目次
はじめに
こんにちは、みるみるです。
閲覧ありがとうございます。
突然ですが、皆さん…
生きていくの、ストレス溜まりませんか?
世知辛い現代社会。やらなければいけない仕事や勉強、過剰に煽られる競争、疲れのたまる人間関係…
時には全てを投げ出し悪役のように「破壊だ!破壊だ!破壊こそが我が力となるのだ!ψ(`∇´)ψフハハハハ」と、力に溺れ破壊を愉しみたくなることもあるはずです。
いや、絶対にあります。(決めつけ)
今回はそんな、現代社会に疲れ果て、破壊を愉しみたくなった貴方にオススメなデッキを紹介したいと思います。
デッキレシピ及びコンセプト
こちらが今回紹介する、【4c零龍ティーゾリス覇道】です。
コンセプトは、
《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》(以下、《覇道》と表記)によるエクストラターン取得効果を、《帝神龍装 ティーゾリス》(以下、《ティーゾリス》と表記)で倍加し、2回のエクストラターンで相手を蹂躙する
です。
見事なヒールデッキですね。
また、《零龍》を採用することで、攻めを切れにくくすると同時に、更なる破壊を愉しむことができるようになりました。
4cというカラーリング
デッキの回し方の説明…の前に、このデッキが「赤黒緑青」の4色のカラーリングになった経緯を説明させていただきます。構築過程書くとデッキビルド記事っぽくておっしゃれ〜
このデッキ、最初は「赤黒緑」の3色のカラーリングで構想していました。その理由は、《“必駆”蛮触礼亞》(以下、《フレア》と表記)と《覇道》の強烈なコンビにありました。
《フレア》は《覇道》を早出しし、ターン終了時に破壊できる最強のサポートカードです。そのため、現状環境で活躍している【赤青覇道】などのデッキは手札を回転させ、いかに《フレア》+《覇道》を手札に揃えるか、に注力しています。
翻って、このデッキです。デッキコンセプトの段階で《ティーゾリス》と《覇道》を揃える、というコンボを要求しているこのデッキ。果たして、更に《フレア》も共に揃える、という作業をできるか?となったとき、「簡単にはできない」という結論に至りました。
現代社会の疲れを癒すために破壊を愉しみたいのに、その行為がストレスになるなんて許せない…!
その一心でコンボの要求値を抑えることを目指し、自然文明のマナブーストを活かし、《覇道》を自身のB・A・D効果で着地することを方針とした構築をするところからこのデッキは始まりました。
幸いにも、自然文明には《ラ・トビ・トール/ケンドリック・ハーヴェスト》という、《ティーゾリス》と非常に噛み合うカードがあります。
《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》のコンボを使えば大量ブーストが可能な上、マナ回収も可能なため《フレア》+《覇道》のセットを必要な時にマナから拾う、という動きもできます。
従って、「《ラ・トビ・トール》+《ティーゾリス》のコンボで一気に終盤のマナ帯へ持って行き、《ティーゾリス》+《覇道》のビッグアクションへ繋ぐ」という動きを根幹に据え、デッキを組んでいくことに決まりました。
しかし、この動きをデッキとして落とし込んだ時に、致命的な弱点が見つかりました。
《ティーゾリス》への圧倒的依存度です。
《ティーゾリス》のコンボで《ティーゾリス》を使ったビッグアクションへ繋ぐ!という考え方をしている時点で「これ、《ティーゾリス》引かなかったらヤバくね?」という発想に至って然るべきなんですが…
破壊を愉しむことに囚われすぎて、「赤黒緑では《ティーゾリス》への依存度が高すぎてデッキとして安定しない」という基本的なことを見落としていたのです。まあ悪役が頭のネジ飛んでるのはよくある話だし?
