こんにちは、神結です。
このシリーズって思い出語り記事ではあるんですが、中にはいまに繋がっているデッキもあるんですよね。
それで「いまの〇〇も面白そう!」という感じで触ってくれる人が増えると、個人的にも嬉しい限りです。
さて、今回紹介するのはその代表とも言えるようなデッキの話。
というわけで「歴代名作デッキ紹介」、今回も過去の名デッキの振り返りをしていきたいと思います。
皆さんお馴染み、【赤黒ドルマゲドン】の話になります。
目次
本日の名作デッキ紹介
歴史を感じるドルマゲドン
今回の名作デッキはみんな大好き、【赤黒ドルマゲドン】です。
ちなみにドルマゲドンは幾つかリストがあります。
まずは《終焉の禁断 ドルマゲドンX》登場直後の最初期。2016年末から、2017年始めくらいですね。
この時は《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》や《復讐 ブラックサイコ》が4枚使える時期だったんですよね(イーヴィルは一周回っていま4枚使えますが)。
で、次は2018年。
《復讐 ブラックサイコ》は殿堂したけど、なんか環境のデッキが全体的にパワーが落ちたことで相対的に戦えました。
基本的にはチャージャーから4ターン目に《爆霊魔 タイガニトロ》するデッキです。
環境で存在感を放っていたのは、この2つの時期でしょう。
前者は結構Tier1に近かったんですが、最終的なライバルが【赤白ジョバンニ】とか【赤緑モルトNEXT】とか【デアリバスター】とか【緑単ゴエモンキー】だったために、流石にこれらに肩を並べられたかというと……みたいな感じです。もちろん全然強くて、CSに行けば多くの人が使ってましたが。
後者については、まぁ「好きな人は使う」ってくらいのデッキでした。別に弱くはないんですけどね。ちょっと他のデッキの方が強いんですよね。
基本的にこのデッキは少しデッキパワーが足りてないので、「殿堂直後の環境では警戒されるけど、環境が固まったり新弾が発売されると、気付いたらいなくなってる」感じの歴史を繰り返しています。
2019年の始め頃には【黒緑ドルマゲドン】というデッキがかなり存在感を放っていましたが……まぁ、それはまた別の機会にしましょう。
お手軽! 爽快! 赤黒ドルマゲドン!
赤黒ドルマゲドンの魅力は、なんといってもお手軽で爽快(諸説あり)なこと。
とりあえず主役はなんといってもこのカードなので、まず紹介しておきましょう。
【 最終禁断フィールド 】
文明 闇/火 / パワー999999 / コスト999
FFL1(真ん中)■この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)■バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く)■自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。■この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。 FFL2(左下)■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「パワーアタッカー+2222」を与える。 FFL3(左上)■このカードから封印が外された時、相手のパワー1111以下のクリーチャーを1体、破壊する。 FFL4(右上)■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「スレイヤー」を与える。 FFL5(右下)■禁断爆発:このカードから封印が外された時、この最終禁断フィールドに封印が1つもなければ、裏返し、1体のクリーチャーとして合体させる。
【禁断爆発後】
カード名:終焉の禁断 ドルマゲドンX
カードの種類:最終禁断クリーチャー
文明:闇/火
パワー:999999
コスト:999マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断爆発した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。(クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
■相手は自身のクリーチャーに付いている封印を墓地に置けない。
■このクリーチャーに封印を付けることはできない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーの禁断コアを2枚、このカードの下に置いてもよい。
そうしたら、自分のシールドを1つ墓地に置く。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。
このカードは言うならばクエスト系のカードです。「コスト5以上のコマンドを召喚、または侵略ZERO」を達成するとクエスト報酬として封印を剥がせてオマケの恩恵があります。
そしてクエストを4回達成すると凄い報酬が待っているわけです。
《終焉の禁断 ドルマゲドンX》は完成してしまえば盤面リセットに破壊耐性が強力で、まぁだいたいのデッキを倒すことが出来ます。
コマンドを出し続けるのが正着となるというお手軽感、そして《終焉の禁断 ドルマゲドンX》が完成してボコボコにしたときの爽快感を両立出来るのが、このデッキの特徴と言えるでしょう。
【赤黒ドルマゲドン】というデッキは、"基本的には"この《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の完成を目指すことになります。
なぜ"基本的には"という含みのある書き方をしたかというと、デッキによっては爆発させない方が強かったりもするからです。
それ自体は色々な事情がありますが、《終断Δ ドルハカバ》を強く使い続けるというのは理由の一つになるでしょうか。
【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / イニシャルズX / 文明 闇/火 / パワー3000 / コスト5
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■バトルゾーンに自分のフィールドがあれば、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。
このカードは自分のフィールドがあれば墓地からでも召喚出来るという効果を持っています。
《"FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~"》が最終禁断フィールドなため、ドルハカバの効果を使えます。
ところが《終焉の禁断 ドルマゲドンX》になるとフィールドではなくなってしまうため、《終断Δ ドルハカバ》が墓地から出せなくなるんですよ。
だから《終断Δ ドルハカバ》が強い対面には、敢えて先に禁断爆発の封印を解いて、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を作らないことがあります。
例えば破壊除去と手札破壊でコントロールするハンデス系統のデッキとかですかね。ハンデスはマゲドン対面が本当にキツくて、対戦前にドルマゲドンを見せてると本当に嫌な顔をしていました。
まぁ、どんなに除去っても《終断Δ ドルハカバ》+《S級不死 デッドゾーン》の打点が毎回飛んでくるわけですからね。
ちなみに「《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を3回除去されるリスクがあるから、敢えて爆発させない」というプレイもあるにはありますが……。
このデッキは【赤緑モルトNEXT】と違って、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》抜きでフィニッシュ出来るほどの打点生成が出来るわけではないんで、結局関係なく負けてるパターンが多かったりします。このデッキは耐久出来るデッキには普通に不利だったりします。
どうしても《終焉の禁断 ドルマゲドンX》のパワーに引っ張られるデッキなので、環境のデッキパワーが上がっていく中で自然と消滅していくデッキではありました。このデッキも消えて戻ってを繰り返して……2022年に至りました。
復活のドルマゲドン
2022年、クロニクルデッキが発売したことで【赤黒ドルマゲドン】は大幅な強化を受けます。
まぁ、《Forbidden Sunrise ~禁断の夜明け~》とかちょくちょく強化はあったんですけども。
というわけで、最新型の2022年版【赤黒ドルマゲドン】のリストはこんな感じ。
解説も◆ドラ焼きさんが書いているのでぜひご覧下さい。
現状決してTier1とは言えないデッキですがTier2くらいの立ち位置にはいますし、何よりクロニクルデッキのお陰で比較的に組みやすいです。
なんなら別に《最終龍覇 ボロフ》がなくて《熱血龍 バトクロス・ハンマー》にしても、まぁデッキとして楽しむ分にはそこまで問題とならないかな……。
そんなわけでなので、アドバンスの入り口としてはかなりオススメです。お前も禁断爆発しないか?
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第18回は【赤黒ドルマゲドン】でした。
最近の自分がアドバンス推しということもあって、このデッキを紹介させていただきましたが、このデッキは面白くていいですね。扱いやすいですし。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。