こんにちは、神結です。
突然ではありますが、「大会で使うわけではないけど、お気に入りのデッキ」「友達と遊ぶのになんとなく使うデッキ」みたいなデッキが、皆さんにもあると思います。
私の場合は【チェンジザダンテ】とか【白刃鬼】とかでしょうか。
別に明日のCSで使うとは限らないけど、強化されるとやっぱり嬉しいんですよね。
今回は普段の解説を少し離れて「王来篇のカードによってひっそりと強化されていたデッキを紹介(含:ひっそりじゃないもの)」する記事を書いてみたいと思います。
これまでガチまとめ内でとりあげたことのあるデッキテーマから選出していますので、読者の皆さんの好きなデッキがあれば幸いです。
また「これも強化されたよ!」なんていうのもありましたら、是非コメント欄に書いてくれると喜びます。
それでは、よろしくどうぞ。
目次
王来篇第1弾と20周年パックの特徴
特徴というとなんとなく勿体ぶった言い方になるので単刀直入に言いますと、結構強めのカードが多いです。
一方で単体でデッキを構成するようなカードは思ったより少なく(レクスターズのシリーズや、《闇王ゼーロ》みたいなカードもありますが)、「非常に優秀な強化パーツ」みたいな印象があります。
まあ《聖魔連結王 ドルファディロム》くらいまでいくと強化パーツにも関わらず本体を乗っ取ってしまっている印象もありますが……。
話を戻すと「強化パーツ」が多いということもあって、新弾のカードは既存のデッキにすんなり入ることが多いです。
というわけで、そんなカードたちによってひっそりとパワーアップしているデッキを紹介していこうと思います。
王来篇でひっそり強化されたデッキたち
ハチ公ワンショット
ハチ公ワンショットとは、《特攻の忠剣ハチ公》のガチンコジャッジを勝ち続けてワンショットを目指すデッキです。
デッキ解説はこちら。
《特攻の忠剣ハチ公》 はスピードアタッカー持ちで、攻撃時にガチンコジャッジで勝つと山札から追加のハチ公を直接場に出すことが出来ます。
【 クリーチャー 】
種族 フレイム・コマンド / フレイム・モンスター / ハンター / 文明 火 / パワー3000 / コスト4
■このカードは、4枚より多くデッキに入れることができる。
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札を見る。その中から、《特攻の忠剣ハチ公》を1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
昨シーズンの夏頃にはちょっと大会で結果残したこともありましたが、多くの人が「ガチデッキにもなれるファンデッキ」くらいに認識していたことかと思います。
ですがそんなハチ公が、このたびひっそりと強化されました。
新カードはこれ!
【 ツインパクトカード 】
種族 バルーン・マッシュルーム / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚マナゾーンに置いてもよい。
【呪文】
カード名:インビンシブル・パワー
文明:自然
コスト:13マナ
■このターン、自分のクリーチャーすべてのパワーを+8000し、「T・ブレイカー」を与える。(「T・ブレイカー」を持つクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
なんと初動のジャッジが強くなりました! やったー!
「いや地味」と仰る方も多そうですが、今回はこういう主旨の記事です。
というわけで、強化後のリストはこんな感じ。
【ハチ公ワンショット】デッキレシピ
初動に《青銅のバンビシカット》と《シビレアシダケ》を確保しつつ、3ターン目のハチ公が信頼出来ます。
キーカードであるハチ公に4枚上限がないので、素引きを信頼出来るのが偉いですね。
またこのデッキは《ツインパクト・マップ》がかなり痒いところに手を届かせられる構築になっており、面倒なメタカードを《イッコダス・ケイジ》で踏むか《種デスティニー》で叩けるようにもなっています。
ちなみにフォーマットはオリジナルで作っていますが、GRまで活用するならアドバンスでもいいと思います。
複数体の展開に成功すれば《轟く革命 レッドギラゾーン》もありますし、そもそもジャッジで《逆転王女プリン》が捲れるとアンタップ出来るので、ジャッジに全て勝つ必要はありません。
ちなみにこのハチ公ですが、一見地味な強化ではあるものの恩恵は確かにあったらしく、なんとオリジナルのCSで入賞という結果も残しました。
現在のオリジナル環境が序盤で横並びするデッキに対応しづらいというのも大きいと思います。
普段はあまり使わないデッキでも、何かの切っ掛けでアップデートされたり環境が整ったりすれば活躍出来るよ、という好例でしょうね。
赤青系統の皆さんたち
ところで皆さん、20周年パックに入っているこのカードをご存じでしょうか?
