【DM歴代名作デッキ】Vol.22~緑単ベアフガン~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.22~緑単ベアフガン~【週刊:神結コラム】

こんにちは、神結です。

皆さん、アグロデッキでは好きですか? 私はまぁ、ぼちぼちです。

アグロデッキはシンプルに自分と手札と相手のシールドとの対戦が多く、プレイはわかりやすい一方で、その分極めるのは難しいデッキでもあります。

というわけでアグロデッキらしく、サクッといきましょう。

過去の名デッキの振り返りをしていく 「歴代名作デッキ紹介」、その22回目です。

今回は緑アグロの代表、【緑単ベアフガン】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

最速最強?3ターンベアフガン

というわけで今回の名作デッキは最速最強アグロデッキ、【緑単ベアフガン】になります。リストはこんな感じ。これは2016年の春先くらいのリストですね。


《超獣軍隊 ベアフガン》の登場は革命編の第2弾「時よ止まれミラダンテ!!」。だいたい2015年の秋口くらいです。

同弾で登場した《獣軍隊 ベアッサー》らと合わせて使ってね、というカードです。

【 進化クリーチャー 】
種族 ゲリラ・コマンド / 侵略者 / 文明 自然 / パワー21000 / コスト8

■進化―自分の自然のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―自然の進化コマンド
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーまたは自分の他の自然のクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。

環境的にはまだヘルボイメンの時期で、《轟く侵略 レッドゾーン》が覚醒する少し前の時期にあたります。

そしてレッドゾーンよりも前に大きな衝撃を与えたアグロデッキの一つでした。

その特徴は、なんと言っても異常にデカい身体。パワー21000は、まさに最強。

実際このパワーラインのお陰で後に登場した《ボルシャック・ドギラゴン》を余裕で貫通出来るとかの恩恵がありました。環境デッキでこのパワーに勝てるクリーチャーはいなかったですね。

そしてそんな森の覇者が、異常な速度で飛んで来ます。

古来より、アグロの最速といえば3ターン。もちろん、このカードも8コストですが侵略ギミックを駆使して3ターンで飛んで来ます。

しかも仮にトリガーを踏んでしまってもそれがマナに行くため、2撃目を放つことが決して不可能でもないんですよね。

その姿はまさしく最速最強? とも言えるでしょうか。まぁ厳密には別に最強ではなかったんですけど、CSなどでは一番当たりたくないデッキではありましたね。

《超獣軍隊 ベアフガン》は発売直後からすぐにデッキが考案されて、ヘルイメン環境に大きな楔を打ち込みます。

滅茶苦茶大流行したわけでもないんですが、絶対に無視出来ない数はいたんですよね。

当時は2つの難解なコントロールデッキによるリソース勝負が主流だったこともあり、久しぶりに登場した「上手い人にもちゃんと勝てるデッキ」だったのも手伝って、結構人気のデッキだったと記憶しています。

 

お手軽! ベアフガンの使い方

ではサクッとベアフガンの使い方について紹介していきましょう。

ギミックとしては後の(俗に言う)「成長系」にかなり近い……というか、その元祖と言えます。

ちなみに成長とは主に《時の法皇 ミラダンテXII》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》なんかを使ったデッキで、1コストのクリーチャーを革命チェンジで《二族 ミア・ンババ》などに変えて、そこから3ターン目の《時の法皇 ミラダンテXII》なんかを目指す、というデッキです。

そしてこのベアフガンも、1コストのクリーチャーからスタートします。

そして多数のサーチカードを駆使しつつ、1コストのクリーチャーをまず《獣軍隊 ベアッサー》に侵略。

そして続くターンに《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》を召喚しながら《獣軍隊 ベアッサー》《超獣軍隊 ベアフガン》に侵略させて4点、キリンでダイレクトというのが狙いになります。

