~前回までのあらすじ~
6/17ぼき「やっっっっっと記事書けたー!!!!!!!!
思った以上に時間かかったけど、まあ『ウォズレック』自体はもう暫く環境に居座れそうだし、月末の中間発表まで《ヒラメキ・プログラム》が生き残ってくれれば
(出典:前回の記事)
(出典:デュエルマスターズ)
(出典:pixabay)
これ以上ないくらいの即落ち2コマ。 いやもとい4コマ。
ここまで流れるようだと「いやこれはこれで記事としては美味しいかな」という気にもなりますが、実害のダイレクトアタックを食らった身としては、放っておくのも忍びない。
ガチまとめでタカラトミーに対する文句や苦情をつらつらと書いてやろうかとも思いましたが、自分がガチで怒られそうなため見送り。 ガチまとめだけに。
逆に生産的に行きましょう。
これが美味しいネタだと分かっているのなら、それを使ってやらない手はないです。
カードというのは、使われてこそその存在意義があります。
であれば、自分も今まで散々お世話になった《ヒラメキ・プログラム》以下殿堂入りするカード群を使ってCSに出て、それを記事にする。
それが自分なりの誠意というものです。
(出典:デュエルマスターズ)《セイレーン・コンチェルト》、《ガヨウ神》、《“轟轟轟”ブランド》、《ヒラメキ・プログラム》、《ヴォルグ・サンダー》
ですが、ここで大きな障害が。
次の殿堂試行である6月末までに来る休日の数は、たったの4日。
5枚のカード、5つのデッキをフルパワーで使うには、CSの数が足りないのです。
関西では不思議な力で4日で5つのCSに出れますが、それも負けるのが前提。
そんなものは誠意とはとても呼べません。
ならば答えは、やるべきことはたった一つ。
「1つのデッキで殿堂カードを全て使うしかない」。
自分自身の誠意をかけた本気の追悼が今、始まります。
目次
●殿堂カードを使う条件
「5枚の殿堂カード全てを同居させたデッキを作る」。
簡単なようで、難しいコンセプトです。
いくら殿堂入りまで果たしたハイスペックカード達であっても、背景にはそれらを殿堂入りたらしめるだけのデッキ単位のシナジーがあります。
トップメタの『赤白轟轟轟』に適当に殿堂カードをぶち込んだだけでは、只の環境最強デッキWithゴミの集まりであり、カード的にも誠意的にも意味が無いのです。
つまり、それらをある程度でも機能させられるデッキを組まなければなりません。
それにはどうすればいいか。
答えは、デッキに求めるカードひとつひとつの特徴を見ていけば分かる筈です。
(出典:デュエルマスターズ)
・ある程度コスト域をばらけさせる必要がある。
・ある程度コストごとのクリーチャーを絞る必要がある。
・手撃ちする青色がある程度必要。
(出典:デュエルマスターズ)
・超次元呪文が必須。
(出典:デュエルマスターズ)
・手札の枚数をキープできるデッキでなければならない。
・マナ回収が有益でなければならない。
・手撃ちする青色がある程度必要。
(出典:デュエルマスターズ)
・ジョーカーズの枚数が多くなくてはならない。
・手札が増える事前提のデッキでなければならない。
(出典:デュエルマスターズ)
・ドローするため赤色がある程度必要。
・手札が減る事前提、あるいはマナが伸びるデッキでなければならない。
・・・もう既に、《ガヨウ神》や《“轟轟轟”ブランド》の他のカードとのアンチシナジーぶり辺りとかに結構な腐臭が漂っていますが、これを克服してこそ誠意を示せるというもの。
これだけだと全く方向性が見えなさそうな感じですが、これら全てを統合すると、
・手札もマナも伸ばせる、故に受け重視の、
・赤色、青色を積める、
・コスト域のばらけさせやすいジョーカーズデッキ
を組めれば正解に近いと分かります。
ジョーカーズを軸にするならば、少なくとも赤は確保が可能ですし、このコンセプトにこれ以上無くガッチリはまるカードもあるのです。
それが《ドンジャングルS7》。
(出典:デュエルマスターズ)
これならば、受け手段として相手のクリーチャーをシャットアウトしてくれる上に、マナや手札を伸ばした末のゴールにもなってくれます。
カードパワーも『チェンジザドンジャングル』や『黒緑ドンジャングル』のお墨付きです。
緑を積めばマナを伸ばす事だってナチュラルに可能ですし、《ガヨウ神》を引かなかった時に《“轟轟轟”ブランド》をG.G.Gする事だって可能かもしれません。
つまり、「マナを伸ばしながら《ガヨウ神》で後続を確保し、並べ合いは《“轟轟轟”ブランド》で制しながら《ドンジャングルS7》に繋げて蓋をするデッキ」。
完成形は見えました。
あとは組み上げるのみ!
