はじめに
皆さんこんにちは、お久しぶりです、ドリルフィールドです。
徐々に日も長くなり、夏の近づきを感じさせますね。
今回のテーマ紹介&解説は【トラミッド】についてです、皆さんはご存じでしょうか?
フィールド魔法を張り替える事で数々のメリットやモンスターを展開を生み出す、岩石族で構成されたテーマである【トラミッド】
その挙動こそは面白いものの、数々のパワーカードを輩出し、遊戯王最大のインフレ期ともいわれた第9期生でありながら、デッキパワーがかなり低く、殆どの人に見向きされなかったテーマでした。
しかし先日発売された「DAWN OF MAJESTY」に収録されたたった1枚の新規カードで、テーマとしてちゃんと成り立つくらいの激変が!
それがこのカード
詳しくは後述しますが、「なぜか相手ターン中にしかデッキを回せない」【トラミッド】を能動的に動けるように仕立て上げたカードです。
岩石族を汎用的に強化した【アダマシア】の登場もあり、今かなり楽しいテーマです!
それではサンプルデッキを踏まえながらテーマを解説していくので、よろしくお願いします!!
目次
【トラミッド】デッキの特徴
まずは【トラミッド】のテーマとしての特徴を解説しておきます。
テーマ内のカードはたったの9枚!超簡単!
【トラミッド】とは、主軸となる3種類の『墓地に送られると効果が発動するフィールド魔法』を、下級メインモンスターの共通効果
X:相手ターンに1度、自分フィールドの「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
【トラミッド】モンスター共通効果
そのカードを墓地へ送り、デッキからそのカードとカード名が異なる「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を発動する。
を使い、相手ターンに張り替える事で様々なアドバンテージを獲得していくテーマです!
そして何回もフィールド魔法を張り替える事により、攻めの切り札となる 《トラミッド・スフィンクス》のステータスを上昇させたり
守りの切り札である《古代遺跡の目覚め》のコストを確保していくことが可能になります!
今時のテーマには珍しくエクストラデッキのモンスターは存在しないので、構築の自由度が高いです。
しかし、これまでの【トラミッド】デッキは「トラミッド」モンスターが相手ターンにしかフィールド魔法の張り替え効果を使えなかったことにより、実質EXデッキのモンスターが使えず、非常にデッキパワーが低かったのですが
つい先日、新カードである《古代遺跡の静粛》が登場し、自分のターンにガンガンデッキが回せるようになりました。
フィールド魔法が置かれるだけで「トラミッド」魔法・罠がサーチできるので、モンスターに頼らず自分のターンにフィールド魔法の張り替えができるだけでなく
サーチ方法が少なかった《古代遺跡の目覚め》も簡単にサーチできます。
では、それらを踏まえた上で、【トラミッド】デッキを組んでみたので、そちらを見ながら、さらに解説していきましょう!
【トラミッド】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【トラミッド】デッキの解説
まずは「トラミッド」の3体のメインモンスターを見てみましょう。
全員が先ほど説明した、相手ターンにフィールド魔法を張り替える効果に加えて、それぞれが1つずつ自分のターンに使えるメリット効果を持っています。
《トラミッド・マスター》のみが、自分ターンにもフィールド魔法を墓地へ送り、セットカードを破壊する効果を持っていますが、共通する②の張り替え効果は「トラミッド」フィールド魔法が場にないと使えないので、《トラミッド・マスター》のコストに使うのはあまりお勧めできません。
なので、一番重要となるのはこいつ
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 岩石族 / 攻1400 / 守1100
①:フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに岩石族モンスター1体を召喚できる。
②:相手ターンに1度、自分フィールドの「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送り、デッキからそのカードとカード名が異なる「トラミッド」フィールド魔法カード1枚を発動する。
《トラミッド・ハンター》は岩石族モンスターの召喚権を増やす効果を持っています。
【トラミッド】では「トラミッド」モンスターをフィールドに展開してから相手ターンを迎える必要があるので、横並べ効果は重要です。
しかし、その為には貧弱な「トラミッド」モンスターで戦わなければならない…
その弱点を克服するために、岩石族の汎用サポートである「アダマシア」の力を借りる事にしました!
「アダマシア」のチューナーや一部のシンクロモンスターが持つ、共通効果
②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
《魔救の分析者》
を用いて、「トラミッド」に足りない展開力を補ってもらおう、というわけです。
シンクロ召喚も採用できるようになって、一石二鳥!
今回は特に使いやすい2体を採用しました。
これらのモンスターに、岩石族の汎用蘇生カードである
も加えて、場に「トラミッド」モンスターを維持しながらエクストラデッキのモンスターを展開していき、墓地にフィールド魔法がたまったら、《トラミッド・スフィンクス》による高打点でフィニッシュ!というプランです。
その他のカードとEXデッキのモンスターについて
《チキンレース》
【 フィールド魔法 】
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
②:お互いのプレイヤーは1ターンに1度、自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。
《チキンレース》はドロー効果を選択する事で、手札を消費する事なく《古代遺跡の静粛》の効果
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、フィールドゾーンにフィールド魔法カードが表側表示で置かれた場合に発動できる。デッキから「古代遺跡の静粛」以外の「トラミッド」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
《古代遺跡の静粛》の①の効果
を使ったり「トラミッド」フィールド魔法共通の、張り替えられたときに発動する効果を使用する事が出来ます。
《トラミッド・スフィンクス》は墓地のフィールド魔法の種類によってステータスが上がるので、そのかさましにもなります。
「トラミッド」モンスターの共通効果によるフィールド魔法の張り替えは、「トラミッド」フィールド魔法が場になければ使えないので注意しましょう。
また、「アダマシア」に加えて岩石族の展開に役立つモンスターとして、以下の2体を採用しました。
《怒気土器》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 岩石族 / 攻500 / 守500
「怒気土器」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札の岩石族モンスター1体を捨てて発動できる。
そのモンスターと元々の属性・レベルが同じ岩石族モンスター1体を、デッキから表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
《岩石の番兵》
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 岩石族 / 攻1300 / 守2000
「岩石の番兵」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在し、自分フィールドのモンスターが岩石族モンスターのみの場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
《怒気土器》は手札の岩石族を捨てて、デッキから同じステータスの岩石族を特殊召喚する効果。
「トラミッド」を「アダマシア」に変換して展開を伸ばしたり、「アダマシア」から特殊召喚して手札を「トラミッド」に変換したりします。
《岩石の番兵》は自分の場が岩石のみの場合に自己蘇生する効果、継続的にアドバンテージを稼いだり、強力な《ゴルゴニック・ガーディアン》をエクシーズ召喚できるステータスなのも優秀。
《魔救の奇石-ドラガイト》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 岩石族 / 攻0 / 守2200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「アダマシア」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド・墓地の水属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、このカードをデッキの一番上に戻す。
今回採用した、唯一の非チューナー「アダマシア」
《魔救の息吹》の効果で「アダマシア」チューナーを蘇生しながらデッキトップに置くことで確実にドローしながら展開できます。
こいつが重要になるのはEXデッキのとあるモンスターのためなので、詳細は後述。
そうして展開したモンスター達を使って、召喚すべきEXデッキのモンスターについても解説しておきます。
《ゴルゴニック・ガーディアン》
【 エクシーズモンスター 】
星 3 / 闇 / 岩石族 / 攻1600 / 守1200
