デュエルマスターズに限らずあらゆる勝負に強くなる秘訣があるとしたら、
あなたは知りたいと思うだろうか?
「何をバカなことを言っているんだ」
「そんなものがあったら苦労しない」
いくつもの疑いの声が聞こえてくるようだ。
それでは、勿体ぶらずにお伝えしよう。
出典:デュエルマスターズ
それはっ……
出典:デュエルマスターズ
それはっっっ……
出典:デュエルマスターズ
「礼儀正しくすること!!!」これに尽きる!
出典:デュエルマスターズ
ブラウザブックしようとする気持ちを抑えて、少しお付き合いいただけると幸いだ。
目次
1、最初の1歩は他力本願!強いやつらは大体友達!?
読者諸兄には、自分が初心者だったころを思い出してほしい。
マナカーブもデッキコンセプトも何1つわからず、思ったままに40枚を選んで戦っていた時代が、きっと誰にでもあるだろう。
ちなみに私は《コッコ・ルピア》以外大半がドラゴンというデッキで、《超新星アポロヌス・ドラゲリオン》にのみスリーブを付けて初めてデュエルロードに参加し、注意を受けた上に全敗した苦い思い出がある。
出典:デュエルマスターズ
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そんなドリームデッキを使っていた私が、どうやって次のステップに進んだか。
それは、「強い人に教えてもらう」ことだった。
「ドラゴンは強いけど、それだけだと速攻に倒されちゃうから、マナを増やすカードやシールドトリガーを入れるといいよ」
出典:デュエルマスターズ
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「コストが大きいクリーチャーばかりだと手札事故が起きちゃうから、やりたいことは絞った方がいいかも」
出典:デュエルマスターズ
勝負で強くなるにはどうすればいいか。
それはやはり、強い人とたくさん対戦することである。
では、強い人と対戦するにはどうすればよいか。
大会に出るというのはいいだろう。しかしそれだけでは、対戦は1回きりで終わってしまう。
1番いいのは、その人と親しくなることである。
親しくなれば何度も対戦できるし、こうした方がいいというアドバイスも貰える。
では人は、どんな相手と仲良くなりたいだろうか。
出典:デュエルマスターズ
挨拶をしない、タメ口で話してくる、相手のカードに勝手に触る、雑に扱う。
そんな人とは関わりたくないと思う方が大半だろう。
逆に、きちんとした挨拶、最低限のマナーを守っていれば、親しくなるとまではいかずとも、再戦の申し込みを断られるということは殆どないはずだ。
人は、誰かに教えるということを本能的に好む生き物である。
「今の対戦、どこが良くなかったでしょうか?」
「何かアドバイスいただけませんか?」
真摯な態度で尋ねれば、喜んで語りだすという人は多いはずだ。
ぜひ積極的に聞いてみてほしい。
2、傲慢君には天罰を!くらえ必殺両者敗北!!
出典:デュエルマスターズ
「誰かに教えてもらわなくても俺は強い!だからマナーを守る必要なんかないんだよ!!」
そう思われた方も中にはいるかもしれない。
なのでここでは、「態度が悪いと自分が損する」ということを倫理道徳を抜きに説明しようと思う。
両者敗北制度(正式名称かはわからないが)というものをご存知だろうか。
時間切れになって決着がついていなければ、どちらも敗北扱いにするというルールのことで、GPやCSなどで採用されている。
この両者敗北というものは、プレイヤーにとって通常の敗北よりも避けたいものである。
これに関して、少し説明する。
例えば、予選を6回戦行い、全勝及び5勝した人全員と、4勝した人の中でオポネントが高い人が決勝ラウンドに進めるという大会があったとする。
オポネントというのは、対戦相手の強さによって変動する値のことだ。
同じ1勝でも、大会で全敗している相手から得る1勝と、あなた以外には負けていない人から得られる1勝なら、後者を高く評価するというものだ。
つまり、プレイヤーにとって望ましい順に 勝利>通常の敗北>両者敗北ということになる。
私は以前、攻撃的な態度をとるプレイヤーとこの両者敗北制度を採用している大会で対戦することがあった。