●「追悼式」爆誕
(出典:ガチャログ)
神。
神が生まれてしまった。
いやどっからどう見ても赤緑ジョーカーズwithゴミの集まりやん!、と思う人もいるかもしれません。
大いに違います。
このデッキだからこそのギミックを沢山ぶち込んであるんです。
まず大きなポイントは、テンプレの『赤緑ジョーカーズ』と違ってロングゲームに勝てるジョーカーズが全部抜けた穴を補うために積んだ《ニコル・ボーラス》と《光神龍スペル・デル・フィン》。
(出典:デュエルマスターズ)《ニコル・ボーラス》、《光神龍スペル・デル・フィン》
これにより、殿堂カード達の手打ちに使う青色を確保すると共に、
3tブースト→《灰になるほどヒート》or《ガヨウ神》→《ソーナンデス》→《ドンジャングルS7》→《ニコル・ボーラス》or《光神龍スペル・デル・フィン》というブン回りの実質4キルルートで事故ったビートダウンやコントロールを軒並み刈り取れます。
(出典:デュエルマスターズ) 《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》、《ガヨウ神》、《ソーナンデス》、《ドンジャングルS7》、《光神龍スペル・デル・フィン》、《ニコル・ボーラス》
この時点で《ガヨウ神》の殿堂パワーは文句なく活かせていますね。殿堂パワー万歳。
(出典:デュエルマスターズ)
勿論、並べ合いになるような事があれば《“轟轟轟”ブランド》が纏めて粉砕してくれます。
え?増えた手札全部吐き出してまでやる意味あるのかって?
気にしたら負けです。
殿堂パワー万歳。
(出典:デュエルマスターズ)
数多ある《ドンジャングルS7》からのフィニッシャーとして《デルフィン》を選んだのは《ヒラメキ・プログラム》による芸術点故です。
それ以外にも棒立ちの《ガヨウ神》を半分の確率で《ソーナンデス》にチェンジ出来たり、 《“轟轟轟”ブランド》を外すことあるけど《ドンジャングルS7》にチェンジ出来たり、ポテンシャルも存分に発揮できています。
このせいで《神秘の宝箱》で《デルフィン》を埋めるか悩む場面は結構ありますが、殿堂入りする程の最強カードならそれらを全て跳ね除けて勝利できる筈です。
殿堂パワー万歳。
(出典:デュエルマスターズ)
この次期プレミアム殿堂カードも忘れる事はありません。
この為にこちらも殿堂カードの、《超次元ガロウズ・ホール》を搭載しています。
1枚だけじゃねーか!!!とかいう野暮な突っ込みは勘弁してください。この色で《ヴォルグ》出せるまともなカードこれしかない
潔く超次元ゾーンは1枚だけで行こうかとも思ったんですが、流石にこれだと弱すぎる相手への最低限のブラフと、最後に一度は相方と共にデッキに積んでやりたいという仏の心によって8枚積んでいます。
(出典:デュエルマスターズ)
この超次元でいつ《ヴォルグ》出すのかって?
・・・・・・・殿堂パワー万歳!
(出典:デュエルマスターズ)
こいつは・・・・・・・・・・・・!
・・・・・・・・・・・・・・殿堂カード万歳!!