岩石族レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
ターン終了時まで、選択したモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
また、1ターンに1度、フィールド上の攻撃力が0のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊する。
非常に優秀な妨害効果を持つモンスター、ステータスが低めなので《トラミッド・ダンサー》や《トラミッド・キングゴレム》の攻撃力アップや《トラミッド・スフィンクス》の攻撃誘導効果と上手く噛み合うように立ち回りましょう。
戦闘を通しやすいエクシーズモンスターなので、お馴染みの《 天霆號アーゼウス 》にもなりやすいです。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ特殊召喚された効果モンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える。
《トラミッド・フォートレス》が場にあれば、「トラミッド」達は効果破壊されないので、攻め手を緩めず②の破壊効果を使用可能です。
また、逆にあえて「トラミッド」を巻き込んで発動すれば《トラミッド・スフィンクス》の召喚条件を満たすことも可能です。
①:「トラミッド・スフィンクス」以外の自分フィールドの表側表示の「トラミッド」カードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
《トラミッド・スフィンクス》①の効果
このカードを手札から特殊召喚する。
《ハーピィ・レディ・SC》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 風 / 鳥獣族 / 攻2600 / 守1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードをS召喚する場合、自分フィールドの「ハーピィ」モンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱う。
②:魔法・罠カードの効果が発動した時、相手フィールドのモンスター1体または自分フィールドの「ハーピィ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
《ハーピィ・レディ・SC》の②の効果は「トラミッド」フィールド魔法が墓地へ送られた際の効果に反応するので、相手ターンの妨害効果として狙う事が出来ます。
《水晶機巧-ハリファイバー》から、相手ターン中に《TG-ワンダー・マジシャン》をシンクロ召喚、「ワンダー・マジシャン」の魔法罠を破壊する効果で「トラミッド」フィールド魔法を対象にとりつつ、チェーンしてこのカードをシンクロ召喚できれば不意打ちが可能。
《魔救の奇跡-ドラガイト》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 水 / 岩石族 / 攻3000 / 守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中の岩石族モンスターの数まで相手フィールドのカードを選んで持ち主の手札に戻す事ができる。めくったカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
②:自分の墓地に水属性モンスターが存在し、相手が魔法・罠カードの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
「アダマシア」の切り札にして、特定の条件下で「対象を取らないバウンス」「魔法・罠無効」と二つの強力な効果を使う事が出来るモンスター。
このモンスターの効果発動条件のために、墓地に水属性モンスターが必要なので、《魔救の奇石-ドラガイト》を積極的に墓地に送りたいということですね。
【トラミッド】デッキの回し方
今回のデッキは展開に「アダマシア」チューナーの効果を借りている都合上、多少のランダム要素がついて回りますので、私が実際に組んで回してみたパターンをいくつか解説してみます。
因みに全て先行の想定です。
パターン①
初手
- 《古代遺跡の静粛》
- 《トラミッド・フォートレス》
- 《岩石の番兵》
- 《トラミッド・マスター》
- 《魔救の探索者》
【回してみましょう】
- 《古代遺跡の静粛》を発動
- 《トラミッド・フォートレス》を発動
- 《古代遺跡の静粛》の効果でデッキから《トラミッド・クルーザー》をサーチ
- 《トラミッド・マスター》を召喚、《魔救の探索者》を効果で特殊召喚
- 《魔救の探索者》の効果を発動、捲れた中で特殊召喚が可能なモンスターは《トラミッド・マスター》か《魔救の奇石-ドラガイト》でしたので、「ドラガイト」を特殊召喚
- 《魔救の奇石-ドラガイト》の効果で1ドロー(引いたのは《トラミッド・マスター》、来すぎ!)