ということで、《ティーゾリス》への圧倒的依存度を和らげるべく、
①《ティーゾリス》に頼らない初動
②《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》の大量ブーストコンボが決まらなかった際の、中盤のサブプラン
が必要になり、水文明のカードを採用するに至りました。
①《ティーゾリス》に頼らない初動
は、《天災 デドダム》や、《*/弐幻サンドロニア/*》にその役割を担って貰うことにしました。
②《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》の大量ブーストコンボが決まらなかった際の、中盤のサブプラン
は、《凄ウデプロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》にその役割を担って貰うことにしました。
結果的に
「赤黒緑の動きをベースにしながらも、コンボが決まらなかった際は青のカードで動きをカバーする」
という思想に基づいた、4cのデッキが組み上げられました。
デッキの回し方
構築過程に触れたところで、デッキの回し方について説明していきます…と言っても、今までの説明でほぼ網羅されていますが。
このデッキの最終目標は
マナを伸ばし、《覇道》+《ティーゾリス》コンボにより2回エクストラターンを取得する
です。
そこに至るまで、2つのルートが存在します。
①《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》による大量ブーストコンボのルート。
便宜上、【ラトビルート】と呼びます。カード名とルート名がややこしい!
②《天災 デドダム》《*/弐幻サンドロニア/*》《凄ウデプロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》により手札・マナ・盤面を少しずつ整えるルート。
便宜上、【青ルート】と呼びます。
この2つのルートは途中で合流したり、移行したりします。【青ルート】で手札を整え、《ティーゾリス》と《ラ・トビ・トール》を揃えて【ラトビルート】へ持っていったり、【ラトビルート】で爆発的にマナを伸ばしたあと、【青ルート】のカードで盤面を広げていく、なんてことも可能です。
また、このようなGRクリーチャーは【ラトビルート】と【青ルート】の繋がりをより強くしてくれます。
2体に共通するのは【マナドライブで展開できるクリーチャーである】ということ。【ラトビルート】はマナを爆発的に伸ばしてマナドライブの補助ができ、【青ルート】は質の高いカードやGR召喚ができるカードが揃っているため、有効なGRクリーチャーの展開元・GRクリーチャーからの展開先となります。
また、メインデッキにもふたつのルートの繋がりを強くしてくれるカードが存在します。
実質2マナでGR召喚、自軍クリーチャーの破壊、相手クリーチャーの除去と様々な役割を担ってくれます。【ラトビルート】における《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》コンボを決めたターンに破壊を入れるのもよし、【青ルート】で《スゴ腕プロジューサー》や《ラ・トビ・トール》を破壊に巻き込むもよし、《ティーゾリス》がいるときに破壊されたら効果を発揮するGRクリーチャーを破壊するもよし、ととにかく凄まじい噛み合いを見せてくれます。GR召喚で前述の展開系GRが出たら宇宙ですね。
そんなこんなでふたつのルートを絡め、《覇道》+《ティーゾリス》のコンボを決めるのが理想ですが、場合によっては《覇道》のみを投げて【青ルート】から展開したクリーチャーとともに数の暴力をしたり、《ティーゾリス》を軸に爆発的なアドを稼いで殴り掛かるのも手です。
コンボ以外の広い勝ち筋があるという点も、ひとつの魅力でしょう。
対戦相手に「パワーカードブン投げてるだけじゃねえか!」とブチ切れられたら
「力に抗うとは哀れな人間よ…力に溺れ破壊を尽くすのはこの上ない悦びだぞ」