特に先攻を取られると、先攻3ターンまでに出来ることが《学校男》《獣軍隊 ベアッサー》を破壊するくらいしかないんですよね。

逆にこれが出来れば、《進化設計図》で凄いことをされていない限りはほぼ勝ちなんですけども。

あっ、ちなみに近年も大活躍中の《進化設計図》ですが、"環境上で"活躍したのは、恐らくこの時が最初だったと思います。

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを好きな順で自分の山札の一番下に戻す。

この《進化設計図》を始め、《トレジャー・マップ》《エボリューション・エッグ》など、デッキに多数のサーチカードを搭載出来ることで再現性自体はかなり高めなのも特徴です。コンボデッキなのに中々事故らないんですよ。

《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》もこのデッキと相性が良くて、《進化設計図》などの進化サーチで拾えるのはもちろんのこと、シールドさえ0にしておけば黒単のブロッカーなどをすり抜けて勝てたんですよね。

またデッキのスロットに余裕があることから、《閃光の守護者ホーリー》を採用したり、ビッグマナの《調和と繁栄の罠》対策のために《ダイヤモンド・ソード》をホーリーと一緒に採用するケースもありました。

ちなみにほぼ緑単で構成されていることもあって、採用出来るカードもそこそこあり、特にGP2ndでは《雪精 ジャーベル》《原始 サンナップ》を使った【3軸ベアフガン】も考案、使用されていましたね。

 

環境の一線からは退くも……

さてこのデッキですが、秋口の環境を荒らし回ったあとに年末には熊よろしく冬ごもりをしてしまいます。

その要因となったのは《轟く侵略 レッドゾーン》を軸とした【赤侵略】の完成です。

このデッキ、キルターン自体は3なのでレッドゾーンより早いんですけど、後手を取ってしまった瞬間に《獣軍隊 ベアッサー》がね、生き残らないんですね……。

というのも赤侵略側が《一撃奪取 トップギア》→バイク+レッドゾーンという基本の動きで破壊出来てしまったり、仮にトップギアを引かれてなくとも当時搭載されることの多かった《革命の鉄拳》でお亡くなりになってしまったり、とまぁ破壊されるパターンが多くてね……。

先攻はクロック勝負、後手は負けということもあり、そうなると流石に環境の一線からは後退せざるを得ませんでした。

しかしベアフガン自体はまだまだ強力なデッキでしたし、特に赤侵略が荒らし回った世界で台頭した【アナカラーデッドゾーン】や【モルトNEXT】には相当に有利だったので、使う意味合いはあるデッキなんですよね。

実際この時期に開催された400名を超える規模のCSである「アカレコCS」では準優勝を飾るなど、大型大会で結果を残すだけのポテンシャルも持っていました。

まーただねぇ、環境にめっっっっっちゃ多い赤侵略に不利というのが、使用を躊躇わせる部分ですねぇ。

ちなみに対天門ループは天門側が下準備を整えるだけの時間がないので、よっぽどの踏み方をしない限り「純粋に盾の《ヘブンズ・ゲート》勝負」となるケースも多く、実はちょっと有利だったのでは? という説もありました。

結局最後は革命編のデッキに漏れず《蒼き団長 ドギラゴン剣》の登場によって「そっちでよくね?」とはなりましたが、大きなインパクトを残したのは間違いないでしょう。

  

"デッキ名"の魂を受け継ぐもの

ベアフガンには後継カードである《甲獣軍隊 ベアフ・ガンガンオー》がいます。

が、ベアフガンというデッキの本質を継承しているのは《甲獣軍隊 ベアフ・ガンガンオー》のデッキというより、むしろ【赤緑アポロヌス】なんじゃないかと思っています。


《甲獣軍隊 ベアフ・ガンガンオー》ってどちらかというとメタカードで時間作って準備してという構想なんで、3ターンに再現性のあるバケモノを走らせる、という意味ではまさしくアポロかなぁ、と。

ベアフガンに負けたときの心境とアポロに負けたときの心境もかなり似ているんで、当時の気持ちを知りたい方はアポロと対戦してみるといいかもしれませんね(?)

 

おわりに

というわけで「DM歴代名作デッキ」、第22回は私もまぁまぁ好きな【緑単ベアフガン】でした。

「歴代名作デッキ紹介」では過去に活躍した名デッキたちとエピソード付きで紹介しています。

「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。

 

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