【 呪文 】
文明 水/火 / コスト2
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を、1枚山札の上に置き、1枚捨てる。
はい、《オンセン・ボイラー》です。
効果は2コストの3ドローで、山上と墓地にカードを1枚置くというもの。
シンプルなようで、かなーり強力なカードです。
手札の質を高める、墓地にカードを置く、山上を固定する。2コストのカードでこんなに役割があります。
となると様々なデッキに採用出来るわけでして。
まずはシンプルにビビッドロー系統のデッキでしょうか。(最初に思い付いたのが赤青カリヤドネなのは内緒)
以前書かせていただいた【赤青ビビッドロー】なんですが、《海底鬼面城》を失い厳しいものになったものの、このカードによって《「祝え!この物語の終幕を!」》からのシュートがかなり強力になりました。
【 呪文 】
種族 美孔麗王国 / 文明 水/火 / コスト6
■ビビッドロー [wf04](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を [wf04]支払って唱えてもよい)
■カードを1枚引く。その後、水または火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の上に置く。
というわけでおニューの【赤青ビビッドロー】はこんな感じ。
【赤青ビビッドロー】デッキレシピ
従来までは《ブレイン・ブック》のようなちょっと質に難のあるカードでトップ固定をしていただけに、ちょっと美味しい強化です。
このデッキ、手札の質がかなり重要ですからね。
またこちらはアドバンスですが、《「時空さえも突き抜けろ!」》との相性も非常にいいので、4コスト以下のカードを射出するデッキには新たな可能性を感じることが出来ます。
【 呪文 】
種族 美孔麗王国 / 文明 火 / コスト4
■ビビッドロー [ff03](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を[ff03]支払って唱えてもよい)
■コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。このターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)
《「時空さえも突き抜けろ!」》を使うデッキといえばまずは【ブレストドラグナー】でしょう。
【ブレストドラグナー】デッキレシピ
ただ【ブレストドラグナー】は山上1枚だけの固定だとそこから先が運依存になってしまうので《シナプス・キューブ》などの置き換えにはならないんですよね。ちょっと惜しいです。
そしてもう一つこのカードを使うのが【クランヴィアデリート】でしょうか。
こちらは《不夜城艦 クランヴィア》のアタック時効果で《オールデリート》を撃って勝とうという極めてシンプルなデッキなのですが、このクランヴィアにいかにSAを付与するかが鍵となっています。
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札をシャッフルする。その後、上から3枚を表向きにし、その中の呪文をすべて、このクリーチャーの下に置く。残りを墓地に置く。
■自分の手札から呪文を唱えた時、唱えた後で墓地に置くかわりに、このクリーチャーの下に置いてもよい。
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下から、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
そんなこのデッキですが、《オンセン・ボイラー》で確実に動きやすくなりました。
【クランヴィアデリート】デッキレシピ
2ターン目にブレストorボイラーから3ターン目の時空さえもでクランヴィアの動き出しを狙います。
なおボイラーで墓地にクロックを落としておくと、あとから鬼札王国のトリガーで蘇生させることも可能です。
また余談ですが、長らく再録のなかった《ティラノ・リンク・ノヴァ》だけでなく、《オールデリート》も20周年パックには収録されているのでいまなら結構組みやすいと思います。
赤青で言えば【赤青覇道】系統のデッキでも、現状では確定とはならないでしょうが2ターン目の手札調整として採用される余地はあるのではないでしょうか。
《オンセン・ボイラー》、割と推しです。一家に4台あると何かと便利なボイラーだと思ってます。
ビッグマナ系統
最後に派手目なデッキの紹介です。
オリジナルやアドバンスで共に5cというデッキが活躍しているのは多くの方がご存じかと思います。
つまり5cが強くなったということは、他のビッグマナ系統のデッキも当然強化されているわけなんですよね。
要因となっているのは、主に王来篇第1弾のこの2枚のカードでしょうか。
【 呪文 】
文明 水/火/自然 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに置き、1枚を手札に加え、残りの1枚を墓地に置く。こうして墓地に置いたカード以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / クリスタル・コマンド・ドラゴン / エンジェル・コマンド / メルト・ウォリアー / 文明 光/水/火 / パワー6000 / コスト7
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
■自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。
シータカラーの呪文って結構なくて、これまでは《超次元リュウセイ・ホール》を使うことも多かったのですが、《ドンドン火噴くナウ》はそれを遙かに上回る汎用性+トリガーということで、かなり重宝しています。
一方のザーディクリカさんは左右じゃなくて上下にわかれたフレイザードさんみたいな見た目をして腕の数がザオヴァナイっていますが、モチーフが強いだけに流石に優秀ですね。
特に呪文の詠唱と盾回復というのが受けるデッキで強く、さらにオマケで5500以下破壊という要塞(トーチカ)みたいな役割も果たせるということで、ゲームが長引くほど強いというカードです。
というわけで両者を色の縛りなく使用出来る【白刃鬼】は確実に強くなりましたね。
【白刃鬼】デッキレシピ
ビックマナ系統のデッキも除去がそれなりに出来るようになったことで、数々のメタカードと戦えるようになってきました。
環境で勝てるのかというとまた難しい話にはなってきますが、大会等で遊ぶ分にはそれなりに満足が出来る完成度にはなっているんじゃないかと思っています。
特にこれからも多色の強力なカードは続々登場しそうなので、今後の活躍も楽しみなところです。
おわりに
というわけで今回は王来篇でひっそりと強化されたデッキたちをいくつか紹介しました。
シリーズに汎用性の高いカードが多いと、その分いろいろなデッキが強くなって楽しめるようになるのはいいことですね。
個人的に王来篇のカードはかなり好きで、過去のデッキを弄るのも楽しいので機会があったらまた今回のような紹介が出来ればと思います。
それではまたお会いしましょう。