と教えてあげましょう。増す小物感。
《零龍》について
冒頭でも少し触れましたが、《零龍》は攻めが切れるのを防いでくれる補助役としての役割を期待して採用しました。
積極的に卍誕を狙う、というよりは、各種儀でメインの動きをサポートし、攻めが切れそうな場合は卍誕してフィニッシャーとして活躍させる…という運用がメインです。卍誕の際は「まさか貴様にこの力を見せることになるとはな…!」と言うとヒール感が増して良いでしょう。
各種儀の条件を満たすカードや、その儀のメリットを軽く説明します。
①《手札の儀》
《フレア》+《覇道》のセットは手札消費が激しいため、そのリカバリとしてこの儀を使用できます。エクストラターンを確定させたあとに打点が増えるのは強力で、また前述のマナドライブ展開系GRがめくれた場合、2打点以上の打点増強も見込めます。
相手の手札消費が激しい場合、《凶鬼01号 ドケイダイモス》で相手の手札を刈り取ることでこの儀の達成を狙うこともできます。
②《墓地の儀》
破壊を繰り返したり、《フレア》+《覇道》のセットを起用したりしている関係上、墓地は貯まりやすいです。
この儀の達成をあえて1番最後にすることによって、相手に「アタッカーになるクリーチャーを除去すれば、《零龍》という強力なクリーチャーが飛んでくる…!」という心理的プレッシャーをかけることが出来ます。
「いいのかい?そのクリーチャーを破壊すれば俺の奥の手が貴様を一瞬で破壊することになるぜ?」と盤外戦術に走れば、気分は最高のヒールです。
③《復活の儀》
おそらく、このデッキの中では最も達成が難しい儀です。というのも、《凶鬼01号 ドケイダイモス》か《ヨミジ 丁-二式》しか条件を達成できるカードがないからです。
攻めが切れそう…と予感したら積極的にGRを繰り返す、《凶鬼01号 ドケイダイモス》を墓地から出しておく、などの、先を見越したプレイが求められます。
④《破壊の儀》
破壊を愉しむデッキだけあって、この儀が最も容易く達成できます。《フレア》+《覇道》、《斬罪 シ蔑ザンド》といった複数破壊を行えるカードに加え、《ティーゾリス》、《ヨミジ 丁-二式》等の細かく破壊を行うカードも多数搭載されており、基本的な動きを行うだけで簡単に達成出来るでしょう。
拾う闇のカードは《天災 デドダム》、《斬罪 シ蔑ザンド》、《ティーゾリス》あたりが候補です。
その他、小ネタ
この項では、今まで解説出来なかったカードについて触れていきます。
メインデッキのカード
《“轟轟轟”ブランド》
合法的に力に溺れられるカード。
《フレア》+《覇道》による手札切れを補って余りある攻撃力を見せつけてくれます。地味に《ヨミジ 丁-二式》で出して《手札の儀》・《復活の儀》・《破壊の儀》を同時達成、なんてことも。ちなみに僕はまだこの動きをやったことはないです
また、デッキのメインの動きの中にマナ回収があるため、序盤手札が潤沢な時はマナに置き、後半必要になったら取り出す…なんて動きもとれます。
世の中にはたくさんのデッキがありますが、
「“轟轟轟”ブランドをマナから回収!手札がこのカードのみなのでマスターG・G・G発動!」
なんてアホな宣言をできるデッキは世の中にそうそうないんじゃないかと思ってます。
《凶鬼01号 ドケイダイモス/アレックス・ギアーズ》
《零龍》の項で度々名前を出した通り、クリーチャー面は《手札の儀》、《復活の儀》達成の補助になります。黒緑という優秀な色を持つためマナに置かれやすいですが、マナ回収→《フレア》コストにするという動きをすればマナからも墓地に送ることができます。
呪文面も「《天災 デドダム》からつながる」「手打ちしやすい軽さ」「確定除去」「トリガー付き」と、悪くない性能です。
ここから先は、個人的には自由枠かなと感じています。
《霞み妖精ジャスミン》
2ターン目ブーストがあると【青ルート】で便利かな~と思い採用。【ラトビルート】でも《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》コンボしたターンに投げることで、よりマナの質を高め、《マリゴルドⅢ》や後述の《生命と大地と轟破の決断》を強く扱う助けをしてくれます。