と、このようにまさに完璧なロジック。
ところどころ、ほんの少しの粗もありますが、これ以上ないくらい余すことなく殿堂カードを使いきれています。
さらにそれだけじゃありません。
なんとこのデッキ、現環境の様々なデッキに有利なのです。
CASE①.vs『赤白轟轟轟』
(出典:デュエルマスターズ) 《“轟轟轟”ブランド》、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》、《BAKUOOON・ミッツァイル》
《サイコロプス》がGRクリーチャーの一部にはナチュラルに突き刺さる上、《奇石 ミクセル》が出なければ《灰になるほどヒート》→《ソーナンデス》→《ドンジャングルS7》での即死ルートがあります。
勿論有利です。
CASE②.vs『ウォズレック』
(出典:デュエルマスターズ) 《ヒラメキ・プログラム》、《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》、《超竜バジュラズテラ》
この対面は、《サイコロプス》を握りつつ《神秘の宝箱》で《ニコル・ボーラス》を持ってくる事で、相手の《超竜バジュラズテラ》の返しに一気に盤面を流すことが出来ます(相手が先手3キルしなければ)。
当然有利です。
CASE③.vs『ジョーカーズ』
(出典:デュエルマスターズ) 《ジョット・ガン・ジョラゴン》、《アイアン・マンハッタン》、《ポクチンちん》
パッと見この辺のカードが結構きついように見えるでしょうが、
《“轟轟轟”ブランド》が入っていたデッキで『ジョーカーズ』に不利だったデッキなんて今まで存在しません。
必然有利です。
CASE④.vs『チェンジザドンジャングル』『ハンデス』『ドルマゲドン』『墓地ソース』『5cコントロール』『赤青覇道』、その他諸々
(出典:デュエルマスターズ) 《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》、《ブレイン・タッチ》、《暴走龍 5000GT》、《蒼龍の大地》、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》
よくわかりませんが先手4t《ドンジャングルS7》《ニコル・ボーラス》すれば全部死んでくれるでしょう。
一部、ハンデスも呪文ロックも《ガヨウ神》のリソース作戦すら効かないような相手もいる気がしますが、 殿堂入りまでするようなカードを5枚ぶち込んだこのデッキのカードパワーに勝てるはずがありません。
無論有利です。
まさかの(知らんけど)全環境対面有利。
まるで往年の『緑単猿ループ』の時のようなソリューションみを感じます。
只の殿堂カードリスペクトのファンデッキだと思っていたのに、こんな怪物が爆誕してしまうとは・・・・!!!
これを調整するに当たって、マラかっちの連中に大真面目に「青色のジョーカーズ居ないの?」と聞いて正気を疑われたりもしましたが、これならガチな心配され甲斐もあったってもんです。
このデッキなら、天下を取れる。
・・・と、ここまでを夢オチのごとく深夜テンションで考えつつ布団に入った翌日、冷静になった頭で散らかったデッキ(もどき)を見直したときの自分の気持ちを答えよ(配点114514点)。
●本気で追悼式、本番
そして日はあっという間に過ぎ、週末のはっちCS。
公認CSにおける最大倍率、4.8倍CSです。
DMPランキングのレースに勝ち残るために必要なポイントの水準が年々高まるにつれて、こうした高倍率のCSには、その地域だけでなく日本全国から強豪が集うようになりました。
日本全国を津々浦々する地獄の旅。
それも全ては最大の舞台、日本一決定戦で戦うため。
そしてそれすら超えて頂を目指すため、彼らはこの場に集っているのです。
そんな中、そんな全国から集まった彼等とは540°くらい方向の違う志でこの場にいるオタクがひとり。
集まった猛者たちの数は、284人。
「殿堂カードへの感謝の意」を示すには十分な舞台が整いました。
それが如何にクソで、もしこれに負けた相手がtwitterで愚痴を垂れ流さずにいられないようなデッキであったとしても。
如何に始まってちょっとした辺りでユーリくんに中身見せたら「やる気ないならCS来んなよ!!」と叫ばれたデッキだったとしても。
自分はその意志を、貫き通してみせる。
twitterで愚痴…知り合い曰く、本当に書かれてたらしいです。 だが本望。
ユーリくん...このデッキ見せた時の反応は大体これかクソウケるかのどっちかでしたが、彼はダメな方だったっぽいです。 笑ってたけど。
R1.vs『赤白轟轟轟』
相手は後手《希望の親衛隊ラプソディ》→《奇石 ミクセル》→《ヘブンズ・フォース》《正義の煌き オーリリア》《“轟轟轟”ブランド》という動き。 呪文が封じられても、《サイコロプス》さえあれば返せる・・・・・!