- 《魔救の奇石-ドラガイト》と《魔救の探索者》で《魔救の奇跡-ラプタイト》をシンクロ召喚
- 《魔救の奇跡-ラプタイト》の効果を発動、捲れた中で特殊召喚が可能なモンスターは《トラミッド・ハンター》か《魔救の分析者》でしたので、「ハンター」を特殊召喚
- 《トラミッド・クルーザー》を発動
- 《トラミッド・ハンター》の効果で手札の《トラミッド・マスター》を召喚
- 「トラミッド」が召喚されたので《トラミッド・クルーザー》の効果でライフを500回復しつつ、1ドロー(引いたのは《トラミッド・ダンサー》)して、手札の《岩石の番兵》を捨てる
- 場に岩石族しかいないので《岩石の番兵》を効果で墓地から特殊召喚
- 《岩石の番兵》と《トラミッド・ハンター》で《ゴルゴニック・ガーディアン》をエクシーズ召喚
- 相手ターンを迎えて、《トラミッド・マスター》の効果でフィールド魔法を《トラミッド・キングゴレム》に張り替え
- 墓地に送られた《トラミッド・クルーザー》の効果で《トラミッド・スフィンクス》をサーチ、《古代遺跡の静粛》の効果で《トラミッド・クルーザー》をサーチ
- もう一体の《トラミッド・マスター》の効果でフィールド魔法を《トラミッド・フォートレス》に置き換え
- 墓地に送られた《トラミッド・キングゴレム》の効果で《トラミッド・スフィンクス》を手札から特殊召喚
【最終的な状況】
【盤面の解説】
- 《ゴルゴニック・ガーディアン》のモンスター効果を無効にする効果
- 《トラミッド・フォートレス》で岩石族は全員、守備力が500上がり効果では破壊されない
- 《トラミッド・スフィンクス》により「スフィンクス」しか攻撃対象にできない
- 《トラミッド・スフィンクス》は攻撃力4000、守備力4500
- 《古代遺跡の静粛》により、モンスターが戦闘か効果で破壊されるとデッキから後続の「トラミッド」が特殊召喚される
更に手札に《トラミッド・クルーザー》がありますので、例えモンスターが返されても
次のターンにフィールド魔法を張り替える事で、再展開が可能な上に
墓地にコストがたまってきたので、強力な《古代遺跡の目覚め》もサーチしていけるでしょう
かなりいい感じですね!ではもう1パターン試してみましょう
パターン②
初手
- 《トラミッド・スフィンクス》
- 《古代遺跡の目覚め》
- 《魔救の奇石-ドラガイト》
- 《魔救の探索者》
- 《魔救の息吹》
中々渋いですね、《魔救の探索者》の捲れ方次第になりそうです
【回してみます】
- 《魔救の奇石-ドラガイト》を召喚
- 《魔救の探索者》を効果で特殊召喚
- 《魔救の探索者》の効果発動、捲れた中で特殊召喚が可能なモンスターは《トラミッド・マスター》のみなので、そのまま特殊召喚
- 《魔救の探索者》と《魔救の奇石-ドラガイト》で《魔救の奇跡-ラプタイト》をシンクロ召喚
- 《魔救の奇跡-ラプタイト》の効果を発動、捲れた中で特殊召喚が可能なモンスターは《トラミッド・ダンサー》《魔救の探索者》《怒気土器》だったので、《魔救の探索者》を特殊召喚
- 《魔救の探索者》と《魔救の奇跡-ラプタイト》で《魔救の奇石-ドラガイト》をシンクロ召喚
- 《魔救の息吹》で《魔救の奇石-ドラガイト》を墓地から特殊召喚
- 《魔救の奇石-ドラガイト》が「アダマシア」カードの効果で特殊召喚されたので1ドロー(引いたのは魔救の息吹)
- 《トラミッド・マスター》と《魔救の奇石-ドラガイト》で《御影志士》をエクシーズ召喚
- 《御影志士》の効果で《魔救の奇石-ドラガイト》をエクシーズ素材から取り外しつつデッキから《魔救の分析者》をサーチ
- 《古代遺跡の目覚め》をセット
【最終的な状況】
【盤面の解説】
- 《魔救の奇跡-ドラガイト》による魔法罠の発動の無効
- 《古代遺跡の目覚め》による表側カード破壊
パターン①ほど、派手には動けませんでしたが、《魔救の奇跡-ドラガイト》による魔法罠、《古代遺跡の目覚め》によるモンスターに対するけん制が効いている手堅い盤面になりました。
手札にはドローした《魔救の息吹》及び、サーチした《魔救の分析者》
セットされている《古代遺跡の目覚め》のコストが2回以上あるので、次のターンはそれらのカードから再展開を狙いたい感じです。
もう1パターン試してみましょう。
パターン③
初手
- 《メタバース》
- 《古代遺跡の目覚め》
- 《古代遺跡の静粛》
- 《トラミッド・ダンサー》