また、2コストブーストは【ラトビルート】の激上振れを補佐してくれます。【ラトビルート】の激上振れは4ターン目《ティーゾリス》+《ラ・トビ・トール》コンボを決めたターンに、増えたマナで《フレア》+《覇道》を投げる展開。要求条件がかなりシビア(《ケンドリック・ハーヴェスト》で赤マナ含む単色札が3枚以上マナに置かれ、手札かタップしているマナで《フレア》+《覇道》セットが揃う)ですが、コンボ前にマナを増やしておくことで少しでも上振れする確率が高まります。
《生命と大地と轟破の決断》
「フレア」+「覇道」でエクストラターンをとったあと、マナから攻め手を出していくことが出来ます。「マナが伸びやすい」「手札が切れやすい」「エクストラターンをとれる」このデッキの性質に噛み合っています。
「覇道」にアンタップキラーを付与し、シールドトリガーのリスクを避けながらエクストラターン取得…なんて動きも出来ますね。やったことはないです。
《終末の時計 ザ・クロック》
受け増強札①。ヒットすれば打点が増えてほぼ確実にターンもらえる点が《覇道》と好相性。
《マリゴルドⅢ》《ヨミジ 丁-二式》の存在から、相手ターンにマナ・墓地から出せる場合もあります。
相手ターンの《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》でGR召喚をする際は、気合い入れて引きましょう。
《九番目の旧王》
受け増強札②。黒単色の《テック団の波壊GO!》ともいえるスペック。手打ちも充分狙える軽さと、単体で《破壊の儀》達成が狙える点に魅力を感じ採用しました。
GRクリーチャー
《クリスマⅢ》
小型《ケンドリック・ハーヴェスト》とも言える性能です。マナドライブ3と軽く、初動の《*/弐幻サンドロニア/*》で出ても効果発動できるのも魅力のひとつです。
似た効果の《ラ・トビ・トール/ケンドリック・ハーヴェスト》と組み合わせると動きの幅がグンバツに広がります。《斬罪 シ蔑ザンド》でこのクリーチャーめくる→《斬罪 シ蔑ザンド》で《ラ・トビ・トール》破壊→《ケンドリック・ハーヴェスト》とこのクリーチャーで《フレア》+《覇道》をマナから拾う…なんてすると動きのあまりの綺麗さに世界がひとつ消し飛びます。
破壊時に効果発動するGRクリーチャー
あとの6枚は《ティーゾリス》と好相性の、破壊時(厳密には離れた時)に効果を発揮するクリーチャーで固めました。
《*/弐幻サンドロニア/*》から動く際の【青ルート】始動役としても期待でき、 《*/弐幻サンドロニア/*》で《ティーゾリス》を持ってきながらこれらのクリーチャーがめくれると、次のターンでこれらのクリーチャーの破壊時効果を倍加しながら《ティーゾリス》を着地できるのは嬉しいですね。
…とはいえ、《マリゴルドⅢ》《ヨミジ 丁-二式》《クリスマⅢ》に比べるとカードパワーが低いのは明確…終盤に後続を確保しやすいアタッカーになる《ロッキーロック》《補充 CL-20》はともかく、離れてもマナしか伸びない《パキラキⅡ》は別のカードに入れ替えてもいいかもしれません。
改築するならこんなカード
4cにした都合上、泣く泣く切らざるを得なかったカードがいろいろとあったのでここでご紹介いたします。赤黒緑の3色のカラーリングで組むのも面白そうですね。
おわりに
今回紹介した「4c零龍ティーゾリス覇道」、いかがだったでしょうか。
《覇道》着地ターンの早さで言えば環境で活躍している【赤青覇道】に劣りますが、その代わりに多様な動きと高い拡張性を得、長~く破壊を愉しむことができるデッキになったのではないかな、と思います。
この記事を読んで、【ティーゾリス覇道】に興味を持っていただいた場合は、是非自分オリジナルのデッキレシピで破壊を愉しみ、現代社会への鬱憤を晴らしていただけると幸いです。
長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは。