お~っほっほっほっほ!ついにこの日がやってきましたわ!
はじめに
ごきげんよう。一年ぶりにお目にかかりましたわね。
わたくし総資産5000兆円のスーパーお嬢様、起源院 神子と申しますの。庶民の皆様はいかがお過ごしかしら?
「二度あることは三度ある」という慣用句の正しさを証明すべく、わたくしまたまた帰ってまいりましたわ!こんなおいしい場ですのに、なんでわたくし以外誰もこの枠やろうとしないのかしら?
あ、去年の格安の方については、メインデッキそのままで超次元ゾーンに《 勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th 》セットを用意すれば雑に強くなりますわよ。よかったですわね。
というわけで、今回わたくしが解説させていただくのは……昨年に引き続き、この世で最も強く美しい神々のデッキこと【起源神】ですわ!今回も例によって六神全てを使用する純正タイプをやっていきますわよ!
知らない方はいらっしゃらないでしょうけど念のためにざっくり説明しておくと、TCG業界を見渡しても唯一無二の六体合体ギミックとシールドと墓地をテクニカルに操るプレイングが特徴のとっても楽しいデッキですわ。
物理的に二度と再録がなさそうなカードをしこたま使うことから、今揃えるのがどう考えても一番お得ですわよ!
それではさっそく解説行きますわよ!ライターに心にもないことを言わせなくて済むようになった偉大な発明たるバナーを見てから進んでみてくださいまし!
目次
【起源神】の特徴ですわ
このデッキの特徴といえば、何といってもその物理的なインパクトですわ!2×3の特大のサイズは、あの《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》や《 零龍 》にすら引けを取りませんの。
また、シールド暴発とトリガー化をテクニカルに使いこなしながら神を完成させていく過程には、他のデッキでは絶対に味わえない楽しみがありますわ。
時には運に天を任せながらも六体神を完成させたときの達成感は格別ですわよ!
最近ではより確実に六体神を揃える手段が増えてきましたから、堅実派の庶民の皆様にもおすすめですわ!本当に堅実派なら六体神を揃えるよりもっと確実に勝つ手段がある?お黙りなさいまし!
このデッキが終わったデッキだとか始まるのを待ってるデッキだとかうだうだ言ってる庶民の方もおられるようですけど、そんなこと知ったこっちゃありませんわ!
わたくしの想いは、「わたくしが大好きなこのデッキの楽しさをただただ皆様に味わってもらいたい」。それだけですの。
どうか終わりまでわたくしにお付き合いくださると幸いですわ。
【起源神】デッキレシピですわ
さっそくデッキレシピに入っていきますわ。
後述するように、このデッキは最低六体の起源神とサポートパーツを必要とするデッキですわ。
ということは、必須枠もそれだけ多数存在するということに他なりませんの。
具体的には……普通にやるならこれくらいが必須枠になりますわ!
デッキの確定枠と自由枠ですわ
もうデッキの半分が埋まってますけれども、これがデッキとして成立するほとんど極限まで削った形ですわ。「元からデッキとして成立してない」って言われたら泣いちゃいますわ。
……去年から見てらっしゃる方、何か気付いたことはあるんじゃなくって?そう!《 ゴッド・ゲート 》が必須枠から抜けましたの!