が、祈りのドローで引けず普通に殴られて負け。
0-1
R2.vs『赤青覇道』
相手は知り合い、なんなら前回も当たったド ッ シ ュ 。 ま た お ま え か 。
あ、試合の方は先手4ターン目《ニコル・ボーラス》が決まるハンドを貰ってニコニコしてたらドッシュが後手3キルぶちかましてきて負けました。
なんてやつだ。
0-2
R3.vs『5cコントロール』
相手が《フェアリー・ミラクル》2ブーストを決めた後の後続が無いらしく、その隙に《ガヨウ神》の殿堂パワーで手札ガメまくって、 《ドンジャングルS7》《ニコル・ボーラス》《ドンジャングルS7》《光神龍スペル・デル・フィン》とか無茶苦茶やって勝ち。
やった!やっと勝てた!
1-2
R4.vs『赤白バイク』
相手の2回走ってきたバイクをシールド0枚になりながらも捌ききって、盤面並べきるまでの2ターンで下バイク引かれるかどうかの勝負に。
でも結局何も引かれず、並べてぶん殴って勝ち。
あとここで《ヒラメキ・プログラム》遂に使えました。 50%の確立を超えて《ソーナンデス》爆誕。
2-2
R5.vs『ウォズレック』
よし!先手取った!
(出典:デュエルマスターズ)《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》、《ソーナンデス》、《ドンジャングルS7》、 《光神龍スペル・デル・フィン》
3-2
R6.vs『絶十サッヴァーク』
《ガヨウ神》《ドンジャングルS7》《ニコル・ボーラス》でのリソース勝負VS《音奏ハイオリーダ》《転生ノ正裁Z》等強力カードの連続トップ勝負という展開。
その末、リソース枯れて《“轟轟轟”ブランド》2枚を投げつけて殴りに行くもシールド0枚で耐えられ、《奇跡の革命 ミラダンテ》まで出てきて「あーこれは負けたなー」と思うも、相手のTブレイクで《灰になるほどヒート》《サイコロプス》出来て《煌世主 サッヴァーク†》吹っ飛んで勝ち。
心臓に悪すぎる・・・・
(出典:デュエルマスターズ)《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》、《サイコロプス》
4-2
R7.vs『赤青覇道』
っしゃ!先手取った!
しかも今回は《セイレーン・コンチェルト》で《“轟轟轟”ブランド》回収してG.G.Gするオマケ付き。
5-2
R8.vs『ウォズレック』
《神秘の宝箱》が無くて《ニコル・ボーラス》が置けない。 これは負けたなぁ、と思いながら眺めてたら、 ・・・・なんか相手ももじもじしてるぞ。
相 手 も 事 故 っ て た 。
めっちゃのろのろ《ガヨウ神》出して、引いてきた《神秘の宝箱》撃って一安心しながら8マナにしたら相手の方が投了。
結果、6-2。
・・・・6-2!!!!???? 2-6の間違いでなく!!??
オポ次第で予選を上がれるラインです。
「殿堂カード5枚全部ぶち込んでデッキ組んでみたけどやっぱクソデッキだったー!」
って叫ぶつもり満々で始めたのに、予想以上の好成績。
とは言えここまでくると欲は出るもので、ワンチャン上がらないかと祈るように順位表を見ると・・・
うーん、流石に0-2からのサブマリンで期待するのは無理があったみたいです。
オポ弱すぎてtop32からも漏れてるし。
現実は厳しい。
とは言え、この戦績なら追悼の意くらいは示せたんじゃないでしょうか。
半分以上の相手が首傾げながらプレイしてたましたし。
なんだかんだゴミだと思ってた殿堂カードも全て使えたし、言う事無しで・・・
・・・・・ん・・・?
(出典:デュエルマスターズ)
・・・・正直すまんかった。
●さらば殿堂カード達
こうして、環境はまた次のステージを迎えます。
栄華を極め、殿堂入りまで果たしたカード達も、これでまたカードプールの海の底へ。
ですが、こんな事の顛末をマラかっちで聞いた連中に「認めたくないんだけど」と吐き捨てられるような頭のおかしい使われ方は極端にしても、その「栄華」はプレイヤーの中に必ず刻まれています。
それがいつか、次の環境を作り上げる礎となるのでしょう。次のクソデッキを組む礎にも
だからこそ、次の環境へ向けて。
さらば、殿堂カード達!
(出典:ガチャログ)