- 《魔救の息吹》
かなりきつい手札ですが最強カードである《古代遺跡の静粛》を引けているので耐え、といった感じです。
【回す?】
- 《トラミッド・ダンサー》を召喚
- 《古代遺跡の静粛》を発動、《メタバース》及び《古代遺跡の目覚め》をセット
- 相手ターンを迎え、《メタバース》を発動、効果で直接《トラミッド・キングゴレム》を発動します
- フィールド魔法が置かれたので《古代遺跡の静粛》の効果で《トラミッド・クルーザー》をサーチ
- 墓地へ送られた《トラミッド・クルーザー》の効果で《トラミッド・スフィンクス》をサーチ
【最終的な状況】
【盤面の解説】
パターン③は全然デッキを回すことなく相手ターンを迎える事になりました。
しかし、見た目ほど状況は悪くないといえます。
盤面に《古代遺跡の静粛》があるので、《トラミッド・ダンサー》がもし戦闘や効果で破壊された場合
デッキから別の「トラミッド」が特殊召喚され、共通効果で《トラミッド・キングゴレム》が《トラミッド・フォートレス》に貼り替わり
手札の《トラミッド・スフィンクス》が特殊召喚されます(守備力4000効果破壊されない、他のモンスターは攻撃対象にならない)
また、《古代遺跡の目覚め》の効果も使えるようになり、除去か展開を選択できます。
もし《トラミッド・ダンサー》がそれ以外の方法で除去されても
手札に《トラミッド・クルーザー》と《トラミッド・スフィンクス》をサーチしているので
次のターンはフィールド魔法の張り替えから展開していくことが可能です。
異なる展開例を踏まえて
前章の3つの異なる展開パターンでは、それぞれ重要なポイントが異なります。
パターン①:「アダマシア」+「トラミッド」が来た場合
パターン①では《古代遺跡の静粛》+「フィールド魔法」という組み合わせに加えて、「アダマシア」側の展開カードも引いていました。
ですので、最終的には大型モンスターに加えて、「トラミッド」モンスターを場に残すよう意識していました。
《岩石の番兵》を引いていたので、「アダマシア」の効果で捲っていく過程で、《トラミッド・ハンター》が出れば、《ゴルゴニック・ガーディアン》が展開できるなという事は意識していました。
結果として「アダマシア」で盤面を広げ「トラミッド」で後続を確保、という理想的な動きになりましたね
パターン②:「アダマシア」だけ来ていた場合
パターン②では「トラミッド」のフィールド魔法が来ていませんでしたが《魔救の探索者》及び《魔救の息吹》、そしてなにより《魔救の奇石-ドラガイト》が引けていたので
最終盤面は《魔救の奇跡-ドラガイト》にするつもりで「アダマシア」の効果を使っていきました。
《古代遺跡の目覚め》も引けていたので、多少カードを多めに使っても取り返せるつもりで大胆に動きました。
途中の《魔救の奇石-ドラガイト》のドロー効果で、フィールド魔法を引けることを狙っていたのですが、引けなかったので《トラミッド・マスター》は《御影志士》の素材にしました。
そうやって後続をサーチしておくことで、いざフィールド魔法を引いた時に「トラミッド」モンスターと一緒に並べれるように意識して回しています。
このパターンでは《魔救の奇石-ドラガイト》を墓地に送る算段が付いていなかった場合、《水晶機巧-ハリファイバー》を経由する事で墓地に無理やり水属性を送り込むことも視野に入れます。
《水晶機巧-ハリファイバー》は《魔救の探索者》をリクルートした後は《転晶のコーディネラル》にするのが良いでしょう
リンク先のモンスターを守れるだけでなく、岩石族なので色々なカードの発動条件や、コストになる事が出来ます。
パターン③:「トラミッド」だけ来ていた場合
パターン③は「トラミッド」関連のカードだけが来ていた場合でしたね。
基本的には耐えの構えになるのですが、《古代遺跡の静粛》さえ来ていれば、圧縮率はかなりのものになるので、無理やりにでもデッキを回すのが肝要です。
《トラミッド・スフィンクス》は《古代遺跡の静粛》のリクルート効果で、直接デッキから出すこともできるので、最低限の戦線維持は可能です。
「トラミッドを召喚、エンド」を恐れないようにしましょう。
ちなみに《古代遺跡の静粛》が先に破壊されたら終わりです(泣)
【トラミッド】を使った別のデッキパターン
今回のデッキは「トラミッド」の利点を最大限活かすため「アダマシア」と組み合わせましたが、昨今の岩石推しも相まってカスタム性は非常に高いです!
《同胞の絆》軸メタビート
《同胞の絆》
【 通常魔法 】
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
岩石族、地属性、レベル4には「コアキメイル」を初めとした非常に優秀なメタ効果を持ったモンスターが揃っています。
これらのモンスターを《トラミッド・フォートレス》や《トラミッド・スフィンクス》で守るタイプ、欠点としては友達が減る可能性があります。
《E-HERO ダーク・ガイア》軸
【 通常魔法 】
自分の手札または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを1体ずつゲームから除外し、「ダーク・フュージョン」の効果によってのみ特殊召喚できる融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は「ダーク・フュージョン」による融合召喚扱いとする)
【 融合モンスター 】
星 8 / 地 / 悪魔族 / 攻? / 守0
悪魔族モンスター+岩石族モンスター
このモンスターは「ダーク・フュージョン」による融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの元々の攻撃力は、融合素材に使用したモンスターの攻撃力の合計の数値となる。
このカードの攻撃宣言時、相手フィールド上に存在する守備表示モンスター全てを表側攻撃表示にする事ができる。(この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。)
《ダーク・コーリング》による墓地融合で《E-HERO ダーク・ガイア》の融合召喚を狙っていくタイプ、もう片方の融合素材である悪魔族は「トロイメア」等のEXデッキのモンスターを使えば簡単。
《モンスターゲート》《名推理》軸
【 通常魔法 】
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキをめくり、そのモンスターを特殊召喚する。他のめくったカードは全て墓地に送る。
【 通常魔法 】
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを墓地へ送る。
デッキの中身を最低限のモンスターとフィールド魔法だらけにすることで《モンスターゲート》と《名推理》で大量に墓地肥やしを進め《トラミッド・スフィンクス》の攻撃力の大幅アップを狙うというもの。
他にも【メガリス軸ランク4】や【化石】と混ぜる等、選択肢の幅は非常に多いです!
単体で相性の良いカード達
最後に、今回は採用しなかったものの、単体で「トラミッド」と相性の良いカードを紹介しておきます。
《ブロックドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 8 / 地 / 岩石族 / 攻2500 / 守3000
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・墓地から地属性モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
「ブロックドラゴン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの岩石族モンスターは戦闘以外では破壊されない。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
レベルの合計が8になるように、デッキから岩石族モンスターを3体まで選んで手札に加える。
何故禁止カードになっていないか疑われるほどのぶっ壊れカード
デッキ内の岩石族のレベルがうまく調整できれば、最強カードになります。
今回は「トラミッド」のテーマ紹介で、「アダマシア」に加えて、このカードが入るとぶっちゃけ「トラミッド」の必要性が薄れてしまうので不採用でした。
デッキに「パワー」が足りないと感じたらぜひ試してみて下さい。
その際、以下のカードをセットで採用するのもおすすめです。
《金満で謙虚な壺》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はカードの効果でドローできない。
①:自分のEXデッキのカード3枚または6枚を裏側表示で除外して発動できる。除外した数だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの一番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。
《金満で謙虚な壺》は別段相性がいいわけではないのですが、先ほどの展開例の項目でも説明した通り、「トラミッド」は《古代遺跡の静粛》が非常に重要なカードになっているものの、そのカード自体はサーチできません。
ですのでこのカードを使ってでもぜひ何とか初手に握る重要性が高いこともお伝えしておきます。
幸い「トラミッド」自体はEXデッキを使わないテーマですので、難なく採用はできると思います。
おわりに
今回は9期生の中でもかなり謎が深いテーマであった「トラミッド」の解説でした。
パターン①での展開例を見ていただくとおわかりいただけたと思うのですが、「アダマシア」のデッキを捲って展開するのも、相手ターン中にフィールド魔法を張り替えまくるのも、他のデッキにはない独特な挙動でとても楽しい!
レシピ外からも好きなフィールド魔法を採用して、超打点の《トラミッド・スフィンクス》を造るのも楽しいので、是非一回手に取ってみて下さい。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!