もちろんデッキと噛み合っためちゃつよカードであるのは確かですけれど、それを押しのけられるくらいに強いカードがこの一年で激増しましたのよ!少なくとも4積み確定ではなくなったのは事実ですわ。
もっと言うならば構築によってはもう一枚の必須枠こと《 プロジェクト・ゴッド 》を削る手もないわけではありませんが……正直、普通にやるならあんまりお勧めできませんの。
ここから残りの枠を埋めていくのですが、覚えておいてもらいたいことが一つだけございますわ。
それは「起源神パーツやそれを揃えるためのキーパーツ以外は、できるだけ自分のターンの終わりにめくれてうれしいトリガーを優先すると捗る」ということですの。
このデッキはターンの終わりのシールド回収を軸に戦うデッキですわ。
例えばこのタイミングで《 ホーリー・スパーク 》がめくれてもすぐにアンタップされて意味がありませんわよね?それなら、単純な除去カードや何らかのおまけのあるカードを採用したほうがいいという理論ですわ。
このデッキのトリガーは防御手段であると同時に、自分から盤面に干渉する貴重な手段であることを肝に銘じてカードを選んでいくと捗りますわよ。
……というのがこれまでの基本だったんですけれど、今回もちょっと話が変わりましたの。
去年実装されていた「起源神を揃えるための最強ギミック」が殿堂で失われた代わりに、「これまで存在しなかったこのデッキと噛み合う最強のマナ基盤」が登場しましたのよ!
こちらのパワーを借りれば、これまでとちょっと違ったカード選びができましてよ!
というわけで、完成したデッキがこちらですわ。採用カードの詳しい説明は、おいおいやっていきますわね。
【起源神】カード解説ですわ
さて。このデッキのカギとなるカードの解説ですわ。
このデッキでまず詳細なテキストを知っておくべきカードは6種類。あとのカードはいかにしてこの六種を介護するかだけを考えて搭載されておりますの。
基幹パーツですわ
《 起源神ニュートロン 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 闇 / パワー3000+ / コスト3
■G・リンク《 起源神レプトン 》の左横、《 起源神クォーク 》の右横、または《 神核アトム 》の下側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
■このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。
このデッキの初動にして、最も重要なパーツですわ。3ターン目を初動と言っていいかどうかは評価が分かれるところですけれども、サンプルレシピには物理的に3ターン目の動きがこれしか入ってないからこれは初動以外の何者でもありませんの。
リンクまでは3マナ3000バニラという目を覆いたくなるスペックですけれども、《 起源神レプトン 》とリンクすれば毎ターンの暴発で連鎖的に展開していけますわ。
このムーブがあるからこその【起源神】というデッキですから、4枚から減らすパターンはよほどのことがない限り考えられませんわ。
《 起源神レプトン 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 光 / パワー2000+ / コスト4
■G・リンク《 起源神ニュートロン 》の右横、または《 起源神プロトン 》の下側。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分の手札に加えた、名前に《起源神》とあるシールドカードはすべて「S・トリガー」を得る。
このデッキで二番目に重要なパーツですわ。全ての《起源神》がトリガーになる効果は前述の《 起源神ニュートロン 》の暴発と合わせて気持ちよく展開ができますわよ。
そうでなくてもただでさえ自分から盾を減らしまくるこのデッキにカウンターの可能性をくれる、是が非でも最速でリンクしたい一枚ですわ。
これも四枚から減らすビジョンはあんまり見えませんの。
ちなみに《 神核アトム 》は名前に《起源神》とついてないので対象外ですわ。今からでも《起源神核アトム》に改名しませんこと?
《 起源神クォーク 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 水 / パワー3000+ / コスト4
■G・リンク《 起源神ニュートロン 》の左横、または《 起源神エレクトロン 》の下側。
■このクリーチャーがリンクしている時、自分のターンの終わりに、そのターン自分が手札に加えたシールド1枚につきカードを1枚引いてもよい。
ちょっと優先度は落ちますけど、これも可能な限り早く《 起源神ニュートロン 》とリンクしたい一枚ですわ。要するにあちらの暴発に1ドローのおまけがついてくる、という形ですわね。
一枚でも早くキーパーツを揃えたいこのデッキなら、この手のドローはいくらでも欲しいところですわね。後述する《 起源神エレクトロン 》との相性もすこぶる良好ですの。
地味ですけども、シールド入れ替え系カードとも相性が良いですわ。その手のカードを採用する際は増量するのも十分な手ですわね。
今回の構築は手札依存度が通常より高いので、優先度がちょっとだけ高まることだけは覚えておいて損はありませんわ。
《 起源神エレクトロン 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 水 / パワー4000+ / コスト5
■ブロッカー
■自分がカードを引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
■G・リンク《 神核アトム 》の左横、または《 起源神クォーク 》の上側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
全てのドローを《 エマージェンシー・タイフーン 》に置換するがごとき派手な効果を持つ一枚ですわ。
おおむね手札には腐った多色トリガーやダブった起源神パーツが溜まってるでしょうから、捨てるカードに困ることもありませんの。
ここで落とした起源神パーツは、(《 起源神プロトン 》以外は)後述の《 神核アトム 》で引っ張ってこれるので無駄がありませんわ。また、効果はリンクしてなくても有効なのも魅力ですわね。
今回の構築では墓地利用ギミックがちょっと増えたので、そういう意味でも活躍の場が広まりましたわ。
ちゃっかりブロッカーがついてるのもとっても重要で、リンクすることで高パワーブロッカーを用意することができますわ。
自分から盾を減らすデッキですもの、守りはいくら硬くても困りませんわ。一部のカードで参照することもありましてよ。
《 起源神プロトン 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 光 / パワー5000+ / コスト6
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに加える。
■G・リンク《 神核アトム 》の右横、または《 起源神レプトン 》の上側(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、どちらか1枚を選ぶ)
■このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。
このデッキで喉から手が出るほど欲しい、追加のシールドをもたらしてくれる一枚ですわ。単発効果とはいえ、あって困るものではありませんわ。
《 神核アトム 》で蘇生不可なコストといい効果の地味さといい、公式による「【起源神】が環境で暴れすぎないように」という綿密な調整が感じられる一枚ですわ。
実際にはこれが5コストだろうと毎ターン誘発だろうと全然大丈夫だったことは歴史が語っておりますわね。今からでもそうなりませんこと?
《 神核アトム 》
【 クリーチャー 】
種族 ゴッド / オリジン / 文明 闇 / パワー9000+ / コスト9
■G・ゼロ - バトルゾーンにこのクリーチャーがリンクできる、カードが5枚リンクしている自分のゴッドがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■G・リンク《 起源神プロトン 》の左横、《 起源神エレクトロン 》の右横、または《 起源神ニュートロン 》の上側。
このデッキのゴール地点ですわ!
五枚の起源神を揃えると、G・ゼロで降臨できる起源神の核と呼べる存在ですの!……とはいえ、この効果で出すパターンよりだいたい踏み倒されて出てくるんですけれども。
攻撃時に、コストがこのカードに含まれているカードの枚数より小さい相手生物を一掃し、同コストの生物を全蘇生するというド派手な効果を持っていますわ!まさに神!
重要なのが、「以下」ではなく、「より小さい」であることですわ。
「六体神が成立していればコスト5が射程圏内に入る」と覚えておくといいですわよ。
ここにも公式による綿密な調整が伺えますわね。実際には「以下」でも何の問題もないという事実は、歴史が語っておりますわ。
以上の六体神をリンクさせていくのが、このデッキの大きな目的ですわ。
リンクサポートパーツですわ
そして、それを全力でサポートしてくれるのがこちらの面々ですの。
《 プロジェクト・ゴッド 》
【 呪文 】
文明 水 / コスト4
■自分の山札の上から5枚を墓地に置く。
その中にゴッドがあり、バトルゾーンにある自分のゴッドとリンクできるなら、そのカードをバトルゾーンに出してリンクしてもよい。
山札の上五枚からリンクできるゴッドを自在に踏み倒す、まさにこのデッキのためにあるような呪文ですわ!
ハズレのカードが墓地に落ちるのも、《 神核アトム 》や《 忍蛇の聖沌 c0br4 》であとで釣ってこれてお得ですわね。
今回の構築では、「このカードを一回は使いたい」「でも二回以上使うと山札切れが怖い」という思想でやっておりますわ。使いすぎにはご注意ですわよ!
