復活させることで攻撃力を取り戻すことができます。
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻? / 守0
このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
《ワイト夫人》を隣に出せれば魔法・罠の効果も受けなくなり、《ワイトベイキング》が手札にあれば効果破壊を防ぐこともできるため、制圧系モンスターをもってしても防ぐのは難しい一撃になります。
【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻0 / 守2200
このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。また、このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、フィールド上に表側表示で存在する「ワイト夫人」以外のレベル3以下のアンデット族モンスターは戦闘によっては破壊されず、魔法・罠カードの効果も受けない。
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻300 / 守200
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
②:自分フィールドのレベル3以下のアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札のこのカードを捨てる事ができる。
③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから以下のモンスターを合計2体手札に加える(同名カードは1枚まで)。その後、手札を1枚選んで捨てる。
●「ワイト」
●「ワイトベイキング」以外の「ワイト」のカード名が記されたモンスタ
更に、《ワイトプリンセス》で相手の攻撃力を下げたり《ヴァンパイア・フロイライン》で攻撃力を上げたりもできるため、一撃でライフを8000奪い去れることが多いです。
【ワイト】デッキと相性が良いカード
《ダーク・グレファー》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 戦士族 / 攻1700 / 守1600
このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚する事ができる。1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で、自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地へ送る。
《馬頭鬼》を墓地へ送る選択肢のある《マスマティシャン》や《堕ち武者》を差し置いて、なぜ《ダーク・グレファー》なのかというと、回し方の部分で紹介した《ライトロード・ドミニオン キュリオス》を出すのに必要だからです。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の召喚条件は同じ属性で種族が異なるモンスター3体。《マスマティシャン》は地属性で、《堕ち武者》だとアンデット族でかぶってしまうので、闇属性・戦士族である《ダーク・グレファー》や《終末の騎士》を採用しています。
《未界域のツチノコ》
【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 爬虫類族 / 攻1300 / 守0
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分の全ての手札の中から、相手がランダムに1枚選び、自分はそのカードを捨てる。それが「未界域のツチノコ」以外だった場合、さらに手札から「未界域のツチノコ」1体を特殊召喚し、自分はデッキから1枚ドローする。②:このカードが手札から捨てられた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
アンデット族デッキでの《虚空海竜リヴァイエール》は、除外した《馬頭鬼》を特殊召喚することでモンスター3体分、4体分の働きをします。
そのため、手軽にレベル3モンスターを特殊召喚する手段として採用しています。
闇属性で種族も被らないので《ライトロード・ドミニオン キュリオス》にもなれますね。
【ワイト】は手札から墓地へ行っても問題ない、むしろ墓地へ送りたいモンスターが多数存在するため、ドロー込みで実質手札消費なしでモンスターを用意できることも多いです。
【ワイト】デッキをカスタムするおすすめカード
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 闇 / ドラゴン族 / 攻400 / 守300
「破壊剣-ドラゴンバスターブレード」の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに自分フィールドの「バスター・ブレイダー」1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのモンスターを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
②:このカードが装備されている場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
③:このカードが装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。
《ユニオン・キャリアー》で《ワイトキング》に装備することで、エクストラデッキを使って展開するデッキを詰ませることができます。
現環境だと相手のデッキが分からない状態でこの動きをする必要はないと判断しましたが、サイドデッキに採用したり、環境が変わったときにはメインデッキに投入するのもいいと思います。
《ワン・フォー・ワン》
今回は《雪花の光》を採用しているため魔法・罠カードをほぼ使わない構築にしていますが、【ワイト】はレベル1モンスターが多いため、《ワン・フォー・ワン》以外にも《ワンチャン!?》や《ジャック・イン・ザ・ハンド》などのレベル1モンスターをサポートするカードも採用することができます。
【ワイト】デッキカーナベルオススメの対戦動画
カーナベル イチオシの対戦動画です!
おわりに
以上、ワイトデッキの紹介でした。
なかなか外でデュエルする機会のないご時勢とは思いますが、定期的に強化の来るデッキなので今のうちに組んで回し慣れておくのもいいのではないでしょうか。
それではー。