悲しいことだが、こういう方が一部いるのは事実。取り立てて驚くことではない。
だから、私が真に驚いたのは次の瞬間だった。
「チャージ、終わり」
対戦相手がマナに置いたのはなんと……
出典:デュエルマスターズ
《ニコル・ボーラス》。ロングゲームを行うデッキに採用されることの多いカードだったからだ。
私の脳内には疑問符が浮かんだ。
「この人、時間切れになったらどうするつもりなんだ……?」
時間が切れたら、自らの敗勢を認めたプレイヤーの多くは投了するだろう。
私にもその経験がある。
しかし考えてほしいのは、時間切れになってからの投了というのは、対戦相手を利する行為なのだ。
相手に悪印象を持たれた場合、投了してくれるかどうかというのは相当に怪しい。
時間切れになるかもしれないデッキを使うのになぜこんな態度をとるのか、私の疑問が解けることはついになかった。
「合理的に考えたら、どうせ負けるなら投了したほうがいいに決まっている」
そう考える人も少なくないだろう。
しかしこの意見は、合理的という言葉を少し誤解しているように思う。
合理的とは、感情を抜きにして損得だけを考えるということではない。
損得、自身の利益も考えるが、そこには感情もかなり関わってくるのである。
人間の性質について、以下の例で考察する。
・最後通牒ゲーム
「AとBが2人で100万円を分ける。どのような割合で分けるかはAが決め、その内容での受け取りを実行するかはBが決める。Bが受け取りを拒否した場合、両者ともに1円ももらえない。」
あなたがAなら、どのような割合を提示するだろうか?
そしてBなら、どのくらいもらえれば受け取りを実行するだろうか?
もし、感情を抜きに考えるなら相手には1円でも与えればよいし、貰えるなら1円でも貰うべきということになる。
だが、そんなことはまず起きない。
人は、感情を抜きに行動することなど殆どない。
(自身の感情を押し殺すのは、そうすることによって他の、より大きな利益を得られると判断した場合だけである)
この例でいうと、自分の取り分が3割を切ると受け取りを拒否する人が多くなる。
そしてこの時、相手との関係性、好感度なども大きく結果に影響することがわかっている。
投了するというのも、「オポネントを高くして予選を上がる確率を高めたい」
「このまま続けても自分が負けただろうから納得できる」そう思うから負けを認められるのだ。
さてここで考えてほしい。
残念ながら時間切れとなってしまった。
このままでは両者敗北となり、互いにとって最悪の結末が訪れてしまう。
敗北を認めれば、対戦相手の勝利数は増え、オポネントは高くなる。
もし試合が続いても恐らく負けているだろうし、ここは潔く投了するか。
……いや、ちょっと待て。
目の前の対戦相手は、自分に失礼な態度をとっていたぞ?
この相手に勝ち星を与えるのか?
そのくらいならいっそ、どちらも負けの方がましだ。
こう考える人がいないと、言い切ることができるだろうか。
いやむしろ、そう考える人の方が多いと私は思う。
私自身も、相手の態度に起因する両者敗北を選択したことが何度かある。
どう考えても、対戦相手に悪印象を抱かせるのは得策ではない。
こう言うと、「対戦相手に媚びろというのか」と思う方もいるかもしれない。
私が言いたいのは、そういうことではない。
おそらく多くのプレイヤーは、気に入らない、第一印象でどうしても好きになれない相手と対戦をしたことがあるだろう。
前章で言ったことと矛盾を感じる方もいるかもしれないが、そういう相手と仲良くする必要はない。
だが、うまくやることは重要だ。
対立を表面化させない。割り切って慇懃無礼な態度で接するのもよいだろう。
敬語には、敬意を示す以外に相手との距離をとるという働きもあるのだから。
貴方が誠意ある態度をとることで、相手の道連れ行為をケアできるのだ。
勝率を少しでも上げられるのであれば、これは優れたプレイングといえるだろう。
であれば実行できるのは優れたプレイヤーであり、そして何より、優れた人間である。
あらゆる観点から考えてもこれをやらない手はないだろう。
そこに打算があろうとなかろうと、礼節あるプレイヤーが増えることを切に望む。