注意しておきたいのが、バトルゾーンに出せるのは「唱えた時点でバトルゾーンにあるゴッドにリンクできるカード」だけということですわ。
要するに、《 起源神ニュートロン 》しか出ていない状況からはどうやっても《 起源神エレクトロン 》《 起源神プロトン 》は出せない、ということですわね。
連鎖的に出していけたらとっても強かったんですけれども、こればっかりは仕方ありませんの。開発の方が見ておられたら、こっそりテキストと裁定を変更して頂ければうれしいですわ。
《 ゴッド・ゲート 》
【 呪文 】
文明 水 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト9以下のゴッドを1体出してもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、そのゴッドにリンクできるゴッドを1体、自分の手札からコストを支払わずに召喚してもよい。
トリガーでトップ5枚から任意のゴッドを繰り出したうえで、手札にあるパーツをそこにリンクできるカードですわ。
相手の攻撃からカウンターでゴッドを用意したり、《 起源神ニュートロン 》の暴発から踏み倒せたりとこれまた願ったり叶ったりですの。まさにこのデッキのためにあるような呪文ですわ!(2回目)
……なのですけれども、このデッキは常に手札がカツカツになりがちですので、手札からのリンクのほうは「使えたらラッキー」程度ですわ。
これまでのように、「4積み確定」というほどでもなくなったことには気を付けていただきたいですわね。
ちなみに、《 プロジェクト・ゴッド 》と違って踏み倒しのタイミングが分かれているのは絶対に覚えておかないといけないポイントですわ。
初回の踏み倒しでリンクを行えば、2回目の踏み倒し対象の「そのゴッドにリンクできるゴッド」はリンク後の形とリンクしていれば出せますの。別に初回で踏み倒したゴッドの上下左右でなければならないというわけではないのは、覚えておいてくださいまし。
最強のマナ基盤ですわ
《サファイア・ペンダット》
【 クリーチャー 】
種族 スターノイド / エンジェル・コマンド / デーモン・コマンド / 文明 光/水/闇 / パワー7500 / コスト5
■ブロッカー
■スレイヤー
■W・ブレイカー
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手は自身の手札を1枚捨てる。
■各ターン、クリーチャーがはじめて自分以外のプレイヤーを攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。その後、攻撃クリーチャーの持ち主はカードを1枚引いてもよい。
■自分のシールドゾーンにある呪文すべてに「S・トリガー」を与える。
このデッキについにやってきた、史上初の「素出し圏内かつ実用的な効果を持つ三色カード」ですわ!
まずマナに置くだけでこれまでに悩まされた色事故からは完全に開放されますし、5マナ時点で出しても仕事をしてくれるのがいいですわね。
いったん着地すれば、スレイヤーブロッカーの基本性能に加えて、《 プロジェクト・ゴッド 》と《 禁呪と聖句の決断 》がトリガー化するのでデッキの防御力が激増しますの!
さらに横にいる生物(おおむね起源神パーツになりますわ)が攻撃するだけで、手札とシールドが同時に増えるんですのよ!この過程でシールドを1枚ブレイクできれば、フィニッシュの際のハードルも一気に下がって嬉しいですわね。
ここまでやってしっかり5コストなので、六体神が揃っていると墓地から蘇生していけるのも最高ですわ!うっかりトドメを刺し損ねても、これが残ってればかなり安心できますわよ。
選ばれた時のハンデスは……まあ、ないよりマシですの。
総じて、「デッキと噛み合っている上にカードパワーも高い」というスーパーカードですわ!具体的には、今回の構築は「このカードを活かすためにデッキを全体的に後ろに寄せた」構成ですの。構築に影響が出るくらい強力ですのよ!
悪いのは、背景ストーリーにおける性格だけですわね。
充実の防御トリガーですわ
《忍蛇の聖沌 c0br4》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■相手のターン中に、このクリーチャーが出た時、このターンに2つ以上自分のシールドがブレイクされていなければ、このクリーチャーを破壊する。
出てすぐ仲間を蘇生してくれるうえ、自力でブロッカーまで持っているお得なトリガー獣ですわ。
今足りない起源神パーツや単純に強い《サファイア・ペンダット》などを即座に繰り出し、こちらの動きを二手三手と進めてくれますわね。
こちらのターンの暴発で出るぶんには自壊デメリットもないので、意外と盤面に残ってくれるのもお気に入りの一枚ですわ!
《禁呪と聖句の決断》
【 呪文 】
文明 光/闇 / コスト6
■このターン中に自分のクリーチャーが出ていれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札から出す。
▶自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、もう1枚を墓地に置く。
素ではトリガーではないとはいえ、「除去」「ブロッカー展開」「シールド追加」というこのデッキに欲しいことを全部やってくれる一枚ですわ!
一見トリガー条件が厳しいように見えますけれど、メインフェイズでクリーチャーを展開していれば、エンドフェイズで《 起源神ニュートロン 》の暴発をする際には問題なくトリガー化してくれますわ。
相手ターンにも、トリガー獣や《サファイア・ペンダット》 があればかなりトリガー化してくれるのは嬉しいですわね。
このデッキのブロッカーは、《 起源神エレクトロン 》《 サファイア・ペンダット 》《 忍蛇の聖沌 cobr4 》の3枚。このカードが使えそうなら、手札に握っておいて損はありませんわよ。
《ブレイン・スラッシュ》
【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。自分のクリーチャーまたはタマシードの中に水と闇があれば、かわりに両方選んでもよい。
▶カードを3枚引き、その後、1枚捨てる。
▶コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
ぶっちゃけ自由枠となる、蘇生と手札補充がニコイチになったトリガーですわ。
ほぼ万能の蘇生はもちろん、手札が結構カツカツになるこのデッキでは手札補充も重要ですの!
成立途中の起源神や《 サファイア・ペンダット 》がいれば、両取りも十分狙えてお得ですわよ。
【起源神】の回し方ですわ
①ニュートロン&レプトンを作りますわ!
まず何としても目指さなければならないのが、最速で《 起源神ニュートロン 》と《 起源神レプトン 》をリンクさせることですわ。
3ターン目《 起源神ニュートロン 》、4ターン目《 起源神レプトン 》と動ければ最高ですけども、毎回そううまくいくとは限りませんわ。
その時は、トリガーに受けを任せて耐えることを考えてくださいまし。こちらからの動きは、「できること」を優先するのが板ですの。
②プロゴと暴発でパーツを揃えますわ!
リンクに成功すればまずは第一関門クリアですわ。
毎ターンの暴発や《 プロジェクト・ゴッド 》でどんどんリンクを進めてくださいまし。
基本的にリンクすればリンクするほどリンクしやすくなるようにできているデッキですから、三~四神ほど成立すればもう後はあっという間ですわ。
このデッキを回すうえでよく発生するのが、「手札から確実にパーツを出すか《 プロジェクト・ゴッド 》に賭けるか」という二択ですわ。
このときは、「まだ見えてないリンク可能パーツの枚数/見えてないカードの総枚数」をざっくり計算して、1/5を超えていたら撃ち時ですわ!
これは単純に期待値が1枚を超えてから使おう、というアレでしてよ。
これとほとんど同じ計算式で、《 ゴッド・ゲート 》で狙ったゴッドを引き入れる確率を計算できたりもしますわね。確率計算はやり得ですの!
③六体神で一気に勝負を決めますわ!
六体神が完成したら、あとはその圧倒的なパワーで勝利を……決め切れるとも限らないのが難点ですわ。4枚ブレイクということは、最低限3回殴らないと勝てないということに他なりませんもの。
もし可能であれば、攻撃時の蘇生効果で2体神を複数作っておくと「リンクすると召喚酔いが消える」というルールによって追撃役を用意できるのは覚えておいてくださいまし。追加で2セット作れば致死打点ですわ!
何にせよ、一度完成した六体神は強固なアタッカーになってくれますわ。
ピン除去ではそうそう止まらないフィニッシャーとして、ゲームを早めに終わらせてさしあげるとよろしくてよ。
④起源神以外にも頑張ってもらいますわ!
この過程で、《 サファイア・ペンダット 》が出せるなら是非出していきたいですわ!呪文のトリガー化で守りを固めつつ、殴るだけでアドが稼げるようになりますのよ。
また、6マナ以上貯まれば強力なトリガー枠を素で使っていけるので、揃えやすさもさらに高まりますの!こればっかりは、全体的に後ろに寄せた今回の構成の特権ですわ。
生き延びることを最優先に、起源神以外の皆様にも全力で頑張ってもらうのが勝利の秘訣ですわよ。
【起源神】のカスタマイズですわ
一見ガッチガチに構築を縛るように見えるこのデッキですけれども、実は文明やサブギミックを足したりする余地があることが知られておりますの。
手短にはなりますけれども、サンプルレシピとともに簡単に説明させていただきますわ。
火入り起源神ですわ
火文明を足す最大の利点は、《 一王二命三眼槍 》をはじめとする防御手段の増加ですわ。握ってるだけで防御をカバー可能、しかも六体神から蘇生するアタッカーとしても運用可能ですの!
加えてカラーリング的に王来篇の強力な3色トリガーが積めるので、受け性能が高いのが売りですわね。
また、構築をかなり歪める必要こそあれ《 Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド 》による大量蘇生が狙えるのも火文明の魅力ですわ。こちらのプランなら非起源神のサブフィニッシャーを積んで蘇生に生かすなんてパターンもできますわね。
自然入り起源神ですわ
自然文明を足す最大の利点は、ブーストとマナ回収による柔軟性・安定感の増加ですわ。
実も蓋もないですけれど、《 天災 デドダム 》をはじめとする軽量リソースカードは普通にやるのがアホらしくなるくらいの柔軟性を見せてくれますわよ。
とはいえ単にこの手のカードを積むだけだと(ただでさえ起こりまくる)色事故の元になるのは言わずもがなですから、「強力トリガーの《 霊宝 ヒャクメ-4 》を活かしてディスタス軸で組む」「《 原初の決闘者 アダム 》のマナ展開を軸に組む」などなんらかの意図とギミックを持って構築するのがよさそうですわね。
ちなみにこのカラーリングだと《 轟破天九十九語 》で一気に揃えるパターンもありますけれど……正直、これを使うならもっと簡単に勝つ手段がいくらでもあるのが難点ですわね。
純正型でもいろいろありますわ
今回はデッキ全体を後ろに寄せて防御力を高めた形ですけれども、実は同じ純正型でも「軽量サーチや手札入れ替えで《 起源神ニュートロン 》を探して最速パターンを狙う」とか「《 学校男 》などの自壊生物と軽量アンタッパーを積み、《 神核アトム 》+2枚程度から即死を狙う」とか「《 堕魔 ヴォゲンム 》で墓地を肥やして《 ヨミとイズモの計画 》で一気に揃える」とか、多彩な流派が存在しますわ!
それぞれ「終盤にサーチ札が腐る」「アトムが出ないと他パーツが概ね腐る」「揃った後にトリガーで止まるとヴォゲンムでこっちが死ぬ」など見逃せないデメリットがあるので紹介は差し控えるんですけれども、よく考えたら起源神でデッキの半分持ってかれるのがそもそもデメリットでしたわね。
どうせどうやってもデメリットにまみれてるんですもの。ここから先は好みで選ぶのが精神衛生にいいと思わなくて?
自由枠の選び方ですわ
さて。ここからは、このデッキを改造する際のカードの選び方ですわ。
ここについては現状正解がありませんわ。とはいえ、採用したいカードの大まかな指針と「積んではいけないカード」はありますから、それに従って埋めていけば大丈夫ですわよ。
大前提として、自由枠に採用するカードには原則として「S・トリガーであること」が求められますわ。
知っての通り、このデッキは自分からシールドを削っていくデッキですわ。その分をカバーして六体神の完成まで生き残るために、トリガーで行動数を増やすことが必要になりますの。
そのうえでまず第一に重要なのが、「高い防御効果か展開効果があること」。
これはもう言わずもがなですわ。防御型なら「最低1面、できれば2面以上止まること」、展開型なら「起源神パーツ以外も含めて、ほぼ確実に1体以上出せる」が目安になりますわね。もちろん両立もOKですわ。
第二に、「こちらのターンにめくれてもいいこと」。
これも前述のように、自分のターンの暴発を狙うデッキ特有の理由ですわ。どちらのターンにめくれても一定の効果が欲しいところですわね。
最後に、「マナ基盤か潤滑油になること」。
このデッキのマナはおおむね起源神パーツを揃えるために費やされますわ。
なので、手札に来たトリガーの最大の仕事はマナに行くことになりますの。
色の合う多色であれば最高ですし、単色ならば3ターン目にさっそく必要になる闇文明が優先されますわ。
また、防御や展開とマナに行く以外の役割……要するに、ドローや山札操作など、潤滑油としての役割があればそれに越したことはありませんわ。
実例で言うと……例えば《 パトファール-P4/サイレント・サイレン 》なんかは最後まで採用を考えましたわね。最低限の防御性能と、余ったマナでの素出しや《 神核アトム 》で蘇生した際に確実な耐性を付与できますわ。
他にも山札切れが怖いなら、《 【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】 》なんかもアリですわよ。《 プロジェクト・ゴッド 》を連打したい時にお勧めですの。
また、ここまでの流れと矛盾するようではありますけど、デッキとの完璧な噛み合いやカードパワーによる活躍が期待できるならば、非トリガーカードを入れる余地も発生しますわ。
他にギミックを積まずに単独運用可能なこの枠のカードですと、《 龍素記号wD サイクルペディア 》なんかが思い浮かびますわね。《 プロジェクト・ゴッド 》を使い回しつつ、後続の呪文を倍加するのはさすがにだいぶやってませんこと?
もちろん、こういうカードはトリガー以上に精査が必要になることは言うまでもありませんわ。
採用してはいけないカードは、端的に言えば「弱いカード」ですわ。
具体的に言うと、手打ちが非現実的で単体では1:1以下の防御効果しかないカードのことですわね。誰ですの起源神が一番弱いカードって言ったの!
もうこれは口が酸っぱくなるほど言ってますけれど、このデッキに炸裂サイクルなんて積んでるスペースはありませんの!
デザイナーズコンボだろうと、常にカードはアップデートしていかないと一瞬で時代遅れになってしまいますわ!起源神そのものがすでにそうだったとしてもですわ!
まあそんなわけで、メインギミックで多数のスペースを取るこのデッキにおいては採用カードはとにかく厳しい目線で選んでいく必要がありますわ。
わたくしはこのわずかな枠に何を入れるかに、2506日ほど苦しみ続けておりますの。
それでも。大好きなこのデッキのためなら、一生だって苦しんでやりますわ。これ気に入ってるので、毎回言っていきますわ。
だいぶいろんなカードを試してみましたけれど、まだ「正解」と呼べる構成は見つかっておりませんの。
まだ見ぬ一枚を、起源神学会は常に求めておりますわ~!
おわりに
というわけで、起源神でしたわ。
デュエマ広しと言えどもなかなか味わえない、「盤面でクリーチャーを育てていく」というプレイングが楽しめるこのデッキ。
気になった方はぜひぜひ、組んでみていただければとっても嬉しいですわ!
それでは、次のお嬢様の集まりで。